
口当たりの好みから腹持ちを推測しない
口当たりの好みとは別に、飲用後の食欲を調べた試験も読んでおきたい。2015年の無作為化交差試験では、過体重・肥満の女性60人が対象となり、55人がすべての飲料条件を完了した。交差試験とは、同じ参加者が複数の条件を経験して比べる方法である。過体重・肥満の女性の結果を、体格の異なる18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには対象の違いを考える必要がある。[1]
飲料は、水を基にホエイたんぱく質やショ糖を加えたものなどで、量、色、風味、甘さがそろえられた。ホエイは乳由来のたんぱく質であり、大豆由来のソイとは材料が異なる。この比較で検討したのは、見た目を変えて好みを動かせるかではなく、飲料の内容を変えた時の食欲や食事量である。[1]
結果は、たんぱく質入りもショ糖入りも、甘味のある対照の水に比べて空腹感や満腹感などを有意には改善しなかった。続く昼食のエネルギー摂取量にも有意な差はなく、飲料で取ったエネルギーを昼食で相殺する結果にはならなかった。[1]
一方、2011年の別の試験では、過体重・軽度肥満の女性50人にホエイ入り飲料などを提供し、46人が全条件を完了している。飲料の色、風味、甘さをおおむねそろえた比較で、たんぱく質入り飲料は短期的な空腹感を変えたが、飲用から2時間後に測った食事量への有意な影響にはつながらなかった。対象は過体重・軽度肥満の女性であり、18〜39歳の女性全般で同じ反応になるかは別に確かめる必要がある。[7]
つまり、短期の空腹感については結果がそろっていない。ただ、どちらも「果物らしい色なら食事が減る」という結論ではない。色や風味を似せたうえで内容を比べた試験だからだ。色をそろえる役割と、色そのものを試す役割を取り違えると、研究の問いが逆向きになる。[1][7]
これらの試験は、見た目をそろえれば飲料のすべてが同じになることを示すものでもない。比べたい成分以外の違いを小さくしようとした設計である。自宅で果物味を比べる際も、「今日は色を確かめたいのか、完成品の好みを確かめたいのか」を先に決めると、何を同じにしたいかが見えてくる。[1][7]
なお、ホエイの食欲試験の結果を、そのまま果物味のソイに置き換えることはできない。対象者、たんぱく質の種類、飲料の配合という条件がある。ここで借りたいのは食事量を減らす方法ではなく、見た目、感想、実際に食べた量を分けて確かめる読み方である。[1][7]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
よくある誤解
「果物らしい色なら、果物の味も栄養も同じ方向に強くなる」と決めてしまうのは早い。大豆などを加えた果肉の研究では、粘度が変わり、風味や栄養情報が受容性に関わっている。完成した食品の評価には複数の条件が関わるため、色だけを成分量の代わりにはできない。[6]
たとえば色を見た時に「いちごらしい」と思ったなら、それは見た時の感想として記録すればよい。「いちごの量が多い」とは別の文である。買う目的が好みの色を楽しむことなら、前者だけでも選択の理由になる。栄養を確認したい時には、そこで表示を開くという順序にすれば、問いが混ざらない。
「おいしいと評価された植物性飲料なら、腹持ちも優れている」という読み方も違う。カシューナッツの副産物を利用した高たんぱく飲料の開発研究では、81人による官能評価でバニラ風味の配合が最も受け入れられた。官能評価とは、人が飲食して感覚的な性質を評価する方法だ。[16]
その後、健康な27人を対象にした無作為化・盲検・交差形式の急性試験で、エネルギーと栄養をそろえた試験飲料、ホエイ飲料、牛乳を比べた。満腹感、その後のエネルギー摂取量、胃腸症状に有意な差は認められなかった。健康な参加者全体の結果から、18〜39歳の女性にも同じ反応が当てはまるかは判断を保留したい。[16]
この研究はカシューナッツ由来であり、果物味のソイの勝敗表にはならない。それでも、飲む時の好みと飲んだ後の生理的な反応を別々に測った点は参考になる。見た目がおいしそう、飲むと好き、後で空腹を感じる、という感想を、矛盾だと片づける必要はない。[16]
「空腹感が変われば、次の食事も必ず少なくなる」という思い込みも修正したい。ホエイ入り飲料で短期の空腹感が変わった試験でも、次の食事量に有意な影響はなかった。別の試験では、空腹感の改善自体が確認されなかった。感覚の指標と食事量の指標は分けて読むべきである。[1][7]
そもそもこの記事で、食事を少なくすることを全員の目標にはしない。運動帰りに飲みやすいものを探す人も、普段の食事に足す飲料を選ぶ人もいる。色の好き嫌いを尋ねる欄に、体重の採点まで持ち込まなくてよい。探していたのがメロンの風味なら、その好みから話を始めればよいのである。
有意な差がなかったという結果も、「完全に同じ飲料だった」と読み替えないでおきたい。カシューナッツ由来飲料の試験が調べたのは、健康な参加者が急性の試験で飲んだ後の反応である。長く飲み続けた時の好みや、日々の生活のすべてまで同じと決まったわけではない。短期の満腹感に差が認められなかったという、測った範囲の答えを受け取るのが適切だ。[16]
食欲の研究でも、感想と行動を別々に測った意味がある。「空腹感が弱まった」という回答だけで、食べた量まで変わったことにはしない。逆に、食事量の差が有意でなかったからといって、その人が答えた飲用後の感覚を消す必要もない。色への期待を記録する時と同様に、どの問いへの回答なのかを保ったまま読むことが大切である。[1][7]

今日からできること
- 飲む前に期待したことと、飲んだ後の感想を分けて残す。果肉の研究では栄養情報の提供でも受容性が変わったため、「説明を読んだ後」という条件も書いておくとよい。[6]
- 果物味の比較では、色のほかに口当たりも記録する。大豆たんぱく質の添加で粘度が5〜10倍になった果肉の結果は、配合の違いを見落とさない手掛かりになる。[6]
- 口当たりを比べたい時は、粉末と割る材料を同時に変えない比較を考える。量、色、風味、甘さをそろえた飲料試験のように、何をそろえたかを明確にする発想である。[1]
- 飲みやすさと腹持ちは別の欄にする。健康な27人の交差試験では、比較した飲料間で満腹感や後のエネルギー摂取量に有意な差はなかった。[16]
- 研究の添加量を家庭用の分量に転用しない。果肉への5〜10%の添加は実験条件であり、自分の製品は表示された作り方を確認するところから始める。[6]
メモは採点表にしなくてもよい。「袋を見て期待した香り」「飲んで気に入ったところ」「次に変えたい条件」を短く書く。濃い色にすることを目標にせず、次の買い物で尋ねたいことが残ればよい。気に入った組み合わせが見つかったなら、毎回研究のまねをして試し続ける必要もない。
また、家族や友人の「おいしい」と自分の「おいしい」が違っても、すぐに評価の間違いと考える必要はない。果肉の研究は年齢層や情報提供も検討しており、食品の受け入れられ方を、材料の数字だけで処理してはいない。人の評価を扱う時は、誰がどんな条件で答えたかまで読むことが大切だ。[6]
研究を手掛かりにする目的は、好きな色を禁止することではない。好みは好みとして残し、成分を知りたい時は表示を、腹持ちを知りたい時は食欲や摂取量を測った試験を読む。ピンクを選んだ理由を、たんぱく質の効き目に翻訳しなくてもよい。[1][6][16]
オンザショアで、飲み物選びと運動の予定を分ける
果物味の好みを考える時間と、体を動かす予定を決める時間は、別々に持ってよい。オンザショア立川店は、運動を続ける場所として選べる溶岩ホットヨガスタジオである。営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分にあり、通う前に生活の予定と照らし合わせられる。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。所在地は東京都立川市曙町2-14-10エトロワビル3Fだ。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加する種目は、こうした利用条件も確認して選びたい。
店の案内と料金で予定を確かめられる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。通う時間が決まったら体験の予約へ進める。

参考文献
[1] No evidence of enhanced satiety following whey protein- or sucrose-enriched water beverages: a dose response trial in overweight women — Wiessing KR, Xin L, Budgett SC, Poppitt SD., 2015, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2015.107
[6] Acceptability of tropical fruit pulps enriched with vegetal/microbial protein sources: viscosity, importance of nutritional information and changes on sensory analysis for different age groups — Silva CEF, Abud AKS, Silva ICCD, Andrade NP, Cerqueira RBO, Andrade FP, Carvalho, 2019, Journal of food science and technology. DOI: 10.1007/s13197-019-03852-0
[7] Low-dose whey protein-enriched water beverages alter satiety in a study of overweight women — Poppitt SD, Proctor J, McGill AT, Wiessing KR, Falk S, Xin L, Budgett SC, Darrag, 2011, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2011.01.015
[16] Development and Satiety Effect of a High-Protein Plant-Based Beverage From Cashew Nut (Anacardium occidentale L.) Byproducts: A Crossover Randomized Trial — Santana BF, Dias MME, Rizzi RG, Castro LCV, de Carvalho IMM, Lana VS, Dionísio A, 2026, Journal of food science. DOI: 10.1111/1750-3841.71207
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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