
悪化を示した研究は、誰をどう比べたのか
良くない結果もある。肥満ではない若い女性5人を調べた研究では、平均年齢24.6歳、平均の体格指数は20.5だった。最初の30日間に食事制限だけで4 kgを超えて減量し、その後14日間の自由な食生活で失った分を上回って増加、続く30日間に再び4 kgを超えて減量した。[15]
開始から180日後には、除脂肪量、甲状腺ホルモン、安静時の消費が有意に低下し、血圧が上昇した。この結果は、肥満ではない若い女性が食事制限だけで減量と再増加を繰り返すことへの懸念を示す。ここに書いた期間や減量幅は研究条件であり、試すための手順ではない。[15]
この研究を見て「二回目なら誰でも消費が下がる」と言うのも、肥満の成人では差がなかったから無視すると言うのも行き過ぎである。対象の体格、制限の方法、観察した時点が違う。人数が少ないため、一般の若い女性でどの程度起こるかという頻度の見積もりにも使えない。むしろ、減量の必要性まで異なる人を同じ助言で扱わないための結果である。[8][15]
青年期のレスリング選手27人を減量履歴で分類した比較研究でも、繰り返し減量した群は、そうでない群より安静時の消費が14%低かった。年齢や体重、除脂肪量などには群間差がなかった。ただし、この研究が示したのは群の間の関連であり、回数を増やすと同じ選手の消費がその割合で下がるという因果ではない。競技のための減量という背景もあり、18〜39歳の一般の女性にこの差をそのまま当てはめることはできない。[16]
一方、減量を繰り返す女性9人と、年齢、体重、除脂肪量、運動習慣などを合わせた対照の女性9人を1年間観察した研究では、食事摂取量や生理学的な変数に群間差はなかった。体重への満足度は減量を繰り返す群で低かった。体の測定値と、本人が体重をどう受け止めているかは別の観察項目である。[18]
前回よりつらいという感覚は、体の変化の証明ではないが、切り捨てるものでもない。少人数の研究で生理学的な差がなかったことと、本人の不満が軽かったことは別の話だからだ。記録には検査の数字と並べて、食事制限の負担や体重への受け止め方も言葉で残せる。数字の列に書けない出来事を消さずにおきたい。[18]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
履歴との関連を、回数の効果に読み替えない
女性121人を調べた横断研究では、年齢は20〜41歳で、体重サイクルありと分類されたのは92人だった。この群は体脂肪が多く、代謝に関する指標もより好ましくない状態にあった。寒冷刺激に反応して熱を作る褐色脂肪組織の活動についても、体重サイクルの履歴との負の関連が見つかった。[6]
ところが、その関連は体脂肪率を介して説明され、履歴との直接の関連は統計学的に有意ではなくなった。研究は、寒冷刺激への反応を鎖骨の上の領域の赤外線画像による温度で評価したものである。これを安静時の全身の消費や、本人の寒さの感じ方と同じ数値として読むことはできない。[6]
この研究での重要な点は、「過去に減量を繰り返した」という履歴と、「現在どのくらい脂肪があるか」という状態を分けたことだ。履歴のある群に不利な値があっても、その不利の原因を履歴そのものと決めることはできない。また横断研究はある時点の関連を調べるため、体脂肪が増えた順序や理由をそのまま確定するものではない。[6]
動物実験も一枚岩ではない。太り過ぎのマウスに食事制限を繰り返し、その後高脂肪食を再導入した研究では、消費の低下、食欲の増加、糖への耐性の低下が起きた。一方、食事の組成を変えずに体重サイクルを起こした別のマウス研究では、対照群に比べた体重や脂肪量の増加、代謝指標の悪化は見られなかった。どちらもマウスの実験であり、18〜39歳の女性に同じ反応が起こるかは人での検証が必要である。[9][10]
食事の条件が異なる実験を、回数だけで同じ研究と扱うことはできない。人とマウスの違いに加え、何を食べさせ、どの時点で測ったかも読む必要がある。動物で悪化したという見出しを、そのまま自分の今回の停滞の原因にしない。同時に、悪化しなかった実験を、どんな制限でも問題ないという許可証にもできない。[9][10][15]
比較する相手の選び方にも目を向けたい。女性を1年間観察した研究では、対照群を単に「減量しなかった人」として集めたのではなく、年齢、身長、体重、除脂肪量、運動習慣を合わせている。これらをそろえることで、現在の体格や運動習慣の違いを、そのまま履歴の違いと読み違えるのを避けようとしている。自分の前回との比較でも、回数以外に変わった条件がないかを言葉にする視点は使える。[18]
ただし、条件を合わせた比較でも、少人数で差がなかったことをもって、あらゆる影響を否定するには検証の範囲が狭い。逆に、選手の群間差だけで一般の女性にも同じ差があるとも言えない。研究が食い違って見えるときは、どちらを信じるかの二択に急がず、どの条件で得られた結果なのかを残す。前回の成功体験を今回の体へ命令する前に、研究にも自分の記録にも同じ読み方をしたい。[16][18]

よくある誤解
「二回目に体重が止まったら、代謝が永久に落ちた証拠だ」という見方は、人の研究からは支持されない。レビューでは、その後の減量量や速度が体重サイクル自体の影響を受けるという仮説は、多くの臨床研究で支持されていない。肥満の女性の追跡でも、減量中に下がった安静時の消費は再増加後に開始時の値へ戻った。停滞の体験だけで恒久的な変化を診断することはできない。[3][14]
「有意差がなかった研究があるから、何度でも同じ食事制限をすればよい」も誤解である。重度肥満の成人で差がなかった結果と、肥満ではない若い女性の小規模研究で悪化した結果は、対象や条件が異なる。必要な体重管理を検討することと、体格に関係なく減量を勧めることは別である。研究条件を自分で再現するより、今の健康状態に合うかを医師に相談する方が筋が通る。[8][15]
「体重が同じに戻ったなら、脂肪も筋肉も消費も全部同じだ」と決めるのも早い。除脂肪量の中の組織構成は消費の読み方に関わる。ただし、この可能性を使って、自分の臓器が縮んだ、代謝が壊れたと推測するのも飛躍である。詳しい測定のない日常の記録には、分かる項目と推測を分けて書く余地がある。[1]
今日からできること
- 前回の記録を開き、減量中と再増加後を区別する。女性12人の研究のように、同じ人でも測る時点で消費の結果は変わるため、最低体重の日だけを今回の基準にしない。[14]
- 「二回目」が何を指すか言葉にする。4年間に4.5 kg以上の減量と再増加を3回以上、という研究の分類は、自分の目標回数や減量幅ではない。研究対象との違いを確認するために使う。[6]
- 体組成の記録がある場合は、体重、脂肪量、除脂肪量を別の項目にする。除脂肪量を筋肉だけと読み替えず、数値がない過去の内訳を推定で埋めない。[1]
- 前回と同じ制限を始める前に、その方法と負担を振り返る。5人の若い女性で悪化を示した研究は、短い食事制限を繰り返す方法を勧める根拠にはならない。減量の必要性も含め、健康状態の判断は医師に相談する。[15]
- 体重への不満を検査値と分けて記録する。女性を1年間追った研究では、生理学的な差がない場合にも満足度の違いがあった。今回つらいことを、代謝のせいという一語で片付けず、相談したい内容として残す。[18]

オンザショアで、今回も通える時間を選ぶ
前回と同じ体重を目指すかどうかとは別に、今の生活のどこへ運動を置くかを考えたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30、全曜日同じ営業時間で年中無休である。朝の予定の前に寄るか、仕事帰りに通うか。体重の履歴だけでなく、今回の暮らしに合う時間を選ぶための場所として考えられる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。種目を選ぶときも、続けて通う生活の場面を具体的にしておきたい。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる条件を確認した上で、予定に合うレッスンを選びたい。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金と店舗案内を確認し、体験の予約で通う場面を具体化できる。
参考文献
[1] Deep body composition phenotyping during weight cycling: relevance to metabolic efficiency and metabolic risk — Bosy-Westphal A, Kahlhöfer J, Lagerpusch M, Skurk T, Müller MJ., 2015, Obesity reviews : an official journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1111/obr.12254
[3] Is weight cycling detrimental to health? A review of the literature in humans — Muls E, Kempen K, Vansant G, Saris W., 1995, International journal of obesity and related metabolic disorders : journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: なし
[6] Weight cycling in women: A challenge for cardiometabolic health, not for brown fat — Gomes LRG, Solar I, Martelli ME, Santos VF, Velloso LA, Geloneze B, Vasques ACJ., 2025, Nutrition research (New York, N.Y.). DOI: 10.1016/j.nutres.2025.11.003
[8] Weight cycling in adults with severe obesity: A longitudinal study — El Ghoch M, Calugi S, Dalle Grave R., 2018, Nutrition & dietetics : the journal of the Dietitians Association of Australia. DOI: 10.1111/1747-0080.12387
[9] Repeated weight cycling in obese mice causes increased appetite and glucose intolerance — Simonds SE, Pryor JT, Cowley MA., 2018, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2018.05.026
[10] Body Weight Cycling with Identical Diet Composition Does Not Affect Energy Balance and Has No Adverse Effect on Metabolic Health Parameters — Palm IF, Schram RGAE, Swarts HJM, van Schothorst EM, Keijer J., 2017, Nutrients. DOI: 10.3390/nu9101149
[14] Effects of weight cycling on the resting energy expenditure and body composition of obese women — Wadden TA, Foster GD, Stunkard AJ, Conill AM., 1996, The International journal of eating disorders. DOI: 10.1002/(sici)1098-108x(199601)19:1<5::aid-eat2>3.0.co;2-t
[15] Effects of intentional weight cycling on non-obese young women — Kajioka T, Tsuzuku S, Shimokata H, Sato Y., 2002, Metabolism: clinical and experimental. DOI: 10.1053/meta.2002.29976
[16] Metabolic effects of repeated weight loss and regain in adolescent wrestlers — Steen SN, Oppliger RA, Brownell KD., 1988, JAMA. DOI: 10.1001/jama.1988.03410010055034
[18] Metabolic and anthropometric changes in female weight cyclers and controls over a 1-year period — McCargar L, Taunton J, Birmingham CL, Paré S, Simmons D., 1993, Journal of the American Dietetic Association. DOI: 10.1016/0002-8223(93)92042-v
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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