キックボクシングは短いラウンドなら無酸素?打つ瞬間と全体の供給を読み分ける

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乳酸が増えたという結果は、全体が無酸素だった証明ではない

キックボクシングそのものの研究として、エリート男性選手8人の唾液を練習前後に調べた研究がある。対象者の平均年齢は17.29歳であり、競技経験を積んだ若い選手の集団である。練習後には唾液中の乳酸濃度が4倍に増えていた。若い男性エリート選手の練習前後の比較であり、18〜39歳の女性の一般レッスンでも同じ変化が起こるとする根拠にはならない。[6]

ここで測定されたのは、唾液に含まれる物質の濃度である。研究では乳酸やピルビン酸など、解糖に関わる指標を含めて練習負荷の評価を検討した。この4倍という値が表すのは濃度の変化であり、エネルギー供給全体に占める解糖系の割合とは異なる。濃度の倍率と供給の割合は単位から違う。[6]

前後の比較と、ラウンド中の変化も区別したい。唾液研究は練習の前後を比較する設計であり、ムエタイ研究は模擬試合中の呼気などを調べている。それぞれが示す時間の窓が違うため、前者の増加を後者の最初のラウンドの数値に重ねて、同じ現象を同じ方法で測ったと扱うことはできない。[2][6]

数字の印象は、分母を忘れたときに強くなる。「4倍」と聞くと、無酸素運動を十分にできた証拠のようにも見える。しかしこの研究は、唾液検査を選手個人の練習負荷の把握に使う可能性を検討したものである。一般参加者が目指すべき乳酸の倍率や、運動の合格点を示した研究ではない。[6]

運動後に何かが増えたという情報を読むときは、何を採取したのか、いつ比較したのか、何の評価に使ったのかを確認するとよい。乳酸という言葉だけを頼りにすると、唾液の研究と呼気の研究と主観的な疲れが、ひとつの話に混ざる。測定の入口を確かめることが、過剰な期待を避ける助けになる。

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供給の割合と、消費カロリーと、脂肪の減少を混ぜない

ムエタイの模擬試合では、平均エネルギー消費量は10.75±1.58 kcal/分だった。このばらつきは平均値の標準誤差として報告されている。男性競技選手10人の模擬試合で得られた値であり、18〜39歳の女性の一般レッスンの消費量へそのまま当てはめることはできない。[2]

とくに、手元のレッスン時間をそのまま掛け算するのは避けたい。比較したいのは、研究の模擬試合と、自分が実際に行った内容である。動作の説明を聞いた時間、フォームを確認した場面、連打した場面を含む予定表に、競技中の平均値を一律に置く理由はない。種目名に加え、運動内容と休む場面も照らし合わせる必要がある。

また、レビューの86%は酸化系によるエネルギー供給の割合であり、消費したエネルギーの86%が体脂肪由来だったという数字ではない。このレビューが分類しているのは酸化系、ATP-PCr系、解糖系である。「有酸素の割合」という言葉を「脂肪が減る割合」に置き換えると、研究の結論を越えてしまう。[1]

短いラウンドをこなした直後の代謝と、継続後の体の変化も別の問いである。今回扱う模擬試合や運動課題の研究は、その場のエネルギー需要や心肺反応を調べている。これらの値を使って、何回通えば体重がどれだけ変わるかを計算することはできない。ここでは、運動中に何が測られたかに焦点を置く。[2][5]

中央線の車内で、運動記録のカロリー表示を見直す場面を想像してほしい。表示は記録の一項目として残せる。しかし、その数字だけで今日の食事を増減させたり、頑張りに順位をつけたりする必要はない。研究を読む目的も、消費量の大きい種目を選ぶ競争ではなく、表示が何に基づくかを見失わないことにある。

競技研究と自分の経験をつなぐときには、対象、課題、測定指標の順に照らし合わせたい。男性の熟練競技者か、一般の参加者か。試合か、パンチ課題か、動作の練習か。呼気を測ったのか、心拍数だけなのか。この違いを残したまま読むほうが、ひとつの数字で期待をふくらませるより、次の練習を具体的に考えやすい。

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よくある誤解

「短時間なら全部が無酸素運動」という理解では、試合全体で酸化系の寄与が大きかったレビューの結果を説明できない。短い攻撃が繰り返される競技でも、全体を集計すると酸化系が主要な供給を担う場合がある。短さだけで分類を確定せず、集計範囲と動作の内容を確認する必要がある。[1]

ただし、これを反対向きに単純化して「有酸素だから強い打撃には無酸素系が不要」とするのも誤りだ。レビューは、全体の酸化系の大きな寄与と、重要な攻撃に無酸素経路が関わる可能性を並べている。主役がひとつ決まればほかは退場する、という説明にはなっていない。[1]

「脈が最も高い課題ほど解糖系も最も働く」という推測にも注意が要る。男性アマチュアボクサーの比較では、パンチ課題の最大心拍数は走行より低い一方、無酸素性解糖の関与はパンチで最も高いとされた。心拍数の順位をそのまま代謝経路の順位に置く見方は、この比較結果と合わない。[5]

「乳酸が大きく増えたから、有酸素系は使っていない」という読み方も成立しない。唾液研究の前後の濃度変化はエネルギー全体の内訳ではなく、ムエタイ研究では無酸素性解糖と有酸素代謝の両方の大きな関与が認められている。違う測定から得た数字を、互いを打ち消す札にしないことだ。[2][6]

どの誤解にも共通するのは、見やすい指標を体内すべての代表にしてしまう点である。時計には時間が、腕時計には脈が、検査には特定の物質が映る。それぞれを読む価値はあるが、別の指標を知るには、その指標の測定が必要になる。数字のそばに、その数字が答える問いを置いておきたい。

今日からできること

  • 次の練習記録では、ラウンドの長さだけでなく、連打、足運び、説明を聞いた場面を言葉で分ける。研究でも運動課題によって心肺反応が異なったため、同じ時間だけで内容まで同じにしない。[5]
  • ラウンドの始まりと後半の感覚を別々に書く。男性10人のムエタイ模擬試合では、初期の解糖の関与と、その後の有酸素的供給の増加が示唆された。ただし体感からその割合を算出しない。[2]
  • 心拍数は心拍数として残す。3分を3ラウンド行う競技試合の研究値は、自分が到達すべき目標心拍数にせず、対象と運動内容を確認するための比較材料にとどめる。[5]
  • 86%という数字を紹介するときは「ボクシング模擬試合の酸化系の寄与」と一緒に書く。自分の脂肪燃焼率やレッスン全体の測定結果へ置き換えない。[1]
  • 乳酸の話を聞いたら、何をいつ測った数字か確かめる。唾液の研究は選手8人の練習前後の比較であり、一般参加者が目指す倍率として使わない。[6]

記録は、毎回「有酸素」か「無酸素」かを決める判定票にしなくてよい。打つ場面と動き続ける場面を残せば、指導者に聞きたいことも具体的になる。今日はどの動きを練習したのか、次はどの場面を確かめたいのか。体内の割合を推測する前に、自分が実際に行った内容を言葉にするところから始められる。

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オンザショア立川店で、予定に入る運動を選ぶ

短い打撃を含む運動を日常に置くなら、まず通う時間と選べる種目を確かめたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。朝に予定を組むか、仕事帰りに立ち寄るかを考える際の基本情報になる。

女性専用のキックボクササイズのほか、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。続ける仕組みを考えるときには、こうした種目の選択肢も確認したい。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。種目は公式サイト、費用は料金ページ、ヨガ体験は予約ページで確認できる。

参考文献

[1] Energy System Contributions during Olympic Combat Sports: A Narrative Review — Franchini E., 2023, Metabolites. DOI: 10.3390/metabo13020297

[2] Physiological responses and energy cost during a simulation of a Muay Thai boxing match — Crisafulli A, Vitelli S, Cappai I, Milia R, Tocco F, Melis F, Concu A., 2009, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/h09-002

[5] Cardiorespiratory Responses to Specific and Nonspecific Exercise in High-Profile Amateur Boxers — Venckunas T, Bruzas V, Stasiulis A, Snieckus A, Mockus P, Kamandulis S., 2022, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000003496

[6] The Usefulness of Performing Biochemical Tests in the Saliva of Kickboxing Athletes in the Dynamic of Training — Volodchenko OA, Podrigalo LV, Iermakov SS, Żychowska MT, Jagiełło W., 2019, BioMed research international. DOI: 10.1155/2019/2014347

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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