
同じプランクでも、始める前の疲れで記録は変わる
夜のプランクを、帰宅してすぐ行う日もあれば、別の運動の後に行う日もある。保持が短かったとき、分割の方法だけを原因にする前に、その前に何をしたかを見たい。Tongらの実験は、走った後の体幹の状態が、プランクを使う持久力テストに表れることを示している。[6]
対象は趣味で走る男性9人である。最大酸素摂取量の85%に相当する強度でトレッドミルを走る実験を行い、その前後に競技向けの体幹持久力プランクテストを実施した。成績は走る前255.7秒、走った後177.3秒で、全員が低下した。強いランニングの前後を比べたテストの値である。男性ランナーの実験なので、18〜39歳の女性の日常的なプランクにそのまま当てはめられるかは、この結果だけでは判断できない。[6]
同じ研究では、走るときに記録した呼吸の反応を、全身運動なしで再現する条件も調べた。その条件でもプランクテストと吸う力の指標に低下が見られた。著者らは、強いランニングに伴う体幹疲労の一部に呼吸の仕事が関わる可能性を示している。体幹のテスト成績には、お腹だけを取り出せない側面がある。[6]
先に体幹を疲れさせてから走った条件では、走り続けられた時間も10.7分から6.5分へ短くなった。この比較は、体幹の疲れが運動の別の場面と関わることを考える材料だ。逆に「プランクを長くできるほど、どんな人も速く走れる」とまで話を伸ばすものではない。少人数の男性ランナーを対象にした実験という範囲を残して読みたい。[6]
分割の仕方を比べたいなら、前にした運動もメモに添える。ランニング後の記録と、休んだ日の記録をそのまま並べて、休憩方法の勝敗を決めないためだ。立川駅から急いで帰った夜の感想を消す必要はないが、研究の強いランニングと同じ負荷だったと推測する必要もない。生活の記録は、自分の条件を見失わない程度でよい。[6]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
長く支えられることは、万能な体力の証明ではない
保持時間を競うようになると、短く分ける方法を選びにくくなる。時間は見やすい成績だが、その先に何の能力を期待するかも大切だ。ここではセット数の決め方から離れ、競技用テストの読み方を確認する。Imaiらは、10代の男子サッカー選手55人に、うつ伏せと横向きのプランク、および走る・跳ぶなどの運動テストを実施し、成績の関連を調べた。成長期で競技に取り組む男子の研究であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは確かめられていない。[3]
両プランクの合計成績は、走って休むことを繰り返す持久力テストとr=0.710の相関を示した。一方、跳躍テストとは有意な相関が見られなかった。相関係数は、成績同士の関連の向きと強さを表す指標だ。この研究は同じ時点での関連を調べた横断研究であり、プランクを増やすことで走力が上がったという介入実験ではない。[3]
この相関研究には、連続保持と分割保持の比較は含まれていない。調べたのは、競技選手の体幹持久力テストと運動能力テストの対応である。したがって、この相関係数を大人のセット数や休憩配分を決める根拠には使えない。競技の能力評価と、日常的にプランクを続けるための時間配分は、目的も検証方法も異なる。[3]
この研究をここで紹介するのは、競技用テストの意味を限定するためである。10代の男子選手の集団でさえ、「長いプランクほど、あらゆる能力が高い」という一括りの評価を避ける助けにはなる。成人の運動習慣では、競技テストの相関を追うより、保持と休憩をどのように組み立てたかを記録する方が、この記事の問いに対応する。[3][12]
既存記事「プランクは震え始めたら終わりにする?筋肉の疲れと姿勢が崩れる時点を読む」には、震えや終了判断の問いを譲る。ここで扱うのは、続けて支えた時間と休憩を挟む時間の組み立てである。肩の負担、肘の位置、腰の高さを変える方法とも区別し、まず分割と連続という比較の軸をそろえる。

よくある誤解
「合計時間が同じなら、体への負担も同じ」という思い込みがある。しかし、連続と間欠を比べた研究では、酸素摂取、心拍、収縮期血圧の反応に差があった。自分で合計をそろえた場合にも、負担まで等しくなったと最初から決めない方がよい。時間の量と時間の配列は、記録の別の項目として扱える。[12]
「つらい後半こそ、効果を全部稼いでいる」という見方も慎重にしたい。競技選手の保持テストでは筋活動が増え続けたが、著者らは疲労や、腕・脚が成績を制限する可能性にも触れている。電気信号の大きさを、長期的な効果の大きさとして読むことはできない。つらさを練習の実感として残すことと、研究結果として断定することには距離がある。[4]
「決まったセット数を終えれば、目的を問わず十分」という考え方にも立ち止まりたい。直接比較の研究が測ったのはその場の代謝と循環であり、横断研究でも、プランクの成績と関連した運動能力、関連しなかった能力があった。セット数を終えた達成感は大切にしながら、それだけで全身の体力向上を証明したとはしない。[3][12]
また、「間欠の方が血圧の値が低かったのだから、自分にも安全だ」と言い切るのは飛躍である。比較値は、特定の参加者が特定の条件で実施したときの結果だ。医療上の事情がある人に対する許可証にはならない。運動を止められている場合や実施に不安がある場合は、セットを増減して自己解決するより、医師に確認する対象である。[12]
今日からできること
- セット数の横に、各回の保持時間と間の休憩を書き添える。11人を対象にした直接比較でも、連続と間欠は別条件であった。合計だけで比べない記録にする。[12]
- 連続保持を比べる日は、終盤の感覚も短く残す。保持時間の40%以降に反応の差が出た研究を踏まえ、最初と終盤を同じ感覚だったことにしない。[12]
- プランクの前に何をしたかを記録する。男性ランナー9人の実験では、走った後に体幹持久力テストの成績が低下した。順序の違いを、セットの効果と混ぜない。[6]
- 「長く支える力」など、比べたい目的をメモの見出しに置く。連続と間欠を比べた男子大学生11人の実験が測ったのは、その場の代謝と循環の反応である。日々の記録でも、保持の成績と体調の感想を別に残す。[12]
- 研究の血圧154.2対142.3 mmHgを目標値として使わない。運動の可否について医師の指示がある場合は、分割すれば実施できると自己判断せず、その指示を優先する。[12]
記録するときは、同時に変える条件を増やしすぎない工夫もできる。ある日は支える姿勢を変え、別の日は運動の順序を変え、さらに休憩も変えたなら、感想の違いを分割だけに結びつけにくい。研究でも、筋活動、運動前の疲労、連続と間欠は、それぞれ異なる比較で調べられていた。自分の記録でも、試した条件の名前を残すことから始められる。[4][6][12]
「今日は短く分けた」と書いた行は、連続記録に届かなかった印ではない。その日に選んだ実施条件である。次に同じ条件で行うなら、前の自分との比較がしやすくなる。研究の平均値を追いかけるより、何をして、どこで休み、どう感じたかを読める記録にする。連続と間欠で反応が異なったという知見は、日常ではそうした整理に使える。[12]

オンザショア立川店で、予定に置ける運動を選ぶ
保持の秒数を伸ばすこととは別に、次に運動する場所と時間を予定に置くという選択がある。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。通う予定を考えるときは、まずこの時間と場所を自分の生活に重ねてみたい。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。予定に合わせて種目を考えたい人に、こうした選択肢がある。続ける場所を探す入口は、店のトップと料金である。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約から確認できる。研究の比較値を当店での効果の約束にせず、生活の中に運動の予定を置く場所として案内したい。
参考文献
[3] THE RELATIONSHIP BETWEEN TRUNK ENDURANCE PLANK TESTS AND ATHLETIC PERFORMANCE TESTS IN ADOLESCENT SOCCER PLAYERS — Imai A, Kaneoka K., 2016, International journal of sports physical therapy. DOI: なし
[4] Muscle Activation and Performance During Trunk Strength Testing in High-Level Female and Male Football Players — Roth R, Donath L, Zahner L, Faude O., 2016, Journal of applied biomechanics. DOI: 10.1123/jab.2014-0303
[6] The occurrence of core muscle fatigue during high-intensity running exercise and its limitation to performance: the role of respiratory work — Tong TK, Wu S, Nie J, Baker JS, Lin H., 2014, Journal of sports science & medicine. DOI: なし
[12] Metabolic and cardiovascular responses to continuous and intermittent plank exercises — Huang Z, Wang B, Song K, Wu S, Kong H, Guo L, Liang Q., 2023, BMC sports science, medicine & rehabilitation. DOI: 10.1186/s13102-022-00613-z
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事
- スクワットの効果は何回で変わる?数回ごとに休む方法と連続反復の力を読む
- スクワットは壁にもたれると脚の負担が違う?動かない姿勢と反復を比べて読む
- スクワットは下ろすときだけ重くする?補助して立つ方法と筋力の変化を読む
- スクワットは重りをベストで着ると違う?肩に載せる場合と姿勢の負担を読む
- スクワットは後ろ足を台に置くと違う?股関節の抵抗と筋肉の働きを読む
- スクワットの左右差は見た目で分かる?写真と足ごとの力を分けて読む理由
- スクワットの準備は軽い重さだけでよい?重い予備運動と次の力を分けて読む
- スクワットの休憩は感覚で決めてよい?時間をそろえる方法と次の回数を読む
- プランクは仰向けでも同じ筋肉を使う?背面で支える姿勢と腹筋の違いを読む
- サイドプランクは上の脚も持ち上げる?脇腹とお尻の筋肉の分担を研究で読む
- サイドプランクは腰を上下させると違う?静止と動作で変わる脇腹の負担を読む
- 筋トレ前のストレッチ後は動いて準備する?静かに伸ばすだけとの力の違いを読む
- プランクはお尻が高いと楽になる?やり方と腹筋への負荷を時間から読み違えない
- プランクは肘を横に開いてよい?腕の向きと肩・お腹の働きを分けて読む
- サイドプランクは脇腹より肩が先に疲れる?支える筋肉と保持時間の限界を読む
- ウォーキングは何度も止まると消費が変わる?同じ距離でも違う加減速を読む
- ウォーキングは足首で強く蹴ると楽になる?股関節との分担と消費の違いを読む
- ウォーキングの靴はかかとの高さも見る?靴底の前後差と関節への負担を読む
- ウォーキングはつま先を外へ向けると違う?膝の内側の負担と痛みを分けて読む
- ウォーキングは同じ速さでも脈が上がる?長く歩く日の体温と心拍を読み解く
- ウォーキングは重い靴で消費が増える?靴底の硬さとは別に読む足元の重さ
- ウォーキングは同じ歩数なら同じ運動量?身長と一歩の距離で違う消費を読む
- ウォーキングの効果を最大化するなら速さを揺らす?一定速度との消費の違いを読む
- 縄跳びの靴は厚底ほど着地の衝撃を減らす?足裏の圧力と跳び方の違いを読み解く
- 縄跳びの交差跳びはなぜ引っかかる?腕の切り替えと脚のリズムの協調を読む
- 縄跳びダイエットは一回転で二度弾んでもよい?跳ぶ回数と腕の同期を読む
- 縄跳びダイエットは疲れると沈み込みが増える?ふくらはぎと脚のばねを読む
- 縄跳びダイエットは着地音を聞くと変わる?音楽の拍と違う手掛かりの読み方
- 縄跳びダイエットは足元を見ながら跳ぶ?目線の位置と動作の安定を研究で読む
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
2





