筋トレの腹圧は息を吸うだけで上がる?横隔膜と腹筋の役割を分けて考える

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

姿勢が違えば、横隔膜の動きも比べ直す必要がある

椅子に座って呼吸を確かめたあと、立ってスクワットをする。練習の流れとしては自然でも、姿勢が変わったことは記録に残したい。健康な成人36人を対象とする記述的な横断研究では、上体の傾きを変えながら超音波で横隔膜の動く距離を測った。対象年齢は18〜65歳だった。中高年も含む集団のため、18〜39歳の女性だけで姿勢による差が同じになるかは、別に検討する必要がある。[4]

仰向けの0°から、頭側を30°、45°、70°、90°と起こした条件が比較され、横隔膜の動きは70°まで次第に増え、70°で最大となった。著者らは、横隔膜を評価する際に姿勢を考慮する重要性を示している。これは健康な人の測定条件を調べた結果だ。[4]

ここで70°を「腹圧を入れる正解の姿勢」と覚えるのは早い。この研究で大きくなったのは超音波で測った横隔膜の動く距離であり、スクワットの成績ではない。動きが大きい条件が見つかったことと、筋トレで必要な支えを得られる条件が決まったことは分けて読む。[4]

たとえば、昨日は仰向けで、今日は背もたれを起こして呼吸したとする。横隔膜の測定値が変わっても、練習で機能が改善したという説明だけに絞れない。姿勢そのものが測定に影響するからだ。続けた成果を見たいなら、比較する姿勢をそろえるという発想が役立つ。[4]

鏡で腰の反りが目につく場面でも、形から腹圧を逆算する説明には慎重でありたい。横隔膜の動き、腹壁の張り、持ち上げ時の圧力は、それぞれ違う方法で調べられている。反り腰という見た目の呼び名を、これらの測定の代わりにしないことが出発点になる。[4][7][14]

中央線で座っているときの呼吸練習と、帰宅後に荷物を持ち上げるときの支えを、同じ感覚だけで採点する必要はない。比較の条件を書き添えれば、「昨日よりできない」という印象にも別の説明が生まれる。姿勢を変えたのか、課題を変えたのか。それを区別してから練習の評価に進みたい。[4][14]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

支える仕事と息を動かす仕事は、同時に起こる

呼吸のための筋と、体幹を支えるための筋を、完全に別の担当として考えると筋トレの場面を捉えにくい。若く健康な男性8人を調べた実験では、大きな荷重を持ち上げたり保持したりする課題と、換気を増やす呼吸の課題を組み合わせた。筋電図、腹圧、換気、脊柱の動きを使い、体幹のモデルで組織にかかる力を計算している。対象は男性なので、18〜39歳の女性にも同じ負荷の変化が起こると直接当てはめることはできない。[13]

大きな荷重では、多くの対象者が大きな筋力で体幹を安定させ、空気の流れを作る役割を横隔膜に担わせるように見えたと報告された。また腰への要求が比較的小さくても、呼吸の要求が高い条件では、対象者の一部で腹筋活動が呼吸に同調し、モデル上の腰部圧縮負荷が周期的に増えた。[13]

これは特殊な実験条件を伴う少人数の研究であり、普段のレッスンで同じ負荷が生じると決める材料にはしない。注目すべきなのは、支える課題と呼吸する課題を同時に扱った点だ。持っている物の重さだけでなく、呼吸への要求も含めて体幹の働きを考える視点が得られる。[13]

指導を受けるときにも、「お腹が硬いか」だけを確認して終えず、呼吸と動作を同時に見てもらう理由になる。ここでの目標は実験の強い条件をまねることではない。荷重を受ける仕事と、息を動かす仕事の両方が存在することを、練習の観察から落とさないという意味だ。[13]

たとえば、呼吸だけを練習している場面ではできた合図が、重りを持つ場面で分からなくなったとする。それをただちに「呼吸を覚えていない」と評価するより、支える課題が加わったと整理するほうが、実験の設計にも沿っている。次に指導者へ伝える内容も、吸い方への不満から、課題が変わったときの困りごとへと具体化できる。[13]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

触って確かめる評価にも、判断の幅がある

腹圧や横隔膜の働きを、その場で触って評価してもらうこともある。非特異的な腰痛や首の痛みがある45人を対象とした研究では、DNSの横隔膜テストと腹圧調整テストを、経験のある理学療法士と経験の浅い理学療法士が評価した。両者の評価の一致は、全体として中程度だった。痛みのある人を対象にした検査の結果であり、18〜39歳の健康な女性への運動指導でも同じ一致度になるかは別の問いだ。[5]

中程度の一致という結果は、検査が無意味だということではない。同時に、誰が見ても必ず同じ採点になるという意味でもない。触れたときの判定を、そのまま腹腔内圧の絶対値として扱わず、評価者間の幅を含めて受け取る必要がある。[5]

レッスンで「まだ入っていない」と言われたら、どの場所の張りを見ているのか、どの姿勢を保つ課題なのかを言葉にしてもらうと、確認したいことが具体的になる。評価の根拠が分かれば、昨日とは別の姿勢で見てもらったことや、指導者が変わったことも区別できる。臨床テストの一致度と、直接の圧力測定を混ぜないための工夫である。[5][14]

また、この評価研究の対象は痛みのある人であり、健康な初心者全員に同じ一致度が当てはまるとまでは広げない。対象が誰かを残して読むと、「触れば分かる」「触っても分からない」という極端な二択を避けられる。自分の感覚も指導者の判断も、何を見た結果なのかと一緒に扱いたい。[5]

よくある誤解

「深く吸えたら、腹圧も十分」という理解では、吸気の仕組みと持ち上げ時の協調が抜け落ちる。吸気で圧力が上がる生理学的な説明はあるが、持ち上げの研究では周囲の筋の協調が重視されている。吸うことを否定する必要はなく、それだけで支えの完成を判定しないという整理になる。[16][14]

「お腹はへこませるほどよい」あるいは「固めるほどよい」という理解も、目的を抜きにすると成り立たない。比較研究ではDNSで横隔膜の下がる動きなどが大きく、ブレーシングで外腹斜筋の活動が大きかった。同じ課題でも、何を測るかによって結果が違う。強い感覚がある方法に、すべての評価の首位を与えないことだ。[6]

「腹壁の張りが増えたから、腹圧も同じ割合で上がった」という読み方には飛躍がある。指導後に増えたと報告されたのはセンサーで捉えた腹壁の張りであり、効果量もその比較についての値だ。張り、圧力、横隔膜の動く距離を、似た印象の言葉だからと一緒にしない。[7][4]

筋トレ美女 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 合図の目的を確かめる。「吸う量」「腹壁の張り」「荷重中の支え」のどれを見ているのか、指導者と共有する。持ち上げ研究は健康な人20人などを対象に筋の協調を調べたもので、吸う量だけの採点ではない。[14]
  • へこませる方法と固める方法を、感覚の強さだけで順位づけしない。41人の比較では、横隔膜の動きと外腹斜筋の活動で結果が分かれたことを判断の手がかりにする。[6]
  • 練習の記録には姿勢も添える。36人の測定では上体の傾きによって横隔膜の動きが変わった。寝た日と座った日を混ぜて、成長や後退を決めない。[4]
  • 腹壁の張りを見てもらったら、圧力を直接測ったのかを区別する。30人の観察研究で得られた張りの変化を、腹圧の増加率に読み替えない。[7]
  • 腰や首の痛みがあって評価を受ける場合は、運動の判断を医師に相談する。45人の臨床テスト研究が調べたのは評価者間の一致であり、自己診断の正確さを保証するものではない。[5]

オンザショアで、呼吸を確かめる時間を予定に置く

吸ったときの形だけでなく、動作に移ったときの感覚も確かめる。そのための練習時間を生活の予定に置きたい。オンザショア立川店は全曜日8:00〜23:30、年中無休で、仕事の前後などに通う枠を考えられる。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認したうえで、ホットヨガ、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングから種目を検討できる。溶岩プレートを敷いたスタジオを備え、ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。店舗トップで種目を、料金ページで通う条件を確認できる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約では、日常の予定に組み込める時間を選びたい。

参考文献

[4] Influence of Body Position Changes on Diaphragmatic Excursion Assessed by Ultrasonography in a Healthy Population. — Arzayus-Patiño L, Daza-Arana JE, Vásquez Cartagena S, Villamizar C, Meléndez Diaz J, Muñoz-Escudero DF., 2026, Journal of functional morphology and kinesiology. DOI: 10.3390/jfmk11010064

[5] Inter-rater reliability of the dynamic neuromuscular stabilization diaphragm tests among individuals with non-specific low back pain and neck pain. — Sannasi R, Morris CE, Busch A, Noronha T, Krishna P V, Stribrny M, Kobesova A., 2024, Musculoskeletal science & practice. DOI: 10.1016/j.msksp.2024.102949

[6] Comparison of core stabilization techniques on ultrasound imaging of the diaphragm, and core muscle thickness and external abdominal oblique muscle electromyography activity. — Lee J, Kim D, Shin Y, Yi C, Jeon H, You SJH, Park C., 2022, Journal of back and musculoskeletal rehabilitation. DOI: 10.3233/bmr-210051

[7] Abdominal wall tension increases using Dynamic Neuromuscular Stabilization principles in different postural positions. — Madle K, Svoboda P, Stribrny M, Novak J, Kolar P, Busch A, Kobesova A, Bitnar P., 2022, Musculoskeletal science & practice. DOI: 10.1016/j.msksp.2022.102655

[13] Loads on spinal tissues during simultaneous lifting and ventilatory challenge. — McGill SM, Sharratt MT, Seguin JP., 1995, Ergonomics. DOI: 10.1080/00140139508925226

[14] Intra-abdominal pressure and trunk muscle activity during lifting. IV. The causal factors of the intra-abdominal pressure rise. — Hemborg B, Moritz U, Löwing H., 1985, Scandinavian journal of rehabilitation medicine. DOI: 10.2340/1650197785172538

[16] Measurement of abdominal wall compliance in normal subjects and tetraplegic patients. — Goldman JM, Rose LS, Morgan MD, Denison DM., 1986, Thorax. DOI: 10.1136/thx.41.7.513

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約