
運動中の秒数と、終わった後の感想は別の問い
数字を読むときの難所は、「時間を短く見積もった」と「短く感じて楽だった」を同じ意味にしないことだ。運動中に指定された秒数の到達を判断する課題と、運動が終わってから全体の長さを見積もる課題では、尋ねている内容が異なる。研究の結果を生活に移す前に、まず何を答えた試験なのかを確かめたい。[2][7][18]
日常的に運動する成人33人(女性16人、男性17人)を対象にした自転車の研究では、運動中の時間の進み方が、安静時や運動後より遅く感じられた。単独で走る条件、仮想の相手がいる条件、相手に勝つよう指示される条件を無作為の順序で行っている。競争相手の有無による時間知覚の差はなかった。男女混合の集団で自転車をこいだ結果であり、18〜39歳の女性の筋トレにそのまま当てはめられるかは、運動の種類も含めて検討が必要だ。[5]
主観的運動強度、つまり本人が感じるきつさは運動中に上がったが、時間知覚には運動中の測定地点による差がなかった。この結果も、きつさが増えるたびに時間の感覚が同じ割合で伸びるという見方を支持していない。競争させれば時間が短く感じられるという想定も、この試験では確認されなかった。[5]
別の無作為化クロスオーバー試験では、男性の持久系選手10人が、仮想空間の景色を見ながら限界まで走った。映像が流れる速さを、走る速さに合わせた条件と、それより速い条件で比較した。運動後に推定した長さは、どちらも実際の運動時間より短かった。対象は男性の持久系選手であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは未確定である。[2]
推定時間を実時間で割った比は、通常の映像で0.68、速い映像で0.75だった。比が1より小さいので、終わってから見積もった時間が時計の時間を下回っていたことを表す。映像条件で比は変わったが、疲労の感じ方と限界までの時間には差がなかった。時間の推定が変わることと、負担が減ることを分けて読める例である。[2]
この比の条件差の効果量は−0.954、信頼区間は−1.472〜−0.046だった。信頼区間は推定の不確かさを示す幅であり、個人の体感時間の範囲とは区別する。生活の判断で注目したいのは、映像で時間の認識が変わっても疲労が変わらなかったという組み合わせだ。[2]
仮想のジムを使った別の実験では、周囲のアバターの動きが速いと、参加者は課題の時間を長く見積もる一方、時間の流れは速く感じたと答えた。長さの判断と流れの感じ方が、同じ方向を向かなかったのである。速く過ぎたのに長かった。会話では矛盾に見える返答も、研究では別々の項目として扱える。[18]
これを筋トレの感想に置き換えるなら、「保持している間は長かったが、全体はあっという間だった」という言葉を無理に訂正する必要はない。保持の秒数、セッション全体の長さ、時間の流れの印象を分けて聞くと、答えを受け止めやすい。これは実験の違いから導く記録の工夫であり、その工夫自体で筋力が増すと実証されたという話ではない。[2][18]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「長く感じたから、その分だけ運動できた」という受け取り方は避けたい。膝伸展の試験は、実際の時間と推定時間にずれが生じることを示した。体感の長さを実施時間の記録に代えると、何をどれだけ行ったかが曖昧になる。時間は時計、きつさは本人の言葉というように記録の役割を分ける考え方が、この結果からは導かれる。[12][20]
「簡単な筋トレなら体感も正確」という想定にも注意がいる。最大の10%の力を出す条件でも、対照条件と比べて時間の過小評価が見られた試験がある。軽い負荷であることと、時間を正確に判断できることは同じではない。検索語の「簡単」が動作の分かりやすさを指すのか、負荷の軽さを指すのかも分けて考えたい。[12]
「コーヒーを飲めばきつい時間が短く感じられる」という近道も、条件を問わず勧められるものではない。普段のカフェイン摂取を制限しなかった低〜中程度の摂取者を対象にした、二重盲検の無作為化クロスオーバー試験では、カフェインと偽薬を比較している。対象は別々の試験で35人と21人だった。[1]
体重当たり2.5 mgと6.0 mgの摂取条件のどちらも、自転車で限界まで運動する時間、疲労や努力の感じ方、時間知覚について、偽薬より優れた結果にはならなかった。これはカフェインのあらゆる作用を否定する研究ではないが、この条件で体感時間を変える手段としての優位性は確認されていない。[1]
この用量は研究条件の説明であり、摂取の勧めではない。日常の飲み物の量に置き換えて試すより、筋トレで感じた長さを記録し、時計との差を確かめる方が今回の問いに直接答える。体感の時間を変えるために飲み物を増やす、という結論はこの試験からは出てこない。[1]

今日からできること
- 保持動作の経過時間を、感覚だけでなく時計でも確認する。研究で使われた30秒は時間推定を測る区間であり、全員に勧める保持時間ではない。普段のメニューの予定時間を測るという使い方にとどめる。[12][20]
- 記録には「実際に行った時間」と「長く感じた場面」を分けて残す。5秒、10秒、20秒、30秒という区間でも結果は一様ではなかったため、全体の感想だけでなく、どの動作のどこでそう感じたかを書く。[20]
- きつさを伝えるときは、開始時か終盤かも添える。30秒の自転車と20分のローイングを比べた試験では、最大努力条件の違いが後半の判断に現れた。自分の記録をその結果と同じだと決めず、場面を具体化する手がかりにする。[7]
- 他の人より長く感じても、性別だけで理由を決めない。女性10人と男性9人の試験では、短い区間で性差がある条件と、差が認められない区間があった。相手の時計の記録と自分の感想を混ぜて比較しない。[20]
- 映像や競争相手を、疲労を消す道具として扱わない。男性選手10人の映像試験では時間の推定は変わっても疲労は変わらず、成人33人の自転車試験では相手の有無で時間知覚に差がなかった。[2][5]
自宅で試すなら、時間当ての成績を上げるために最大努力を再現する必要はない。研究の役割は、感覚と時計にずれが起こり得ると知らせることだ。メニューの長さを変更するかどうかは別に考え、体感が長かったという理由だけで「もう十分な量をこなした」と決めないようにしたい。[7][12]
記録をトレーナーに見せる場面では、「長かった」という一言に、動作の名前と時計の時間を添えると問いが具体的になる。力を保つ途中で長く感じたのか、セッションが終わってから長いと評価したのか。研究が分けて測った項目を、相談の言葉でも分けるという工夫である。[2][20]
運動関連の総説は、長く感じる活動への抵抗感が、運動を続けることに関わる可能性を論じている。ただし、体感を短くすれば継続が必ず改善するという完成した方法を示したものではない。長く感じた経験を我慢の不足とみなさず、次に何を測り、どの場面を相談するかへつなぐのが現実的な読み方だ。[13]
オンザショア立川店で、運動の予定を生活に置く
体感で長さを判断する筋トレを考える入口として、まず参加するレッスンと生活の予定を並べたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30、年中無休で営業している。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。仕事や買い物の予定と、店へ行く時間を合わせて考えるための情報だ。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガのレッスンは25種類以上。筋トレという言葉だけで予定を決める前に、どのレッスンに参加するかを検討する場所として使える。
参加する運動を選ぶ際には利用条件も確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。店の案内と料金で予定を検討できる。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。予定に置く実際の時間を確認したら、体験の予約へ進める。

参考文献
- No effects of caffeine on cycling to exhaustion and perceptual responses in non-caffeine-restricted subjects — Weippert M, Behrens M, Schlegel M, Schröder T, Tillmann M, Rühe N, Römer R, Mau-Möller A, Bruhn S., 2025, Journal of the International Society of Sports Nutrition. DOI: 10.1080/15502783.2025.2534131
- Optic Flow Speed During Running in a Virtual Reality Affects Perceived Time but Not Perceived Fatigue in Male Endurance Athletes — Weippert M, Husmann F, Schlegel M, Bruhn S, Feldhege F, Mau-Moeller A, Behrens M., 2025, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000005226
- The perception of time is slowed in response to exercise, an effect not further compounded by competitors: behavioral implications for exercise and health — Edwards AM, Menting SGP, Elferink-Gemser MT, Hettinga FJ., 2024, Brain and behavior. DOI: 10.1002/brb3.3471
- Time perception, pacing and exercise intensity: maximal exercise distorts the perception of time — Edwards AM, McCormick A., 2017, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2017.08.009
- Maximal and Submaximal Intensity Isometric Knee Extensions Induce an Underestimation of Time Estimates with Both Younger And Older Adults: A Randomized Crossover Trial — Graham AP, Gardner H, Chaabene H, Talpey S, Alizadeh S, Behm DG., 2023, Journal of sports science & medicine. DOI: 10.52082/jssm.2023.406
- Effect of Exercise-Related Factors on the Perception of Time — Behm DG, Carter TB., 2020, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2020.00770
- Workout at a virtual gym: Surrounding avatar’s motion speed and exercise intensity effect on the user’s time perception — Ke B, Wang TY, Yuizono T, Kanai H., 2024, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0311860
- Temporal perception is distorted by submaximal and maximal isometric contractions of the knee extensors in young healthy males and females — Gardner HR, Konrad A, Alizadeh S, Graham A, Behm DG., 2023, Frontiers in sports and active living. DOI: 10.3389/fspor.2023.1185480
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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