サイドプランクは腰を上下させると違う?静止と動作で変わる脇腹の負担を読む

サイドプランクは腰を上下させた方がウエストに効くのか。静止中の筋活動、腹部への力の入れ方、超音波で測る筋の厚さ、継続後の持久力を分けて研究を読む。動くほど優れているとは決めず、引き締めへの期待と実際に測られた変化の距離を確かめ、自分の練習で比べる条件を考える。

横向きで体を支えていると、動画の中の人だけが腰を上下させ始める。止まっている自分は手を抜いているのか。夕食の片づけを終えてマットを広げた夜、回数の表示が進む画面を見ると、静止だけでは足りない気がしてくる。

ただ、サイドプランクの腰を上下させる方法が、静止する方法よりウエストの引き締めに優れている、と決めることはできない。体幹運動の比較では、姿勢の動静だけでなく、腹部への力の入れ方によって測られる筋活動が異なる。運動中に働いた筋肉の情報と、続けた後の体の変化は分けて読む必要がある。[1][4][7]

ここでは腰を上下させる方を勝者にするのではなく、何を比べれば自分の練習に使えるかを考える。足の置き方は既存記事「サイドプランクは足を重ねるべき?前後にずらす支え方と脇腹の負荷を読む」に譲り、今回は静かに支える課題と、動きを加える課題の評価の違いに絞る。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

静止している姿勢も、筋肉は働いている

サイドプランクは横向きの支持姿勢で、研究ではサイドブリッジという名前でも登場する。健康な男性19人、女性11人が自重を使う運動を行った反復測定研究では、サイドブリッジは外腹斜筋と中殿筋の筋力向上に使える可能性が示された。外腹斜筋は腹部の外側、中殿筋はお尻の外側に位置する筋肉である。男女を合わせた結果であり、18〜39歳の女性だけで同じ筋活動になるかは別に検証する必要がある。[5]

この研究が測ったのは、運動中の筋肉の電気的な活動である。筋電図という方法で活動を記録し、最大限の力を出したときの活動を基準に、各運動を評価している。静止に見える姿勢でも、筋肉が活動していることを確認する出発点になる。[5]

一方、筋力向上に使えるという解釈は、その場の筋活動から考えられた可能性である。対象者にその種目だけを長く続けてもらい、外腹斜筋の筋力やウエストの形の変化まで確かめた試験として扱うことはできない。運動の候補を選ぶ情報として読むのが適切だ。[5]

画面の中で動いている方が、練習らしく見えることはある。しかし見た目の移動量と筋活動は同じ目盛りではない。研究の物差しを使うなら、「止まっているか」よりも「どの筋肉の何を測ったか」に目を向けたい。サイドブリッジが腹部とお尻の筋肉を使うという観察は、静止をただの待ち時間と考えないための根拠になる。[5]

日常の練習に置き換えるなら、静止中の自分を動画の休憩画面と同じ扱いにしなくてよい。腰の上下動を加えるかどうかを考える前に、今行っている姿勢がどんな課題なのかを確かめる。その上で、筋力を目指すのか、姿勢を支え続ける力を見たいのか、動きを整えたいのかを言葉にしておく。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

腰の動きより先に、腹部への合図が違っていないか

若年成人20人を対象にした予備的研究では、プランク、サイドブリッジ、上体を起こす運動を、腹部への力の入れ方を変えて実施した。腹部を固めるブレーシングと、腹部を引き込むホローイングを用い、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、背中の筋肉の電気的な活動を測っている。参加者のうち11人には痛みの既往がなく、9人は直近3か月の腰痛を報告していた。腰痛のある男女を含むため、18〜39歳の健康な女性にそのまま当てはめるには対象の違いを考える必要がある。[4]

静的なサイドブリッジでは、腹部を引き込む場合より、固める場合の方が左右の腹直筋の筋活動が高かった。腹直筋はお腹の前側の筋肉であり、この結果をそのまま「脇腹全体の活動が高かった」と言い換えてはいけない。測定された筋肉の名前を残すことで、運動の説明が必要以上に大きくなるのを防げる。[4]

同じ研究の動的な上体起こしでは、持ち上げる局面の腹直筋は固める方法で、内腹斜筋は引き込む方法で活動が高かった。腹直筋と内腹斜筋では、活動が高くなる合図が異なった。内腹斜筋は外腹斜筋より内側にある腹部の筋肉である。[4]

ここで大切なのは、動的な上体起こしの結果を、腰を上下させるサイドプランクの結果に置き換えないことだ。種目も、測った局面も異なる。この予備的研究から読み取れるのは、力の入れ方と対象の筋肉によって活動の様子が変わるという点であり、腰の上下動の優劣そのものではない。[4]

自宅で静止型と上下動を比べる際も、一方では腹部を強く固め、もう一方では別の合図を意識していたら、動きだけの比較ではなくなる。感覚が違ったときには、種目名だけでなく、どんな指示を思い浮かべたかも記録してみる。違いを感じたという事実と、その原因を特定したという判断の間には距離がある。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

超音波で見るのは、運動中の筋の厚さの変化だ

健康な21〜32歳の成人44人を対象にした研究では、プランク、サイドプランクなどの体幹運動を、腹部を引き込む方法と固める方法で行った。超音波を使って、腹横筋、内腹斜筋、腰部多裂筋の厚さを測定している。18〜39歳の女性全体への適用は、この若年成人の結果だけでは判断できない。腹横筋は腹部の深い層、腰部多裂筋は腰の背面にある筋肉である。[1]

腹部を引き込む条件では、サイドプランクと、四つばいで腕と脚を伸ばすバードドッグで、測定した筋肉全体の相対的な厚さの増加が大きかった。研究では、固める方法より引き込む方法で筋の厚さが増す結果が示されている。これは運動中の状態を比較した結果として読む必要がある。[1]

「厚さが増えた」という言葉だけを見ると、筋肉が発達したように聞こえる。しかし、運動時の厚さの変化と、練習を継続して筋肉が大きくなることは別の評価だ。超音波と表面筋電図を併用する測定方法の論文では、運動中の厚さを開始時の厚さで割る指標を用いる。時間を追って筋の状態を見る測定であり、長期の体型変化の記録ではない。[3]

超音波は筋の形の変化を、表面筋電図は筋活動の電気的な側面を捉える。測っているものが違うため、厚さの増加が大きい運動と、ある筋の電気的活動が高い運動を、同じ順位表へ無条件に並べることはできない。[3]

腹部を固めた方がよいという説明と、引き込んだ方がよいという説明を見かけても、すぐにどちらかが誤りだと決めない方がよい。対象の筋肉、測定方法、実施した種目が違えば、注目すべき結果も違う。筋電図の腹直筋の結果と、超音波による深い筋の厚さの結果は、その違いを具体的に示している。[1][4]

揺れる床の研究と、腰を動かす練習を混ぜない

健康な男性15人を対象に、安定した床と不安定な面で体幹運動を比べた研究がある。サイドブリッジでは、難度の高い不安定面で腹直筋の活動が最も高かった。ただし、不安定面による活動の変化は、筋肉と種目によって異なっていた。男性のみの結果なので、18〜39歳の女性に同じ活動の変化が生じるかは別の検証が必要である。[2]

不安定面の影響は、測定した筋肉ごとに読む。サイドブリッジで特に報告されたのは腹直筋の活動であり、研究の結論も、面の安定性と運動の難しさを筋肉や種目に応じて考慮する必要があるというものだ。[2]

腰を自分で上下させることと、支えている面が揺れることも区別したい。動的という言葉は便利だが、動く場所が違えば条件が違う。不安定面で測った筋活動を根拠に、床の上で腰を上下させる方法が優れていると説明するのは、比較の条件を飛び越えてしまう。[2]

研究の読み方を練習の選び方へ移すなら、変更点を整理することが役立つ。床も変え、腹部への合図も変え、上下動も加えた後で強く疲れたとしても、どの変更による違いかは切り分けにくい。難しい要素を積み重ねる前に、何を確かめたい日なのかを決める方が、感覚の記録を後で読み返しやすい。

静止と上下動を選ぶ相談でも、脇腹という大きな括りだけでは話が進みにくい。外腹斜筋の筋活動を扱った研究、内腹斜筋の厚さを扱った研究、腹直筋の活動を扱った研究では、答えている問いが異なる。どれも腹部の情報ではあるが、隣り合う筋肉の結果を借りて、動かし方の勝敗をつけないことが肝心である。比較の軸を揃える作業は、種目を増やす前にできる準備だ。[1][2][5]

数字で読むサイドプランクの評価

30人:自重運動中の筋活動を比べた反復測定研究の参加者数。サイドブリッジは外腹斜筋と中殿筋の筋力向上の候補とされた。[5]

20人:腹部を固める方法と引き込む方法を比べた予備的研究の対象。静的サイドブリッジでは腹直筋の活動に違いがあった。[4]

44人:超音波で筋の厚さを測った健康な若年成人の人数。運動中の厚さの変化を調べた研究である。[1]

15人:安定面と不安定面を比べた健康な男性の人数。サイドブリッジでは難度の高い不安定面で腹直筋の活動が最大だった。[2]

6週間:活動的な若年男性の試験期間。ブリッジとバードドッグによる群間差は認められなかった。開始時の能力が高い対象の結果であり、18〜39歳の女性全体の効果判定には使えない。[7]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約