五十代・閉経後の心肺機能はトレーニングで伸びる?ホルモン療法の試験を読む

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同じ「改善」でも、酸素の量と健康指標は別に見る

ここまでの増加量には、L/分とmL/kg/分という異なる単位が出てきた。前者は取り込む酸素の総量、後者は体重当たりで表した量である。時間を比較した試験の毎分0.41 Lと、ホルモン療法を比較した試験の5.8 mL/kg/分を、数字の大小だけで順位付けすることはできない。運動の条件だけでなく、結果の表し方も違うからだ。[2][6]

体力が上がったという結果を、すべての健康指標が同じように良くなるという意味へ広げることにも注意が要る。閉経後の女性101人を運動、エストロゲン療法、それらの組み合わせなどに分けた無作為化試験では、運動単独群の最大酸素摂取量は9.0%、併用群では7.8%増えた。一方で血中脂質の変化と運動能力の指標に、直接の相関は認められなかった。対象は閉経後女性であり、18〜39歳の女性にも同じ増加率や脂質の反応が生じるかは判断できない。[8]

この試験では、エストロゲン療法に運動を加えても、脂質代謝の追加的な改善は示されなかった。それでも運動を行った群の体力は改善した。ある検査項目に追加効果がないことと、運動による体力の改善がないことは別だ。検査結果の一欄だけを、取り組み全体の成績表にする必要はない。[8]

閉経への移行期の女性66人を5年間追った観察研究でも、異なる指標を分ける必要が見える。体力の高い女性では腹囲、中性脂肪、インスリンなどの値が良好だった一方、追跡中の体力の変化は、心血管・代謝リスク指標の変化と関連しなかった。高い体力の人の特徴と、体力が上がった人に起きる変化は、同じ答えにならなかったのである。閉経移行期の女性を追った結果なので、18〜39歳の女性に同じ関連があるかは別の検証を要する。[17]

この観察結果が扱うのは、体力と健康指標の関連である。観察研究で見られた集団間の関連を、そのまま個人の改善量の予測へ使えないという話だ。他人の体力と検査値の組み合わせを、自分の将来の検査値の予測には使えない。運動による酸素摂取量の変化は運動試験で、健康指標との関係はその指標を扱った結果で読む必要がある。[6][8][17]

観察研究で体力の高い人の検査値が良好だったとしても、それは治療に代わる目標値を決める結果ではない。閉経移行期の追跡研究は、活動量も加速度計で記録し、体力とは別に調べていた。活動した量と検査で測る能力を区別していた点も読みどころである。毎日の歩数や運動の予定が増えたことと、酸素を取り込む能力がどれだけ変わったかは、同じ記録では判断できない。[17]

骨についても同じである。骨量が少ない閉経後の女性28人を対象とした無作為化試験では、筋力トレーニング群とサーキット群で、24週間後に最大酸素摂取量がそれぞれ22%、18.6%増えた。しかし骨密度には変化がなかった。心肺機能の改善を、骨への効果の証拠として代用することはできない。骨量が少ない閉経後女性が対象であり、18〜39歳の女性の心肺機能や骨密度の反応へそのまま当てはめることはできない。[5]

ここで体重を成果の中心に置く必要もない。これらの試験が示す体力の改善は、酸素摂取量や運動を続けられる時間などで評価されたものである。どの研究の何を目指すかを選ぶなら、体の形の比較から始めるより、測られた機能へ視線を戻した方がよい。筋力と心肺機能の両方が改善しても、骨密度の結果は別だったという区別が役に立つ。[1][5]

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よくある誤解

「閉経したら、運動しても伸びない」は、閉経後の女性の運動試験によって否定された。中程度の有酸素運動でも、筋力トレーニングを組み合わせた運動でも改善が報告されている。閉経前後の伸びの差は、両者を直接比べる試験で確かめる必要がある。「伸びる余地がある」と「条件による差がない」を混同しないことだ。[1][2][6][7]

「ホルモン療法中なら体力が伸びにくいはず」も、言い切りが強すぎる。経口エストロゲン併用で伸びが小さかった予備試験はあるが、別の試験では影響が認められなかった。治療条件の違う研究をまとめて、自分の体力の上限にすることはできない。治療中であるという事実は、運動を評価する際に医師と共有する条件になる。[2][7]

「長く運動するほど、あらゆる成果が大きい」という読み方にも飛躍がある。運動時間の比較試験では酸素摂取量に時間による違いがあったが、骨量が少ない女性の別の試験では、心肺機能が改善しても骨密度は変わらなかった。狙う成果と実際に測った成果をそろえたい。時間を増やしたという事実だけで、健康に関するすべての結果を保証することはできない。[5][6]

研究の運動条件は、読者全員の初日の目標でもない。週5日の試験を見て、空いた予定をすべて運動で埋める必要があると読むのは急ぎすぎだ。その回数と強さで何が起きたかを確かめた研究であり、最も少ない必要量や、個人にとって最適な開始量を決めた試験ではない。試験の実施例を、生活の中で守るべき一律の義務に変えない方がよい。[6][7]

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今日からできること

  • 運動の記録には種目、時間、強さ、続けた期間を残す。30分と45分を比較した試験も、週5日、12週間という条件をそろえていた。時間だけを抜き出して研究と比べない。[6]
  • 閉経の時期や治療状況を、医師との運動相談で共有する。42人の試験と23人の試験でホルモン療法の影響は一致せず、薬を自己調整する根拠にはならない。[2][7]
  • 歩行を選ぶ場合も、歩いたという記録と検査値を分けて残す。12週間の歩行試験では、運動の実施に加えて最高酸素摂取量などを測って成果を判定していた。[7]
  • 体力と筋力を両方見たいなら、両方を評価する計画を相談する。58人の併用運動試験では、心肺機能と筋力で負荷の組み立て方への反応が異なった。[1]
  • 健診の値や骨密度を、心肺機能とは別の欄で考える。24週間後に最大酸素摂取量が増えても、骨密度は変わらなかった試験がある。目標と評価の項目を合わせたい。[5]

日常で記録するなら、「階段が今日は楽だった」という感想も、生活上の観察として残せる。ただし、それを研究で測られた酸素摂取量の増加と同一視しない。運動を実行できたか、本人がどう感じたか、検査で何が変わったかを分けておけば、医師や指導者との相談でも話が具体的になる。試験が運動条件と測定項目を分けていることは、生活の記録を考える手掛かりになる。[1][6][7]

体力の平均値を追うより、まず自分の比較の条件を決めたい。閉経後の運動試験は、運動前と運動後を測ることで変化を確かめた。同年代の友人と同じ速さで歩けたかだけでは、そこで見られた改善と同じ意味にはならない。誰かの背中より、相談時に持っていける自分の記録が、次の計画の材料になる。[2][6][7]

オンザショア立川店で、閉経後も続ける予定を考える

閉経後の運動を暮らしに組み込むなら、研究の運動時間を目標に急ぐより、通える時間と選べる内容を先に見たい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。続ける場所を選ぶ際には、こうした内容と営業時間を合わせて確認できる。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。

レッスンの案内は店のトップ、費用は料金ページで確認できる。実際に通う時間を検討したうえで、体験の予約へ進める。

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参考文献

[1] Comparison of Periodization Models of Concurrent Training in Recreationally Active Postmenopausal Women — Medeiros LHL, Sandbakk SB, Bertazone TMA, Bueno Júnior CR., 2022, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000003559

[2] Oral estrogen therapy may mitigate the effects of aerobic training on cardiorespiratory fitness in postmenopausal women: a double-blind, randomized clinical pilot study — Cardoso CG, Medina FL, Pinto LG, Oneda B, Costa LA, Labes E, Abrahão SB, Tinucci, 2014, Menopause (New York, N.Y.). DOI: 10.1097/gme.0b013e31829e4a35

[4] Effects of body composition and menopause characteristics on maximal oxygen uptake of postmenopausal women — Aragão FR, Abrantes CG, Gabriel RE, Sousa MF, Castelo-Branco C, Moreira MH., 2011, Menopause (New York, N.Y.). DOI: 10.1097/gme.0b013e31821b00b0

[5] Physiological adaptations to strength and circuit training in postmenopausal women with bone loss — Brentano MA, Cadore EL, Da Silva EM, Ambrosini AB, Coertjens M, Petkowicz R, Vie, 2008, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0b013e31817ae3f1

[6] Dose-response relationship between moderate-intensity exercise duration and coronary heart disease risk factors in postmenopausal women — Dalleck LC, Allen BA, Hanson BA, Borresen EC, Erickson ME, De Lap SL., 2009, Journal of women’s health (2002). DOI: 10.1089/jwh.2008.0790

[7] Aerobic exercise training in healthy postmenopausal women: effects of hormone therapy — O’Donnell E, Kirwan LD, Goodman JM., 2009, Menopause (New York, N.Y.). DOI: 10.1097/gme.0b013e318198cddb

[8] The independent effects of exercise and estrogen on lipids and lipoproteins in postmenopausal women — Lindheim SR, Notelovitz M, Feldman EB, Larsen S, Khan FY, Lobo RA., 1994, Obstetrics and gynecology. DOI: 10.1016/0020-7292(94)90488-x

[17] Influence of cardiorespiratory fitness and physical activity levels on cardiometabolic risk factors during menopause transition: A MONET study — Abdulnour J, Razmjou S, Doucet É, Boulay P, Brochu M, Rabasa-Lhoret R, Lavoie JM, 2016, Preventive medicine reports. DOI: 10.1016/j.pmedr.2016.06.024

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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