運動後の乳酸は肝臓で糖に戻る?減る速さと筋肉の燃料回復を分けて読み解く

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補給しながら動く試験では、乳酸は別の道へ進んだ

空腹で乳酸を注入する試験とは異なる結果もある。持久系の訓練を積んだ男性7人を対象にした無作為化比較試験では、最大酸素摂取量の約60%で120分の運動を行い、その間に糖を補給した。ブドウ糖だけをとる条件と、ブドウ糖に果糖を組み合わせる条件で、乳酸とグルコースの代謝を調べている。18〜39歳の女性に同じ代謝速度が生じると、そのまま当てはめることはできない。[15]

補給は、毎分1.2gのブドウ糖に、毎分0.8gのブドウ糖または果糖を加える設定だった。これは持久運動中の実験の投与条件であり、帰宅後の食事量の提案ではない。参加者の訓練状態も、空腹で行った先の試験とは異なる。[15][16]

果糖を組み合わせた条件では、ブドウ糖だけの場合より、乳酸が血中へ現れる速度、取り除かれる速度、酸化される速度が有意に高くなった。たとえば乳酸の出現速度は、毎分・体重1kg当たり94±16から120±6マイクロモルだった。ところが乳酸からの糖新生は、どちらの条件でもごく小さかった。[15]

つまり、この試験では乳酸の出入りや酸化が増えても、乳酸から糖を作る経路が大きく働いたわけではない。研究は、果糖由来の乳酸とグルコースが酸化されることによって果糖の利用が説明されるとし、その場所を主に骨格筋と心筋と考えている。「乳酸が動いた分だけ肝臓で糖になった」という図では捉えきれない結果だ。[15]

先の空腹の試験と、どちらかが正しくどちらかが誤りという関係ではない。空腹か糖を補給しているか、運動習慣のない人か持久系競技の訓練者か、低強度の長時間運動か補給しながらの運動かが違う。条件が複数異なるため、差を食事だけ、あるいは強度だけの効果と断定することも避けたい。[15][16]

ここから日常へ持ち帰れるのは、果糖を足すべきだという指示ではなく、乳酸の行き先は条件に応じて変わるという見方である。隣の記事で扱う運動後のフルーツと燃料補充は、食べ物から入る糖の話だ。こちらでは、体内にある乳酸が利用される道を区別している。[15][16]

どちらも人を対象にした実験だが、参加者は少人数で、ひとつは訓練された男性に限られる。研究の数字をそのまま、年齢や運動習慣の異なる女性のレッスン後へ当てはめることはできない。機序を理解する手がかりと、個人の回復時間の予測は分けて受け取りたい。[15][16]

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筋肉の燃料が戻ることには、もう一段階ある

運動後のグリコーゲン再合成を扱ったレビューは、ラットと人の研究をもとに、食事をとらなくても体内の材料から筋肉のグリコーゲンが再合成される場合を論じている。乳酸とアミノ酸が主な体内由来の炭素源となり、その寄与は回復中の時間経過や運動の種類に左右されるという整理だ。ラットと人を比較した知見を、18〜39歳の女性の回復量へそのまま当てはめることはできない。[19]

ただし、このレビューは同時に、動物種や筋線維の違いを強調している。筋肉内で乳酸から貯蔵糖を作る経路と、肝臓や腎臓で糖を作って筋肉へ回す経路の寄与も一律ではない。ラットの実験で可能だったことを、人の普段の運動後の補給ルールへ直結させることはできない。[19]

材料があることに加え、筋肉でグリコーゲンの合成と分解を調節する酵素の働きが関わる。研究は、糖の輸送の役割にも動物種による違いがあるとしている。乳酸を利用できる仕組みがあるからといって、失った蓄えが自動的にすべて戻るという説明にはならない。[19]

ここでは、血中乳酸、血中グルコース、筋グリコーゲンを、それぞれ別の置き場として考えると整理しやすい。乳酸が糖へ変わるのは材料の変換であり、血糖を保つのは供給と利用の釣り合い、筋肉のグリコーゲン再合成は貯蔵の過程である。つながりをたどるほど、ひとつの採血値で全部を言い表す難しさが見えてくる。[9][15][19]

仕事帰りの運動で気になるのは、実験室の代謝速度より、次に無理なく動けるかということだろう。そのとき、「乳酸がもう減ったはずだから食事はいらない」と食事の要否を決めるのは飛躍になる。体内の再利用を扱うレビューが示すのは条件に依存する代謝経路であり、あらゆる運動後の補給が不要という結論ではない。[19]

逆に、脚が重いから「肝臓での再利用が遅れている」と考える必要もない。乳酸を糖に変える能力を調べた試験は、血糖や糖の出現速度を測っている。脚の感覚から肝臓の反応速度を計算する試験ではない。体感は日々の記録として残し、代謝の測定値と同じ意味を持たせない読み方が役立つ。[16]

研究を比べるときも、測定項目を先に見たい。乳酸の低下だけを測った説明なら、まずは乳酸の変化として読む。筋肉の蓄えを論じたいなら、筋グリコーゲンの再合成を扱う研究に進む。似た言葉を並べた「回復した」という見出しより、何が増減したかを具体的に確認するほうが、日常の判断に使いやすい。[15][19]

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よくある誤解

「乳酸は肝臓へ行けば全部が糖になる」という理解は正確ではない。乳酸代謝には酸化によるエネルギー利用と糖新生があり、糖を補給した持久運動の試験では、乳酸の酸化が増えても乳酸からの糖新生はごく小さかった。コリ回路は存在するが、乳酸の行き先を独占する道ではない。[13][15]

「血中乳酸が早く下がれば、その分だけ筋肉の蓄えも早く戻る」という読み方も行き過ぎる。乳酸の出入りを調べる測定と、筋グリコーゲンの再合成を調べる問いは別だ。訓練された競技者の低強度運動で、乳酸や血糖の低下が回復能力の指標になる可能性は論じられているが、それを筋肉の蓄えの回復量と同一視しない。[4][15][19]

「再利用できるなら食べずに回復させたほうがよい」という結論にもならない。食事をとらない回復期のレビューは、体内由来の材料の使われ方を比較生理学の視点で検討したものだ。運動の種類や動物種で異なる反応を、食事を抜くための根拠に転用してはいけない。[19]

また、空腹の試験で乳酸を増やすと血糖が保たれたからといって、自分で乳酸を増やす運動を追加する理由にもならない。試験の操作は乳酸の注入であり、運動を追い込んで増やす方法を評価したものではない。研究の因果関係は、実際に比べた操作の範囲で読む必要がある。[16]

今日からできること

  • 研究の数字を見るときは、対象と条件を添えて読む。7人の空腹・低強度運動の試験と、7人の訓練された男性が糖を補給した試験では、乳酸からの糖新生の結果が異なる。[15][16]
  • 「乳酸が減った」という情報に接したら、濃度の話か、利用速度の話かを確かめる。補給中の試験では、乳酸が現れる速度と取り除かれる速度を別々に測っている。[15]
  • 回復を調べる記事では、血糖の供給と筋肉のグリコーゲン貯蔵を区別する。29±4%から46±4%という数字を、筋肉の回復率へ読み替えない。[16][19]
  • 体内での再利用を理由に、運動後の食事を抜くルールを作らない。食事なしの再合成を扱う研究でも、運動の種類と動物種によって使われる経路が変わる。[19]
  • レッスン後の食事を先に予定へ入れ、帰宅後は食べた物と脚の重さを一緒に記録する。体内で乳酸が再利用されることを、食事を省く理由にしない。記録は自分の生活を振り返るために使い、筋グリコーゲンの回復率とは区別する。[19]
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オンザショア立川店で、運動とその後の予定をつなぐ

乳酸が減ることと燃料が戻ることを分けて考えるなら、レッスンだけでなく、その後に食事をとる時間も予定に入れておきたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、年中無休。朝や仕事帰りなど、運動と帰宅後の予定を組み合わせて通う時間を考えられる。

参加条件は予約前に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分。店舗サイトで種目を見ながら、行き帰りを含めた予定を立てたい。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金案内と体験の予約を確認し、運動後の時間まで見通せる日を選ぶと予定を組みやすい。

参考文献

[3] The Multiple Roles of Lactate in the Skeletal Muscle — Bartoloni B, Mannelli M, Gamberi T, Fiaschi T., 2024, Cells. DOI: 10.3390/cells13141177

[4] Decreased Blood Glucose and Lactate: Is a Useful Indicator of Recovery Ability in Athletes? — Yang WH, Park H, Grau M, Heine O., 2020, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph17155470

[9] Magnetic Resonance Imaging and Spectroscopy Methods to Study Hepatic Glucose Metabolism and Their Applications in the Healthy and Diabetic Liver — Gursan A, Prompers JJ., 2022, Metabolites. DOI: 10.3390/metabo12121223

[13] Comprehensive review on lactate metabolism in human health — Adeva-Andany M, López-Ojén M, Funcasta-Calderón R, Ameneiros-Rodríguez E, Donape, 2014, Mitochondrion. DOI: 10.1016/j.mito.2014.05.007

[15] Fructose and glucose co-ingestion during prolonged exercise increases lactate and glucose fluxes and oxidation compared with an equimolar intake of glucose — Lecoultre V, Benoit R, Carrel G, Schutz Y, Millet GP, Tappy L, Schneiter P., 2010, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.3945/ajcn.2010.29566

[16] Gluconeogenesis in humans with induced hyperlactatemia during low-intensity exercise — Roef MJ, de Meer K, Kalhan SC, Straver H, Berger R, Reijngoud DJ., 2003, American journal of physiology. Endocrinology and metabolism. DOI: 10.1152/ajpendo.00425.2002

[19] Glycogen resynthesis in the absence of food ingestion during recovery from moderate or high intensity physical activity: novel insights from rat and human studies — Fournier PA, Bräu L, Ferreira LD, Fairchild T, Raja G, James A, Palmer TN., 2002, Comparative biochemistry and physiology. Part A, Molecular & integrative physiology. DOI: 10.1016/s1095-6433(02)00254-4

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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