
スマホで測れた研究と、うまく測れなかった研究を両方読む
携帯には画面があり、カメラもある。そのため「この携帯で瞳孔を見れば、今夜の状態が分かるのでは」と思うかもしれない。だがスマホによる瞳孔測定は、機種や仕組みを一括して評価できるものではない。専用機器に近い結果が出た研究と、一致が悪かった研究がある。[3][15]
健康な若年成人16人を対象にした比較研究では、室内照明を変えながらスマホを用いた対光反射の記録を専用機器と比べた。開始までの遅れ、最大・最小の瞳孔サイズ、収縮と拡張の速度などを調べ、両者の値に有意な差は認められなかった。研究者はこれを、新しい携帯端末技術による測定を支持する予備的な結果と位置づけている。対象は健康な若年成人だが、18〜39歳の女性全体で同じ精度が得られるかは別に検証する必要がある。[3]
一方、健康な100人の200眼を対象にした別の比較では、スマホと専用機器の一致は悪かった。級内相関係数という、測定値の一致を評価する指標は0.50未満であった。研究者は、その研究の対象と機器の組み合わせでは、現状のスマホによる値を専用機器の代用とすることに慎重な結論を示した。健康な参加者の機器比較であり、18〜39歳の女性の寝る前の使用判断にそのまま当てはめることはできない。[15]
ここで「どちらかが間違い」と急いで決める必要はない。異なるシステムと参加者で得た結果である。ある方式でうまく測れたことは、別の方式まで保証しない。また有意差がないという結果と、値が十分一致するという評価も、同じ言葉ではない。平均的な差の有無を読む視点と、互いを代用できるかを見る視点を分けたい。[3][15]
さらに、神経や眼の疾患のある人を除いた20歳超のボランティア50人を調べた試作品の観察研究では、画像を得るのに繰り返し試行が必要になることがあった。スマホが算出する瞳孔の収縮割合は、ペンライトや専用機器で得る値より小さく、ばらつきも小さかった。数字が落ち着いて並ぶことだけでは、正しく測れている証明にならないのである。この対象と試作品での結果が18〜39歳の女性にもそのまま当てはまるかは、別に検証する必要がある。[8]
この失敗例の意味は、携帯による技術を全否定することではない。見栄えのよい値が表示されても、比較相手を置いて確かめる工程が必要だということだ。寝室で撮った目の写真にも同じ慎重さを向けたい。明るい画面に目が写ることと、研究用の反応曲線が得られることは、分けて扱うべきである。[8][15]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
誤差の小ささだけで、今夜の睡眠は判定できない
家庭での計測に向けた別の技術研究では、顔認証に使う近赤外線の前面カメラと、自撮り用のカメラを組み合わせたシステムが検討された。専用機器と比較した際、瞳孔サイズの追跡で平均絶対誤差の中央値が0.27mm、サイズ変化の追跡では誤差の中央値が3.52%であった。高齢者が自宅で自ら操作する使いやすさも調べられた。高齢者での使いやすさの結果を、18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[17]
平均絶対誤差とは、測定値と比較基準のずれを、方向を打ち消さず大きさとして評価したものである。この数字は、どれくらい近い値で追跡できたかを読む手掛かりになる。しかし測定精度と、その値から何を判断できるかは別の段階である。瞳孔を精密に測ることができても、就寝前の使用時間の適否を決めるには、睡眠を評価する別の検証が要る。[17]
照明の影響を補正する研究でも、目指していたのは光への反応を安定して評価することであった。背景の明るさの影響を取り除き、反応する瞳孔と反応しない瞳孔を区別するための指標を開発している。その指標が安定していたことを、どんな照明でも睡眠に同じ影響しかない、と言い換えることはできない。[20]
補正は、ばらつきの理由を整理する道具である。生活の中の光そのものを消してしまう操作ではない。「照明によらず安定」という結果で、安定している主語は計算後の指標である。夜の体の反応が何も変わらないという宣言にしてしまうと、研究が実際に評価した対象から離れてしまう。[20]
寝る前の行動を考えるときには、「測定は正確か」と「その測定で自分の問いに答えられるか」を別々に問うとよい。瞳孔のサイズ、対光反射の評価、夜の過ごし方は互いに関係を考える対象ではあるが、同じものではない。高精度という言葉だけに、結論の運転席を渡さないことである。[17][20]

よくある誤解
「瞳孔が縮めば光はもう問題にならない」という考え方は、反応が起きたことを、影響の消失と読み替えている。対光反射は光に対する収縮であり、その測定値は背景照明にも左右される。縮んだという結果は目の反応を示すが、それをもって睡眠に関する安心の判定にはしない。[20]
「しばらく見てまぶしくなくなったなら、時間の影響だけを見ている」という理解にも注意が要る。照明を替えた前後を比較していたら、背景条件も変わっている。対光反射を測る研究で照明の寄与を分離しようとしているのは、同じ値の違いに複数の要因が入り込むからである。自分の感覚を否定する必要はないが、理由をひとつに決めないことだ。[20]
「スマホで数値になれば、目で見るより必ず信頼できる」という思い込みも避けたい。若年成人の比較で専用機器に近い測定が得られた一方、別の比較では一致が低く、試作品では収縮の割合が小さめに出た。数字の有無より、どういう装置をどの相手と比べたかが重要である。アプリの表示を、今夜眠れるかどうかの診断に使わない。[3][8][15]
これらに共通するのは、手前の結果で、その先の問いまで解決したことにしてしまう点である。光に反応した、測れた、測定値が安定した。それぞれに意味はある。ただし意味のある結果ほど、元の対象を付けたまま読む方がよい。目についての数字を、夜全体の保証に広げずに済む。[17][20]
今日からできること
- 携帯を開いた直後と、閉じる前の場面を言葉で残す。時間と一緒に、居間か寝室か、照明を替えたかも書く。9人を繰り返し測った実験が示す背景照明の影響を、場面を比べる際の注意点にする。[20]
- 「まぶしさ」「目の見た目」「眠気」を別々の欄にする。これは効果を測る検査ではなく、自分が何を観察したかを混ぜないためのメモである。対光反射の指標を、そのまま睡眠の結果として記録しない。[20]
- 反応の速さを紹介する記事では、始点と終点を確かめる。5種類の推定法を比べた研究が扱う潜時は、収縮開始までの遅れである。「慣れるまで」と読み替えて、閲覧を延ばす理由にはしない。[2]
- 携帯の写真や計測表示だけで、睡眠に問題がないと決めない。100人を対象にした機器比較でも一致は低かった。家庭で数値を追うこと自体を目的にせず、気になる健康上の問題は医師に相談する。[15]
- 夜の予定は、瞳孔が変わるのを待って決める形から離す。いつ返信を終え、どこで携帯を置くかを先に考えるための段取りであり、特定の時刻や待ち時間の効果を保証する方法ではない。光への反応を睡眠の合格判定にしないための工夫である。[20]
生活のメモを付けても、それだけで因果関係は証明できない。見始めと見続けた後を比べる目的は、目の感覚を疑うことではなく、どの場面でそう感じたかを具体的にすることだ。机の上で見ていた画面を、寝床へ持ち込んだか。その切り替わりまで書けば、単に「慣れた」のひと言では見えなかった、自分の行動の区切りを考えられる。

オンザショアで、画面を見る予定とは別の時間を置く
夜の予定を組むとき、画面の状態を確かめ続ける代わりに、体を動かす時間を予定表に置くという選択肢もある。オンザショア立川店は、運動を生活の中に組み込むための場所である。レッスンによる睡眠の改善をここで約束するものではなく、続ける予定を具体的にするための案内である。
営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。自分の予定と照らして通う時間を選びたい。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。仕事や用事のある日の移動と合わせて、通う時間を考えられる。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
店の案内と料金で通う条件を確認できる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。予定が合う日は体験の予約へ進める。携帯を閉じた後に何をするかまで含めて、自分の夜の予定を選びたい。
参考文献
[1] Application of Pupillometry in Neurocritical Patients — Hsu CH, Kuo LT., 2023, Journal of personalized medicine. DOI: 10.3390/jpm13071100
[2] Model-based comparison of latency estimation methods for the pupillary light reflex — Schepelmann M, Krojanski HG., 2026, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-026-68921-9
[3] Establishing the operating conditions of ‘Ocula AI’ in capturing the pupillary light reflex — Khuu SK, He R, O’Brien B., 2026, Clinical & experimental optometry. DOI: 10.1080/08164622.2025.2598018
[8] Using smartphone pupillometer application to measure pupil size and light reflex: An unsuccessful prototype and analysis of the causes of failure — Tan HH, Lee KC, Chen YR, Huang YC, Ke RS, Horng GJ, Chen KT., 2025, Medicine. DOI: 10.1097/md.0000000000041682
[15] Interdevice Agreement between a Smartphone and a Commercial Pupillometer — Rattan Y, Girgla KK, Mahajan G, Prasher P., 2024, International journal of applied & basic medical research. DOI: 10.4103/ijabmr.ijabmr_396_23
[17] At-Home Pupillometry using Smartphone Facial Identification Cameras — Barry C, De Souza J, Xuan Y, Holden J, Granholm E, Wang EJ., 2022, Proceedings of the SIGCHI conference on human factors in computing systems. CHI Conference. DOI: 10.1145/3491102.3502493
[20] Machine learning approach for ambient-light-corrected parameters and the Pupil Reactivity (PuRe) score in smartphone-based pupillometry — Bogucki A, John I, Zinkiewicz Ł, Jachura M, Jaworski D, Suwała K, Chrost H, Wlod, 2024, Frontiers in neurology. DOI: 10.3389/fneur.2024.1363190
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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