女性のプロテインの必要量はどう測った?窒素収支と酸化法で違う数字を読む

女性のプロテインの必要量を調べると、違う数字が並ぶ。窒素収支と指標アミノ酸酸化法は何を測り、どこから必要量を推定するのか。若い女性、高齢女性、妊娠中の女性の試験を比べ、平均必要量と推奨量、測定期間や信頼区間の違いを整理する。研究の数値を、そのまま追加する粉末の量にしないための読み方である。

朝食のヨーグルトと、棚に置いたプロテインの袋。「女性のプロテインの必要量」を調べると、同じ体重当たりの数字なのに答えが違う。計算する前に、計算の元が気になってくる。研究では、食べたものと排出した窒素の出入りを見る方法と、目印を付けたアミノ酸の酸化を調べる方法が使われ、異なる推定値が報告されている。[3]

答えの芯は、必要量は体の中にある目盛りを直接読む数字ではない、ということだ。窒素収支では出入りが釣り合う摂取量を、指標アミノ酸酸化法では呼気に現れる目印の変化が折れ曲がる摂取量を推定する。何を不足の境目とみなすかが違うため、数字だけを横に並べても同じ条件の比較にはならない。[1][11]

そして、ここでいうプロテインは食事全体のたんぱく質である。研究で扱う摂取量には、試験食やアミノ酸混合物から与えた分が含まれる。出てきた数字をそのまま「普段の食事に追加する粉末の量」と読むことはできない。[2][6] 食事記録と尿の数字のずれは既存記事「ダイエットのたんぱく質は尿で分かる?食事記録と窒素の数字がずれる理由」に譲り、ここでは必要量の決め方に焦点を当てる。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

必要量の数字には、測る方法の名前が隠れている

窒素収支を使った高齢女性の試験では、食事と同じ内容の試料、集めた尿、便の窒素を分析している。摂取量と窒素の出入りの関係から、釣り合う量を計算した。高齢女性の結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、対象年齢が異なる。[11]

加齢とたんぱく質の必要量を扱ったレビューは、窒素収支に基づく成人の平均必要量を体重当たり日量0.66 g/kg/日、推奨量を0.8 g/kg/日と紹介している。これは同レビューが比較対象にした基準であり、日本の女性全員への個別指示ではない。若年成人と高齢男女を扱うレビューなので、18〜39歳の女性だけの必要量を示す値としては使えない。[3]

同じレビューは、指標アミノ酸酸化法による若年成人と高齢男女の推定値として、平均必要量0.9 g/kg/日、推奨量1.2 g/kg/日を挙げた。従来の数字より高いが、ここで確かめたいのは差の方向だけではない。どの方法で、どの対象から、どの種類の数字を導いたかという数字の住所である。高齢男女を含む結果を18〜39歳の女性全体に当てはめる際には、若い女性の試験とも照らす必要がある。[3]

「必要量」という日本語だけでは、その住所が省略される。検索結果にある値が平均必要量なのか、集団への摂取量の提案なのか、特定の試験条件で得た推定値なのかを確認したい。高い値を見つけるたびに食事へ追加していく前に、見出しの下にある測定方法を読む余地がある。[1][2][3]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

窒素収支は、測る週が違うだけでも答えが動く

70〜81歳の女性11人を対象にした無作為化試験では、たんぱく質量の違う食事を、それぞれ18日間食べてもらった。食事のエネルギーは体重維持を意図して設定され、たんぱく質の設定量は0.50、0.75、1.00 g/kg/日であった。窒素収支は各試験の第2週と第3週に測定された。18〜39歳の女性の食事量を、この高齢女性の試験だけで決めることはできない。[11]

計算された平均必要量は、第2週には0.70±0.09 g/kg/日、第3週には0.56±0.09 g/kg/日だった。必要量に余裕を見込んだ摂取量の推定も、それぞれ0.90、0.76 g/kg/日と違った。同じ参加者の食事を追っているのに、採用する時点によって必要量の見え方が変わったのである。[11]

この変化には尿への窒素排出の減少が関わっていた。研究者は、短期の試験中に代謝が安定した状態へ達していなかった可能性を指摘し、この期間の窒素収支だけで高齢女性の推奨量を確定するには不十分だと結論した。体重と体組成が安定していた女性でも、窒素の出入りは時間とともに動いていた。[11]

この試験を読むとき、「第3週のほうが低いから、少ない量で十分になった」と片づけるのは早い。研究者自身が問題にしたのは、必要量を決める土台となる代謝の安定性だ。測定値が整って見えることと、長く続ける食事として適切な量が決まることは、同じ判断ではない。[11]

家庭の体重計が動かなかった日にも、研究室の計算は動いている。だから、測定の細かさと結論の確かさを同一視しないほうがよい。尿や便まで集めた厳密な試験でも、測定期間という設計上の問いが残る。この点は窒素収支の数字を読む際の具体的な注意点になる。[11]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

酸化法の数字も、食事全体の量として読む

指標アミノ酸酸化法は、目印を付けたアミノ酸の酸化を呼気から調べ、摂取量を増やしても反応がそれ以上低下しなくなる境目を推定する方法である。高齢女性の試験では、その境目を平均必要量の指標にした。[1][2]

80〜87歳の女性6人の試験では、食事に慣れる期間を2日置き、次の日に試験食を与える手順を、摂取量を変えて繰り返した。設定した摂取量は0.1〜1.8 g/kg/日の範囲で、与える順番は無作為化された。対象者ごとに異なる量を試した研究であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめる対象ではない。[1]

平均必要量の推定は0.85 g/kg/日、95%信頼区間は0.60〜1.09 g/kg/日だった。対応する十分な摂取量の推定は1.15 g/kg/日で、95%信頼区間は0.77〜1.54 g/kg/日である。中央の推定値は従来の比較値より高いものの、区間には従来の平均必要量0.66、推奨量0.80 g/kg/日がそれぞれ含まれていた。[1]

つまり、この試験は「高齢女性の必要量が過小評価されている可能性」を示した一方、従来値を明確に切り捨てるほど狭い推定ではなかった。研究者も方法の妥当性に関する不確実性に触れ、身体の形態や機能、健康に関わる結果を測る別の設計による研究を求めている。呼気を測れたことと、長期の健康上の最適量が決まったことを分ける姿勢が必要だ。[1]

同じ高齢女性でも、人数と食事条件をそろえて読む

65歳を超える女性12人の別の試験では、0.2〜2.0 g/kg/日の摂取量を用い、合計82回の測定が行われた。呼気の目印の変化に折れ曲がりを当てはめる統計モデルから、平均必要量0.96 g/kg/日、推奨量に相当すると考えられる95%信頼区間の上限1.29 g/kg/日が推定された。18〜39歳の女性に当てはめるには、対象が高齢女性である点を考慮する必要がある。[2]

ここで82という数字は参加した女性の人数ではない。異なる摂取量で調べた測定の積み重ねであり、参加者は12人だ。繰り返し測定には摂取量への反応を捉える意味があるが、それをそのまま多人数の女性で再現した結果と読まないことが大切である。[2]

食事の条件も細かい。エネルギーは安静時エネルギー消費量の1.5倍に設定され、試験食間で等しくされた。たんぱく質は卵の組成を基にしたアミノ酸混合物で与えられ、フェニルアラニンとチロシンの量は一定に保たれた。測定前には2日間、たんぱく質1.0 g/kg/日の食事に慣れる期間が設けられた。[2]

帰宅が遅く、夕食が日によって変わる生活とは違う条件で反応を見ている。こうした統制は測定の意味を明確にするが、数字をそのまま日常の食事へ移すときには、何がそろえられていたかも一緒に持ち帰る必要がある。試験食を説明する一節は、細かすぎる付録ではなく、数字を読むための本体である。[2]

数字で読む必要量の測定

高齢者を扱うレビューの比較値:窒素収支由来の平均必要量0.66 g/kg/日、推奨量0.8 g/kg/日。[3]

70〜81歳の女性11人:窒素収支からの平均必要量は第2週0.70、第3週0.56 g/kg/日と測定週で異なった。[11]

80〜87歳の女性6人:酸化法の平均必要量0.85 g/kg/日、95%信頼区間0.60〜1.09 g/kg/日。[1]

65歳超の女性12人:酸化法の平均必要量0.96 g/kg/日、95%信頼区間の上限1.29 g/kg/日という推定。[2]

若い女性20人:普段の中国の食事を用いた酸化法で平均必要量0.91 g/kg/日。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約