有酸素運動で尿酸値は一時的に上がる?運動強度と採血までの時間を研究で読む

有酸素運動の後に尿酸値が上がったら、運動が逆効果だったのか。長時間の自転車運動後の採血と、数週間のHIITを比べた研究から、一時的な反応と継続後の変化を分けて読む。採血までの時間、運動強度、対象者、血液と尿の違いを整理し、検査結果を医師に相談するときの記録の残し方を考える。

ランニングを終えた朝の採血で、尿酸値が気になった。健康のために動いたはずなのに、と予定表のランニングを消したくなる。ただ、運動中から終了後にかけて血液中の尿酸が増えた試験はある。長時間の自転車運動では、終了後1時間にも上昇が残っていた。[17]

答えの芯は、運動直後の反応と、運動を続けた後の変化を同じものとして読まないことだ。肥満のある大学生の試験では継続後の低下が報告された一方、過体重・肥満のある女子の試験では有意な変化がなく、中高年の複合トレーニングでは上昇していた。[3][4][5]

だから「運動なら下がる」「上がったから失敗」という採点は急ぎすぎる。結果の紙に書かれた値へ、どんな運動をして、いつ採血したかという背景を添えたい。個別の検査値の評価や再検査の時期は医師に相談する領域である。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

長くこいだ後は、休んでも上昇が残った

時間の問題を具体的に見るなら、健康な21〜45歳の11人が参加した無作為化試験が手がかりになる。参加者は自転車で、最大酸素摂取量の60〜70%の強度を90分続け、続いて95%の強度で疲労困憊まで運動した。最大酸素摂取量とは、この試験で運動強度を設定する基準にした酸素を取り込む能力の指標である。年齢幅と運動条件が異なるため、18〜39歳の女性の日常的な運動後にも同じ経過が生じるかは、この試験だけでは判断できない。[17]

採血は開始前だけではない。運動前、一定強度の運動中の30分、60分、90分、その後の高強度運動の終了時、終了1時間後にも行われた。血液を時系列に沿って採ることで、終わった瞬間だけでは見えない変化を追っている。[17]

結果は、運動中に尿酸と総抗酸化能が上がり、還元型グルタチオンが下がるというものだった。総抗酸化能は酸化に対抗する働きをまとめて調べる指標であり、還元型グルタチオンも抗酸化に関わる測定項目である。終了後にはこれらのうち総抗酸化能と還元型グルタチオンが開始時の水準へ戻ったが、尿酸の上昇はその後1時間にも残った。[17]

ここから言えるのは、この運動条件では、休息に入った後も尿酸が開始前と同じ状態にはなっていなかったということだ。「息が整ったから採血の条件も元どおり」とは限らない。タオルを洗濯機に入れた時刻と、体内の指標が戻る時刻は別の予定表にある。[17]

ただし、この試験は長時間の一定強度運動に高強度の運動を足している。通勤の徒歩や短い散歩と同じ条件ではない。終了1時間後の上昇を、あらゆる有酸素運動に共通する持続時間へ置き換えるのは避けたい。[17]

採血時点を読むときは、何を終えてからの時間なのかを確かめたい。この試験の「終了1時間後」は、一定強度の運動だけでなく、その後の高強度運動も終えてからの時点である。運動開始からの時間と終了後の時間を混ぜると、同じ数字でも意味が変わる。[17]

健診へ向かう朝なら、日常の移動と、運動として予定していた活動を区別して記録する、という整理が考えられる。運動の開始・終了と採血の時刻を並べれば、どの活動の後に測った値かを説明しやすい。研究と同じ変化だったと決めるためではなく、医師が状況を理解するための記録だ。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

HIITと連続運動は、名前だけで比較しない

HIITは、高い強度の運動と回復の区間を繰り返すトレーニングを指す。ただし、研究によってその中身は異なる。健康な若年男性12人の無作為化クロスオーバー試験では、同じ参加者が短時間のHIITと連続した有酸素運動を別の機会に行った。男性を対象とした結果であり、18〜39歳の女性に同じ反応の大きさを当てはめるには、女性での検証が必要だ。[13]

HIITは自転車で30秒のスプリントを4回行い、回復区間を4分とする条件だった。連続運動は最大酸素摂取量の70%で30分こぐ条件である。どちらも自転車だが、全体を一定のペースで進めるか、短い強い運動を挟むかが違っていた。[13]

この試験では尿酸を含む血液の項目を、開始前、終了直後、24時間、48時間、72時間後に測定した。白血球数は直後にどちらでも増加し、HIITで50%、連続運動で31%の増加だった。たんぱく質の酸化に関わる指標もHIIT直後に増加していた。短い運動でも、採血に表れる急性の反応が小さいとは限らないという比較である。[13]

一方、この白血球の増加率をそのまま尿酸の増加率として使うことはできない。同じ採血で測る数字でも、白血球と尿酸は別の項目だ。「HIITのほうが反応が大きい」という言葉を見たら、何の反応について言っているかまで確かめる必要がある。[13]

検索結果で「短時間だから体への影響も短い」と読めそうな紹介を見ても、時間の短さと血液の反応を結びつけない。この試験が調べたのは特定の運動条件に対する変化であり、どの強度なら尿酸が上がらないかという日常の境界線ではない。[13]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

血液、唾液、尿は同じ数字ではない

尿酸という名前が共通していても、どこから採った試料かを外すと話がずれる。訓練された健康な男性13人を調べた予備的な試験では、高強度インターバル運動、連続運動、筋力運動の前後と終了3時間後に血液と唾液を採取した。調べたのは尿酸を含む抗酸化の指標群である。訓練された男性の結果なので、18〜39歳の女性にも同じ試料間の対応があるかは別に確かめる必要がある。[14]

この研究では、高強度インターバル運動と連続運動で、血漿と唾液の抗酸化反応に似たパターンが見られ、筋力運動の変化は比較的小さかった。唾液はスポーツ医学で抗酸化の状態を調べる選択肢になり得るという結果だが、家庭で唾液を見れば健診の尿酸値が分かる、という意味ではない。[14]

尿を使った研究も別にある。訓練された男性ランナー8人の無作為化クロスオーバー試験では、6000 mのペース走後に異なる飲料を500 mL飲み、60分後に1000 mのタイムトライアルを行った。尿は開始時、ペース走後、タイムトライアル後に採取された。男性ランナーの運動条件で得た結果を、18〜39歳の女性の健診時の値へそのまま当てはめることはできない。[6]

飲料によって尿へのクレアチニンと尿酸の排泄に違いが生じた一方、1000 mの成績には有意な差がなかった。この結果は運動後の尿中への排泄を比較したもので、血液の尿酸値が同じ方向へ動いたと読み替えることはできない。[6]

「尿酸が減った」という短い一文だけを拾うと、血液中の濃度が下がった話と、尿へ出た量が減った話が混ざってしまう。買い物のレシートで、残高と支払額の欄を取り違えるようなものだ。検査名に加えて、血液なのか尿なのかまで読めば、この混線は避けやすい。

尿酸だけで酸化の良し悪しを決めない

運動後の尿酸は、抗酸化の指標群の一つとして測られることもある。先ほどの長時間の自転車運動では、尿酸の上昇と総抗酸化能の上昇が運動中に並んで起きた。しかし回復中に戻る経過は一致していない。関連する項目でも、それぞれ別の時間経過を持っていた。[17]

筋肉と血液でも結果の向きはそろわない。55〜70歳の41人が参加した無作為化試験では、筋力トレーニングに少量のHIITを組み合わせて12週間続けた。参加者はポリフェノールの補助食品群とプラセボ群に分けられ、運動後には両群で有酸素能力、除脂肪量、筋力が改善した。55〜70歳を対象とした複合運動の結果であり、18〜39歳の女性の有酸素運動にも同じ尿酸の変化が起きるかは未確定だ。[3]

同じ研究で、筋肉の過酸化水素の放出は両群で20%減少したが、血液中の酸化ストレス指標には増加したものと変化しなかったものがあった。尿酸は両群で上昇し、研究者は運動によるプリン代謝の回転との関係を可能性として挙げている。複数の測定結果を並べた研究であり、尿酸の上昇だけで全体の成果を消す読み方にはならない。[3]

酸化の測り方そのものは既存記事「有酸素運動の酸化はどう測る?活性酸素と採血の損傷指標を分けて研究で読む」に譲る。ここで押さえるのは、同じ尿酸という項目でも、採血の時点と他の測定項目を切り離すと評価を誤りやすいという点である。[3][17]

数字で読む運動後の尿酸と測定時点

11人:長時間の自転車運動と摂取条件を比べた健康な成人の試験である。[17]

終了1時間後:同試験で尿酸の上昇が残っていた観察時点であり、全員に共通する回復期限ではない。[17]

12人:短時間HIITと連続運動を同じ参加者で比較した若年男性の試験である。[13]

終了3時間後:血液と唾液の抗酸化指標を比べた予備的試験の測定時点である。[14]

9週間:女子のHIIT試験で尿酸に有意な変化がなかった介入期間である。[4]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約