ボクササイズとは声を出す運動?吐く息と掛け声で変わる力を研究から読み分ける

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「力が出る気がする」と測った力は分けて読む

声を出すと力が入る気がする。その実感は、どれほど共有されているのだろうか。2016年に発表された匿名のオンライン調査では、競技者378人の回答が分析された。最大努力時に声を出すことが競技上有利になると考えていたのは56%だった。多くの人が発声に意味を感じていたことを示す数字である。対象は競技者であり、18〜39歳の女性初心者にも同じ割合で期待があるかは、この調査から判断できない。[9]

ただし、この56%は力が増えた人の割合ではない。質問されたのは発声の利点に関する信念であり、握力計や打撃の測定装置で効果を確かめた成績ではない。競技者がそう考えていること自体は、練習文化を理解する手がかりになる。それでも、回答人数が多いから握力実験より大きな効果が証明された、と読むことはできない。[9]

同じ調査では、力を出すときに声を使うことと、本人が認識する声の障害との間に相関は見られなかった。これも、自覚する問題と発声の関係を調べた結果である。声を使う人に問題がないと客観的に保証した試験ではなく、どれほど叫んでも喉に負担がないという許可証にはならない。[9]

研究者らは、うなり声を出す条件と出さない条件で力を客観的に測り、声の機能の測定も同時に行う研究を今後の課題として挙げている。利点への期待と声の状態を、同じ実験の中で確かめるという発想だ。「気分よく動けた」という感想を捨てる必要はないが、それと身体の測定結果を交換してはいけない。[9]

声と力の関係をさらに慎重に読む例として、2018年の学生104人による探索的研究がある。床を踏む、バッグを打つ、マイクに向かって叫ぶという別々の課題を使い、力や声の振幅を段階的に変える測定法が検討された。主題は怒りの表現や制御をどう測るかであり、掛け声でパンチを強くする方法の試験ではない。男女の学生を対象にした探索的研究であり、18〜39歳の女性全般の運動時の心理や力へ、そのまま広げることはできない。[10]

この研究では、叫ぶ課題の声の振幅と怒りへの対処傾向に関連が見られた一方、打つ課題ではその尺度との相関が認められなかった。発声と打撃を並べて測ったからといって、心理状態との関連の現れ方は課題ごとに異なる。研究自体も探索的なもので、解釈には慎重さを求めている。[10]

日常へ持ち込むなら、「声が出る人ほど攻撃的だ」「強く打つ人は怒っている」という性格診断に使わないことだ。踏む力、打つ力、声の振幅はそれぞれ測る対象であり、そこから性格や感情を決めつけるのは飛躍になる。クラスの隣の人の声を聞いても、分かるのはその場で聞こえた声までだ。[10]

自分の記録でも、感想と測ったことを分けると読み返しやすい。「声を出して気持ちが切り替わった」は感想、「握力が増えた」は同じ条件で測る必要のある結果だ。パンチが強くなった気がする日にも、実際に確かめたのが声の出しやすさだけなら、その言葉で残せばよい。研究と生活の両方で、観察したことを大きく言い直さない姿勢が役に立つ。[7][8][9]

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よくある誤解

「息を強く吐くことと、声を出すことは同じ」という捉え方は粗い。歌唱の研究は声の大きさや高さ、発声課題によって筋活動が異なることを扱い、握力実験は掛け声を出す条件で運動系の変化を調べている。発声の結果を、音を伴わない呼気の効果として丸ごと紹介すると、何を変えた研究なのかがずれてしまう。[2][7][8]

たとえば「シュッ」という音と母音の掛け声を、耳に聞こえるから同じ発声課題と見なすことも避けたい。生活の言葉ではどちらも「声を出した」と表現しがちだが、実験を読むときは課題の違いを残す必要がある。特定の掛け声の文字や音を、これらの結果だけから最良と決めることはしない。[2][4][7][8]

「声を出すほど力が増えるから、できるだけ大声がよい」という読み方もできない。握力の研究が示したのは最大努力の課題での変化である。一方、患者の発声実験では大きい声や高い音程で息苦しさが強かった。研究対象と目的が違う結果を合わせても、全員に最大声量を勧める理屈にはならない。[4][7][8]

ここで大切なのは、握力と呼吸筋の筋活動と息苦しさに、別々の評価があることだ。ある評価が上向いても、ほかの評価の変化はそれぞれ確認する必要がある。「大きくなった」「高まった」という言葉だけで良し悪しを判定せず、増えたのが力なのか、筋活動なのか、負担なのかまで確かめたい。[4][8]

「掛け声が出ないと運動の効果もない」という決めつけには、握力実験からは進めない。ある条件でその場の力が増えたという結果は、声を出さない運動に意味がないという結論とは違う。長く続けたときの体力や体型の変化を、最大握力のその場の差と混ぜるべきではない。[7][8]

この点は、動きを覚える段階でとくに整理しておきたい。今日は腕を戻す場所を尋ねたいのか、吐く息を合わせたいのか、それとも声を出すことを試したいのか。自分が練習したい項目を選ぶことと、研究で力が増えた条件を再現することは、目的が異なる。クラスに参加するたびに実験室の最大努力を目指す必要はない。[7][8]

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今日からできること

  • 観察の言葉を「吐く息」「声」「動き」に分ける。7件の歌唱研究をまとめた報告でも、課題によって筋活動は異なった。練習後は、どこで迷ったかを具体的な言葉で残す。[2]
  • 最大の力を出す実験と、普段の練習の目的を分ける。2021年と2022年の握力実験を、声量やパンチ力の目標値にはせず、指導者と何を練習する時間なのか確認する材料にする。[7][8]
  • 大きな声を目標にする前に、本人の負担を確かめる。41人の患者の実験では発声条件で息苦しさが変わった。病気のある人の運動や発声の方法は、健康な人向けの工夫で代用せず医師に相談する。[4]
  • 気持ちが乗ったことと、力を測ったことを分けて記録する。378人の調査の56%は利点への信念であり、力が増えた割合ではない。自分の感想も測定結果に言い換えずに残す。[9]

自宅で振り返るときも、声の録音だけで出来栄えを決める必要はない。録音には音が残るが、その日の動作の目的や、自分が感じた負担までは自動で記録されない。ノートに「声を出すのが恥ずかしかった」と書くなら、それは参加の仕方を相談するための情報になる。研究の用語に直さなくてもよい。

指導者への相談も、「大声を出せるようになりたい」以外にも伝え方がある。「まず吐く息と動作を合わせたい」「声を出そうとすると説明を聞き逃す」と伝える方法がある。何が困っているかを分けておけば、力を競う話に寄せずに練習の進め方を相談できる。声が出たかという結果だけで、自分の参加を採点しないための準備である。

オンザショア立川店で、声より練習の目的を確かめる

声の迫力より、吐く息と動作のどこを練習したいかを言葉にしてから、参加する種目を選びたい。オンザショア立川店では女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズのほか、ピラティスやパーソナルトレーニングを扱う。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガと常温のヨガがあり、ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている場合は利用できない。運動の選択肢は店のトップ、費用は料金ページで確認できる。

営業時間は8:00〜23:30、年中無休。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分だ。通える時間と、練習で確かめたいことを一緒に考える場所の候補になる。

体験の予約で案内しているヨガの体験は税込1,980円。60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。これはヨガの体験内容なので、ボクササイズを希望する場合は種目の案内を確認して選びたい。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

  1. Muscular patterns and activation levels of auxiliary breathing muscles and thorax movement in classical singing — Pettersen V., 2005, Folia phoniatrica et logopaedica : official organ of the International Association of Logopedics and Phoniatrics (IALP). DOI: 10.1159/000087079
  2. Optimal vocal therapy for respiratory muscle activation in patients with COPD: effects of loudness, pitch, and vowels — Qiao Z, Kou Z, Zhang J, Lv D, Li D, Cui X, Liu K., 2024, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2024.1496243
  3. Shouting strengthens voluntary force during sustained maximal effort through enhancement of motor system state via motor commands — Takarada Y, Nozaki D., 2022, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-022-20643-4
  4. Shouting strengthens maximal voluntary force and is associated with augmented pupillary dilation — Takarada Y, Nozaki D., 2021, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-021-97949-2
  5. The Perception of Benefit of Vocalization on Sport Performance When Producing Maximum Effort — Davis KM, Sandage MJ, Plexico L, Pascoe DD., 2016, Journal of voice : official journal of the Voice Foundation. DOI: 10.1016/j.jvoice.2015.07.013
  6. Force production parameters as behavioural measures for anger expression and control: The Method of Stamp Strike Shout — Boerhout C, van Busschbach JT, Vermerris SM, Troquete NAC, Hof AL, Hoek HW., 2018, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0206494

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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