
脂肪を使ったという結果も、食欲の答えにはならない
緑茶の話を探していると、「脂肪酸化が増えた」というお茶の試験に行き当たるかもしれない。脂肪酸化とは、脂肪をエネルギー源として利用する過程を指す。非肥満男性12人を対象とした無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験では、烏龍茶、カフェイン、プラセボを、それぞれ14日間摂取する条件を比較した。男性だけの結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[13]
摂取は朝食時と昼食時で、烏龍茶とカフェインの条件には各回100 mgのカフェインが含まれていた。各期間の最終日に、呼吸からエネルギー代謝を調べる間接熱量測定と、睡眠の記録を行った。カフェインと烏龍茶では、24時間の脂肪酸化が約20%増えた一方、エネルギー消費量は変わらなかった。[13]
この「約20%」は目を引く。しかし、食べたい気持ちが約20%小さくなったわけでも、体脂肪が約20%減ったわけでもない。利用する燃料についての数字を、食欲や体形の数字に翻訳してはいけない。エネルギー消費量が変わらなかったという結果まで一緒に読むと、「脂肪を使う」と「全体の消費が増える」を分けられる。[13]
継続摂取の条件で睡眠への悪影響が認められなかった点も、この研究では報告された。ただし、それは非肥満男性を対象とした、この摂取条件の結果である。自分も夕方から濃いお茶を足して大丈夫だという許可にはならない。食欲の問いに答える前に、対象と時刻を飛び越えてしまわないようにしたい。[13]
また、この試験のお茶は烏龍茶であり、緑茶ではない。お茶という大きな呼び名が同じでも、使われた飲料と測った結果を正確に残す必要がある。飲料と成分の違いを考察したレビューは、コーヒーと分離したカフェインを互換的に扱うべきではないと整理している。その注意を、別のお茶への安易な読み替えにも向けたい。[13][8]
ここで言えるのは、飲み続けた後の反応は、飲み始めの反応からそのまま予測できるとは限らないということだ。烏龍茶の試験でも、継続摂取後の作用は急性の作用と異なると論じられている。だからといって、「飲み続ければ食欲にも効く」という新しい結論を足すことはできない。継続した期間と、評価した項目を対にして読むのが先である。[13]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
習慣だけでなく、眠気や課題によっても答えが変わる
中断後の回復が重要だとしても、それだけですべてのカフェイン研究を説明できるわけではない。航空医学的に適格な30人を対象とした無作為化二重盲検クロスオーバー試験では、日中は通常の生活を送り、夕方に摂取を止めた後、深夜に300 mgのカフェインかプラセボを投与した。深夜の時点で起きていた時間の中央値は17時間であった。航空医学的に適格な人の夜間課題という条件は、18〜39歳の女性の日常の食欲へそのまま当てはめられない。[10]
夜間の注意や追跡課題では、カフェイン条件のほうが成績の低下が小さく、普段の摂取量や日中の摂取はその効果に影響しなかった。この結果は、常用者には効果が残らないという一律の説明とは合わない。ただし、長く起きた後の夜間の課題に関する結果であり、夕方の間食の量に移し替えるものではない。[10]
覚醒と不安を調べた先の試験と、この夜間の試験を、勝ち負けにする必要もない。何を測ったか、どの状態で投与したかが異なる。日中の主観的な冴えと、長時間起きた後の課題成績をひとまとめにすると、条件の違いが消えてしまう。研究同士が違って見えるときほど、対象と場面へ戻ることが役に立つ。[19][10][15]
健康な成人の遺伝的な違いと脳に関わる結果を調べた系統的レビューでは、22報のうち15報が無作為化比較試験だった。不安、睡眠障害、認知成績などが検討され、カフェインの代謝や反応に関わる遺伝子の違いが、結果との関連を修飾する可能性が示された。普段の飲み方だけで、反応のすべてを説明するのも無理がある。健康な成人を広く扱った結果であり、18〜39歳の女性で同じ関連が成り立つかは別に確かめる必要がある。[11]
この知見は、自分の反応を遺伝子の名前で自己判定するためのものではない。「友人は平気だから自分も同じ」「毎日飲んでいるから同じ反応になる」と決めないための背景である。習慣は大事な条件だが、唯一の条件ではない。検索結果の「カフェインは効く」という短い文にも、誰が、何をしたときの話なのかを補って読みたい。[11][10]

よくある誤解
「飲み慣れた人には、カフェインはもう作用しない」。この一括りは、常用者にも血圧上昇がみられた試験や、夜間の課題成績の低下が小さかった試験によって否定される。一方、不安を生じさせる作用への耐性がみられた試験もある。作用するかしないかを丸ごと尋ねるより、どの反応の話かを指定したほうが答えに近づく。[14][10][19]
「飲んで頭が冴えたなら、空腹も抑えられている」。覚醒を評価した試験の結果を、空腹や食事量の結果として扱うことはできない。また、常用者では中断で低下した覚醒が戻るという解釈も必要になる。机に向かいやすくなった実感は、そのままの言葉で受け止めればよい。お菓子を食べなかった理由まで、カフェインに決めさせないことだ。[19][15]
「脂肪酸化が増えたお茶なら、食欲を抑えるお茶でもある」。烏龍茶の継続摂取試験で増えたのは脂肪酸化であり、エネルギー消費量は変わらなかった。燃料の使い方という結果と、食べたい気持ちという問いは別に扱う。麦茶で食欲を抑える方法を探している場合も、このカフェインや烏龍茶の結果を、その飲料への保証に読み替えることはできない。[13]
今日からできること
- お茶を飲んだ後の記録は、「冴えた」「空腹を感じた」「何を食べた」を分ける。覚醒の変化から食欲を推測しないための整理である。[19]
- カフェインの試験を読むときは、参加者の普段の摂取と試験前の中断を探す。16時間中断した試験と、中断しなかった常用者の試験では出発点が違う。[19][14]
- 効果の数字には測定項目を添える。「約20%増えた」だけを覚えず、「脂肪酸化が増え、エネルギー消費量は変わらなかった」と読む。[13]
- 論文の投与量を家のお茶の杯数に置き換えず、飲料の試験か、成分の試験かを確認する。成分と飲料を互換的に扱わない視点を持つ。[8]
- 飲み慣れを確かめる目的で中断や増量を試さず、研究を読むための確認項目として使う。血圧反応の耐性には個人差があり、常用だけで反応の消失を判断できない。[20][14]
食欲を消せた日を成功、食べた日を失敗と数える必要はない。この記事で提案している記録は、食事を我慢するための採点表ではない。たとえば仕事が一段落してお茶をいれた場面なら、飲んだ後の冴えと、夕食をどう食べたかを同じ欄に押し込まない。それだけで、実感に余計な理由をつけずに済む。
研究に対しても同じ距離でよい。対象が自分と違うから無価値と捨てるのでも、似ているから効果を約束されたと思うのでもない。参加者の習慣、投与前の状態、測定項目を順に確かめ、食欲を測る問いには食欲の結果を求める。飲み物を選ぶ前に、見出しの数字が何を数えたかを確かめたい。[15][19][13]

オンザショアで、飲み物以外の予定もつくる
食欲を抑える飲み物を探す日にも、体を動かす予定は別に考えられる。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30、年中無休のスタジオである。朝に動くか、仕事帰りに寄るか。飲み物の効き目を予定の条件にせず、通える時間から続ける形を考える場所として案内したい。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、女性専用のキックボクササイズなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。種目と時間を照らして予定を組める。
参加する種目は体の状態に合わせて選ぶ。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。
料金と店の案内を確認し、予定に合う時間があれば体験の予約へ進める。通う日時を具体的に置くところから始めたい。
参考文献
[8] Coffee Versus Caffeine as Ergogenic Aids: Biological and Methodological Distinctions with Implications for Exercise Performance and Recovery — Domaszewski P. / 年: 2026 / 誌名: Nutrients / 被引用: 2. DOI: 10.3390/nu18020328
[10] Daily Caffeine Intake and the Effect of Caffeine on Pilots’ Performance After Extended Wakefulness — Wingelaar-Jagt YQ, Wingelaar TT, de Vrijer L, Riedel WJ, Ramaekers JG. / 年: 2023 / 誌名: Aerospace medicine and human performance / 被引用: 2. DOI: 10.3357/amhp.6253.2023
[11] Genetics of caffeine and brain-related outcomes – a systematic review of observational studies and randomized trials — Kapellou A, King A, Graham CAM, Pilic L, Mavrommatis Y. / 年: 2023 / 誌名: Nutrition reviews / 被引用: 27. DOI: 10.1093/nutrit/nuad029
[13] Subacute Ingestion of Caffeine and Oolong Tea Increases Fat Oxidation without Affecting Energy Expenditure and Sleep Architecture: A Randomized, Placebo-Controlled, Double-Blinded Cross-Over Trial — Zhang S, Takano J, Murayama N, Tominaga M, Abe T, Park I, Seol J, Ishihara A, Ta / 年: 2020 / 誌名: Nutrients / 被引用: 28. DOI: 10.3390/nu12123671
[14] Habitual coffee and tea drinkers experienced increases in blood pressure after consuming low to moderate doses of caffeine; these increases were larger upright than in the supine posture — McMullen MK, Whitehouse JM, Shine G, Towell A. / 年: 2011 / 誌名: Food & function / 被引用: 16. DOI: 10.1039/c0fo00166j
[15] Caffeine and cognitive performance: persistent methodological challenges in caffeine research — James JE. / 年: 2014 / 誌名: Pharmacology, biochemistry, and behavior / 被引用: 23. DOI: 10.1016/j.pbb.2014.05.019
[19] Association of the anxiogenic and alerting effects of caffeine with ADORA2A and ADORA1 polymorphisms and habitual level of caffeine consumption — Rogers PJ, Hohoff C, Heatherley SV, Mullings EL, Maxfield PJ, Evershed RP, Decke / 年: 2010 / 誌名: Neuropsychopharmacology : official publication of the American College of Neuropsychopharmacology / 被引用: 141. DOI: 10.1038/npp.2010.71
[20] Hemodynamic mechanisms underlying the incomplete tolerance to caffeine’s pressor effects — Farag NH, Vincent AS, McKey BS, Whitsett TL, Lovallo WR. / 年: 2005 / 誌名: The American journal of cardiology / 被引用: 27. DOI: 10.1016/j.amjcard.2005.01.093
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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