
水泳選手の研究でも、浮力の検証とは限らない
競泳選手という対象名は、水泳を調べる記事ではとても目立つ。しかし先ほどの試験で比較されたのは、肩関節の不安定さに狙いを定めた運動と一般的な肩運動である。「水中で練習した群」と「陸上で練習した群」という比較に読み替えることはできない。[4]
参加者は肩関節が多方向に不安定で、痛みや不安感などの症状を伴う競泳選手だった。測定には動的な画像評価が用いられ、腕を動かすときの上腕骨の位置や関節内での動きの指標を調べた。これは、健康な人が気分転換に泳いだときの肩の軽さとは、対象も問いも違う。[4]
群間の動きの指標に有意な差はなく、効果量は0.02〜0.41の範囲だった。一方、本人が答える肩の不安定さの評価は、介入後と、その後の追跡時点で改善していた。研究の目的には、より大きな試験を行えるか確かめることも含まれている。予備的な結果から、水泳一般の優劣を決着させることはできない。[4]
この区別は、泳ぐことの価値を取り消すためではない。競泳選手に運動の効果があったという話を、浮力で肩甲骨が動きやすくなるという説明へ勝手に接続しないためである。対象者の競技、行った介入、比較した相手、測った結果。それぞれを別の欄に置くと、論文の題名に引っ張られにくくなる。
もし水中で腕を動かす練習と陸上の練習を比べたいなら、場所の違いを含めて比較する必要がある。水泳と肩の関係を考える際も、「泳者を調べた」ことと「泳ぐ効果を調べた」ことを分けたい。浮力の役割を知るには、水中と陸上という条件を比べる試験が要る。[4]
また、運動直後に感じた変化と、期間を置いて残る変化を分ける必要もある。この試験は運動の期間と追跡を設けており、本人の評価も時間の中で調べている。プールから上がった瞬間の感想と、研究で追った機能評価を同じ箱へ入れないことが、期待を現実的にする。[4]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
痛みと筋活動は、別の結果として読む
肩に症状のある高校野球の投手を対象とした無作為化試験では、肩甲骨に焦点を当てた運動に、筋電図の表示を使う方法を加えるかどうかを比較した。36人が割り付けられ、解析前に9人が除外された。運動は4週間で、週3回、各60分という条件である。18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、年代と競技動作が異なる。[3]
表示を加える群では、腕を90度にした際の僧帽筋中部の活動の改善がより大きかった。一方、僧帽筋下部と前鋸筋の筋力、機能と痛みの点数の変化は、群間で同様だった。筋活動のある項目で差が出ても、痛みや機能の全項目に同じ差が出るわけではない。[3]
ここで「差がない」を「運動に意味がない」と読むのも早い。比較している両群が運動をしており、片方には表示、もう片方には理学療法士の言葉や触れる指導があったからである。問われたのは、運動するか否かではなく、運動にどのような情報を添えるかだった。[3]
肩の痛みを持つ40人の別の無作為化試験では、通常の理学療法に、肩甲骨のストレッチと筋力練習、運動制御の再学習、胸部への介入、姿勢の修正を加える包括的な方法を比較した。介入直後と1か月後は両群が似ていたが、6か月後には包括的な方法が痛み、機能、生活の質でよりよい結果を示した。両群の平均年齢はそれぞれ56.45歳と52.20歳で、男女を含む患者の結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには対象が異なる。[8]
ただし、肩の痛みと生活上の支障を合わせた評価尺度の総得点では、群と時間の交互作用は有意ではなかった。痛みの尺度や他の機能尺度とは結果がそろっていない。評価する物差しと時期を残すことで、「肩の運動は全部同じように効く」という大づかみな結論を避けられる。[8]
包括的な理学療法の試験では、痛みの群と時間の交互作用について、部分的な効果量は0.103と報告された。別の生活機能の尺度では0.139、生活の質の尺度では0.207だった。これは痛みが何割減ったかを表す数字ではない。測定する項目によって結果の大きさの表し方があり、その数字を日常の「どれくらい楽か」に直接換算しないことも必要になる。[8]
時間の見方も同じである。直後に群間の違いがはっきりしなくても、追跡時点では違いが出ることがある。この試験の6か月という数字は、誰でもその期間を待てば改善する期限ではなく、比較の結果を調べた時点を指す。運動直後の手応えだけで長期の成果を判定することも、将来の改善を約束することも避けたい。[8]
この試験では複数の方法を組み合わせているため、結果を肩甲骨の筋活動だけの効果として切り出すこともできない。まして、その改善を水中の浮力に置き換えることはできない。臨床試験の結果を読む際には、どの介入のまとまりに対する結果なのかを保つ必要がある。[8]
プールで楽だった日の翌朝、棚の上へ物を戻すのはどうだったか。着替えに困る感じは残ったか。こうした問いは、筋電図を自分で推測するよりも生活上の目的に近い。この記録は診断の代わりにはならず、相談時に困る動作を伝える材料になる。痛みや不安定さがある場合の運動の判断は医師に相談する。

よくある誤解
「水中で腕が軽いなら、肩甲骨の機能も改善したはず」という考えは、感覚と成果を重ねている。関節の動きと本人の評価が別の結果を示した競泳選手の試験を踏まえると、運動中の印象、測定した動き、日常の機能は分けて判断したい。陸上で何が変わったかを確かめる前に、改善の名前だけを先取りしない。[4]
「肩の筋肉は活動が大きいほどよい」という考えも単純すぎる。肩甲骨への指示で僧帽筋下部の活動を高める試験と、手術後の特定の運動で余分な活動を抑える試験では、目指すものが違う。首の上側が疲れたことを成功の条件にせず、対象と運動課題に照らして読む必要がある。[14][18]
「研究で肩の運動がよかったなら、水泳でも同じ」という読み方にも距離がある。野球の投手への運動指導と、症状のある競泳選手のリハビリは、それぞれ別の対象と介入を調べている。競技名を消して一般化すると、結論が元の比較から離れる。水泳を選ぶ理由と、研究が直接支える結論を区別しておきたい。[3][4]
また「より専門的な表示があれば、痛みも必ず大きく改善する」とも限らない。投手の試験では筋活動の一部で差があった一方、痛みや機能の変化は同様だった。指導の道具の新しさより、何を改善したいのか、その結果を実際に測ったのかを見るほうが、期待を調整しやすい。[3]
今日からできること
- 運動の前に、「水中で動かしやすいか」と「陸上の着替えがしやすいか」を分けて記録する。20人の競泳選手の試験でも、動きと本人の評価は別々の結果だった。[4]
- 肩の運動の説明を読む際は、対象、運動、比較相手、評価を確かめる。41人の試験が比べたのは指示とフィードバックの有無であり、水中と陸上ではない。[14]
- 疲れの強さだけで運動を採点しない。15人の研究では活動の総量だけでなく、僧帽筋と他の筋肉との活動の比が調べられた。[15]
- 肩の運動量は、指導者と種目と回数を一緒に相談する。18〜25歳の女性の陸上運動では、弾性バンドで10回×3セットを週3日、4週間行った。水中の回数へ換算せず、運動計画を相談する具体例として使う。[17]
- 自分の痛みや不安定さに合わせた方法は医師に相談する。4週間の投手の試験の頻度や時間を、自分向けの運動処方としてコピーしない。[3]

オンザショア立川店で、陸上の運動を予定にする
水中での軽さをきっかけに陸上でも運動を続けるなら、通える時間と場所から予定を組みたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。仕事帰りか、休日の予定の前か。続けるための時間を考える際に、まず確認できる情報である。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。女性専用のキックボクササイズのほか、ボクササイズやHIITもある。通う時間に加えて、用意されている種目を確認し、継続する予定を組むための選択肢である。種目と通う時刻を照らし合わせる入口として、店のトップと料金を確認できる。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約から予定を選べる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。通う条件を確認し、予定に置ける枠を探すための案内である。
参考文献
[3] The Effect of Scapular-Focused Exercise With or Without Electromyography Biofeedback in High-School Baseball Pitchers With Shoulder Impingement Syndrome: A Randomized Controlled Trial — Chung WY, Lee Y., 2026, Sports health. DOI: 10.1177/19417381261433558
[4] Kinematic effects of two therapeutic interventions for glenohumeral joint instability: A preliminary feasibility trial — Silverson OA, Gruber CL, Staker JL., 2026, Journal of electromyography and kinesiology : official journal of the International Society of Electrophysiological Kinesiology. DOI: 10.1016/j.jelekin.2026.103147
[8] Effects of comprehensive physiotherapy compared with routine physiotherapy on pain and function in patients with subacromial pain syndrome: A randomized clinical trial with 6-month follow-up — Nazary-Moghadam S, Zarei-Moghadam F, Zeinalzadeh A, Ebrahimzadeh MH, Moradi A, E, 2024, Journal of bodywork and movement therapies. DOI: 10.1016/j.jbmt.2024.04.008
[14] Scapula-Focused Exercises With or Without Biofeedback and Corticospinal Excitability in Recreational Overhead Athletes With Shoulder Impingement — Luo SL, Shih YF, Lin JJ, Lin YL., 2024, Journal of athletic training. DOI: 10.4085/1062-6050-0066.23
[15] Using biofeedback to optimize scapular muscle activation ratios during a seated resisted scaption exercise — Riek LM, Pfohl K, Zajac J., 2022, Journal of electromyography and kinesiology : official journal of the International Society of Electrophysiological Kinesiology. DOI: 10.1016/j.jelekin.2022.102647
[17] Effects of scapular stabilization exercises on posture and muscle imbalances in women with upper crossed syndrome: A randomized controlled trial — Nitayarak H, Charntaraviroj P., 2021, Journal of back and musculoskeletal rehabilitation. DOI: 10.3233/bmr-200088
[18] Motor control integrated into muscle strengthening exercises has more effects on scapular muscle activities and joint range of motion before initiation of radiotherapy in oral cancer survivors with neck dissection: A randomized controlled trial — Chen YH, Lin CR, Liang WA, Huang CY., 2020, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0237133
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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