ホットヨガの仕事帰りメイクは粉を足す?皮脂の吸収と乾燥感を分けて考える

仕事帰りのホットヨガ前、顔のテカリに粉を重ねるか迷ったら。化粧用粉体の水と油の吸収、触れたときのしっとり感、光の反射を調べた研究を読み分ける。皮脂を吸う性能から肌の乾燥を決めつけず、夕方の化粧直しで何を確かめるか、粉の舞い方も含めて具体的に考える。

退勤後、立川駅の鏡で額を見て、反射的にパフへ手が伸びる。このあとホットヨガなのに、今ここで粉を足す意味はあるのか。朝から持ち歩いたコンパクトを開いてから、少し迷う。

答えの芯は、油を吸う性質と、肌が乾いたと感じることを同じ物差しで扱わないことだ。粉の材料には水や油を吸収するものがある。一方、化粧粉の「しっとり」という感触には、指を滑らせたときの摩擦も関わる。吸収と感触は、別々に測って読む必要がある。[9][5]

そこで、粉を重ねる量を増やす前に、気になるのが光り方なのか、指触りなのか、つっぱる感じなのかを言葉にしてみたい。見た目には粒子による光の反射も関わるから、鏡の変化だけを皮脂の増減と受け取らないことが出発点になる。[20]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

仕事帰りに直したいのは、テカリか肌の感覚か

夕方の顔を見て「乾いているのにテカる」と感じても、その表現をすぐ矛盾と考える必要はない。鏡で見ているのは光であり、指で確かめているのは接触の感覚だ。化粧粉を扱う研究でも、光学特性を計算する研究と、摩擦から感触を調べる研究は、それぞれ異なる現象を評価している。[20][5]

例えば、額の光り方だけを整えたい日と、頬を動かすと気になる日では、化粧直しに期待していることが違う。どちらにも同じように粉を足してしまうと、見た目を直したかったのか、肌の感覚を変えたかったのか、自分でも分からなくなる。まず目的を分ける、というのは製品の優劣ではなく、判断の順番の提案である。

粉の見た目が変わったことを、肌の水分が戻った証拠にしない。触れた感じがなめらかになったことを、皮脂が十分に吸われた証拠にもしない。この区別には研究上の理由がある。光の研究では粒子の大きさや周りの媒体を、触感の研究では滑っているときの摩擦などを扱っているからだ。[20][5]

洗ってから参加するかという問いは、既存の「ホットヨガのノーメイクは直前にどこまで洗う?皮脂を落とす強さと肌の保護を考える」に譲る。ここで考えるのは洗顔の強さではなく、仕事で施したメイクへさらに粉を足す判断である。洗うか残すかと、重ねるか見送るかは、支度の中でも別の選択になる。

化粧直しをするなら、直す前の状態を短く言葉にするとよい。「鼻の光り方が気になる」「頬は触りたくない」「このあとは人に会わない」といった具体である。顔全体を完成させ直す予定でコンパクトを開くのか、気になる場所だけを見るのか。レッスン前の限られた時間には、目的を小さくしておく余地がある。

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水と油を吸う材料でも、皮脂の吸収量は別の問いである

タイの果実の種子から取り出したでんぷんを、固形の化粧粉へ利用できるか調べた材料研究がある。対象はチェンペダックとジャックフルーツのでんぷんだ。研究では、これらは膨潤力や溶解性が低い一方、水と油の吸収能力が高く、化粧粉の吸収性を高める材料となる可能性が示された。[9]

ここでいう吸収能力は材料の性質である。仕事帰りの女性の顔で、汗や化粧下地が混じった状態の皮脂を測った結果とは、対象が違う。「油を吸う材料である」から「夕方に重ねるほど快適になる」までには、製品の処方や使う場面という段階がある。材料として期待できる点は認めつつ、顔での働きへ一足飛びに置き換えない読み方が必要だ。[9]

この研究では、でんぷん粒の最大平均粒径は10 μmで、形は釣り鐘状または半卵形、表面は滑らかだった。開発した固形粉は、均一で濃い色と滑らかな表面を持ち、通常の持ち運びや扱いに耐える性質も示した。粉の開発では、吸収だけでなく、固めやすさや壊れにくさも同時に見ているのである。[9]

朝の通勤から仕事、夕方の移動までコンパクトを持ち歩く人には、持ち運べる形へ仕上げるという話は身近だろう。ただし、ケースの中で崩れにくい性能と、顔で心地よく使えるかは別の評価になる。研究が固形製剤の扱いやすさを示していても、それだけでレッスン前の化粧直しの正解は決まらない。[9]

「皮脂をよく吸う」と聞くと、量を足せば足すほど目的に近づくように思える。しかし、材料研究から読み取れるのは、その材料が処方に役立つ可能性までだ。この記事では、皮脂をどれだけ吸わせるべきかという目標量は置かない。粉の材料の能力と、自分の顔へ必要な量を、同じ数字に変換しないためである。[9]

化粧ポーチには、材料の試験装置は入っていない。だから日常では、吸収量を見た目から計算しようとするより、直したかった場所がどう見えるかと、肌がどう感じるかを別々に確かめるほうが、判断の筋道を保ちやすい。これは吸収性能を軽視する話ではなく、手元で確かめられることを選ぶ工夫だ。

「さらさら」「しっとり」は水分計の代わりにならない

化粧品の触感を調べた研究では、人の指の硬さや付着に関わる性質、指紋をまねた接触部を用い、自然な指の動きを再現する装置が作られた。表面処理した化粧粉について、感覚による評価と摩擦のデータを照合した開発研究である。[5]

その研究では、化粧粉の「しっとり感」は、滑っている過程の摩擦係数が低く、摩擦力が最大となる位置にずれがあるときに強く感じられた。摩擦係数とは、滑りにくさを表す指標だ。つまり、触った人がしっとりと表現する感覚には、接触面でどのように力が変わるかも関係していた。[5]

この結果を読むと、「しっとりする粉なら肌の水分が増えた」「さらさらだから肌の水分が減った」という即断を避けられる。感触の研究が測るものと、肌の水分を調べる問いは同じではない。心地よい感触を選ぶことはできても、その言葉だけに肌内部の説明まで任せる必要はない。[5]

別の実験では、指紋のような凹凸を持つ柔らかい接触面の間に、化粧粉を液体へ分散させた試料を置いて摩擦を測った。粒子の大きさと濃度を変えると、時間とともに移り変わる摩擦の段階の長さや大きさを調整できた。滑らかな面の場合とは異なり、表面の凹凸が結果へ大きく影響した。[15]

この実験は20分間の摩擦を追っているが、顔を同じ時間こする提案ではない。装置で経時変化を調べた条件である。粉を含むものの触感を考える際には、材料名だけでなく、粒子の条件や接触する表面、触れている時間が関わることを示している。[15]

仕事帰りなら、「塗った直後は好きだった感触」と「移動してから気になった感触」を同じ言葉で済ませない工夫ができる。これは毎回詳しい記録を付けるという話ではない。足した場所だけ違和感があったのか、塗る前から気になっていたのかを区別する程度でよい。粉へ何を期待したかが分かれば、次の支度で同じ動作を自動的に繰り返さずに済む。

ここで、レッスンへ向かう前の化粧直しを想像したい。額は光って見えるが、頬の感触には不満がない。そんなとき、「顔全体が乾燥しているか、脂っぽいか」という大きな問いに答えようとすると、目の前の目的から遠ざかる。気になった部分を見直すだけでよかったのに、顔全体を評価する作業になってしまう。

逆に、鏡では気にならなくても、頬の感覚が落ち着かない日もあるだろう。その場合、見え方を変えるための粉を足すことが、今の困りごとに答えているかを考えたい。触感には摩擦という要素があり、光の反射には粒子という要素がある。違う現象をまとめて「化粧持ち」のひと言にすると、何を変えたかったのかが隠れやすい。[5][20]

試すたびに製品も塗る場所も変えてしまえば、前回と今回を比べる言葉も増える。日常の観察で実験室と同じ測定はできないが、少なくとも「どこへ足して、何が気になったか」は残せる。夕方の自分が困っていたことを、翌朝の自分へ伝えるための記憶である。研究の測定値を自宅で再現することではなく、目的と結果を対応させることを目指したい。

数字で読む化粧粉の実験条件

10 μm:果実種子のでんぷん研究で示された最大平均粒径であり、顔へ塗る量の基準ではない。[9]

5%:処方実験で、フュームドシリカによる圧縮性と流動性の改善が見られ始めた濃度だった。[7]

20分:指紋状の接触面を使う実験で、摩擦の変化を測った時間に当たる。[15]

約0.25 μm:光の計算モデルで、通常の肌と変色部の色差が大きく減った粒子の直径を指す。[20]

3人:タルクを含む製品の使用時に、呼吸する範囲の空気を測った予備研究の参加者数である。[16]

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宮川涼 Founder

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