
洗浄やブリーチの研究は、違う角度から読む
ねじりと引っ張りを組み合わせる考え方は、油処理を比較した毛髪実験でも使われている。対象は、人がピラティスに通った後の満足度ではなく、毛束から取り出した毛髪である。ココナツ油や鉱物油を一晩処理する条件と、界面活性剤による洗浄を組み合わせ、複数の方法で機械的な性質を調べた。18〜39歳の女性の運動前の整髪にそのまま当てはめるには、毛髪試料と日常の毛束という条件の違いがある。[2]
単独の引っ張り試験やねじり試験では、20回の洗浄を経た条件で処理による違いが見られた一方、1回の洗浄では統計的に有意な違いが見られなかった。ところが、ねじった毛髪を伸ばして、異なる力を組み合わせた試験では、1回でもココナツ油とほかの条件の違いが明瞭になった。洗浄を重ねると、その違いはさらに目立った。[2]
研究は、ココナツ油が毛髪内部へ浸透して芯の柔軟性を高め、伸ばす際のねじり応力への対応を助けたと説明している。また、ねじった毛髪の引っ張り強度が有意に増加したと報告した。ただし、この結果から運動前に油を塗ることを一律に勧めるのは別の話だ。日常の使い心地や髪型の固定しやすさまで、材料試験の強度だけでは選べない。[2]
この研究が今回の問いに役立つのは、負担を組み合わせると評価の結果も変わる、という点である。普通に引いた時の結果だけでは目立たなかった違いが、ねじった状態で引くと見えた。まとめ髪を考える際も、「ねじるかどうか」だけでなく「ねじった状態で何をするか」を切り分ける視点につながる。[2]
一方、毛髪表面の処理を調べた研究では、ねじり振り子という測定法でせん断弾性率を測った。これは、ねじるような変形に対する硬さをみる指標である。毛髪表面を削ってキューティクルと呼ばれる外側の層を取り除くと、この値は大きく下がった。ブリーチでも、外側の層が軟らかくなる方向の変化が示された。対象は人毛の繊維であり、18〜39歳の女性が感じるほどきやすさへ、そのまま置き換えることはできない。[4]
同じ研究は、周囲の湿度が高くなるほどせん断弾性率が低くなる関係も報告している。その関係は未処理毛よりブリーチ毛で顕著であった。これは髪の材料特性が、処理歴や置かれた環境によって変わることを示す。ブリーチをした人はピラティスに向かない、という結論ではない。[4]
この指標は、先ほどの破断するまで引く試験の強度とも区別したい。ねじりに対して軟らかく変形することと、引っ張ると切れやすいことは同じ測定項目ではない。「軟らかいから健康」「硬いから丈夫」といった感触の言葉で単純に置き換えると、研究が測った違いを見失う。[1][4]
したがって、自分の髪が以前と違うと感じた時も、ねじった回数だけを原因にしない。毛髪実験には処理による違いも、測定法による違いもある。髪の履歴を無視して安全回数を全員に配るより、今の扱いでどこに引っかかるのかを確かめるほうが現実的だ。これは日常の点検の提案であり、傷みの程度を自己診断する基準ではない。[1][2][4]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
よくある誤解
「ねじった髪は、戻しても同じだけ傷んでいる」という理解は、実験の結果をひとまとめにしすぎている。ねじりを戻してから引いた手順では、強度と伸びに対照との差が有意に現れなかった一方、初期の弾性率には変化があった。低〜中程度のねじりでは回復しうるという結論と、測定項目によって違いが残るという結果の両方を読む必要がある。[1]
反対に、「戻せば回復するのだから、強くねじっても構わない」も成立しない。回復しうるという結論には、低〜中程度という範囲が付いている。さらに、ねじったまま引く手順では、ねじりの増加とともに強度や伸びが低下した。戻す手順の結果を使って、ねじれたまま強く引く行為まで肯定することはできない。[1]
「油処理で強度が上がるなら、ほどく手順は気にしなくてよい」という考えも飛躍である。油処理の実験が示したのは、処理間の違いが試験法によって見え方を変えることと、特定の処理条件での強度の変化だ。実験では、むしろねじりと引っ張りを同時に与える評価が重要になった。処理の話を、力の加え方を無視する理由にはできない。[2]
髪型の名前だけで安全かどうかを判定したくなる気持ちは分かる。けれども、ここで比較されたのは、お団子と編み込みの人気やレッスン中の快適さではない。単独の毛髪が、ねじりと引っ張りの順序にどう応じるかである。生活に取り入れる時も、特定の髪型を禁止するより、手順のどこを変えられるかに目を向けたい。[1]

今日からできること
- まとめる時は、束を回す操作と毛先を引く操作を分けて意識する。ねじったまま引く条件と、戻してから引く条件が比較されたことを、手つきの点検に使う。[1]
- ほどく途中で絡まりを感じたら、そのまま引き抜く前に手を止め、ねじれや巻き込みを戻すことを試す。切れ毛を何割減らすという方法ではなく、複合する負担を見直す工夫である。[1][2]
- 5分や10分を待てば必ず元どおりになる、と時計で管理しない。その数字は毛髪実験の条件であり、まとめ髪全般に通用する待ち時間ではない。[1]
- 洗浄1回と20回で評価が異なった研究を、商品の即効性の順位表にしない。油処理を検討する場合も、ねじる操作と伸ばす操作を組み合わせて測った結果だと押さえる。[2]
- ブリーチ後など、いつもと扱いやすさが違う時は、以前の回数に固執せず、まとめる過程を見直す。処理によってねじりに対する硬さが変わった研究を、全員同じ扱いにしないための参考にする。[4]
実際の点検は、レッスンへ向かう前と帰る前で役割を分けると考えやすい。出発前には、形を作るためにどこを回し、どこを引いたかを確認する。終了後には、固定を外した後もねじれが残っていないかを見る。これは特定の髪型の効果を証明した手順ではなく、実験で分けられた操作を自分でも見分けるための案である。[1]
たとえば、ゴムを外してすぐ毛先が動かないなら、「まだまとまっている」と「もっと引けばほどける」を同じ意味にしない。鏡を見て、束の形を戻す余地があるかを確かめる。ねじりを戻す操作と、長さ方向へ引く操作を別々に考えるだけでも、実験の問いを身近なものにできる。[1]
その時の観察を「髪が弱い」という自己評価に結び付ける必要はない。毛髪の材料試験で扱う硬さや強度は、性格でも、手入れの努力の点数でもない。洗浄条件や表面処理、力の加え方によって測定結果が変わる性質だ。扱いにくさに気づいたら、責める対象を探すより操作を分け直す。それが、この細かな研究から持ち帰れる現実的な視点である。[1][2][4]
立川駅へ急ぐ夕方なら、髪を整える時間も短くなりやすい。だからこそ完成形の写真だけで準備を終えず、自分でほどき直せるかまで確認しておくという考え方がある。回数を守った達成感より、引っかかった時に途中へ戻れる手順を持つ。ねじったまま引く実験と戻してから引く実験の違いは、その小さな余裕を考える材料になる。[1]
オンザショアで、支度も含めて通う時間を選ぶ
髪をまとめて出かけ、ほどいて帰る。その支度も含めて日常に置ける場所を選びたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休である。生活のどこに通う時間を置くかを考える時には、場所と営業時間から見ていける。
続ける仕組みを考える際は、毎回の移動と利用できる時間帯を予定に置いてみることから始められる。駅からの距離と営業の時間幅は、その予定を組むための具体的な情報になる。
当店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスも扱っている。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。選択肢や料金は店のトップと料金案内で確認できる。
参加条件も予定を決める前に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約で予定を選ぶ際も、着替えや髪をほどく支度まで含めて、通う時間を考えたい。

参考文献
[1] Tensile properties of twisted hair fibers — Dankovich TA, Kamath YK, Ruetsch S., 2004, Journal of cosmetic science. DOI: 10.1111/j.1467-2494.2005.00257_8.x
[2] Single hair fiber assessment techniques to discriminate between mineral oil and coconut oil effect on hair physical properties — Kaushik V, Chogale R, Mhaskar S., 2021, Journal of cosmetic dermatology. DOI: 10.1111/jocd.13724
[3] Nanorobotic System iTRo for Controllable 1D Micro/nano Material Twisting Test — Lu H, Shang W, Wei X, Yang Z, Fukuda T, Shen Y., 2017, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-017-03228-4
[4] The effect of treatments on the shear modulus of human hair measured by the single fiber torsion pendulum — Harper DL, Kamath YK., 2007, Journal of cosmetic science. DOI: なし
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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