運動習慣のご褒美は抽選でも続く?必ずもらう報酬と当たり方の違いを研究で読む

運動習慣を応援する抽選は、必ずもらえるご褒美より歩数を増やすのか。成人の比較試験とメタ分析から、小さな当たりと大当たりの組み合わせ、目標達成率、報酬終了後の変化を読む。抽選を好むことと実際に歩くことの違いを整理し、自分に合う参加条件と続け方を考える。

玄関で靴を脱ぐ前に、今日の歩数を確かめる。もう少し歩けば抽選に参加できる。でも、昨日も外れた。今日はそのまま帰りたい。運動のご褒美が「必ずもらえるもの」ではなく「当たるかもしれないもの」だったとき、その違いは足取りに表れるのだろうか。

抽選は当たり方の設計によって結果が変わる。成人を対象とした無作為化比較試験では、小さな当たりと大きな当たりを組み合わせた群だけが、報酬のない群より歩数目標の達成で有意に上回った。一方、抽選を終えた後には有意な群間差がなかった。[4]

確実な報酬との比較には、別の試験が必要になる。両者を含む別の試験では、抽選と確実な報酬のどちらも対照群との差が有意ではなかった。[7] ご褒美の豪華さより、何を達成すると参加でき、いつまで続け、終了後に何が残るのかを見たい。

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抽選に効果はあっても、確実な報酬への勝利ではない

まず、個々の試験より広い視野から確かめる。食事、体重管理、身体活動を扱った無作為化比較試験を集めた系統的レビューとネットワークメタ分析には、計35件の試験が含まれた。ネットワークメタ分析とは、複数の介入の比較関係をつなぎ、効果を統合する方法である。この分析は食事・体重管理・身体活動の介入を統合しており、18〜39歳の女性に絞った推定としてそのまま当てはめることはできない。身体活動の目標達成について、抽選型報酬は報酬なしに対してリスク比1.43、95%信頼区間1.14〜1.80だった。[1]

ここでのリスク比は、目標を達成する割合を比べた値である。歩数が同じ倍率で増えた、という意味ではない。通常の金銭報酬も、報酬なしに対してリスク比1.38、95%信頼区間1.13〜1.68と、有意な改善があった。[1] 抽選の数字が少し大きく見えるからといって、その差をそのまま抽選の優位性として読んではいけない。

比較相手が違う数字を横に置くことと、同じ条件で直接対決させることには距離がある。研究者も統合効果の推定の不精確さを主要な懸念として挙げている。[1] 日常の選択に引き寄せるなら、「抽選にも使い道がある」は言えても、「確実にもらうより抽選を選ぶべきだ」までは飛べない。

また、この分析の身体活動の追跡期間では、報酬なしに対して有意な改善が残ったのは預託金型だけだった。預託金型は、自分のお金を預ける契約を使う方式である。抽選型については短期的な利益にとどまる可能性が示された。[1] ご褒美がある間に始められることと、ご褒美がなくても続くことは、別々に確かめる必要がある。

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大当たりだけを大きくしても、歩数目標は伸びない

抽選の中身まで比較したのが、体格指数が27以上の成人209人を対象とした職員の無作為化比較試験である。全員がスマートフォンで活動を記録し、毎日7,000歩を目標として、達成状況のフィードバックを受けた。対象は体格指数で選ばれた成人職員であり、18〜39歳の女性全般にそのまま当てはめるには対象の違いがある。介入群に金銭的な抽選があったのは13週間で、その後13週間は報酬なしで追跡された。[4]

抽選は、小額が比較的よく当たる方式、大当たりだけの方式、その組み合わせに分かれた。小額型は4分の1の確率で5ドル、大当たり型は400分の1で500ドル、組み合わせ型は18%の確率で5ドルと1%の確率で50ドルだった。[4] 額面だけなら大当たり型が目立つ。抽選のポスターの大きな文字と、行動の成績表は別々に見る必要がある。

介入中、参加者の日々のうち目標に達した割合は、対照群0.26、小額型0.32、大当たり型0.29、組み合わせ型0.38だった。調整した解析で対照群を有意に上回ったのは組み合わせ型だけである。[4] 小額型の数字も対照群より大きいが、「数字が大きい」と「統計的に有意な差がある」は同じ説明にはならない。

例えば、この試験の組み合わせ型を見て「歩数が増えた量」を知ろうとしても、目標達成日の割合だけでは答えが出ない。目標の直前から少し増えて到達した日と、大きく歩数が伸びて到達した日は、どちらも達成日として数えられる。[4] 指標には、それぞれ得意な問いがある。抽選が目標を越える後押しになったかを問う数字と、活動量全体がどれほど変わったかを問う数字は、使い分けたい。

抽選の心理を考えるときは、賞金額と当たる機会を分けると整理しやすい。大当たり型は高い金額を示し、小額型は当たりに出会う機会を多くし、組み合わせ型はその両方を含む。[4] 「大きな当たりを想像する楽しみ」と「近いうちに当たるかもしれない期待」は、読者が自分の反応を考えるための説明である。この試験が、参加者の期待の強さや気持ちの変化を測って組み合わせ型の効果の原因を確定した、とまでは扱わない。

さらに、すべての群で記録と日々の通知が行われていた点も外せない。[4] 抽選の券だけを渡された生活と、歩数を測り、その日の結果が届く生活は条件が違う。この試験は、記録と通知の仕組みがあるところへ、抽選を足したときの比較なのである。

必ずもらう方式と比べると、差はどこまで言えるか

確実な報酬との比較には、体格指数が27以上の成人職員281人を対象とした別の無作為化比較試験が参考になる。毎日7,000歩の目標とフィードバックを共通にし、達成日に1.40ドルが支払われる方式、達成すると抽選に参加できる方式、先に割り当てた金額から未達成日に差し引く方式、報酬なしを比較した。対象は体格指数で選ばれた成人職員であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは別に確かめる必要がある。[7]

抽選の期待値は約1.40ドルである。期待値とは、起こり得る支払いを確率で重みづけした平均額を指す。この試験で金額の水準を近づけた比較ができるのは、額面の大きな賞金だけを見せていたからではない。[7] ただし平均の設計が近くても、本人が日々受け取る額にはばらつきが生じる。確実な支払いと、当たった日に受け取る支払いでは、受け取り方が違う。

介入中の目標達成日の割合は、対照群0.30、確実に受け取る群0.35、抽選群0.36、先に割り当てる群0.45だった。調整後に対照群より有意に高かったのは、先に割り当てる群だけである。[7] 抽選と確実な報酬の値が近いことを、同等の効果が証明されたと読むことも避けたい。有意差が示されないことは、効果が完全に一致するという証明ではない。

推定の幅も見ると、対照群の達成日の割合の95%信頼区間は0.22〜0.37、確実に受け取る群は0.28〜0.42、抽選群は0.29〜0.43だった。[7] 信頼区間は、推定にどれほど不確かさがあるかを読むための幅である。代表値だけを並べると抽選がわずかに先頭に立つが、その小さな見た目の差を、次の企画で再現できる確かな差として扱うのは早い。

同じ試験では、目標達成日の割合と平均歩数で、結果の読み方も揃っていない。先に割り当てる群は、対照群より目標達成日の割合が調整後に有意に高かった一方、平均歩数の調整後の差は有意ではなかった。[7] 「目標に届く日が増えた」と「平均で歩く量が明確に増えた」を同じ文に詰め込まないことが、ご褒美の効果を大きく言いすぎないための要点である。

先に割り当てる方式の詳しい問いは、既存記事「運動習慣のご褒美は先にもらうと違う?失う形の報酬と歩数の変化を研究で読む」に譲る。抽選との設計上の違いは、条件を満たした後に当たりを待つのか、先に示された金額が未達成で減るのかにある。[7] 参加条件の文章を読むときは、「何をすれば受け取れるか」に加えて、「未達成の日には何が起こるか」まで確認すると、支払いの構造をつかめる。

この試験も職員を対象としたものであり、生活時間も健康状態も異なるすべての人への答えではない。[7] 例えば、夕方に歩く余地がある人と、仕事を終えると家族の世話が待っている人では、参加条件の受け止め方も違うだろう。これは暮らしの場面を考える例であり、その違いの大きさをこの試験が測ったという意味ではない。

数字で読む抽選と歩数目標

身体活動の目標達成の統合リスク比は抽選型1.43、95%信頼区間1.14〜1.80。比較相手は報酬なしである。[1]

抽選の当たり方を比較した試験は成人209人。全員に歩数計測と日々のフィードバックがあった。[4]

組み合わせ型の目標達成日の割合は0.38、対照群は0.26。調整後も有意だったのはこの抽選型だけだった。[4]

確実な報酬との比較試験では、達成日の割合は確実型0.35、抽選型0.36。どちらも対照群との差は調整後に有意ではなかった。[7]

当たり方を比較した試験の報酬終了後の追跡は13週間で、有意な群間差はなかった。[4]

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