
感じた上達と実際の成績は、別々に確かめる
表情と運動の関係には、自分の顔だけでなく、指導する人の顔も登場する。健康な成人89人を無作為に割り付けた試験では、トレーナーの応対を温かいものと中立的なものに分けた。さらに、訓練の説明を基本的な情報と詳しい情報に分け、プラセボの運動プログラムの前後にバランスと協調運動の課題を測っている。健康な成人を対象とした結果を、18〜39歳の女性の筋力発揮にそのまま適用できるかは、対象と運動課題をそろえた検証が必要だ。[4]
プラセボとは、ここでは効果への期待を検討するために設けられた訓練の条件を指す。この試験が調べたのは、通常の筋トレを長期間続けた筋力の変化ではない。説明の仕方や非言語的な応対が、訓練への期待と結果の感じ方にどう関係するかである。顔の表情や声の調子が、期待を考える中で扱われている。[4]
温かい応対を受けた群は、効果への期待が有意に高く、自分の成績がより改善したと報告した。一方、実際に測ったバランスと協調運動の成績には、応対の違いによる有意な効果がなかった。詳しい説明と基本的な説明の違いにも、期待や本人の改善報告で有意な差はなかった。期待、自己評価、測定成績の結果が同じ向きにそろった試験ではない。[4]
この結果は、感じた上達を無意味だとするものではない。温かい応対で期待と改善の感覚が変わったことは、本人の経験として測られた結果である。同時に、実測した課題の成績まで改善したと言うと正確でなくなる。気分よくできたという答えと、課題で何ができたかという答えは、それぞれ残してよい。片方にもう片方の役を任せない読み方が必要だ。[4]
一方、若い女性のエリート・シンクロスケート選手を対象とした事例研究では、コーチの不快な表情によるフィードバックの後に、演技成績が有意に上がった。選手は中立的な説明を受けて演技し、快い表情か不快な表情のフィードバックを受け、質問票に答えた後に再び演技した。快い表情は覚醒度や快の感覚、肯定的な感情を高め、不快な表情は否定的な感情を高めた。対象は若い女性でも競技のエリート選手であり、一般の成人女性の筋トレに同じ結果を当てはめるには、競技経験と課題の違いを考える必要がある。[2]
指導者の表情や応対が実測の成績に及ぼす影響は、研究によって結果が分かれる。成人のプラセボ運動で温かい応対を比べた試験と、競技選手の演技で快・不快の表情を比べた事例研究は、同じ条件の追試ではない。不快な表情の後の成績向上を、日常の指導で不機嫌に接する勧めへ置き換えず、感じたことと実際にできたことを分けて読む。[2][4]
具体的には、動画を見返した日に「終盤に眉間が寄った」と書くのは観察の記録になる。そこへ「終盤はきつかった」という自分の言葉を添えると、表情と体感を照合できる。さらに、使った重さやどの動作だったかを残せば、顔が似ていたという理由だけで異なる運動をまとめずに済む。この記録法は効果が検証された新しい訓練ではなく、研究結果を読み違えずに自分の場面へ戻すための工夫だ。[3][18]
他人と比べる場合は、なおさら条件をそろえる必要がある。男性の腕の試験は同じ参加者の運動の最初と最後を比べ、自転車の試験は負荷を上げる中で筋活動ときつさを測った。動画に映る別の人の顔と自分の顔の差から、努力の量を点数化した研究ではない。静かな表情の人を余裕があると決めつけたり、険しい表情の人を上級者と呼んだりする使い方は、この結果から離れている。[3][18]
「女性の筋トレは声かけで力が増す?モチベーションとその場の力発揮を分けて読む」では、外からの声かけを扱っている。こちらの問いは、自分の運動中の表情を、負荷や疲労の情報としてどう読むかである。また、顔の形や表情筋の訓練を考える問いは「顔ヨガで顔は変わるのか 表情筋トレーニングの試験を写真の判定方法まで読む」に譲る。運動中の顔の変化と、顔自体を変える訓練を分けておきたい。[18]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「顔をしかめるほど力が出る」という話は、表情と努力感の関連を、表情による力の増加へ置き換えている。眉間や咬筋の活動を測った自転車の研究では、負荷を段階的に増やす中で、顔の活動と本人のきつさが関連した。腕の研究でも、反復の最初と最後で顔の活動が変わった。どちらも、同じ運動でしかめる場合としかめない場合の力を比べた結果ではない。[3][18]
この区別は細かい言葉の問題に見えるが、行動の方向を変える。関連を示す研究から読み取れるのは、運動を観察するとき顔も手がかりになるということだ。力を増やすため、意識して眉間にしわを寄せたり、あごを強く噛みしめたりする方法が裏づけられたとは扱えない。研究者が表情を記録した目的と、読者が表情を作ろうとする目的は異なる。[3][18]
「きつそうな顔なら、重さが足りている」という思い込みにも注意したい。腕の試験では、最初の反復の大頬骨筋活動は重い条件の方が高かったが、最後では負荷の異なる条件間に有意な差がなかった。終盤の顔だけでは、軽めの重さを続けた状況と、重めの重さを続けた状況を区別できなかったのである。顔を負荷の合格印にする読み方は単純すぎる。[18]
逆に、顔があまり変わらない人を「頑張っていない」と判定することも避けたい。この試験が扱ったのは、参加者の運動中の特定の筋活動と口角の採点である。すべての人を表情の大小で順位づけできるとは示していない。集団の中で見られた関連を、そのまま個人の努力を裁く規則にする必要はない。運動の記録と本人の申告を省かないことが大切だ。[18]
「笑顔なら楽にできている」という判断も、そのまま通用しない。腕の研究で使われた口角を引く動きは、終盤の疲労と関連していた。さらに指導者の温かい応対を調べた試験では、期待と感じた改善が高まっても、実測の成績には有意な効果がなかった。表情の明るさ、本人が受け取る感じ、実際の課題の結果は、同じラベルでまとめられない。[4][18]
筋トレ動画の顔を見て、普段の顔まで変わってしまうのではと心配になる人もいる。しかし、ここで紹介した腕の試験は、運動中の最初と最後の反復を比べたものだ。日常の顔の形がその後どう変わるかを扱う問いには、その結果を使わない。顔つきという検索語が同じでも、瞬間の表情と長期の見た目は、確かめたい結果そのものが違う。[18]

今日からできること
- 動画を見返すなら、運動の最初と終盤を分けて見る。男性11人が最大重量の50%と85%を使った腕の試験でも、最後の反復では顔の採点に有意な差がなかった。女性の負荷設定へ直接使う基準にはせず、顔の印象に加えて運動のどの時点かを確かめる。[18]
- 「険しい顔だった」という観察と、「きつかった」という体感を別々に記録する。男性18人・女性15人の自転車研究は、顔の筋活動と本人の申告を並べて検討した。自分の言葉を顔の印象で上書きしない。[3]
- 顔をしかめることを、力を増やすための追加課題にしない。男性11人の腕の試験は表情と疲労の関連を扱った。研究から支持される観察の使い方と、効果が確かめられた訓練方法を分けて考える。[18]
- 他人の顔と比べる前に、使った重さと反復の場面を確かめる。50%と85%という異なる負荷でも、終盤の表情の指標に差が確認されなかった。他人の短い動画だけで、自分の努力の不足を決めない。[18]
- 指導を受けて手応えが変わったら、感じたことと実際にできたことを両方残す。成人89人の試験では、温かい応対で改善の感覚が増えても、実測の成績には有意な効果がなかった。感覚と記録にそれぞれの欄を用意する。[4]
顔を観察する目的は、きつさを本人が伝えるための話題を増やすことに置ける。自転車の研究では、あごの活動は努力感の推定に関わる情報として評価された。映像を見て無言で結論を出すより、「このときどう感じたか」と本人の答えに戻る。その使い方なら、表情を気にしてしまう時間を、自分の運動を理解する時間へ移す手がかりになる。[3]
オンザショアで、顔の採点より続ける場所を選ぶ
表情を合格点にするより、通う時間と取り組む種目を選ぶための場所として考えたい。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分の溶岩ホットヨガスタジオである。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休だ。運動の予定を暮らしの中に置く際には、場所と営業時間から確認できる。
パーソナルトレーニングのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITがある。溶岩プレートを敷いたスタジオではホットヨガを行い、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。種目の選択肢を、続ける場所を検討する材料にできる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金で内容を確認し、体験の予約へ進める。

参考文献
- Facial lower-region changes during high-intensity exercise as predictors of reduced arousal state — Ochi G, Koyama T, Oneyama K, Okamoto Y, Fujimoto T, Sato D, Yamashiro K., 2025, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2025.2574109
- The power of coaches’ emotions: A case study on how coaches’ facial expressions impact performance of young female synchronized ice-skaters — Decarli G, Vitali F, Zasso S, Franchin L., 2024, Psychology of sport and exercise. DOI: 10.1016/j.psychsport.2024.102651
- Frowning and jaw clenching muscle activity reflects the perception of effort during incremental workload cycling — Huang DH, Chou SW, Chen YL, Chiou WK., 2014, Journal of sports science & medicine. DOI: なし
- Warm Communication Style Strengthens Expectations and Increases Perceived Improvement — He X, Sun Q, Stetler C., 2018, Health communication. DOI: 10.1080/10410236.2017.1322482
- Identification of muscle fatigue by tracking facial expressions — Uchida MC, Carvalho R, Tessutti VD, Bacurau RFP, Coelho-Júnior HJ, Capelo LP, Ra, 2018, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0208834
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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