
自作のメッセージでも、短期間の運動は増えなかった
運動への態度に関する実験だけを読むと、理由を書けば行動もついてくるように思える。そこで、実際の行動を調べた研究も並べておきたい。携帯端末を使う状況で、自分で作るメッセージと他者が作るメッセージを比較した実地実験がある。[3]
対象は133人、期間は10日間だった。メッセージについては、自作、他者が作った物語形式、他者が作った物語ではない形式を比較し、話題は定期的な運動と健康的な食事を扱った。その結果、自作のメッセージにも他者のメッセージにも、期間中に定期的な運動を増やす効果は認められなかった。この133人で得た結果が18〜39歳の女性にもそのまま当てはまるかは、別に確かめる必要がある。[3]
一方、この実験では、自作のメッセージが野菜や果物の摂取を増やす点で、他者によるメッセージよりよい結果を示した。自分の態度を支持する理由や、健康行動に関する自己効力感を高める経路が関わっていた。食事に結果が見られた同じ実験でも、運動では増加がなかったのである。[3]
この違いは、「健康的な行動」という言葉で全てを一緒にしないための大事な材料になる。食べ物の選択に役立った方法だから運動にも同じだけ役立つ、とは読めない。携帯端末上で自分の言葉を作ることと、現実の定期的な運動が増えることを分けて評価する必要がある。[3]
理由を書いたのに動けなかった人へ、「書き方に気持ちが足りなかった」と説明する根拠もない。少なくともこの実験では、自作のメッセージで運動が増えるという期待は支持されなかった。本人の努力不足を結果の空白へ書き込むのは、研究を読む姿勢として避けたい。[3]
ただし、期間中に増加がなかったという結果を、どんな条件でも永遠に役に立たないという結論へ広げることもできない。ここで確かめられたのは、この対象、このメッセージの比較、この期間の結果である。大学生の実験と並べれば、理由の受け止め方への手がかりはあるが、運動量が増える保証はない、という範囲が見えてくる。[1][3]
日常では、理由を読み返した後、実行しなかった場面を具体的に残すほうが、理由の美しさを採点するより次の相談につながりやすい。帰宅が遅かったのか、行く場所を決めていなかったのか、そもそもその日は休みたかったのか。これは原因を診断する質問ではなく、その日の出来事を思い出す問いである。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
「やりたい理由」と「できそうな根拠」を分けて持つ
もう少し視野を広げると、自己説得は自己効力感の情報源としても研究されている。自己効力感とは、ここでは運動を実行できそうだという見込みを指す。「運動はよい」と評価することや、「運動したい」と望むこととは、区別して読んでおきたい。[2][4]
ドイツの健康な成人335人を対象としたオンライン調査では、年齢は18〜68歳で、男性162人、女性173人だった。運動の自己効力感に関わる情報源を比べると、最も重要だったのは自分で達成した経験であり、次いで言葉による自己説得と肯定的な感情の状態だった。情報源全体で自己効力感のばらつきの約60%を説明していた。男女と幅広い年齢を含む集団での関連であり、18〜39歳の女性だけにも同じ順位や割合が当てはまるかは別の問いである。[2]
これは、自分に言い聞かせた人の運動量が増えたことを試した介入研究ではない。調査で測った情報源と自己効力感の関係を、説明への寄与で比較した結果である。「自分で理由を書けば成功確率が60%になる」といった使い方はできない。[2]
達成した経験が最も重要だったという結果は、自己効力感との関連の強さを示すものだ。「できそう」と考えるとき、言葉のほかに自分がやれた経験も見ておきたいという手がかりになる。過去の出来事を使うなら、自分で確かめられる範囲に留めたい。[2]
たとえば「忙しくても必ず運動できる」と書く前に、最近、実際に体を動かせた日の様子を思い返す。「仕事のない日は外に出られた」でも、「友人と会う前なら立ち寄れた」でもよい。これは最適な条件を確定する作業ではない。自分の記憶の中にある実行と、これからへの期待を分けるための作業である。
別のドイツの研究では、16〜90歳の成人1,406人の調査で情報源を測る尺度を作り、高齢者310人で自己効力感と身体活動に対する予測の妥当性を調べた。地域で暮らす高齢者では、達成経験、自己説得、否定的な感情の軽減が、自己効力感の重要な予測要因とされた。高齢者で得た予測の結果を18〜39歳の女性にそのまま適用することはできない。[4]
こちらも、若い女性に理由を書く宿題を出して運動が増えるかを比べた試験ではない。対象と測定の違いを保ったまま読むことで、自己説得だけを唯一の鍵にせずに済む。成人の調査と高齢者の研究は、言葉に加え、経験や感情の状態も視野に入れる理由になる。[2][4]
「なぜ運動したいか」には、これからの生活への希望を書ける。「できそうな根拠」には、既に起きたことを書ける。前者に希望しかないから悪いのでも、後者が少ないから失格なのでもない。それぞれの欄に何を書いているのかを自分で分かっていることが、記録の読み違いを防ぐ。

よくある誤解
「自分で書いた理由なら、人の助言より必ず効く」。運動の実験では自作の理由が好意的に評価されたが、関連する喫煙の実験は、作者より本人の関心との一致が関わることを示唆した。助言を全て退ける結論ではない。内容が自分に合うかを確認するほうに、研究の読み方を寄せたい。[1]
「納得が深まれば、運動不足も解消したことになる」。理由への評価、態度、行動意図、実際の行動は測定上の別の結果である。自作の健康メッセージを使った実地実験では、定期的な運動は増えなかった。書き終えたメモを、運動した日の記録の代わりに数えないことである。[1][3]
「できそうだと言い聞かせるのが最も大事だ」。成人の調査では、自己効力感の情報源の中で達成経験の寄与が最も大きかった。これは言葉を捨てる理由にはならないが、言葉だけを磨けばよいという説明にもならない。自分がやれたことと今の感情の状態も、一緒に考える余地がある。[2][4]
誤解をほどくと、理由を書く作業の役割は控えめになる。けれど、控えめであることは無意味であることとは違う。自分の理由を確かめる作業として使い、行動がどうだったかは別に見る。その読み方なら、好意的な結果も増加のなかった結果も残せる。[1][3]
今日からできること
- 運動する理由を、自分の関心から書いてみる。大学生76人の実験では、書いた理由への評価を読む条件と比較している。文章の出来より、自分がその理由をどう受け取ったかを確かめたい。[1]
- 他者の助言を読むときは、その内容が自分の関心に合うかを考える。関連する喫煙者107人の実験では、理由の作者と内容との一致を分けて調べている。運動へ応用する際も、相手の言葉をそのまま自分の理由と決めつけない。[1]
- 書いた理由の隣に、実際に体を動かした出来事を残す。133人を10日間調べた実験で運動の増加がなかったことを踏まえ、納得と実行を別に確認するための記録として使う。[3]
- 達成した経験も書き添える。成人335人の調査では、その経験が自己効力感の情報源として最も重要だった。これからできることを誇張せず、既にできたことを具体的に思い出す提案である。[2]
行動の欄が空いている日には、理由を増やす宿題を重ねる前に、その日の予定を見直してよい。理由を書くこと自体を達成目標にすると、メモだけが充実して運動したかが分からなくなる。次に確かめるのは、もっと立派な文章を書けたかではなく、希望した過ごし方を実際の予定に置けたかである。

オンザショア立川店で、理由と通う条件を並べて考える
自分が動きたい理由を、通える場所や時間と並べて考える際の選択肢がオンザショア立川店である。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。通勤や買い物の動線に置けるかを、生活の予定と照らして検討できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、種目を選ぶときにも、自分が運動へ何を求めているかを考える接点になる。ここでは運動を続ける場所の候補として示している。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確かめたうえで体験を考えるなら、ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金を確認し、体験を選ぶ場合は予約ページを利用できる。
参考文献
[1] Examining causal components and a mediating process underlying self-generated health arguments for exercise and smoking cessation — Baldwin AS, Rothman AJ, Vander Weg MW, Christensen AJ., 2013, Health psychology : official journal of the Division of Health Psychology, American Psychological Association. DOI: 10.1037/a0029937
[2] An empirical ranking of the importance of the sources of self-efficacy for physical activity — Egele VS, Klopp E, Stark R., 2025, Health psychology and behavioral medicine. DOI: 10.1080/21642850.2025.2567322
[3] Self-Persuasion Through Mobile Applications: Exploring Different Routes to Health Behavioral Change — Stavrositu C, Kim J., 2018, Cyberpsychology, behavior and social networking. DOI: 10.1089/cyber.2018.0079
[4] Sources of self-efficacy for physical activity — Warner LM, Schüz B, Wolff JK, Parschau L, Wurm S, Schwarzer R., 2014, Health psychology : official journal of the Division of Health Psychology, American Psychological Association. DOI: 10.1037/hea0000085
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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