ピラティスの呼吸は吐いた後に間を置く?休止の場所と心拍の数字を読み解く

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

吐く時間の長い呼吸で、変わったものを確かめる

休止の有無とは別に、吐く時間を長くしたゆっくりした呼吸を検討した研究がある。大学生139人、女性69%を対象とした無作為化試験では、短時間の呼吸セッションと、思考を自由に巡らせる対照条件を比較した。調べたのは作業記憶、気分、ストレス、覚醒度である。男女を含む大学生の結果なので、18〜39歳の女性全体への適用には、学生生活と就労生活などの違いも考える必要がある。[13]

作業記憶とは、情報を一時的に保ちながら使う働きのことだ。この試験では作業記憶課題の成績が呼吸群で改善した。気分は介入直後に呼吸群でよくなり、対照群では低下したが、その後の課題を終えると両群とも低下した。ストレスも呼吸群で介入直後に下がった一方、課題後には両群で上がった。[13]

ここから読み取れるのは、吐く時間の長い短時間の呼吸に、その場の気分やストレスを助ける可能性があることだ。同時に、その後に負荷のかかる課題を行えば、気分やストレスはまた動く。呼吸を終えた時点の変化が、その日の残りをずっと保証するわけではない。[13]

講義のあとの発表、仕事帰りの返信、レッスンに入る前の切り替え。研究を生活に重ねるなら、こうした「次のことに取りかかる前」の場面を考えるほうが、呼吸法を万能な体調管理として扱うより具体的だ。ただし、この試験の結果は大学生の課題と自己評価に関するもので、日常のあらゆる場面の成果を約束するものではない。[13]

そして、この結果は吐いた後の休止を加える根拠とは区別する。研究の中心は、吐く時間を長くしたゆっくりした呼吸である。よさそうな結果が見つかったときほど、その結果と結び付いている手順を確かめたい。「呼吸が役立つことがある」と「どんな休止を足しても役立つ」の間には距離がある。[13]

実際のレッスンで「長く吐いて」と言われたなら、まずは吐く局面の指示として聞き取ればよい。そこに自分で休止を追加する前に、合図の意味を確認する。長く吐くことを練習していたのに、待つことに集中してしまえば、何を確かめたい練習だったのかが見えにくくなる。

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

運動後と就寝前では、期待する結果が違う

運動後の研究も、休止の必要性を決める試験とは分けて読みたい。健康な77人が参加した無作為化クロスオーバー試験では、個別に強度を設定した運動の後に、毎分5.5回のゆっくりした呼吸と、毎分15回の対照呼吸を比べた。呼吸は5分を3回行い、その後に感情やストレスへの反応を調べている。健康な参加者全体の結果であり、18〜39歳の女性にそのまま適用できるかは別に検討する必要がある。[15]

ゆっくりした呼吸では心配が減り、否定的な画像と中立的な画像に対する心臓の反応の差が小さくなった。しかし、ほかの心理生理学的なストレス指標では効果が見られなかった。運動後に呼吸を組み合わせればストレス反応が全面的によくなる、という結果ではない。[15]

より強い運動の後では、期待した追加効果が得られなかった試験もある。34人を無作為に分け、両群が4週間のスプリント・インターバルトレーニングを行った試験では、呼吸群だけが運動後と毎晩の就寝前にゆっくりした呼吸を実践した。それでも追加の運動成績向上や生理的な利益は認められなかった。対象は強い運動プログラムに参加した人々であり、18〜39歳の女性の通常のピラティス練習へそのまま当てはめるには運動条件が違う。[3]

この試験の夜間心拍数は、呼吸群で対照群よりわずかに上がった。変化は毎分3.1拍、95%信頼区間は0.47〜5.72拍だった。これは効果の推定に幅があることを示す範囲である。呼吸法ならどの運動の後でも回復を押し上げるはず、という期待は、この試験では支持されなかった。[3]

一方、就寝前のゆっくりした呼吸を扱った系統的レビューでは、9研究、457人をまとめている。自己申告による睡眠時間や睡眠の質は改善する傾向だったが、身体の動きから推定する測定や睡眠中の生理信号による客観的な睡眠評価は、結論が定まらなかった。[7]

研究期間も揃っていない。客観的に睡眠を測った研究のうち3研究は1日の介入で、自己申告を使った研究のうち5研究は28〜30日間の介入だった。測り方の違いだけでなく、取り組んだ期間も結果を読むときの条件になる。本人の寝た感じと測定された睡眠を、同じものとして足し合わせないほうがよい。[7]

夜のスマホを閉じて呼吸を整えたい人と、激しい運動から早く回復したい人では、求める答えが異なる。睡眠、心配、運動成績、心拍変動のうち何を見ているかを確かめると、研究どうしの結果が違っても混乱しにくい。いずれも、吐いた後の休止を長くするほどよいという結論に置き換えることはできない。[3][7][15]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「ゆっくりするなら、止める時間を増やせばよい」という理解は飛躍がある。休止を加えた試験では、休止の位置に加えて、呼吸全体の頻度も変化していた。止めることだけを取り出した効果として説明できない以上、試験の秒数を自分の呼吸に上乗せする理由にはならない。[4]

「心拍変動が大きくなれば、必ず気持ちも落ち着く」という読み方も避けたい。休止の比較では指標によって反応が揃わず、自己評価したストレスや気分に有意な変化がない試験もあった。数値を体感の代わりに採用するより、何の指標が変わり、本人はどう答えたかを分けて見る必要がある。[4][5]

「直後によかった方法は、続ければ運動の成果も増える」という期待も、そのままでは成り立たない。短時間の呼吸で気分や作業記憶に変化があった試験と、強い運動に呼吸を追加しても回復や成績の追加利益がなかった試験は、対象も課題も異なる。直後の変化から長期の成果へ、話を一足飛びに進めないことが大切だ。[3][13]

逆に、追加効果がなかった試験を見て、あらゆる呼吸の練習に価値がないと決めるのも範囲を越える。運動後の心配に差があった研究も、就寝前の主観的な睡眠評価に改善が見られた研究群もある。自分の目的に近い結果を探し、休止という別の要素を勝手に付け足さずに読むのが現実的だ。[7][15]

今日からできること

  • 合図が「吐く時間」か「吐いた後の休止」かを確認する。休止を扱った60人の試験で止めた場所は吸った後であり、吐いた後の指示へ置き換えない。[4]
  • 動画の秒数を写す前に、吸う、止める、吐くの順序を見る。32人の予備試験で使われた4秒の休止も吸った後のものだった。[5]
  • 練習の記録は気分と測定値を分ける。休止を比べた予備試験では、生理指標の差と自己評価したストレスや気分の結果は一致していない。[5]
  • 呼吸の直後と、その後の活動を終えた時点を混ぜずに振り返る。139人の大学生の試験では、直後に下がったストレスが課題後には再び上がっている。[13]
  • 運動後と寝る前に同じ成果を求めない。4週間の強い運動への追加試験と、9研究の睡眠レビューでは、調べた結果も測り方も違う。[3][7]

秒数は研究の条件を読むための手がかりであり、そのまま全員の練習量を指定するものではない。呼吸を整えるつもりが、合図を守るための我慢になっているなら、いったん秒数の課題を外して指導者に相談する。症状や持病に関する判断は医師に相談する対象である。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、呼吸を練習する場を選ぶ

呼吸の合図を確かめながら練習するなら、まず動く種目と室内環境を選びたい。オンザショア立川店は、常温のヨガとピラティスに加え、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガを扱う。研究の呼吸条件をそのまま再現する場としてではなく、レッスンの動きに合わせた呼吸を指導者に確認する場として考えたい。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。種目などは店のトップで確認できる。

営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。呼吸の練習を予定に入れるなら、通える時間と場所も判断材料になる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金ページと体験の予約ページを見ながら、続けられる予定を考えたい。

参考文献

[3] No Evidence for the Efficacy of Slow-Paced Breathing as a Recovery Strategy After Sprint Interval Training — Raidl P, Wessner B, Laister S, Csapo R., 2026, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2025-0138

[4] Acute Effects of Two Slow-Paced Breathing Protocols With and Without Inspiratory Breath-Holding on Heart Rate Variability: A Randomized Controlled Trial — Sedeño-Vidal A ほか, 2026, Medical sciences (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/medsci14060643

[5] Comparison of slow-paced breathing interventions with and without an inhalation-hold on physiological outcomes: A randomized cross-over pilot study — Byrne KA ほか, 2026, International journal of psychophysiology : official journal of the International Organization of Psychophysiology. DOI: 10.1016/j.ijpsycho.2026.113437

[7] Slow breathing techniques before bedtime and the effects on sleep: A systematic review — Eide EM, Hernes HM, Grønli J., 2026, Sleep medicine reviews. DOI: 10.1016/j.smrv.2026.102284

[13] Brief slow-paced breathing improves working memory, mood, and stress in college students — Pilcher JJ ほか, 2025, Anxiety, stress, and coping. DOI: 10.1080/10615806.2025.2505897

[15] The combination of physical exercise and slow-paced breathing on psychophysiological indices of emotion reactivity, psychosocial stress reactivity and recovery: A multimodal investigation — Schoonjans E ほか, 2025, Behaviour research and therapy. DOI: 10.1016/j.brat.2025.104852

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約