ソイプロテインのカルシウムは吸収率も確認、含有量とフィチン酸をどう分けるか

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フィチン酸だけを原因にすると、食品全体を見失う

フィチン酸の言葉を見つけた途端に、「大豆だから吸収が悪い」と結び付けたくなるかもしれない。しかし、胃酸の分泌とミネラル利用を扱ったレビューは、胃の中の酸性度とカルシウム吸収を調べた臨床研究の結果が一致していないことを報告している。試験管内の研究では、摂取するカルシウムの化学的な形とたんぱく質の存在が、その後のカルシウムの溶けやすさに影響する可能性が示された。[1]

このレビューは、胃酸分泌が少ない乳児や高齢者を背景に、食物繊維やフィチン酸を含む植物性食品からのミネラル利用について、さらに研究が必要だと位置付けている。18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、胃酸分泌など対象の条件の違いを考える必要がある。[1] ここから得られるのは、原因をひとつに決めない視点だ。「フィチン酸がある」という情報だけでは、その食品を食べた人の吸収率まで決まらない。まして、表示されたカルシウムを無意味な数字として扱う理由にはならない。

食品の配合が関係する例として、乳児用調製乳の無作為化・盲検クロスオーバー試験がある。健康な正期産児を対象に、パームオレインという油脂を含む配合と含まない配合を比較した。大豆たんぱく質を使う試験には12人、カゼイン加水分解物を使う別の試験には10人が参加している。[4] 対象は乳児であり、18〜39歳の女性が飲むプロテインの吸収率にそのまま当てはめることはできない。

大豆たんぱく質調製乳では、カルシウムの摂取量に差がない条件でも、平均吸収率はパームオレインありで22±3%、なしで37±4%だった。カゼイン加水分解物の調製乳でも、それぞれ41±6%と66±5%で、油脂を含む配合の吸収率が有意に低かった。[4] 同じ大豆という分類の中でも配合によって測定結果が違い、しかも同様の方向が大豆以外の調製乳にも見られた点が重要である。

この乳児の数字を、通勤前に飲む粉の吸収率として使うのは誤りだ。一方で、原料の名前だけを見て原因を決める危うさは理解しやすい。調製乳のカルシウムは主として添加されたカルシウム塩に由来し、試験はその配合全体を比べている。[4] 大豆だけを被告席に座らせるには、食卓には同席者が多い。

したがって、成人の試験で見られた差を、すべてフィチン酸の働きとして説明することも避けたい。閉経後女性の試験は大豆と乳、健康な女性の短期試験は大豆と肉の食事条件を比較している。[3][5] 食事条件を替えた結果と、ある成分だけを替えた結果は同じではない。フィチン酸を除けば自分の製品の吸収率がどれだけ上がる、という計算には進まない。

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発酵で溶けやすくなった値を、人の吸収率にしない

カルシウム強化豆乳を乳酸菌で発酵させた食品実験では、分離大豆たんぱく質から作った豆乳に菌を加え、37度で24時間培養した。その後は4度で14日間保存し、菌の生存、酸性度、カルシウムの溶解性、有機酸などを調べている。[6] 家庭で飲む直前に混ぜた豆乳や、袋を開けた粉とは異なる、条件を管理した加工実験だ。

発酵後には可溶性カルシウムが有意に増え、とくに増加が大きかった菌の条件で89.3%と87.0%に達した。乳酸や酢酸の生成に伴う酸性度の変化と、カルシウムの溶解性の増加が関連していた。[6] これは、豆乳という食品の加工条件が、カルシウムの状態を変えうることを示す具体的な結果である。

ただし、測定したものは食品中の可溶性カルシウムだ。「飲んだカルシウムの約9割が吸収された」という言い換えはできない。[6] 先ほどの乳児の吸収率と同じ百分率で書かれていても、分子と分母が指す内容が違う。数字の単位がそろっているだけでは、同じ物差しにならない。

発酵食品なら必ず吸収がよい、家庭で酸っぱいものを加えれば同じ結果になる、という実用法にも飛ばない。研究は選んだ乳酸菌と、カルシウムを強化した豆乳を組み合わせ、培養条件を定めて行われている。[6] 実験の結果を尊重するとは、効果だけでなく、その結果を作った食品と工程も一緒に覚えておくことだ。

買い物の場面では、「発酵」という言葉だけを最終判定にしない姿勢が役立つ。表示を確認するときには、カルシウムの量を知りたいのか、加工による溶解性の変化を知りたいのか、人体での吸収を知りたいのかを先に決める。発酵実験が答えたのは、そのうち加工と溶解性の関係である。[6] 求める答えと測定した対象が合っているかが、見栄えのよい数字より先にある。

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よくある誤解

「カルシウムが多く入っていれば、必ず多く体内に残る」は、含有量、吸収、保持の段階を飛び越えている。閉経後女性の試験では、尿中排泄量に差があっても体内への保持には有意な影響が認められなかった。[3] 栄養成分の表示を読む価値はあるが、その値に別の測定の結論を重ねないことが大切だ。

「ソイはカルシウムを吸収できない」という断定も強すぎる。大豆と乳の比較では吸収割合は変わらず、肉との短期比較では一部の参加者で低下傾向が見られた。[3][5] どちらか片方の結果で大豆全体を採点するのではなく、比較する食品と食事条件を残して説明するほうが正確である。

「吸収に不安があるなら、粉を増やせばよい」と考える前にも立ち止まりたい。たんぱく質量を変えた短期試験では、高たんぱく条件で尿中カルシウムが増えるなど、量の変更はほかの指標にも関係していた。[5] ここで比べた食事から、市販のソイプロテインの万人共通の適量を作ることはできない。カルシウムの不安だけを理由に、いつもの食事を考えず粉の量を足す、という解決を急がない。

不安が残るときは、使っている食品の表示と、普段どんな食事の代わりに飲んでいるかを一緒に整理すると、相談の内容が具体的になる。「大豆はよくないのか」と聞くより、「朝食をこれに替えているが、食事全体をどう考えるか」と聞くほうが、自分の生活に沿う問いになる。個別の健康状態に関わる摂取量や制限は医師に相談する。

今日からできること

  • 袋のカルシウム量と、普段使う量の表示を見比べる。その数字は含有量として扱い、吸収率や体内への保持の値を書き足さない。人体の比較試験でも、吸収と保持は別に評価されている。[3]
  • ネットの説明に吸収率が出てきたら、対象者と食品を確認する。乳児12人の大豆たんぱく質調製乳の値を、成人が飲む粉の値へ転用しない。[4]
  • 「大豆と比べた」という説明では、比較相手まで読む。乳との各1か月の比較と、肉との4日間の比較では、試験の問いが違う。[3][5]
  • 発酵で89.3%になったという数字には、可溶性カルシウムという測定名を添えて覚える。吸収率と呼び替えず、家庭での混ぜ方の目標値にもしない。[6]
  • フィチン酸という言葉だけで食品を除外せず、何をどの食事の代わりにしているかを振り返る。胃の酸性度やカルシウムの形、たんぱく質も考える視点を持つ。[1]
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オンザショア立川店を、生活の予定に組み込む

袋の栄養表示を確かめる時間と、体を動かす時間を、それぞれ生活の中に置いておきたい。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30で、年中無休の溶岩ホットヨガスタジオである。朝に通うのか、仕事帰りに立ち寄るのか、まずは自分の予定に合う時間から考えられる。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、通う時間と受ける内容をあわせて検討できる。

通い方を検討する際は、店のトップと料金で内容を確かめられる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる内容を確認することも、予定を組む際の条件になる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約では、自分の予定に合う時間を検討したい。栄養表示を読む習慣とともに、体を動かす時間も生活の予定として具体化できる。

参考文献

[1] Low gastric hydrochloric acid secretion and mineral bioavailability. — Champagne ET., 1989, Advances in experimental medicine and biology. DOI: 10.1007/978-1-4684-9111-1_12

[3] The effect of soy protein and soy isoflavones on calcium metabolism in postmenopausal women: a randomized crossover study. — Spence LA, Lipscomb ER, Cadogan J, Martin B, Wastney ME, Peacock M, Weaver CM., 2005, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/81.4.916

[4] Lower calcium absorption in infants fed casein hydrolysate- and soy protein-based infant formulas containing palm olein versus formulas without palm olein. — Ostrom KM, Borschel MW, Westcott JE, Richardson KS, Krebs NF., 2002, Journal of the American College of Nutrition. DOI: 10.1080/07315724.2002.10719256

[5] Meat and soy protein affect calcium homeostasis in healthy women. — Kerstetter JE, Wall DE, O’Brien KO, Caseria DM, Insogna KL., 2006, The Journal of nutrition. DOI: 10.1093/jn/136.7.1890

[6] Fermentation of calcium-fortified soymilk with Lactobacillus: effects on calcium solubility, isoflavone conversion, and production of organic acids. — Tang AL, Shah NP, Wilcox G, Walker KZ, Stojanovska L., 2007, Journal of food science. DOI: 10.1111/j.1750-3841.2007.00520.x

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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