
誰かと動く感覚は、出席そのものではない
生配信の画面を開くと、指導者の声や、同じ時間を過ごす参加者の気配がある。他者がそこにいると感じることは、研究では社会的存在感と呼ばれる。女性382人への横断的な質問紙調査では、運動の生配信に関わる指導者や内容の特徴と、運動しようとする意図との関係を、この存在感がつなぐ統計的な関係が報告された。[4]
横断調査とは、ある時点の回答から関係を調べる方法である。無作為に生配信と録画へ分け、実際の出席を追った研究とは異なる。この調査で扱ったのは行動の意図だ。誰かと一緒にいる感覚がある人ほど運動したいと答えたとしても、その感覚を増やせば必ず翌日の参加が増える、とまではいえない。[4]
さらに、自分の体への満足度によって、社会的存在感と運動意図との関係が変わることも報告された。画面の中の人から受け取るものには、女性の間でも違いがあるという手掛かりだ。他人がよく動く姿を見て励まされる日も、比較が気になる日もある。体型を変えることを参加の条件にする必要はない。[4]
この研究を日常に下ろすなら、「人数が多い配信だから続くはず」より、「接続したとき、自分も参加してよいと感じるか」を選ぶ際の問いにしたい。これは個人の選び方としての提案であり、特定の画面設定の効果を検証した結論ではない。社会的存在感の研究を、カメラを必ずオンにするべきだという規則に変えることも避けたい。[4]
一緒に動いている実感が魅力なら、生配信を候補にする理由になる。ただ、申込み画面で気分が上がったことと、当日の参加は分けて記録したい。研究が意図を測ったのか、実際の運動を測ったのかを見分けると、魅力的な配信の説明に期待することも定まってくる。[4][6]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
録画でも続く人がいる理由を、参加者の声から読む
録画の方が続きにくいという見方に、そのまま収まらない試験もある。地域で暮らす60歳以上の35人を対象に、26週間の録画による運動と、対面の集団運動を比べた予備的な無作為化比較試験だ。録画群は12人、対面群は23人で、居住地域ごとに割り付けられていた。対象は高齢者であり、18〜39歳の女性に同じ脱落率や継続の理由をそのまま当てはめることはできない。[1]
全体の脱落率は37%で、形式間に統計的に有意な差はなかった。参加の指標の平均値は録画群で高く見えたが、その差も有意ではなかった。この研究は効果の優劣を確定できる規模ではない。差がなかったことを両者が同じだと証明された意味に取るのも、平均値だけから録画の勝利と読むのも適切ではない。[1]
参加者への聞き取りでは、やめる理由として体調の問題や、自分に合わない感覚が挙がった。続ける側には、魅力や報いを感じること、日課と約束、柔軟性、助言、運動の見通し、そして他者の存在感が関係していた。配信形式だけでなく、参加できる条件や、参加したいと思える理由を整えることが重要だと研究者は考察している。[1]
注目したいのは、多くの脱落が最初の2週間に起きたことだ。これは誰にでも同じ期限があるという意味ではない。それでも、合わなさを感じたまま長期間我慢するより、始めたばかりの段階で何が邪魔になっているかを見る発想につながる。運動内容が難しいのか、時刻が合わないのか、体調が悪いのかでは、見直す先が違う。[1]
たとえば、家族の帰宅時刻が読めない人には、開始時刻を動かせる点が録画を選ぶ理由になりうる。反対に、用事が終わるまで運動を待たせ続ける人には、クラスの予定が判断の手掛かりになるかもしれない。こうした例は生活への当てはめであり、どの家庭ならどの形式が最適かを研究の検証範囲を超える。聞き取りで示された柔軟性と日課の両方を、自分の暮らしに照らす使い方だ。[1]
録画を選ぶときも、「好きなときに」だけで計画を終えなくてよい。再生する場面や、参加を振り返る機会を自分なりに決める案がある。生配信を選ぶ場合も、出席を約束したのだから体調に関係なく参加する、とはしない。参加を支える条件を探すことと、無理に予定へ体を合わせることは分けておきたい。[1]

よくある誤解
「生配信なら、つないでおけば運動不足が解消する」という理解は飛躍がある。成人の予備試験では、生配信群で参加率が高く、自己申告の身体活動も増えた。しかし、プログラムに残った割合、運動への参加、活動量は別々に評価されていた。接続や登録を、十分に動けたことの代わりにしない。振り返る対象は、視聴履歴より実際の行動である。[6]
「録画は人が見ていないから効果がない」ともいえない。録画群でも自己申告の活動量が増えた試験があり、高齢者の試験では録画と対面の参加に有意な差が認められなかった。ただし、対象も比較相手も異なる。録画がすべての人に向く証拠でもない。録画を選んだという理由だけで、始める前から失敗と決める必要はないということだ。[1][6]
「人とつながるほど、誰でも続く」という期待にも線を引きたい。女性の調査で示されたのは社会的存在感と行動意図の関係であり、出席の因果関係ではない。また、高齢者の聞き取りには、他者の存在だけでなく、体調や自分との適合、柔軟性も登場する。人の気配を足すだけで解決しない事情がある。[1][4]
ここまでの研究で区別したいのは、配信の形式、参加を支える条件、そして評価した指標だ。成人の試験で生配信の参加率が高かったこと、女性の調査で他者の存在感と運動意図が関連したこと、高齢者の試験で柔軟性も継続の理由に挙がったことは、それぞれ異なる問いへの答えである。「つながれば続く」という一言で片づけると、この違いが見えなくなる。[1][4][6]
今日からできること
- 録画と生配信を選ぶ前に、今の困り事を「始められない」「予定が合わない」「内容が合わない」など、具体的な場面で書く。26週間の高齢者の試験では、柔軟性や日課、自分との適合が継続を考える手掛かりになっていた。[1]
- 試した後は、満足したか、実際に動いたかを分けて残す。成人84人の予備試験では、満足度と運動への参加率は別の指標だった。楽しい動画を見つけることと、それを使って動くことを、別々の成果として扱う。[6]
- 始めた直後の不都合は、予定や内容を調整する材料にする。高齢者の試験では脱落の多くが最初の2週間に起きた。自分にも同じ期限を課すためではなく、早い段階の合わなさを見逃さないための数字だ。[1]
- 誰かと動く感覚が欲しいなら、生配信を候補に入れる。その際は、運動しようと思えたことと実際の参加を分けて確認する。女性382人の調査は行動意図を扱っており、意欲だけで出席を判定しない視点が必要だ。[4]
- 開始直後に動けても、後の暮らしに合っているかを見直す。4週間の生配信を調べた試験でも活動への効果は時間とともに弱まった。形式を選び直すことを失敗とせず、今の予定で参加できる方法を探す。[7]

オンザショアで、家の外にも運動の予定を置く
自宅の予定と合わせて、決まった場所へ通う方法も検討できる。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休だ。東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。自宅では柔軟に時間を選び、通う場合は移動も含めて予定を確保する。どちらに参加の枠を置くかが、この記事から考えたい点だ。家で再生する予定とは別に、通う場所と営業時間を手掛かりに、暮らしの中で続ける枠を考えるための選択肢である。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温ヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
店舗情報と料金で通う条件を確認できる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約は、家の外にも参加する場を持つか考える入口になる。
参考文献
[1] Feasibility of Online and On-Site Physical Activity Delivery Among Older Adults: Mixed Methods Pilot Randomized Controlled Trial — Nilstomt A, Gustavsson J, Bäccman C, Beckman L, Nilson F, Wästlund E., 2026, JMIR formative research. DOI: 10.2196/97824
[4] The influence of fitness celebrity livestream on women’s exercise behavior intention: a moderated mediation model — He J, Yao Z, Shangguan Y, Li H., 2025, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2025.1683907
[6] Feasibility and Acceptability of a Mobile Health Exercise Intervention for Inactive Adults: 3-Arm Randomized Controlled Pilot Trial — Dawson JK, Ede A, Phan M, Sequeira A, Teng HL, Donlin A., 2024, JMIR formative research. DOI: 10.2196/52428
[7] Train at home, but not alone: a randomised controlled multicentre trial assessing the effects of live-streamed tele-exercise during COVID-19-related lockdowns — Wilke J, Mohr L, Yuki G, Bhundoo AK, Jiménez-Pavón D, Laiño F, Murphy N, Novak B, 2022, British journal of sports medicine. DOI: 10.1136/bjsports-2021-104994
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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