
スマホに替えれば、人の違いは消えるのか
スマホは便利な道具の候補だが、担当者間の再現性は実際の測定で確かめる必要がある。健康な18〜30歳の男女各29人、計58人を対象に、測定者が2人で従来型の角度計とスマホの角度計を比較した研究では、背屈の測定者間ICCはそれぞれ0.87と0.89だった。測定者内の平均ICCはどちらも0.91で、高い信頼性を示した。18〜39歳の女性にそのまま当てはめる際は、男女を合わせた結果であり、対象年齢にも違いがある点を踏まえたい。[3]
ここでは、スマホだけが人の違いを解決したのではなく、従来型の角度計も良好だったと読むのが正確だ。道具の新しさと、手順の確かさは分けて考えたい。また、この結果は本人が動かす足関節可動域の検証であり、アプリを持てばどんな姿勢の検査にも同じ成績を保証するものではない。[3]
体重をかけるランジテストで、スマホの水平器アプリと傾斜計を評価した20人の研究もある。報告されたICCは測定者内0.97、測定者間0.76で、研究ではどちらも高い信頼性と評価された。比較した方法の相関は0.99を超えていた。ただし、これは検証されたアプリと測定の組み合わせの結果である。[4]
同じ研究の中でも、同じ人が繰り返す場合と、別の人が測る場合のICCは異なる。携帯電話の画面は小数まで表示できても、それだけで担当者間の再現性まで高くなるものではない。表示桁が増えることと、比較が確かになることは別の話だと、この結果から考えられる。[4]
自宅の記録を他の人に見せるなら、「スマホで測った」で説明を終えず、何をどう測った値かを添えるのがよい。自分でつま先を持ち上げた角度なのか、体重をかけたときのすねの傾きなのか。どちらも背屈の評価に使われるが、同一の検査として交換できる数字ではない。[3][4][15]
紙の記録でも同じだ。日付と角度しか書かれていない表を、立派なグラフにしても条件は戻ってこない。機器を買い足す前に、以前の測定法と今の測定法を照合する。スマホの研究は便利さを支える一方で、比較すべきなのは道具の名前だけではないことも教えてくれる。[3][4]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
良い測定法でも、対象が変われば確かめ直す
健康な成人での信頼性と、痛みを抱える人での信頼性は分けて見る。膝蓋大腿痛症候群という膝周辺に痛みを持つ20人と、条件を合わせた対照20人を調べた症例対照・信頼性研究では、経験の異なる測定者3人が足と足首を評価した。体重をかけた背屈の測定では、測定者の経験不足と痛みのある対象であることが、信頼性を下げていた。膝の痛みがある人を含む結果を、18〜39歳の女性一般にそのまま当てはめることはできない。[19]
この研究を、痛みがある人の測定は役に立たない、と読む必要はない。対象者の状態と測定者の経験も、測定の信頼性に関わるという意味である。健康な若者の研究の係数をそのまま借りて、どの利用者の記録も同じ精度だと説明することは避けたい。[3][19]
また、足の位置による差を調べた研究では、熟練度の異なる測定者間でも十分な信頼性が確認されていた。経験の影響が認められた研究と並べると、経験があれば常に一致する、経験が浅ければ常に不一致になる、という単純な分類はできない。検査の方法と対象者を含めて見る必要がある。[9][19]
担当交代のときに役立つのは、前の担当者の数字を「正解」として暗記することではない。どの方法を採用して、どの姿勢で終わりと判断したかを共有することだ。標準化した測定手順で良い信頼性を示した研究はあるが、その成績は手順込みの結果である。角度の数字だけを渡しても、手順まで引き継いだことにはならない。[18]
経過を追う際には、測定法が同じかどうかと、体の状態が前回と同じように測れるかどうかを分けて確認したい。痛みを我慢して前回の角度に合わせることを目標にしない。痛みや動かしにくさについて判断が必要なら医師に相談し、測定結果はその際に条件を添えて伝える材料とする。
測定者が替わること自体を避け続けるより、交代してもたどれる説明を残すほうが実用的だ。休みや担当変更があっても、記録は使い続けたい。検査法、姿勢、使用機器、担当者を記した記録なら、新しい担当者は比較できる条件かを検討しやすい。複数の測定者で信頼性を検証した研究の結果も、こうした手順を共有する重要性と合わせて受け止めたい。[3][18]

よくある誤解
「担当者が違う日に値が変わったから、どちらかが測り間違えた」という決めつけは早い。測定者間の再現性が良好な研究はあるが、その良さは検査法や対象に結びついている。足の位置だけでも臨床測定の値が変わった研究を踏まえると、個人の上手下手を話す前に、同じ条件だったかを確認するほうが筋が通る。[3][9][19]
「ICCが高ければ、わずかな角度差も改善と呼べる」という理解も違う。健康な22〜33歳の39人を対象とした測定法比較では、最小検出可能変化、すなわち測定誤差と区別するための変化量は、方法によって6〜8°だった。修正ランジでは、時間を隔てた測定の6°以上の差が意味のある変化を示唆すると報告された。ただし、この数字はその対象と手順での判断材料であり、18〜39歳の女性のあらゆる足首テストに共通する合格線にはできない。[15]
「角度が大きい検査が、いちばん正しい検査」という考え方にも注意が要る。同じ人の背屈でも、修正ランジは自動・他動測定より大きかった。大きい値を出す方法を探すと、体の変化ではなく検査法の差を拾ってしまう。本人が動かせる範囲を知りたいのか、体重をかけた範囲を知りたいのかで、記録の用途は変わる。[15]
さらに、測定の再現性と運動の効果は別である。角度を安定して測れる方法が見つかっても、それだけで特定の運動が足首を柔らかくした証拠にはならない。角度計のレビューが、信頼性の検討とは別に、介入後の変化を捉える能力について慎重に評価していた点は、この区別を考える助けになる。[5]
数字が増えた日にうれしく感じるのは自然だ。それでも、担当者や方法が替わった記録なら、評価を一度保留して条件をそろえる余地がある。「進歩なし」と切り捨てるためではなく、進歩を測り方の差に埋もれさせないための確認である。[5][15]
今日からできること
- 記録に測定者を残す。同じ人の繰り返しと担当者間の再現性は別に評価されるため、担当交代の日を後からたどれる形にする。[5][15]
- 検査名と姿勢を一緒に書く。39人で比較した5種類の背屈測定では方法間に差があった。自動・他動・体重負荷、膝の姿勢を省略しない。[15]
- 足の位置を勝手に変更しない。健康な50人の研究では位置による臨床測定の平均差が14°だった。専門家に測ってもらう際は、前回の条件も伝える。[9]
- 道具を替えた日を記す。58人で角度計とスマホの信頼性が高かった結果を、すべてのアプリや測り方に広げず、使用した方法を説明できるようにする。[3]
- 小さな変化をその場で断定しない。修正ランジの6°という研究上の目安も対象と手順に依存する。自分の測定での意味は担当者と確認する。[15]
記録の欄は、数字だけを追うためにあるのではない。次に担当する人が同じ問いを確かめるためにもある。たとえば「前回の検査と同じ姿勢か」を最初に確認できれば、角度が違う理由を体の変化だけに押し込めずに済む。方法間で背屈の値が異なった研究は、この確認を省かない理由になる。[15]

オンザショア立川店で、予定に続ける場所を置く
測る日だけでなく、動く日も予定に置く。その続ける場所の候補が、オンザショア立川店である。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。通う時間と場所を、自分の生活に合わせて検討できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱う。利用を考えるときは、まず生活の中で続ける時間を見つけ、参加するレッスンを選ぶ形にしたい。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店のトップと料金で確認し、参加の予定が決まったら体験の予約へ進める。
参考文献
[3] The Reliability of a Smartphone Goniometer Application Compared With a Traditional Goniometer for Measuring Ankle Joint Range of Motion — Alawna MA, Unver BH, Yuksel EO., 2019, Journal of the American Podiatric Medical Association. DOI: 10.7547/16-128
[4] Reliability and validity of a smartphone app to measure joint range — Vohralik SL, Bowen AR, Burns J, Hiller CE, Nightingale EJ., 2015, American journal of physical medicine & rehabilitation. DOI: 10.1097/phm.0000000000000221
[5] Reliability of ankle goniometric measurements: a literature review — Martin RL, McPoil TG., 2005, Journal of the American Podiatric Medical Association. DOI: 10.7547/0950564
[9] Experimental Comparison of the Clinical Measurement of Ankle Joint Dorsiflexion and Radiographic Tibiotalar Position — Dayton P, Feilmeier M, Parker K, Otti R, Reimer R, Kauwe M, Eisenschink J, Wolfe, 2017, The Journal of foot and ankle surgery : official publication of the American College of Foot and Ankle Surgeons. DOI: 10.1053/j.jfas.2017.05.008
[15] Measurement of ankle dorsiflexion: a comparison of active and passive techniques in multiple positions — Krause DA, Cloud BA, Forster LA, Schrank JA, Hollman JH., 2011, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.20.3.333
[18] Measurement of passive ankle dorsiflexion: Procedure and reliability — Moseley A, Adams R., 1991, The Australian journal of physiotherapy. DOI: 10.1016/s0004-9514(14)60540-7
[19] Foot and ankle characteristics in patellofemoral pain syndrome: a case control and reliability study — Barton CJ, Bonanno D, Levinger P, Menz HB., 2010, The Journal of orthopaedic and sports physical therapy. DOI: 10.2519/jospt.2010.3227
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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