ピラティスは動いている途中に直してもらう?直後の修正との覚え方の違いを読む

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初心者には途中の情報が役立つこともある

ここまで読むと、黙って最後まで見てもらうほうがよいと思うかもしれない。しかし、同じ課題でも技能水準によって結果が違うという研究がある。参加者64人が、音に合わせて左脚へかける荷重を調節する課題に取り組み、動作中または動作後の視覚情報を、すべての試行か半分の試行で受けた。保持テストは24時間後だった。[10]

測定後、練習前の成績によって技能の高い人と低い人に分けて解析したところ、練習前より保持テストの誤差が小さくなったのは、技能が低く、動作中の情報を使った群だけだった。研究者らは、同じ課題に対する技能水準が視覚情報の効果に影響し、動作中の情報が低技能の学習者を助けうると結論している。[10]

これは「初心者には何でも途中で言う」という処方ではない。技能水準は、その研究の荷重調節課題の成績で分けられている。ピラティス歴が長いか短いかと、同じ分類になるわけではない。[10] 慣れた種目でも新しい動きには迷うことがある、という日常の場面を考えるなら、経験年数だけで声かけの時機を固定しない、という相談の仕方が考えられる。

一方、音を使う研究には、動作中の情報が学習を助けた例もある。両手で異なるリズムの図形をなぞる実験では、動きを音に変える情報を使った群が、無音で練習する群より誤差を小さくした。情報を外した直後の保持テストでもよい成績を維持したが、24時間後には成績が低下し、群の間に差はなかった。[18]

動作中の情報なら必ず外した途端に崩れる、という説明には、この結果は収まらない。同時に、直後に再現できれば翌日も同じだけ残る、という説明にも収まらない。[18] 音か画面か、どんな動きか、いつ調べたかによって答えが変わるのである。先生の声と実験用の音は同じではないが、情報の時機だけを抜き出した万能な規則には慎重でありたい。

さらに、腕を伸ばす軌道を音に変えた実験では、動作中の音を使う動きは動作後の音を使う動きより小刻みな変動が多かった。異なる参加者同士の比較では動作中の音が経路と到達点の学習で有利だったが、動作中の音で学んだ人を動作後の音へ切り替える比較では誤差が減った。[7] 滑らかさ、学習の進み方、その場の誤差は、それぞれ別の指標として読む必要がある。

この食い違いは、指導者に黙っていてほしいか、細かく言ってほしいかの好みだけでは片づかない。知りたい位置がまだ分からないのか、位置は分かるが合図を待ってしまうのか、という自分の困り方を伝えるほうが話は進む。「どこが違うか分からない」と「言われれば直せるが次に忘れる」は、レッスンの感想として分けてよい。

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よくある誤解

「途中でたくさん直されるほど、よく覚えられる」。これは支持できない。視覚情報の時機を比較した研究では、動作中の群が練習で最も正確でも、1週間後には動作後の群などに及ばなかった。[5] ただし、今うまく動けるための支えと、後で再現するための学びを混ぜない、という意味である。声かけの多さを、指導の質の点数に換算する話ではない。

「直後の修正なら、初心者にも必ず最善だ」。これも言いすぎだ。荷重調節の研究では技能が低い人に動作中の視覚情報が役立ち、音を使った両手の課題では、動作中の情報を外した直後も成績を維持できた。[10][18] 同じ「途中」という分類でも、与える情報と課題が違う。ピラティスの動作を、画面を見て操作する課題と完全に同じものとして扱うことも避けたい。

「先生の助言を待たずに動けば、教わる必要がなくなる」。自分で時機を選ぶことは、助言を拒むことではない。時機を選ぶ研究の別実験では、自分で選ぶ群と、その群に合わせた時機で情報を受ける群を比較し、自分で選ぶ群のほうが保持テストの誤差が小さかった。内発的動機づけ、つまり活動そのものへ向かう意欲も高かった。[5] 情報を受けるかどうかに自分が関わることと、情報をなくすことは別である。

自分で選ぶ群に合わせた時機で情報を受ける比較群を設けた点も、この研究の読みどころだ。単に、ある時点に情報が来たという条件だけでなく、その時機を自分で選んだかどうかを比べている。研究者らは、動機づけと情報処理の両方が関わる可能性を示したが、それぞれの働きが確定したという結論ではない。[5] 好みを言えば必ず記憶が強くなると期待するより、どの場面で情報が必要だったかを本人も考える機会として捉えたい。

この結果から考えられる相談は、「全部自分でやる」でも「全部その場で直してもらう」でもない。「動き終わってから結果を聞きたい」「今は位置が分からないので途中で教えてほしい」と、目的を添えて伝えることである。これは研究の方法をそのままレッスンへ移すものではなく、自分が必要とする情報を共有するための提案だ。

なお、通信環境による遅れの話は、既存記事「ヨガのオンラインレッスンは助言が遅れると困る?動きと修正の時間差を読む」に譲る。ここで扱うのは、遅れて届いた助言の困りごとではなく、学びのために動作中と動作後のどちらで情報を受けるか、という選択である。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • レッスンの前に、「言われれば直せるが、次に自分で始めると迷う」など、困る場面を指導者へ伝える。練習中の正確さと1週間後の保持が逆転した研究を、相談の手掛かりにできる。[5]
  • 動作後に確認したい内容を決める。「終わってから、今の位置を確認したい」と頼む方法である。転移を支持した標準化平均差0.94は限定的な根拠であり、すべての動作を無言で通す規則にはしない。[2]
  • 助言なしで確かめる機会を、指導者と相談する。64人の研究では技能が低い人に動作中の情報が役立ったため、手掛かりをまだつかめない段階で一律に外す必要はない。[10]
  • 教わった動きは、その場の感触と後日の思い出し方を分けて振り返る。音を使った実験でも、直後の保持と24時間後の結果は一致しなかった。[18]
  • どの時機なら聞き取りやすく、試しやすいかを言葉にする。自分で情報の時機を選ぶ群が1週間後の保持で有利だった研究は、受け身だけにしない相談を考える材料になる。[5]

振り返りは、動作を上手か下手かに分ける採点でなくてよい。「途中の合図で位置が分かった」「終わってからの説明なら次に試す点が分かった」と、使えた情報を書き分ける。先生が伝えたことと、自分が受け取れたことを照らし合わせるためのメモである。研究の結果を自分の成績の予言に使うより、次に聞く質問を作るために使いたい。

痛みや体調の問題がある場合は、修正を途中にするか後にするかだけで解決しようとせず、医師に相談する。学習のために助言を減らす相談と、無理をして動作を続ける判断は分けておく。

オンザショア立川店で、教わったことを持ち帰る時間を

教わった動きを次の機会へつなぐには、通う場所と時間も考えておきたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。生活の予定の中に運動の時間を置く場所として、通い方を検討できる。

ピラティスのほか、常温のヨガ、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガ、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱う。研究で比べたフィードバックは実験課題の条件であり、当店での学習効果を示した結果ではない。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認したうえで、通う種目を考えたい。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。これはヨガの体験の案内である。

店の案内と料金で通う条件を確かめ、ヨガを試す場合は体験の予約へ進める。

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参考文献

  1. A systematic review and meta-analysis of selected motor learning principles in physiotherapy and medical education — Sattelmayer M, Elsig S, Hilfiker R, Baer G., 2016, BMC medical education. DOI: 10.1186/s12909-016-0538-z
  2. Effects of self-control of feedback timing on motor learning — Akizuki K, Takeuchi K, Yabuki J, Yamaguchi K, Yamamoto R, Kaneno T., 2025, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2025.1638827
  3. Online reach adjustments induced by real-time movement sonification — Barkasi M, Bansal A, Jörges B, Harris LR., 2024, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2024.103250
  4. Differences in skill level influence the effects of visual feedback on motor learning — Yamamoto R, Akizuki K, Kanai Y, Nakano W, Kobayashi Y, Ohashi Y., 2019, Journal of physical therapy science. DOI: 10.1589/jpts.31.939
  5. Terminal feedback outperforms concurrent visual, auditory, and haptic feedback in learning a complex rowing-type task — Sigrist R, Rauter G, Riener R, Wolf P., 2013, Journal of motor behavior. DOI: 10.1080/00222895.2013.826169
  6. Transposing musical skill: sonification of movement as concurrent augmented feedback enhances learning in a bimanual task — Dyer J, Stapleton P, Rodger M., 2017, Psychological research. DOI: 10.1007/s00426-016-0775-0
  7. Type of visual feedback during practice influences the precision of the acquired internal model of a complex visuo-motor transformation — Sülzenbrück S, Heuer H., 2011, Ergonomics. DOI: 10.1080/00140139.2010.535023

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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