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実際の店では、追加した後に選ばれ続けるかを見る
画面上で選ぶ実験から、実際の販売へ進むと、別の難しさが見えてくる。健康的な子ども向け料理を導入した飲食店のクラスター無作為化試験では、8店舗を組にして、メニュー導入のみの条件と、従業員研修や販促物を加える条件に割り付けた。両条件は8週間の導入支援を受け、新旧の子ども向け料理の販売を16週間追跡した。対象は子ども向け料理の販売であり、18〜39歳の女性の注文にそのまま当てはめることはできない。[5]
新しく加えた健康的な料理は導入直後から売れたが、介入後には両条件で販売が減った。既存の子ども向け料理の販売には時間と条件による違いがあり、追加支援のある条件では有意に減少し、メニュー導入のみでは有意に増加した。[5] 健康的な料理を載せたという一度の出来事だけでは、その後の販売を説明し切れない結果である。
子ども向け料理の販売を調べたこの試験からは、導入直後とその後を区別する読み方は役に立つ。新メニューを見て「試してみたい」と思う場面と、通い慣れた店で再び選ぶ場面は分けて考えたい。売り始めに選ばれたことを、安定して選ばれることと同じにしないためだ。
米国の海兵隊基地内の飲食施設では、メニュー変更に加えて、食品の色分け、配置、販促などを組み合わせた前後比較研究もある。2つの基地の3施設で実施され、健康的と分類された商品の入手可能性と売り上げが増え、最も健康的でない分類の売り上げが減った施設もあった。[14] 実際の販売が変わったという点で、広告への感想とは異なる情報になる。対象は軍の基地内の施設であり、18〜39歳の女性が日常で利用する飲食店にそのまま当てはまるかは検証が必要だ。[14]
ただし、この研究は無作為化して対照条件と比べた試験ではなく、複数の変更を合わせて行った前後比較である。[14] 健康メニューの追加、色分け、配置などの個別の寄与は切り分けられない。基地内の施設という利用環境も含めた取り組みとして受け止める必要がある。健康メニューを見ると必ず注文が悪化する、という一方向の説明には、この結果も収まらない。
そもそも、選びたくても十分な候補がない場合がある。米国ボルティモアの独立経営の飲食店を調べた研究は、店主への14件の聞き取りと、メニュー上の健康的な選択肢の観察を組み合わせた。調べた食品1019品のうち健康的とされた物は17.5%、飲み物174品では27.6%だった。[16] メニューにあるという言葉だけでは、選べる幅の広さまでは分からない。対象は店舗の提供内容と店主の認識であり、18〜39歳の女性の選択や食欲を直接表す結果には置き換えられない。[16]
この調査では、店主は揚げていない料理、脂肪の少ないたんぱく源、植物を中心とする料理などを健康的と捉えていた。一方、塩を減らすことや調理法の変更、野菜や全粒穀物の追加への姿勢は一様ではなく、砂糖を減らすことにも消極的だった。[16] 店が何を健康的と捉えるかと、提供する料理をどう変えられるかの間にも距離がある。
この割合を立川の飲食店の実態として使うことはできない。対象はボルティモアの店舗であり、地域の全店舗に共通する比率でもない。[16] 役立つのは、自分の選択を振り返るときに、意志の強さだけを問わない視点である。好みに合う候補があったか、注文できる状態だったかも、選択を考える際の確認事項になる。
ここまでの研究を並べると、結果は一見ばらばらに見える。選択肢を増やす実験では選ぶ方向が変わり、価格変更の試験では明確な差がなく、実店舗の導入では販売が続く難しさも見えた。[1][5][9] しかし、変えたものも、測ったものも違う。健康的な料理を増やすこと、値段を変えること、導入を支えることを、同じ「健康メニューの効果」として一括りにしない方が理解しやすい。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「健康メニューを見ると、健康の目標を達成した気になって食べ過ぎる」という説明は分かりやすい。だが、ここで扱った広告実験や選択肢の実験から、その心理の連鎖を証明したとは言えない。[4][9] 店の印象が変わること、別の料理を選ぶこと、実際に多く食べることをつなぐには、それぞれを確かめる必要がある。説明の鮮やかさと、研究で確かめた範囲は別である。
「健康的な料理を足しても意味がない」も言い過ぎだ。オンライン実験では、健康的な選択肢を増やした条件で、それを選ぶオッズが上がっていた。[9] 実店舗でも新たな健康的な子ども向け料理は売れている。[5] 持続しにくいという結果を、最初から何も起きなかったという結果に変えてはいけない。追加することと、続けて選べるようにすることには、それぞれの課題がある。
「画面で健康的な料理を選べば、食欲も食事量も減る」という読み替えにも注意したい。間食の実験が測ったのは選択であり、価格の試験が測ったのは仮想の注文内容とそのエネルギーだった。[1][9] どちらも、その日の空腹感を抑える保証にはならない。選んだ料理が合っていたかを考えることと、空腹を感じた自分を責めることを結び付けなくてよい。
好きな料理を頼んだ日にも、健康的な料理を選んだ日にも、選択肢の広さや表示の仕方は同じように観察できる。誰かの正解の献立に合わせるためではなく、自分が何を見て選んだかを知るためである。食事を楽しむことを外してしまうと、研究が示した選択環境の話が、いつの間にか我慢の競争に変わってしまう。

今日からできること
- 注文画面で健康的だと思う料理を見つけたら、候補に入れたのか、ただ見ただけなのかを区別する。広告への反応と食品選択は、研究でも異なる結果として扱われている。[4][9]
- 比較中の料理を書き出すなら、健康的な側とそうでない側のどちらが多いかを見る。実験では両側2種類を基準に、片側を6種類に変えていた。自分の候補数を同じにそろえる義務はなく、何が候補を占めているかを確かめるための手掛かりだ。[9]
- 宅配では目立つ位置の料理だけで決めず、頼みたい料理のページも開いて比べる。9論文を扱ったレビューでは、健康的でない料理が優先的な配置などで目立つ傾向が報告された。この操作で必ず注文が変わるという意味ではない。[2]
- 健康メニューを試した後は、また選びたい味や使いやすさだったかを振り返る。8店舗の試験では導入直後の販売と介入後の販売が異なった。最初に選べたことだけで、習慣になったと決めない。[5]
- 選択の記録に、食欲を抑えられたかという採点を混ぜない。模擬注文の3106人の試験でも、扱ったのは選択した料理と総エネルギーである。実際に食べたときの自分の感覚まで、その数字の代わりにしない。[1]
帰宅途中なら、注文を確定する前に「今食べたい料理はどれか」と読み直すだけでも、観察を始められる。健康的な写真を見たことを消す必要も、好きな料理を候補から追放する必要もない。研究を使う目的は、食事のたびに正誤判定を増やすことではない。目に入った料理、選んだ料理、食べたときの感想を、自分の言葉で分けて持つことである。
オンザショア立川店を、通う予定から考える
選べる物があることと、実際に選ぶことの距離は、運動の予定を立てる際にも考えたい視点だ。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30で、年中無休のスタジオである。続ける仕組みを考えるなら、まず生活の中で通える時間を見つけ、そこで何を選べるかを確かめる使い方がある。
場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温ヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う時間と受けたい内容を照らし合わせる際の選択肢となる。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる内容を確かめたうえで、店のサイトや料金を通う予定と照らし合わせたい。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から予定を選べる。

参考文献
[1] Socioeconomic position and the effect of price interventions on healthier and less healthy food on food selection in a simulated food delivery app: a randomised controlled trial — Witkam R, Brealey J, Tzavella L, Finlay A, Jones A, Robinson E., 2026, Public health nutrition. DOI: 10.1017/s1368980026103334
[2] Combo Deals, Junk Meals: A Systematic Review Examining the Healthiness of Foods Promoted on Meal Delivery Apps — Morrison J, Dono J, Pettigrew S, Miller C., 2026, Obesity reviews : an official journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1111/obr.70097
[4] Promoting Healthy Menu Choices in Fast Food Restaurant Advertising: Influence of Perceived Brand Healthiness, Brand Commitment, and Health Consciousness — Choi H, Reid LN., 2018, Journal of health communication. DOI: 10.1080/10810730.2018.1455769
[5] A Cluster Randomized Trial to Promote Healthy Menu Items for Children: The Kids’ Choice Restaurant Program — Ayala GX, Castro IA, Pickrel JL, Lin SF, Williams CB, Madanat H, Jun HJ, Zive M., 2017, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph14121494
[9] Availability of healthier vs. less healthy food and food choice: an online experiment — Pechey R, Marteau TM., 2018, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-018-6112-3
[14] Increasing Access and Availability of Nutrient-Dense Foods at United States Marine Corps Food Venues Is Feasible and Profitable — Kirkpatrick KM, Abourjeily ZN, Rittenhouse MA, Purcell MW, McCarthy RG, Scott JM, 2025, Nutrients. DOI: 10.3390/nu17152556
[16] The Quality of Menu Offerings in Independently Owned Restaurants in Baltimore, Maryland: Results from Mixed-Methods Formative Research for the FRESH Trial — Hua S, Tucker AC, Santos SR, Thomas AE, Mui Y, Velez-Burgess V, Poirier L, Chesk, 2024, Nutrients. DOI: 10.3390/nu16101524
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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