ホットヨガの冷たい水はよくない?常温との違いを体温と飲み心地から読み解く

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氷を使う競技の工夫は、レッスンの目標ではない

冷たい水の話を調べると、氷を細かく混ぜた飲み物による冷却も出てくる。アイススラリーと呼ばれる氷混じりの飲料だ。冷水と氷混じりの飲料を比較した臨床試験では、男性10人が運動前にそれぞれを飲み、暑い環境で走り続けられる時間を調べた。18〜39歳の女性がヨガを行う際の反応は、この男性の走行試験の検証対象に入っていない。[9]

環境は34.0±0.2°C、相対湿度54.9±5.9%で、飲料は氷混じりの条件が−1°C、冷水が4°Cだった。飲む量は体重に応じてそろえられた。冷水でも冷却しているところに、氷混じりの条件でさらに変化が出るかを調べた試験であり、飲まない条件との比較ではない。[9]

運動前の直腸温の低下は、氷混じりの条件で0.66±0.14°C、冷水で0.25±0.09°Cだった。走り続けた時間も、氷混じりの条件で50.2±8.5分、冷水で40.7±7.2分と長かった。ここだけを読むと、「もっと冷たくすれば、もっと安心して動ける」と受け取りたくなる。[9]

ところが、運動を続けられなくなった時点の直腸温は、氷混じりの条件で39.36±0.41°C、冷水で39.05±0.37°Cだった。氷混じりの条件のほうが、終点では高い。最初に低くした分だけ体温が常に低いまま終わった、という結果ではない。運動中の熱の蓄積も氷混じりの条件のほうが大きかった。[9]

本人の暑さの感じ方やきつさの平均評価は氷混じりの条件で低かった。一方、運動中の平均皮膚温、心拍数、発汗速度には有意差がなかった。感覚が楽になり、走れる時間が伸びたことと、運動終点の内部温度が低いことは一致しなかったのである。[9]

この終点の数字を、読者が目指す体温や参加を続ける基準として使ってはいけない。限界まで走る競技研究の観測値であり、レッスンに適した上限を決めた研究ではない。まして、氷を飲んでからなら苦しい動きも続けてよい、という許可にはならない。[9]

冷却の工夫が運動能力を変えると、その後に行う運動の長さも変わる。運動前だけの体温比較と、限界まで動いた後の比較では、答えている問いが違う。この試験は、冷却の効果を「安全」という言葉だけで置き換えず、いつ測った何の数字かを残す必要性を教えてくれる。[9]

若い女性のホットヨガに対して、ここで選んだ研究は氷の量や飲む時刻の処方を示していない。冷水を選ぶ余地があることと、競技用の事前冷却を取り入れることの間には距離がある。冷蔵庫の水を持参するために、ランナーの実験まで再現する必要はない。[4][9][10]

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よくある誤解

「温める運動では冷たい水が効果を消す」という思い込みを、この研究群は支持していない。冷たい飲料で平均体温の上昇が小さくなった試験も、持久力が改善した試験もある。ただし、それらはヨガの柔軟性や長期的な体の変化を測っていない。だから、冷水がレッスンの目的を妨げるとも、目的を強めるとも判断できない。[4][10]

「冷たいほど体温が下がり、誰にでも同じようによい」という考えも行き過ぎだ。系統的レビューは結果の混在を指摘している。個別試験では環境、運動、対象、比較飲料が異なる。冷水を一律に禁じる理由が見当たらないことは、最も冷たい水を全員に勧める根拠とは別である。[5][7]

条件の違いを具体的に示すのが、水泳の研究だ。国際レベルの長距離泳者9人、男性5人と女性4人が、熱帯の気候で朝と夕方にトレーニングし、冷たい水と中立温度の水を比べた。温度はそれぞれ1.3±0.3°Cと26.5±2.5°Cで、区切りごとに190mLを飲んだ。女性を含むが、18〜39歳の一般女性に適用するには競技歴や運動環境の違いを考慮する必要がある。[6]

冷たい水は内部温度や温度感覚に影響し、特に夕方のトレーニングでその反応が明瞭だった。夕方の冷水条件では、運動中の内部温度が安定したと報告されている。朝夕の条件まで含む研究であり、女性も参加しているものの、競技水泳の結果から夜のホットヨガの水温を指定することはできない。[6]

「涼しくなったら、もう休む必要はない」という受け取り方は避けたい。氷混じりの飲料の試験では、暑さやきつさの感覚が低い一方、限界時の直腸温は高かった。暑さの感覚は大事な情報だが、それだけで内部温度を言い当てるものではない。冷たい水を飲んだ直後の爽快さを、追加で頑張るための採点表にしない。[9]

なお、冷水で動悸を経験する人を、平均的な運動研究で片付けるのも適切ではない。症例報告には、激しい運動の後に冷水を飲み、発作性心房細動を起こした64歳の医師の例がある。心房細動は心臓の拍動のリズムが乱れる状態であり、本人は運動と冷水の順序を避けた後、7年間再発しなかった。対象は64歳の男性患者であり、18〜39歳の女性の発症リスクにそのまま当てはめることはできない。[12]

別の症例報告では、35歳の男性トライアスロン選手が運動後に氷のように冷たい水を飲んだ際の動悸を訴え、検査で心房細動が確認された。冷たい水による反応を再現でき、常温の水では起きなかったと報告されている。これは特定の男性の経過を詳しく記した報告であり、18〜39歳の女性に同じ反応が起こる頻度は示していない。[13]

これらを、冷たい水を飲む人全体の発症率に変換することはできない。症例報告は比較試験とは役割が違い、先の報告も運動と冷水の順序が原因だと証明できないと明記している。珍しい報告から全員の水温を決めるのではなく、自分に繰り返し起きる動悸などがあれば医師に相談する材料とする。[12][13]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 常温水を用意しているなら、「冷たくないと失敗」と考えて無理に変更しない。10人の暑く乾燥した環境の試験では、冷たい飲料と温かい飲料で運動継続時間に有意差がなかった。自分が飲みやすい温度を出発点にする。[7]
  • 冷たい水が飲みやすいなら、温める運動だからという理由だけで常温に戻す必要はない。4°Cの飲料で負担が小さくなった比較試験はある。ただし、この温度をホットヨガの指定値として扱わない。[10]
  • 冷たいものを飲んだ後は、爽快さだけで参加のペースを上げない。男性10人の氷混じりの飲料の試験では、運動の終点で直腸温が冷水条件より高かった。飲むことと休憩の判断をセットで考える。[9]
  • 研究の量や間隔を、自分用の給水計画として丸ごと写さない。男性8人の試験の運動前300mLを3回という設定は、温度の差を測るための条件だ。レッスン中に一律に必要な量を決めた結果ではない。[10]
  • 飲水後の動悸を繰り返している場合は、温度や運動との順序を医師に伝える。35歳の競技選手の症例は、その人では水温で反応が異なったことを記録している。自分で同じ反応を試して確かめる必要はない。[13]

オンザショア立川店で、温度以外の選択も持つ

飲み物の温度を考える日には、運動する環境そのものの選択肢も持っておきたい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガがある。ピラティスやパーソナルトレーニングもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。運動を続ける場所を選ぶとき、ホットヨガだけを候補にする必要はない。

営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休だ。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。通勤や帰宅の動線と営業時間を照らし合わせ、続ける時間を考えるための場所として検討できる。

参加条件も先に確かめたい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。

レッスンを検討する際は店のトップで内容を、料金で費用を確認し、体験の予約へ進む。水温に迷う日も、続け方は飲み物の選択だけで決まるものではない。

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参考文献

  1. Effect of drink temperature on core temperature and endurance cycling performance in warm, humid conditions — Burdon C, O’Connor H, Gifford J, Shirreffs S, Chapman P, Johnson N., 2010, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2010.489197
  2. Influence of beverage temperature on exercise performance in the heat: a systematic review — Burdon CA, O’Connor HT, Gifford JA, Shirreffs SM., 2010, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.20.2.166
  3. The effect of time of day on cold water ingestion by high-level swimmers in a tropical climate — Hue O, Monjo R, Lazzaro M, Baillot M, Hellard P, Marlin L, Jean-Etienne A., 2013, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.8.4.442
  4. The effect of hot and cold drinks on thermoregulation, perception, and performance: the role of the gut in thermoreception — Barwood MJ, Goodall S, Bateman J., 2018, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-018-3987-8
  5. Ice slurry ingestion increases core temperature capacity and running time in the heat — Siegel R, Maté J, Brearley MB, Watson G, Nosaka K, Laursen PB., 2010, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0b013e3181bf257a
  6. Cold drink ingestion improves exercise endurance capacity in the heat — Lee JK, Shirreffs SM, Maughan RJ., 2008, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0b013e318178465d
  7. Paroxysmal Atrial Fibrillation Associated With the Trigger Sequence of Strenous Exercise Followed By Cold Water Ingestion — Hughes G, Schneir A., 2022, The Journal of emergency medicine. DOI: 10.1016/j.jemermed.2021.11.001
  8. Paroxysmal Atrial Fibrillation Induced by Ice-Cold Water Ingestion in a Triathlete: A Case Report — Scarfò G, Fusi J, Franzoni F., 2021, The American journal of case reports. DOI: 10.12659/ajcr.931460

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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