女性のヘンププロテインは皮の有無で違う?食物繊維と消化率の数字を読み解く

ヘンププロテインは、皮を除くか、油を搾るか、たんぱく質を分離するかで成分が変わる。皮あり・皮なし原料の食物繊維とフィチン酸、ラットで測った消化率、アミノ酸を含めた品質評価を読み分け、女性が毎日の食事に取り入れる際に、袋の表示と研究の数字をどう比べるかを考える。

同じ「ヘンプ」の粉なのに、たんぱく質と食物繊維の表示が袋ごとに違うのはなぜだろう。朝食のシェーカーに入れる前に、袋の裏を見比べてみる。原料名が同じなら中身も似ている、と考えたくなる。しかしヘンプ種子は、皮を除いた種子、油を搾った残りの原料、分離したたんぱく質などへ加工され、それぞれを区別する必要がある。[1]

答えの芯は、皮を除くと成分の配分が変わり、たんぱく質の消化と品質の評価にも影響する、ということである。皮あり・皮なしの搾油後原料を比べた実験では、皮なし側は粗たんぱく質と残存油が多く、皮あり側は食物繊維が多かった。ただし、この成分差をそのまま女性の胃の軽さや吸収率へ置き換えることはできない。[5][12]

「消化率が高いなら、それだけで優秀か」という問いにも、もう少し先がある。ラットによる消化試験とアミノ酸の組成を合わせた評価では、消化率の順位と品質スコアの順位がそろわなかった。18〜39歳の女性の消化率や品質評価に、その順位をそのまま当てはめることはできない。皮の役割を考えるには、含まれる量、消化される割合、アミノ酸の構成を順に見たい。[12]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

同じヘンプでも、種子と搾りかすと分離物は違う

ヘンプ種子の栄養と加工品を扱ったレビューは、種子由来の製品として油、皮を除いた種子、皮、粉、搾油後の原料、たんぱく質などを挙げている。ヘンプは原料植物を示す名前であって、加工の終点を示す名前ではない。食物繊維を含む原料と、たんぱく質を取り出した素材を、袋の正面の名前だけで同じものと扱わないことが出発点になる。[1]

ここでいう「皮なし」は、種子の皮を除く加工を指す。一方、搾油は油を取り出す工程である。さらに、原料からたんぱく質を抽出して集めたものが分離たんぱく質である。皮を除くことと油を搾ること、たんぱく質を分離することは、同じ操作ではない。各工程を経た原料の成分分析や抽出実験は、それぞれ異なる組成を示している。[5][8][12]

たとえば、西カナダ産の市販ヘンプ製品を集めた研究では、全粒種子の粗たんぱく質は平均24.0%、低温で油を搾ったミールでは40.7%、皮を除いた種子では35.9%であった。同じ研究で脂肪はそれぞれ30.4%、10.2%、46.7%だった。たんぱく質の比率だけでなく、油を残しているかどうかでも見え方が変わる。[12]

この比較は、同じ種子が加工の前後でどう変わったかを、すべて追跡した実験として読むものではない。市販の異なる製品群を調べた分析である。ミールのたんぱく質比率が高いからといって、皮を除く操作だけでは同じ結果にならない、という読み方が適切だ。研究の品目名を省くと、数字だけが独り歩きする。[12]

買い物の場面なら、まず原材料と栄養成分表示を並べて見る。種子そのものを料理に使うのか、搾油後の粉を飲み物に混ぜるのか、分離たんぱく質を使うのか。目的の前に素材の姿を確認する、という順番である。豆の加工方法の違いは既存記事「女性のプロテインは原料の分け方で違う?豆の乾式と湿式で変わる成分を読む」に譲り、ここではヘンプの皮と成分配分に絞る。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

皮を除くと、たんぱく質も油も配分が変わる

皮の有無を直接比べた研究として、ヘンプの特定品種から作った搾油後原料の分析がある。皮なし原料では粗たんぱく質が最大42.2%、残存油が最大37.5%であり、皮あり原料では食物繊維が最大41.3%、総炭水化物が最大48.2%であった。加工は、たんぱく質の数字だけを動かすスイッチではない。[5]

「最大」という言葉は残して読む必要がある。これらは各測定で得られた上限の値で、どの袋にも共通する保証値ではない。また、皮なし原料のたんぱく質の最大値と、皮あり原料の繊維の最大値を引き算しても、脱皮による変化量にはならない。比較が示すのは成分差の方向であり、個々の製品の変化量は区別して読む。[5]

同研究では、皮なし原料はエネルギーの集中度も高く、消化されにくい炭水化物とフィチン酸が少なかった。ここで見えているのは、皮を取り除いた素材に何が相対的に多く残るか、という成分の配置である。「皮を取ったから軽い食品」と決めつけると、残存油の違いを見落とす。[5]

食物繊維を含む素材を選びたい日と、たんぱく質を含む素材を選びたい日では、見る欄が異なるだろう。ただし、どちらかを悪い成分として退場させる話ではない。分析研究は、皮あり側に繊維が多いことと、皮なし側にたんぱく質や油が多いことを同時に示している。全項目が同じ方向に「改善する」と考えず、何を残す加工なのかを見る。[5]

市販の植物性原料を広く比べた別の研究でも、脱皮や外側を削る加工は、測定した栄養成分の含有量を大きく変えた。ヘンプだけの特殊な売り文句として受け取るより、植物のどの部分を食品として使うかという共通の問いで捉えられる。自然のままという印象と、実際の成分表は別の情報である。[10]

消化率が高い原料ほど、品質スコアも高いのか

消化と品質の違いを具体的に示すのが、市販ヘンプ製品30試料を集めた研究である。一部の製品でラットによるたんぱく質消化試験を行い、アミノ酸の組成と組み合わせて、たんぱく質消化率補正アミノ酸スコアを求めた。長い名前だが、消化される割合だけでなく、必要なアミノ酸の構成も含めて評価する物差しである。[12]

この評価は、幼児のアミノ酸必要量を基準にしている。消化試験の対象はラットであり、測ったのは動物試験の条件下でのたんぱく質消化率である。18〜39歳の女性の消化吸収が同じ割合で進むとする根拠にはならず、ヒトが飲用したときの消化吸収とは区別して扱う。そのため、論文にある消化率を見て「飲んだたんぱく質のこの割合が自分の筋肉になる」と計算するのは、評価の意味を飛び越えている。動物試験で得られた消化の数値と、基準に照らした品質の点数を分けて読む。[12]

全粒種子の消化率は84.1〜86.2%、ミールは90.8〜97.5%、皮なし種子は83.5〜92.1%だった。皮なし種子の範囲は全粒種子と重なっている。研究は皮の除去で消化率と品質スコアが改善したと報告しているが、製品群の幅を無視して、皮なしなら必ずどの皮あり製品より消化率が高い、とまでは言えない。[12]

品質スコアを見ると、全粒種子は49〜53%、ミールは46〜51%、皮なし種子は63〜66%であった。消化率では高い値だったミールも、品質スコアでは皮なし種子を下回った。この食い違いは矛盾ではなく、物差しに含まれる要素が違うことを示している。よく消化されることと、アミノ酸の構成が基準に合うことは、重なる部分があっても同義ではない。[12]

同研究では、すべての製品でリジンが第1制限アミノ酸だった。これは、用いた基準に照らすと、アミノ酸の組成の中でリジンが最初に評価の制約になるという意味である。ヘンプにはたんぱく質がある、という話を打ち消すものではない。含有量という入口を通ったあとに、組成を評価する段階がある、と理解すると数字がつながる。[12]

製品群のばらつきも手がかりになる。粗たんぱく質の平均値に添えられた標準偏差は、全粒種子で2.1、ミールで8.8、皮なし種子で3.6だった。標準偏差は、測定値が平均の周りにどの程度散らばったかを表す値である。この分析ではミールの散らばりが大きく、平均40.7%という数字だけで個々の製品を代表させると、その違いが隠れる。[12]

また、脱皮の比較研究は、加工直後の成分だけでなく保存も調べている。保存期間は1、3、6か月で、6か月後には皮あり・皮なし双方で酸価と過酸化物価が上がり、品質の劣化が示された。一方、色、におい、食感の感覚評価は安定していた。化学的な変化を示す測定と、人が感じる性質の評価で、結果の動きが異なる点が興味深い。[5]

これは、家庭での保存期限を研究の月数に置き換えるための結果ではない。研究した原料の品質評価として読むべきである。店頭で選ぶ際にも、成分の比率と保存に関する表示は別々に確認する項目となる。加工の特徴は成分を比較する情報、保存状態はその袋について確認する情報、と役割を分ける。[5]

数字で読むヘンプ原料の違い

皮なしの搾油後原料では、粗たんぱく質は最大42.2%。特定品種の成分分析である。[5]

皮ありの搾油後原料では、食物繊維は最大41.3%。皮なし側の数値との差を脱皮効果として単純計算しない。[5]

全粒種子の消化率は84.1〜86.2%。ラットによる評価の範囲である。[12]

皮なし種子の品質スコアは63〜66%。消化率そのものとは異なる評価値である。[12]

分離たんぱく質の試験管内消化率は88%超。魚類飼料への応用を目的とした実験である。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約