
体幹運動の研究は、良い結果だけを並べない
横へ動くときの成績を考えると、「体幹を鍛えればよい」という答えも浮かぶ。だが、大学卓球選手と痛みのあるサッカー選手の試験では、結果が異なっている。対象や課題が違うため、体幹という言葉だけで同じ効果を期待しないことが大切である。[3][4]
大学卓球選手18人の無作為化試験では、男性11人、女性7人を体幹トレーニング群と対照群に分け、12週間の変化を調べた。筋持久力やバランスとともに、エドグレン・サイドステップという横移動のテストで、時間と群の有意な交互作用があった。交互作用とは、時間に伴う変化の仕方が群によって違うという意味である。男女混合の大学競技者の結果なので、18〜39歳の女性に同じ改善を予測する材料としては限定的である。[4]
一方、その試験で速さ、筋力、パワーには同様の有意な交互作用がなかった。横移動の成績が良くなったことを、「体力の全項目が一斉に改善した」と広げて読むことはできない。研究者は、競技に即して段階的に組まれたトレーニングとの関係を挙げ、総合的な計画の補助要素として位置づけている。[4]
対して、鼠径部に痛みのあるサッカー選手20人を対象とした無作為化試験では、体幹トレーニングを12週間行った群と対照群を比較した。敏捷性を測るTテストとエドグレン・サイドステップで、時間と群の有意な交互作用は見られなかった。本人が回答する股関節・鼠径部の状態の評価は改善しても、敏捷性は同じ結論にならなかったのである。痛みのある競技者が対象であり、健康な18〜39歳の女性へそのまま当てはめるには前提が異なる。[3]
この結果は、体幹運動があらゆる人の横移動に役立たないという証明でも、痛みが軽くなれば敏捷性も戻るという保証でもない。その対象に、その方法を行い、その指標で比較した結果として読む。卓球の試験と並べると、体幹トレーニングという大きな名前だけでは、記録の変化を予告しきれないことが分かる。[3][4]
別の研究では、健康な若い成人を対象に、仰向けで体幹の安定と脚の協調を結びつける運動を調べた。男性17人の無作為化クロスオーバー試験と、男女22人の前後比較という異なる設計を用い、毎日10分間、2週間実施した。静的バランスや横移動中の動き、座位での体幹前屈には有意な改善があったが、筋力やパワーに関わる成績には有意な変化がなかった。男性のみの試験と男女混合の試験を含むため、18〜39歳の女性だけに同じ結果が生じるかは分けて検討する必要がある。[2]
前後比較は、運動を行う前と後を比べる設計であり、原因を判断する際には、対照群との比較より慎重さを要する。また、横移動中の身体の動きが変わったことと、学校の反復横跳びの得点が増えたことは区別すべきである。体幹と脚の協調を考える材料にはなるが、ヨガやピラティスをすれば同じ結果になると置き換えない。[2]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
同じ成績を出す身体の使い方にも差がある
記録は見やすい。けれども記録だけでは見えない差もある。前十字靱帯の再建後の選手を含むプロサッカー選手26人の横断研究では、方向転換を終える時間に群間や脚の間の有意差がなかった。一方、測定した足首や膝の動きには差があった。横断研究とは、その時点の状態を比べる観察研究である。術後のプロ競技者を含む比較であり、18〜39歳の女性の日常動作にそのまま当てはめるための研究ではない。[16]
対象のうち10人は手術後9か月でリハビリテーション中、16人は健康な対照だった。課題は90度の方向転換で、身体に着けるセンサーなどを用いて調べている。これは反復横跳びの安全基準を作った研究ではないが、所要時間が同程度でも、異なる動きで成績を出す場合があるという例になる。[16]
したがって、けがの後に以前の点数へ戻ったとしても、その点数だけで運動復帰の可否を決めるのは適切ではない。痛みや術後の経過がある人は医師に相談し、成績以外に何を確かめるかも相談の対象にする。研究で見つかった動きの差を、自分で特定の角度に直すための処方にしないことも必要だ。[16]
方向転換の動作を検討したレビューも、速く動くための工夫と、膝の前十字靱帯への危険を減らすための工夫が、一致しない場合があると指摘している。両方に望ましい可能性のある特徴もあれば、負担を減らすための特徴が成績を下げ得る場合もある。速い記録を唯一の正解にしない理由である。[8]
このレビューはスポーツでの切り返しを扱い、18〜39歳の女性の体力測定へそのまま適用できるかは別の問いである。そのため、そこで示された身体の使い方を、一般の体力測定へ一律に移すことは避けたい。足をどこへ置くか、膝をどれだけ曲げるかといった細部を、文章だけから最大速度で試す必要はない。数字を良くする相談と、不安なく動ける範囲を確かめる相談は、同時に持ってよい。[8]
日常の目的なら、「去年の自分より良い点を取る」以外にも問いを置ける。横へ移る動作に不安があるのか、続ける運動を探しているのか、競技で速い切り返しを求めているのか。研究で使う対象と課題が異なる以上、目的を先に言葉にする方が、自分に必要な測定や運動を選びやすい。[7][8][12]

よくある誤解
「息が上がったから、持久力の悪さが証明された」という読み方は早い。横移動のインターバル運動で心拍数が上がることは確認されているが、それは敏捷性のテストの成績を心肺機能の成績に変換する式ではない。息の苦しさ、運動のテンポ、横移動の成績を別の欄に書くくらいの距離があってよい。[7]
「筋力が増えれば反復横跳びも必ず伸びる」という思い込みも修正したい。方向転換のレビューでは筋力・パワーと成績の関連は一貫せず、女性選手の試験でも、横ジャンプや一部区間の改善が方向転換の総時間の改善に直結しなかった。能力の一部が伸びることと、複合した課題の記録が伸びることには段差がある。[5][12]
「体幹トレーニングならどの種目でも同じ結果になる」という予想は、次の比較に合わない。卓球選手の試験には横移動の改善を支持する結果があり、鼠径部痛のあるサッカー選手の試験には敏捷性の改善を支持しない結果がある。異なる結果を消さずに並べると、種目名ではなく、誰が何を行い何で評価したかを見る必要がはっきりする。[3][4]
記録が同じなら身体の状態も同じ、という考えにも留保が要る。術後のサッカー選手の研究は、時間が同程度でも動き方に差があり得ることを示している。これは記録を捨てる理由ではない。点数が答えられる問いの範囲を知って使う理由である。[16]
今日からできること
- 結果表を見たら、横移動の成績と運動後の息の感覚を分けて記録する。10人の比較研究が測った心拍数は、横移動の成績そのものとは別の指標だった。[7]
- 運動を選ぶ前に、横へ速く動きたいのか、続けて動けるようになりたいのかを書き出す。毎分84拍と112拍で心拍反応が異なった研究は、動作名だけで強度が決まらない例になる。[7]
- 筋力の記録と方向転換の記録は別に振り返る。29人を6週間調べた試験でも、横ジャンプと方向転換の総時間は同じ変化を示さなかった。[5]
- 体幹運動の計画を相談するときは、対象と測定項目も確認する。同じ12週間でも、卓球選手と鼠径部痛のあるサッカー選手では敏捷性の結果が異なった。[3][4]
- けがの後は点数だけで復帰を決めず、医師に相談する。26人のサッカー選手の比較では、方向転換の時間に有意差がなくても身体の動きには差があった。[16]

オンザショア立川店で、点数とは別に運動の時間を持つ
横へ素早く切り返す記録を確かめる日と、身体を動かす習慣をつくる日は、目的を分けて予定に置ける。オンザショア立川店を検討するときも、反復横跳びの点数の伸びを約束として求めるより、自分が続けたい運動と通える時間を照らし合わせたい。営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。仕事の前か帰りか、無理なく足を運べる時間から候補を絞りたい。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを扱う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。店の案内と料金を見ながら、通う日の動線を考えられる。ヨガを体験する場合は60分で税込1,980円。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタル込みで、体験の予約から申し込める。測定の採点表とは別に、生活の予定表へ運動の時間を置くための選択肢となる。
参考文献
[2] A supine exercise program linking trunk stability with lower extremity coordination is associated with improved body balance and agility: A study using randomized crossover and pre-post trial designs — Atomi A, Sato M, Oyauchi M, Takano W, Shimizu M, Watanabe T, Atomi T, Atomi Y., 2026, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0345749
[3] Does Core Training Improve Agility Performance in Soccer Players With Groin Pain? A Randomized, Single-Blind Study — Chaari F, Rahmani A, Peyrot N, Harrabi MA, Fendri T, Rebai H, Boyas S, Sahli S., 2025, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2024-0259
[4] Effects of Periodization Core Training on Physical Fitness in College Table Tennis Players — Dong K, Jeong G, Tian J, Chun B., 2025, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0323430
[5] Effects of wearable resistance during warm-up on physical fitness measures in young female athletes — Ryan C, Uthoff A, Stewart N, McKenzie C, Cronin J., 2025, European journal of sport science. DOI: 10.1002/ejsc.12236
[7] Muscle activation and heart rate responses to a side-step interval exercise — Thiebaud RS, Abe T, Bravo JC, Giovannitti N, Sullivan AP., 2018, Clinical physiology and functional imaging. DOI: 10.1111/cpf.12413
[8] Change-of-Direction Biomechanics: Is What’s Best for Anterior Cruciate Ligament Injury Prevention Also Best for Performance? — Fox AS., 2018, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.1007/s40279-018-0931-3
[12] Understanding change of direction ability in sport: a review of resistance training studies — Brughelli M, Cronin J, Levin G, Chaouachi A., 2008, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.2165/00007256-200838120-00007
[16] Wearable technology identifies differences in change of direction kinetics and kinematics in soccer players with a history of anterior cruciate ligament reconstruction — Marques JB, Sideris V, Whiteley R, Read PJ, Gomes MM, Santiago PRP., 2026, Knee surgery, sports traumatology, arthroscopy : official journal of the ESSKA. DOI: 10.1002/ksa.12679
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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