背中の筋トレは胸と交互に行う?次に引くまでの休み方と回数の落ち方を読む

背中の筋トレと一緒にやる部位を胸にしたとき、次の背中のセットまで何を挟むかで回数やきつさはどう違うのか。押す・引くを交互に行う研究から、同じ筋肉を休める時間、休憩の配分、胸の運動量を整理する。短時間で終える工夫と、疲れを増やしすぎない記録の読み方を考える。

背中を引く運動のあと、胸を押すベンチへ移る。その時間を背中の休みと数えてよいのか。次のセットで引ける回数が減ると、胸を挟んだせいなのか、休みが足りなかったのかが気になってくる。

胸と背中を交互に行う方法は、時間を短くしながら運動量を保つ選択肢になる。ただし「胸を動かしている間は背中が完全に回復する」とまでは考えない。研究全体では、交互に組む方法で運動量を保てても、主観的なきつさは高まりやすかった。組む部位と休憩の置き場所を一緒に考える必要がある。[1]

既存の「内転筋の筋トレは外ももと交互に行う?反対向きの種目と疲れを読み分ける」には脚の組み合わせの論点を譲る。また「女性の筋トレは何セットも同じ種目を続ける?押す・引くを交互にする時間と負担」が扱う組み方の比較から一歩進め、ここでは背中の次のセットの回数を、間に挟んだ胸の運動と休憩から読む。

既存の「筋トレは胸と背中の回数をそろえる?交互に組む相手の量と胸の速度を読む」には、追加する背中の量を主題とする比較を譲る。ここでは胸と同じ回数にそろえるかではなく、背中を再び引くまでの休憩を分けるかまとめるか、その後の回数の落ち方を中心に考える。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

胸を挟む時間と、何もしない休憩を分ける

背中の運動と一緒にやる部位として胸を考えるなら、まず具体的な動作に置き換えたい。上半身を引くベンチプルと、押すベンチプレスを交互に行う研究がある。「胸の日」「背中の日」という予定の区分より、何をどの順で動かしたかが比較の出発点だ。[16]

反対向きの筋肉の組み合わせを、主働筋と拮抗筋の組み合わせと呼ぶ。主働筋はある動作で主に力を出す筋肉、拮抗筋はその動作と反対向きに働く筋肉を指す。この組み合わせの運動を交互に並べ、間の休みを短くする方法が研究されている。スーパーセットは、運動を続けて行う間の休憩が少ない、またはない組み方である。[1][6]

ただし、名称だけでは休憩の実態が見えない。引く運動を終えて休む時間、押す運動をしている時間、押し終えて休む時間。それらを経てから次の引く運動が来る。時計に出る「休憩」と、同じ種目を再び始めるまでの間隔は、別々に記録したい。実際に研究でも、運動の間ごとに休む方法と、続けてからまとめて休む方法が比較されている。[8]

この違いは、胸を挟めば休憩を全部消せる、という意味ではない。何もしない時間が短くなっても、その間には別の仕事が入っている。研究全体で主観的なきつさが高くなったことは、部位を交代した事実だけで楽さを判断しない理由になる。[1]

たとえば、スマホのメモに背中の回数だけを残すと、次回の自分はその前後を思い出せない。胸の運動を挟んだのか、休憩をまとめたのかまで残せば、同じ回数でも違う進め方だったと分かる。これは回数を競うための記録ではなく、比較する条件をそろえるための記録だ。

また「背中と胸」という部位名は、研究条件より大きな括りである。ベンチプルとベンチプレスの結果を、名前の違うすべての引く運動と押す運動にそのまま当てはめない。まず実際に試された動作と組み方を読み、その範囲で自分の予定に使えるかを考える。[3][16]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

次の回数の低下と、交互に組む利点は両立する

トレーニング経験のある男性16人を対象にした比較研究では、重い負荷でのベンチプルとベンチプレスが使われた。条件は4回が限界となる重さで、各種目を3セットずつ行うものだ。同じ種目を続けてから次の種目へ移る方法と、引く・押すを交互に行う方法を比べている。どちらも全体は約10分だった。男性の重い負荷での比較なので、18〜39歳の女性にも同じ回数の差が生じるかは、この結果だけでは判断できない。[16]

この研究でいう運動量は、重さと反復回数を掛けた値である。交互に行った方が、セッション全体での運動量は多かった。同じ時間枠のなかで、次の引く運動まで別の運動を挟む組み方が、運動量を保つうえで有利だった結果だ。[16]

一方で、交互にした条件でも、セットが進むと運動量は落ちた。通常の方法ではセット間が2分、交互の方法では同種目の間が4分でも、運動量を一定には保てなかった。つまり、交互にする利点と、後半に回数が落ちる現象は同時に起こり得る。「胸を挟んだのに背中の回数が減った」という出来事だけで、方法が合わなかったとは決められない。[16]

反対に、最初と同じ回数ができた日も、胸との組み合わせが特別な力を生んだと急いで結論づけない。この研究が比べたのは、決められた負荷と時間での組み方である。自分の記録を読む場合も、背中の重さや種目まで変わっていれば、順番だけの違いとしては読めない。[16]

別の比較研究では、経験のある男性18人がベンチプルと、ベンチプレスの投射動作を行った。同じ種目をまとめる条件は約20分、交互の条件は約10分である。各3セットを行い、引く運動の運動量や押す動作のパワーなどを調べた。男性の投射動作の比較なので、18〜39歳の女性の通常の種目でも同じ時間短縮が可能かは別に検討する必要がある。[3]

こちらでは、セッション全体の引く運動量や、投射高、最大速度、最大パワーに条件間の差はなかった。交互にすることで結果が上積みされたというより、短い時間で同程度の仕事を終えた結果だ。引く運動量は、どちらの条件でも最初のセットから後のセットにかけて低下した。[3]

時間をそろえた比較では交互の方が多く、時間を短くした比較では同程度。この読み分けが大切である。結論だけを「交互なら回数が増える」と並べると、何をそろえて何を変えた研究なのかが消える。目的が退勤後の限られた時間に収めることなら、同じ量を短時間で終える結果にも意味がある。[3][16]

同じ休憩の合計でも、挟む場所できつさが違う

背中の次に胸を入れると決めたら、今度は休憩をどこに置くかが問題になる。趣味でトレーニングを行う男性11人の実験では、前傾して引くベントオーバーローと、押すベンチプレスを使った。組む種目は同じで、休憩の配置を変えている。男性の実験なので、18〜39歳の女性でも同じ配置できつさが下がるかは、実際の体感と照らして考えたい。[8]

片方は、引く運動のあと60秒休み、押す運動のあとにも60秒休む。もう片方は、引く・押すを続けてから120秒休む。これを5セットまで繰り返した。休憩の秒数を足せば同じでも、続けて動く区間の長さが違う構成である。[8]

結果は、運動ごとに休憩を分けた方が、主観的なきつさが有意に低かった。一方で、セットごとの運動量、全体の運動量、血中乳酸、筋電図から求めた疲労の指標には有意差がなかった。筋電図とは、筋肉が働くときの電気的な信号を測る方法である。[8]

ここから見えるのは、同じ運動量をこなしていても体感は同じではない、という点だ。回数の欄に加えて、休憩の配置と体感も確認したい。続けて動く区間がきつく感じられる人にとっては、休憩を分ける進め方を検討する理由になる。ただし、この男性11人の条件を全員の最適な秒数とする結果ではない。[8]

中央線の帰りの時刻まで気になる夕方は、まとまった休憩を待つのが長く感じられるかもしれない。しかし、その待ち時間だけを削ると、比較していた組み方自体が変わる。研究の120秒を単なる空白として扱わず、続けて動いたあとに置かれた条件として読みたい。[8]

「短い休みを挟むと効率が悪い」という思い込みもいったん置ける。同じ合計の休憩でも、配り方によってきつさが変わり、運動量には差が出ない例があるからだ。時計だけでなく、終えた仕事と体感を並べる方が、次回も使える組み方を探しやすい。[8]

休みの長さだけで、すべての指標を良い順に並べることはできない。健康な若い男性50人が膝を曲げる・伸ばす運動を交互に行った実験では、動作の間の休憩を0秒、60秒、120秒で比較した。各条件は10回を4セットで、セット間の休憩は60秒にそろえている。総仕事量、最大の回転力、神経筋の効率に有意差はなかったが、筋電図に基づく疲労は60秒の条件で大きかった。若い男性の脚の結果であり、18〜39歳の女性の胸と背中に同じ効果があるかは直接示していない。[6]

これは脚の実験なので、背中と胸の休憩の正解を直接決めるものではない。むしろ、回数や仕事量が保てたことと、疲労の指標まで同じだったことを混同しないための比較になる。「長い順に良い」「回数が同じなら疲れも同じ」と時計だけで整理せず、何を測って違いが出たのかまで見たい。[6]

数字で読む背中と胸の交代

19研究・313人:スーパーセットと通常の方法を比べたメタ分析の規模である。[1]

約20分と約10分:男性18人の比較では、全体の引く運動量などに差をつけず所要時間が異なった。[3]

同種目の間が4分:男性16人の重い負荷の比較でも、後のセットまで運動量は保ち切れなかった。[16]

60秒を分けるか120秒まとめるか:男性11人では、分けた条件できつさが低かった。[8]

33%と66%:男性14人の比較で、胸の運動後に加えた引く運動の回数を、各自の可能な最大回数に対する割合で変えた条件だ。[5]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約