
胃の動きから次の食事量まで、何を測ったか
脂質の量だけでなく、胃の中での状態を調べた研究もある。健康な女性10人と男性7人、平均年齢25歳の参加者に、構造が異なる脂肪乳化液を飲んでもらった無作為化二重盲検クロスオーバー試験である。乳化液とは、細かな油滴が液体の中に分散したものを指す。この試験ではMRIによる胃機能の測定、ホルモン測定、満腹に関する本人の評価を組み合わせた。若い女性も含むが男女を合わせた解析であり、18〜39歳の女性だけの反応としては扱えない。[20]
比較したのは油滴の大きさや、重力・酸に対する安定性、再び分散する性質などである。胃排出とホルモン反応には、油滴の大きさや再分散性より、重力・酸に対する安定性の影響が強かった。安定した細かな油滴が均一に分散する状態では、胃のふくらみが長く続くことや、空腹に関わるグレリンの抑制が長く続くことが示された。同じ脂質でも、胃の中でどう存在するかが結果に関係していた。[20]
さらに興味深いのは、データの関係を調べた解析である。CCKとPYYはいずれも胃排出を予測する因子として関連したが、満腹の評価を予測する因子として選ばれたのはPYYだった。胃排出との関連ではCCKも選ばれ、満腹の評価との関連ではPYYが選ばれた。解析で説明したい結果が違えば、注目される信号も変わる。[20][20]
研究者らは乳化構造の影響を調べる際、静脈血のホルモン変化だけよりも、胃排出と本人の満腹の評価を調べる意義を示している。お腹の中の動き、採血で見える反応、本人が感じることを並べたからこそ、この違いが見えた。ホルモンのグラフだけを切り出すと、研究がわざわざ別々に測った情報を捨ててしまう。[20]
この試験は少人数で、構造を調整した乳化液による比較である。家庭のドレッシングをよく振れば同じ結果になる、という調理法の提案にはならない。また、本人が満腹と回答したことから、長期の体重変化まで読み進めることもできない。ここで持ち帰るのは乳化の技ではなく、脂質量以外の条件と、測定する結果の種類を分ける視点である。[20]
乳化液の研究で使われた予測因子という表現にも意味がある。これは複数の測定値のうち、胃排出や満腹の評価との関係を解析で調べた結果である。CCKだけを操作し、それ以外を同じにして満腹が変わるかを確かめた比較ではない。脂質の構造を変える試験の結果と、測定値の関係を調べる解析の結果を区別して読む必要がある。[20]
乳化液の試験が調べた満腹の評価から、実際に食べた量へと測定を進めた別の試験を見てみる。健康な高齢男性13人、平均年齢75歳を対象とする無作為化二重盲検試験では、ホエイたんぱく質のみの飲料、たんぱく質の一部を糖質と脂質に替えた飲料、それらを追加した飲料、対照飲料を比較した。ホエイとは乳由来のたんぱく質である。飲料を飲んだ後、食欲、胃排出、血中ホルモンと、自由に食べる食事の摂取量を測った。対象の年齢と性別が異なるため、18〜39歳の女性に同じ反応が出るかは別に確かめる必要がある。[14]
たんぱく質のみの飲料は70gで280kcal、混合飲料の一つはたんぱく質14g、糖質28g、脂質12.4gで同じ280kcalだった。たんぱく質を70gとしたまま糖質と脂質を追加した飲料は504kcalだった。つまり、熱量をそろえて中身を替える条件と、熱量も増やす条件を分けている。単に「脂質入りの飲み物」と呼ぶだけでは、この設計の違いが隠れる。[14]
たんぱく質のみの飲料と、たんぱく質を多く含む混合飲料では、たんぱく質が少ない混合飲料より胃排出が遅く、CCKなどの反応が高かった。一方、熱量のある飲料は対照に比べ、食欲や次の食事の摂取量を抑えなかった。飲料と食事を合わせた総摂取エネルギーは増加した。胃排出やホルモンの反応に条件間の差が出た一方、食事量では対照飲料との差が出なかった。[14]
食欲対策として飲み物や油を足す話では、次の食事だけを見るか、足したものを含めて見るかも重要だ。食事量が減るという予想が外れたとき、追加した分は消えない。この研究は特定の食べ方を禁止する根拠ではなく、追加と置き換えを区別して比較する理由を与えている。[14]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「脂質がCCKを出すなら、多く足すほど食べ過ぎを防げる」という説明は飛躍である。分泌を促す仕組みはレビューに示されるが、同じ脂質量でも食品によって反応が違い、ホルモンが変わっても摂取量が変わらない試験がある。分泌のきっかけを、そのまま脂質追加の有効性と読み替えることはできない。[14][16][18][19]
「CCKが高い食品が満腹感のランキングでも上位になる」という思い込みにも注意したい。乳製品の試験ではチーズとホイップクリームでCCKに差が出たが、満腹感の食事間差はなかった。血中の数値と回答用紙の感覚は、別の測定結果である。ホルモンだけが詳しく書かれた紹介を見たら、本人の感覚も測った研究なのかを確かめたい。[18]
「飲料の後の食事量」だけで、追加した飲料の評価が決まると思うと見落としがある。高齢男性の試験では、飲料を含めた合計のエネルギーも集計していた。食事の皿に残った量だけを見ても、飲んだ分までは消えない。何を合計に含めた結果なのかを読む必要がある。[14]
一方で、こうしたずれを「自分の感覚は当てにならない」と受け取る必要もない。乳化液の試験は、本人の満腹の評価を胃機能と合わせて調べる意義を示している。お腹が落ち着く感覚は観察する価値のある結果であり、血中のホルモン名に翻訳しなくてもよい。昼食後の自分の感覚から、CCKの量を逆算しないという距離感である。[20]

今日からできること
- 食事を見比べるときは、追加したのか置き換えたのかをメモする。8週間のナッツ試験でも、この条件を分けている。試験の68gは推奨量として写さない。[16]
- 「食べたい」「満腹」「実際に食べたもの」を別の欄に残す。乳製品の47人の試験でも、食欲と満腹感は同じ結果にならなかった。記録は採血の代わりではなく、自分の食事を振り返る材料である。[18]
- 食品の紹介で数値を見るなら、測定した時間も確認する。乳製品の試験では食後4時間と6時間で比較相手に違いがあった。研究の時刻を、間食を我慢する期限に変える必要はない。[18]
- 補食を足した日は、それも食べたものに含めて振り返る。高齢男性13人の試験は飲料と食事の合計も調べた。次の食事が自動的に減ると期待して帳消しにしない考え方である。[14]
- 「脂質を減らすと必ず腹持ちが悪くなる」という予想も保留する。20人の食品比較では、繊維を増やし脂質と熱量を減らしても満腹感に差はなかった。個別の食品の結果を、脂質全般の規則にはしない。[15]
オンザショア立川店を、予定に入れて続ける場所に
満腹感の記録と、体を動かす予定を並べても、それだけでCCKの量は分からない。オンザショア立川店を検討する際も、食欲を抑える効果を期待するのではなく、自分が続けられる時間帯と種目から選びたい。内容は店のトップ、費用は料金、日程は体験の予約で確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。
営業時間は8:00〜23:30、年中無休。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。食事の研究が示した結果とは分けて、通う条件を確かめるための情報である。

参考文献
[2] Cholecystokinin: Clinical aspects of the new biology — Rehfeld JF., 2025, Journal of internal medicine. DOI: 10.1111/joim.20110
[5] Gastrointestinal hormones and subjective ratings of appetite after low-carbohydrate vs low-fat low-energy diets in females with lipedema – A randomized controlled trial — Lundanes J, Storliløkken GE, Solem MS, Dankel SN, Tangvik RJ, Ødegård R, Holst J, 2025, Clinical nutrition ESPEN. DOI: 10.1016/j.clnesp.2024.11.018
[14] Effects of Substitution, and Adding of Carbohydrate and Fat to Whey-Protein on Energy Intake, Appetite, Gastric Emptying, Glucose, Insulin, Ghrelin, CCK and GLP-1 in Healthy Older Men-A Randomized Controlled Trial — Giezenaar C, van der Burgh Y, Lange K, Hatzinikolas S, Hausken T, Jones KL, Horo, 2018, Nutrients. DOI: 10.3390/nu10020113
[15] Metabolic and satiating effects and consumer acceptance of a fibre-enriched Leberkas meal: a randomized cross-over trial — Rennekamp R, Brandl B, Giesbertz P, Skurk T, Hauner H., 2021, European journal of nutrition. DOI: 10.1007/s00394-020-02472-1
[16] Appetite responses to pecan-enriched diets — Guarneiri LL, Paton CM, Cooper JA., 2022, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2022.106003
[18] Dairy products influence gut hormone secretion and appetite differently: A randomized controlled crossover trial — Hansson P, Holven KB, Øyri LKL, Brekke HK, Gjevestad GO, Rehfeld JF, Raza GS, He, 2020, Journal of dairy science. DOI: 10.3168/jds.2019-16863
[19] Update on the Molecular Mechanisms Underlying the Effect of Cholecystokinin and Cholecystokinin-1 Receptor on the Formation of Cholesterol Gallstones — Wang HH, Portincasa P, Wang DQ., 2019, Current medicinal chemistry. DOI: 10.2174/0929867324666170619104801
[20] The Dynamics of Gastric Emptying and Self-Reported Feelings of Satiation Are Better Predictors Than Gastrointestinal Hormones of the Effects of Lipid Emulsion Structure on Fat Digestion in Healthy Adults-A Bayesian Inference Approach — Steingoetter A, Buetikofer S, Curcic J, Menne D, Rehfeld JF, Fried M, Schwizer W, 2017, The Journal of nutrition. DOI: 10.3945/jn.116.237800
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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