食欲を高めるホルモンと抑えるホルモン、食後のPYYと満腹感は一致する?

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ひよこ豆の細胞構造で、消化管内の経過を追う

健康な参加者10人を対象としたひよこ豆の無作為化クロスオーバー予備的試験では、血液に加えて胃と十二指腸の内容物を調べた。栄養をそろえ、細胞構造の違う食事が消化管のどこで異なる経過をたどるかを追った実験である。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この小規模な参加者集団だけでは判断できない。[13]

この試験では、細胞が壊れた構造の食事と、保たれた構造の食事を比べた。さらに胃と十二指腸から同時に試料を取れる管を用い、消化管内で何が起きているかも調べている。普段の食事日記とは違い、消化の途中と血中の反応を並べて確かめる実験だ。[13]

細胞が壊れた食事では、でんぷんの消化性が高く、食後30分以内の胃内の麦芽糖の急な上昇とともに、血糖やGLP-1などの反応が大きかった。一方、細胞構造が保たれた食事ではGLP-1とPYYの放出が長く続き、120分時点で十二指腸のアミノ酸と未消化のでんぷんが多かった。[13]

麦芽糖は胃で、アミノ酸と未消化のでんぷんは十二指腸で確認された。採血だけでは見えない消化管内の変化を追える点が、この実験の特徴だ。早い時間の血糖上昇と、後の時間帯まで続くホルモン放出を、栄養が届く場所や形と一緒に検討している。[13]

ただし、参加者は10人の予備的研究である。ひよこ豆の構造の比較から、あらゆる加工食品の優劣や、長期の体重変化まで決めることはできない。まして、家庭で豆をつぶすかどうかだけで、自分の夕食量が決まるという読み方にはならない。実験が比べた食事と、確認した時間の範囲を保つ必要がある。[13]

加工という言葉を広げ過ぎないために、別の試験も見たい。普段は超加工食品の摂取が少ない、平均27歳の32人が、摂取エネルギーの約95%を超加工食品から取る食事を、それぞれ14日間経験した無作為化クロスオーバー試験である。同じエネルギー量の負荷食に対する食欲とホルモン反応を、介入前後で比較した。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、女性に絞った結果としては判断できない。[1]

食後の空腹感や満腹感を時間全体で集計すると小さな有意差があったが、個々の測定時点では有意差がなかった。PYY、GLP-1などの満腹関連ホルモン反応にも有意な差はなく、介入期間中の朝食前の食欲は安定していた。研究は、この期間の食事で満腹への反応が損なわれるという仮説を支持しなかった。[1]

これは加工食品をどれだけ取っても同じだという結論ではない。細胞構造を変える急性の実験と、食事全体を一定期間変える実験では、尋ねていることが違うのだ。「加工でPYYが壊れる」とひとまとめにせず、食品の構造、食事の組み合わせ、介入期間を分けると、結果の食い違いを雑に処理せずに済む。[1][13]

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運動後の食事量が変わっても、PYYが説明するとは限らない

食後の反応を運動と組み合わせた研究でも、ホルモンと行動を別々に見る意味がある。健康で活動的な女性15人、平均23歳を対象にした無作為化二重盲検クロスオーバー試験では、コラーゲンペプチドを1日15g取る条件と、味を合わせたエネルギーを含まない比較条件を7日間ずつ経験した。[12]

最終日には45分間の自転車運動を行い、最終の摂取から60分後に自由に食べられる食事が用意された。コラーゲンペプチド条件での食事の摂取エネルギーは約10%、約41kcal少なかった。一方、主観的な食欲とPYYには条件間の差がなかった。GLP-1とインスリンの濃度は増えていた。[12]

これは、食事量が少なくなったから必ずPYYも増えるはずだ、という予想を外す例だ。本人の空腹感が同じでも摂取量は異なり得る。もっとも、特定の運動と補給を組み合わせた小規模試験であり、18〜39歳の女性の日常の間食にそのまま当てはめるには、活動量と補給条件の違いが残る。[12]

対照的に、健康な男性12人が昼食の組成を変えた無作為化クロスオーバー試験では、炭水化物をたんぱく質に置き換えた昼食条件で、PYYとGLP-1が最も高く、食後の運動を経た後の摂取エネルギーが少なかった。炭水化物の多い昼食条件との差は313±284kcalだった。男性の結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この試験だけでは判断できない。[19]

この試験の昼食は1186±140kcalで、その後に約1時間の自転車運動が組み込まれていた。数字は、その大きさの食事と実験日程の中で得られたものである。帰宅後の軽いヨガや普段の弁当に、摂取エネルギーの差だけを当てはめることはできない。[19]

さらに、その日の次の食事で少なかったエネルギー量を、毎日続く差や将来の体重変化に換算することも避けたい。研究が確かめたのは実験条件下の急性の反応である。空腹感、ホルモン、実際の食事量が同じ方向に動く場合はあるが、どの条件でもそろうという法則ではない。[12][19]

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よくある誤解

「食欲を高めるホルモンが増えたから、自分は食べたくなる」という決め付けは早い。レビューが示す食欲調節は、末梢の信号と中枢の回路がつながる仕組みだ。自分が感じた空腹から特定のホルモン濃度を逆算したり、ホルモン名を自分の性格の説明にしたりする材料にはならない。[5][18]

「PYYが高い食品ほど、次の食事を減らせる」という並べ方も成り立たない。ペカン試験ではPYYと満腹感に違いがあっても、自己申告の摂取エネルギーは変わらなかった。一方、活動的な女性の試験では、PYYに差がないまま次の食事量が少なかった。食品を同じ物差しで順位付けする前に、結果の種類を確かめたい。[12][15]

「満腹を感じないなら食事選びが失敗」という評価も必要ない。ブルーベリーの試験では、ホルモンや血糖に変化があっても主観的な食欲は変わらなかった。感じ方が論文のホルモンのグラフと一致しないことは、それだけを異常の目印にはできない。研究の参加者にも、測定項目による違いがあったのである。[7]

また、「差がなかった」は、条件が完全に同一だったという証明ではない。超加工食品を用いた試験では、時間全体で集計した感覚の小さな違いと、各時点やホルモン反応での有意差なしが併存した。何を、いつ、どうまとめて比べたかによって、答えの見え方が変わる。[1]

今日からできること

  • 「PYYが増えた」と読む時は、次の食事を実測したのかまで確認する。ペカンの31人の完了者では、自己申告の摂取エネルギーに差はなかった。この区別を食品紹介を読む目印にする。[15]
  • 朝食を書き出す時は、主食、主菜、果物などを食事全体として並べる。ブルーベリー試験の24人も、炭水化物の多い朝食と飲料を一緒に取った。特定の成分だけを増やす目標より、普段の組み合わせを振り返る入口にしたい。[7]
  • 食事の振り返りでは、食べた内容、空腹や満腹の感覚、その後に食べたものを分けて書いてみる。これはホルモンを推定する方法ではなく、感覚と行動を混同しないための整理案だ。女性15人の試験でも両者の結果はそろわなかった。[12]
  • 食後の経過を見る時は、食べてすぐの印象だけで結論を出さない。ひよこ豆の試験では30分以内の反応と120分時点の消化管内容に違いがあった。普段の振り返りでも、どの場面の感覚かを書き添えるという使い方ができる。[13]
  • 次の食事で少なかった数字を、自分の食事制限の目標にはしない。男性12人の運動を含む試験で得られた差は、その実験条件の結果である。食事や運動に医学的な配慮が必要な場合は医師に相談する。[19]
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オンザショア立川店で、食事とは別に運動の予定を持つ

食欲の記録と運動の予定を並べるなら、食べた内容に加え、どのレッスンに参加した日かを書けると振り返りやすい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。内容を検討する入口は店のトップである。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。食事や仕事の時間と並べて、通える枠を確かめたい。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金のページで利用条件を確認し、体験の予約へ進める。

参考文献

[1] Satiety responsiveness following dietary exposure to ultra-processed foods differing in texture-derived eating rate: a secondary analysis of a randomized controlled crossover diet intervention — van Bruinessen M, Liu Z, Heuven LAJ, Stieger M, Lasschuijt MP, Forde CG., 2026, European journal of nutrition. DOI: 10.1007/s00394-026-04111-7

[5] Peptide Hormones in Appetite Regulation: A Complex Network — Abdollahi S, Adam H, Al Musaimi O., 2026, Pharmaceuticals (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/ph19070989

[7] A randomised, double-blind, placebo-controlled trial to assess the postprandial dose-dependent effects of wild blueberries on metabolic and cognitive outcomes following a high-carbohydrate breakfast — Ellis LR, O’Connor D, Khan H, Dye L, Boesch C., 2026, European journal of nutrition. DOI: 10.1007/s00394-026-03974-0

[12] The effects of collagen peptide supplementation on appetite and post-exercise energy intake in females: a randomised controlled trial — Reynolds KM, Hansell EJ, Thorley J, Funnell MP, Thackray AE, Stensel DJ, Bailey , 2025, The British journal of nutrition. DOI: 10.1017/s0007114525103851

[13] Upper-gastrointestinal tract metabolite profile regulates glycaemic and satiety responses to meals with contrasting structure: a pilot study — Cai M, Tejpal S, Tashkova M, Ryden P, Perez-Moral N, Saha S, Garcia-Perez I, Ser, 2025, Nature metabolism. DOI: 10.1038/s42255-025-01309-7

[15] Postprandial appetite responses to a pecan enriched meal: A randomized crossover trial — Prater MC, Guadagni AJ, Cooper JA., 2024, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2024.107598

[18] Neuroendocrine regulation of appetite — Botushanov N, Botushanov A, Botushanova A., 2026, Folia medica. DOI: 10.3897/folmed.68.e156353

[19] Substituting Carbohydrate at Lunch for Added Protein Increases Fat Oxidation During Subsequent Exercise in Healthy Males — Slater T, Mode WJA, Bonnard LC, Sweeney C, Funnell MP, Smith HA, Hough J, James , 2025, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/clinem/dgae237

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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