
食べる予定と実際の行動は、同じ結果にならない
若年成人189人を対象にした実験では、規範を伝えない条件と、他人が何をどれだけ、どのくらいの頻度で食べるかなどを伝える条件を比べた。低カロリーの間食を食べる意図と、翌日に食べる予定の間食の選択が調べられた。[5] 若年成人の結果を、18〜39歳の女性全体へ広げるには、年齢や性別による違いを検討する必要がある。
他人が食べる量や頻度を強調する記述的規範は、翌日に食べる予定の間食を3つ選ぶ場面では、より低カロリーの選択につながった。しかし、次の週に健康的な間食を食べようという意図は強くならなかった。他の条件間の差も確認されなかった。[5]
同じ実験の中でも、「何を選ぶ予定か」と「今後そうしようと思うか」で結果が分かれている。[5] 予定表に書く内容が変わること、気持ちが変わること、実際に食べる内容が変わることは、重ねずに読んだ方がよい。研究の見出しに「間食が変わる」とあっても、どこまで測ったかを確かめる余地がある。
この区別は、自分の工夫を振り返るときにも役立つ。たとえば投稿を読んで果物を買う予定に変えたとしても、その予定だけで夕方の間食が変わったとは決めない。実際に何を選んだか、食べるときにどう感じたかを、予定とは別に書いておく使い方が考えられる。記録による改善を保証する話ではなく、予定と行動を取り違えないための提案だ。
生活の場所で情報が届くかも、結果を左右する論点である。職場食堂25か所を対象にした無作為化比較試験では、食行動が変わってきていることを伝える記述的規範のメッセージを、介入食堂12か所に8週間掲示した。対照は13か所だった。[17] 対象は職場食堂であり、18〜39歳の女性個人の間食にそのまま当てはめられるかは検証されていない。
肉を使わない食事の販売割合の変化について、介入の効果の推定値は−2.22パーセントポイント、95%信頼区間は−7.33〜2.90で、増加を示す証拠は得られなかった。[17] 信頼区間は推定の不確かさを表す範囲であり、この結果を「掲示すると販売が減る」と読むこともできない。
聞き取りを受けた155人のうち、57%はメッセージに気づかなかったと答え、正しく思い出せたのは2%だった。研究者は、忙しい環境での目立ちにくさや既存の食習慣の強さを、考えられる理由として挙げている。[17] 間食と食堂の食事は同じ行動ではないが、実験で働いた情報を生活の場所に置くだけで、同じ結果の再現を確かめる必要性を示す比較になる。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
空腹と他人の量が食い違うときもある
他人の量に影響されるなら、空腹は当てにならないのか。そこまで話を進める必要はない。女性104人を対象にしたピザの試食実験は、体の内側からの手がかりと、他人の行動という外側の手がかりが食い違う場合を調べている。[8]
参加者は食事を空けた条件か、試験前に食事代替の食品を取った条件に分かれた。食事を空けた参加者に少量摂取の規範を示すと、規範を示さない場合よりも食べる量が少なかった。しかし本人たちは、他人の行動は自分の摂取量に影響しなかったと報告した。[8]
反対に、事前に食品を取った参加者へ多量摂取の規範を示した場合、摂取量は有意には増えなかった。それでも本人たちは、他人の行動によって多く食べたと報告した。[8] 規範の方向へ必ず同じように動くわけではなく、自分が説明する影響と、測定された摂取量の差も一致していない。
この実験からは、食べた理由についての自己説明が不正確になりうることが示される。[8] 「お腹がすいていたから」も「周りに合わせたから」も、振り返りとしては理解できる言葉だ。ただ、その説明だけで、実際に何がどれほど作用したかを確定することは難しい。
日常では、自分を疑い続けるために使う話ではない。他人の量を見たか、食べる前に空腹を感じていたか、予定と実際はどう違ったかを、別々の問いにしてみる余地がある。理由をきれいにまとめようとするより、場面の事実を残す方をここでは提案したい。これは上記の実験を踏まえた振り返り方であり、摂取量を減らす効果が検証された手順ではない。
試験の食事を空ける条件は、研究上の比較のために設定されたものである。[8] 同じ状態を日常で作って、規範に影響されるか試す必要はない。間食を減らしたことだけを成功として採点するのでもなく、自分が必要とする食事をどう選ぶかという問いを残しておきたい。

よくある誤解
「他の人が同席しなければ、他人の量は関係しない」という考えには、オンラインのクッキー選択実験が反例になる。先行参加者の選択情報だけでも、自分が選ぶと答えた量は規範に沿った。[6] 食べる姿がなくても量の手がかりは伝わりうる。ただし、この実験が測ったのは実際の摂取ではない。
「少数でも違う量の人がいれば、平均の影響は消える」とも限らない。少数の異なる回答が混ざっても多数派に沿う選択は残り、情報が非常に曖昧な場合には規範情報がないときのような結果になった。[6] 例外の存在だけで、量の目安がなくなるわけではなかった。
「社会規範の情報は、健康情報より効果が高い」という順位も、この間食試験からは付けられない。両条件は対照条件より高カロリー菓子の摂取量が少なかったが、両条件の間の有意差はなかった。[3] 食堂の掲示試験では選択の増加が確認されておらず、情報を出せば必ず働くという見方も避けたい。[17]
そして「平均に合わせれば適量になる」は、研究の問いを越えた読み方である。クッキー研究が検証したのは、他人の選択情報と自分の選択との関係だ。[6] 個人の生活や体調に適した量を決める試験ではない。平均という言葉を見つけたら、自分への指示に変換する前に、何の平均なのかを確認するところで止まってよい。
今日からできること
- 間食の平均を見るときは、誰が、どの場面で、何を選んだ情報かを書き添える。若者を扱った33件のレビューでは、参照集団や食品の種類によって規範の影響が異なった。[2] 数字だけを持ち帰らないための確認である。
- 他人の菓子の量を読んだ日は、自分が選ぶ前に見た情報として区別しておく。女性合計1,042人の研究では、選択の情報が自分の回答に関わった。[6] 記録は影響を断定する採点表にはしない。
- 買う予定と、実際に選んだ間食を混ぜずに振り返る。189人の実験では、翌日の選択予定と次週への意図で結果が分かれた。[5] 予定が変わった段階を、そのまま実行の成果に数えない。
- 休憩室では、共有の大袋を手元に置いたまま食べず、食べたい分を皿に取り分け、残りの袋を閉じて共有の場所へ戻す。個包装なら、まず食べる分を選んで席に持っていく。途中で空腹や満足感を確かめ、足りなければ追加を考える。129人の試験はメッセージ後の摂取量を調べたもので、この取り分け方の効果を検証した研究ではない。[3] 自分が選んだ量を確かめやすくするための生活上の提案である。
- 情報を貼っても選び方が変わらなかったときは、自分の意志の弱さと決めつけない。25か所の食堂でも、掲示による販売割合の増加は確認されなかった。[17] まず気づいた情報と実際の行動を分けてみる。

オンザショア立川店で、自分の予定を持つ
周囲の「普通」とは別に、自分の予定を置く場所を考える。運動の予定を日常に組み込む場所として、オンザショア立川店を選択肢に加えることができる。営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。仕事の前か帰りか、まず通う場面から考えてもよい。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。
参加する内容を選ぶ際には、妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがあることを確認する。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。参加する内容と持ち物を含めた予定として検討できる。
内容は店舗サイト、費用は料金ページ、体験の日程は予約ページで確認できる。続ける仕組みを選ぶ出発点は、自分が通える時間を予定に置くことだ。
参考文献
[2] The potential of peer social norms to shape food intake in adolescents and young adults: a systematic review of effects and moderators — Stok FM, de Vet E, de Ridder DT, de Wit JB., 2016, Health psychology review. DOI: 10.1080/17437199.2016.1155161
[3] Reducing high calorie snack food in young adults: a role for social norms and health based messages — Robinson E, Harris E, Thomas J, Aveyard P, Higgs S., 2013, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/1479-5868-10-73
[5] The influence of social norms on anticipated snacking: An experimental study comparing different types of social norms — Mollen S, Cheung Q, Stok FM., 2023, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2022.106372
[6] Influence of social-normative information on the modeling of food-related decisions — Rubenstein SA, Vartanian LR, Herman CP, Polivy J., 2022, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2022.106095
[7] The role of perceived descriptive and injunctive norms on the self-reported frequency of meat and plant-based meal intake in UK-based adults — Sharps MA, Fallon V, Ryan S, Coulthard H., 2021, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2021.105615
[8] Conflicting internal and external eating cues: Impact on food intake and attributions — Vartanian LR, Spanos S, Herman CP, Polivy J., 2017, Health psychology : official journal of the Division of Health Psychology, American Psychological Association. DOI: 10.1037/hea0000447
[17] Testing the effect of a dynamic descriptive social norm message on meat-free food selection in worksite cafeterias: a randomized controlled trial — Çoker EN, Pechey R, Jebb SA., 2025, BMC medicine. DOI: 10.1186/s12916-025-04302-9
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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