ダイエットの食事は長く続くと思うと食べる?残り時間の予想と満腹感を読む

ダイエット中、食事が長く続くと思えば食べる量は変わるのか。残り時間の予想と実際の食事時間を分け、一口量や食品の形、食器の研究から満腹感との関係を読む。長く食べれば必ず少なくなるとはいえない理由と、「何時まで食べるか」を一食の長さと混同しないための見方を紹介する。

夕食の皿を並べたあと、食後の予定がなくなった。「ゆっくり食べられる」と思った瞬間、いつもより食べるのだろうか。それとも時間に余裕があれば、少ない量で満足するのだろうか。

残り時間をどう予想するかだけで、食べる量や満腹感が決まるとは断定できない。実際の食事には、一口の大きさ、口の中で食べ物を扱う動き、盛りつけの量が重なっている。成人の試験では、大きい盛りつけに、速い食べ方や大きな一口が組み合わさると、食べる量が増える関係が示されている。[11]

大切なのは、時計の針を満腹の代わりにしないことだ。食事の長さが変わっても、食べる量が同じ方向に動くとは限らない。ここでは「長く続くと思う」という予想からいったん離れ、測られた食事時間と、その間に起きたことを読み分ける。[6][18]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

残り時間の予想と、実際に食べた時間は別である

「まだ時間がある」と思うことと、皿に向かっている時間が長いことは同じではない。友人との夕食で会話が続く場面を考えればよい。食べている時間も、箸を置いて話している時間も、腕時計では同じように進む。食事時間の記録に、会話や中断も添えると、その長さの中身が見えてくる。研究で食事時間と一口の数を別々に測るのは、その違いを見失わないためでもある。[11][18]

成人44人を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、同じ人が異なる条件の昼食を経験した。参加者は18〜68歳で、66%が女性、46%が過体重または肥満に該当した。昼食のパスタの提供量は400、500、600、700gに変えられ、食事を映像に記録して、一口の数と食事時間を調べた。男女と幅広い年齢を含むため、18〜39歳の女性に同じ程度の関係が当てはまるかは別に確かめる必要がある。[11]

映像から計算したのは、単位時間に食べた重さと、一口当たりの重さである。前者が食べる速さ、後者が一口量に当たる。長い食事でも、大きい一口を重ねれば総量は大きくなりうる。短い食事でも、提供された量自体が違えば同じ比較にはならない。この試験は、時計だけでは食べ方を説明しきれないことを考える材料になる。[11]

結果として、盛りつけが大きくなると摂取量が増え、比較的速い食べ方や大きな一口も摂取量の増加と組み合わさっていた。ただし、食べ方の細かな特徴によって、盛りつけ量の効果そのものが変わるとは示されなかった。ゆっくり食べる人なら大盛りの影響を必ず打ち消せる、という読み方はできない。[11]

ここで無作為に変えたのは提供量であり、「この食事は長く続く」と信じさせたかどうかではない。したがって、この結果を「長く続くと思ったから多く食べた」と言い換えると、実験で変えた条件がすり替わる。予想の効果を知りたいときほど、何を変え、何を測った研究なのかを確認したい。[11]

既存記事「ダイエットの満腹感は食べる前から決まる?見た量と食事の記憶がつくる予想」は、食べる前の見通しを扱っている。こちらの問いは、一食があとどれくらい続くと思うかと、実際に長く食べたことを、どこまで同じ話として扱えるかである。一口ごとの間隔を扱う隣の記事とも、焦点を分けて読むとよい。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

食べ終える感覚は、時間だけで説明できない

口腔処理とは、口の中で食べ物を噛み、飲み込むまで扱う過程のことである。口腔処理と食べ終える満足感を整理したレビューでは、試験食を速く食べることや、噛む量を減らすことが、食事中の満足感の低下や摂取エネルギーの増加と結びつく研究が示されている。肥満のある人や子どもの知見も扱うレビューなので、18〜39歳の女性にどの程度当てはまるかは個々の研究対象と区別して読む必要がある。[20]

ただし、レビューが論じるのは「時間が長いほどよい」という単純な法則ではない。食品の硬さや食感の複雑さが、一口量や食品の重さ当たりの咀嚼量に影響するという説明である。柔らかい食品では、硬い食品と比べて一口が大きく、重さ当たりの咀嚼が少なくなり、食事時間も短くなる傾向が整理されている。時間は、口の中で起きたことの結果でもある。[20]

同じ皿を前に「今日は急がない」と決める場面を想像してほしい。途中で長く会話しても、一口量や噛み方が変わらなければ、口の中の扱い方を変えたことにはならない。レビューの説明を日常に移すなら、食卓にいた長さと、食品に触れていた口の動きを分けて見る必要がある。会議の延長と咀嚼の延長は、別の予定である。[20]

一方で、このレビューは、食行動を変える取り組みが長期の食べ方や体重に与える結果は一様でないとも整理している。ある食事で速さを変えたことから、体重やその後の生活まで同じ方向に動くとは限らない。今日の一食の観察を、そのまま長期の成果の約束にしないことが必要だ。[20]

時間と摂取量が別々に動く例もある。健康な男性25人を対象にした、無作為化・プラセボ対照・二重盲検クロスオーバー試験では、消化に関わるホルモンであるセクレチンの点滴と、生理食塩水の点滴を比較した。セクレチンの条件で自由に食べる食事の摂取量は173±88kcal少なかったが、その食事の長さは変わらなかった。男性への点滴の結果を18〜39歳の女性の日常の食事にそのまま当てはめることはできない。[6]

これは薬理学的な実験であり、食べ方の勧めには使えない。頭痛、吐き気、下痢、嘔吐などの有害事象も、セクレチンの条件で多かった。ここで確かめたいのは、食べた量が変化しても、食事時間が同時に変わる必要はないという点だ。満腹に近づいたかどうかを、食事にかかった時間だけで判定する見方には限界がある。[6]

「食べ終えるときの感覚」と「次の食事まで空腹が戻らないこと」も、日常では一緒に語られがちだ。だが、自由に食べる一食の摂取量を測った試験の結果を、夕方までの腹持ちの保証に延ばすことはできない。自分の記録でも、食べ終えた直後の感覚と、帰宅途中の空腹を別の欄にしておけば、違う問いを混ぜずに済む。[6][20]

食品の形を変えると、長さと噛む回数がずれる

食品を細かくするか、形を残すかでも、食事時間の意味は変わる。健康で標準体重の18〜35歳の女性を対象に、食品の単位の大きさや食べる機会を変えた無作為化クロスオーバー研究がある。同じ参加者が条件を替えて食べるため、人による食べ方の違いをある程度分けて比較できる設計だ。[18]

そのうち18人の試験では、マッシュポテトと挽き肉の条件を、形を残したじゃがいもとミートボールの条件と比べた。大きい単位の条件で食事時間は平均0.9分長く、95%信頼区間は0.0〜1.8分だった。咀嚼回数は平均95回多く、その95%信頼区間は12〜179回だった。[18]

平均の差と、その推定の幅は一緒に読む必要がある。0.9分は、すべての人の食事が同じだけ延びたという意味ではない。まして、家庭の夕食をその分だけ延ばす処方でもない。食品の形を変えた条件で、食事時間と咀嚼回数にどのくらいの差が観察されたかを表す数字である。[18]

別の19人の試験では、野菜と鶏肉の立方体の大きさを変え、大きい単位の条件で咀嚼回数が平均88回増えた。食事の長さに注目するだけでは、食品の形によって増えた口の動きを見落とす。逆に、噛む回数が多かったことだけで、食べた総量や長期の体重変化まで決めることもできない。[18]

同じ研究の29人の比較では、同一の食事を昼食として出すか、夕食として出すかで、測定した食行動に有意な違いはなかった。この条件では、昼と夜の食べ方は同程度だったという結果である。夜の食事をいつ終えるべきか、健康上どんな影響があるかまで判定した試験ではない。[18]

これらの研究では、条件を変えても、集団の中での各人の食べ方の相対的な特徴は多くの項目で保たれていた。同じ食品を出しても、人それぞれの食べ方が残るということだ。隣の人が先に食べ終えたから、自分の食事が長すぎると決める必要はない。食べ方を観察するなら、他人の皿の空く速さより、自分の条件の違いを手掛かりにしたい。[18]

数字で読む食事時間とその中身

44人:盛りつけ量を変え、一口量と食べる速さを調べた成人の試験。[11]

0.9分:食品の形を残す条件で長くなった平均食事時間。女性18人での比較。[18]

95回:同じ比較で増えた平均咀嚼回数。95%信頼区間は12〜179回。[18]

25人:摂取量が減っても食事時間は変わらなかった、健康な男性の点滴試験。[6]

27報・5,319人:食器を用いた介入の系統的レビューとメタ分析に含まれた規模。[5]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約