
自分の鼻の変化と、測った場所の違いも残す
匂いが変わったと感じると、原因をすべて皮膚の側へ置きたくなる。しかし、体臭を嗅ぎ分ける側を調べた研究もある。女性36人を対象に、自然に排卵する女性18人と経口避妊薬を使用する女性18人が、月を通じて週ごとに体臭と通常の匂いの識別課題を受けた。[11]
自然に排卵する群では、卵胞期から黄体期へ移る時期に、体臭の嗅ぎ分けの成績が19%低下した。経口避妊薬を使う群では、より遅い時期に20%の低下が見られ、休薬期間に着目して整理し直した分析では23%低下した。いずれも、通常の匂いの識別では同様の変化は見られなかった。[11]
これは「生理前は匂いが強く感じられる」という実験ではない。違いを嗅ぎ分ける課題の正確さと、匂いが強いと感じることは別である。成績が下がった数字を、そのまま感度が上がった証拠に反転させてはいけない。研究ごとに、問われたことが違う。[11][13]
知覚実験で示された成分の強さの評価と、別の実験で示された嗅ぎ分け成績は、互いに単純な矛盾でもない。前者は特定の成分をどの程度強いと感じるか、後者は体臭の違いを正しく区別できるかという課題だからだ。周期による変化を考える際は、「鼻が良くなる、悪くなる」という一列の説明に押し込まない方が正確である。[11][13]
測定する場所によって結果の意味が変わることは、体の別の試料を扱った研究にも表れている。生殖年齢の女性25人から、月経周期の中で繰り返し採取した尿100検体を調べたパイロット研究では、測定対象98成分のうち36成分が検出されたが、尿中の濃度に周期を通じた統計的に有意な変動は見られなかった。[10]
皮膚のガスに変化があった研究と、尿中で有意な周期変動がなかった研究を並べても、どちらかを消す必要はない。皮膚で集めたガスと尿は同じ試料ではなく、測った対象や参加者も異なる。「体のどこかで測れる成分は、全部同じ周期で動く」と考えないことが、この違いを読む入口である。[1][10]
尿の研究では、タンポンの使用者とナプキンの使用者の間で、一部の尿中成分の濃度に差も見られた。著者らは月経用品が揮発性成分への曝露源になりうるとしたが、臨床的な意味も含め、より大きな研究での確認を求めている。これは月経用品の匂いから健康への害を判定した試験ではない。[10]
尿の研究で示された差の一つは、2-ブタノンの調整後の係数1.58、95%信頼区間0.16〜3.00だった。単位は濃度を対数で表した尺度であり、匂いが1.58倍強いという意味ではない。区間の幅も併せて示された、少人数の観察結果である。数値のある研究でも、その数値が人の感覚を直接表すかは別に確かめたい。[10]
月経用品の化学物質を扱う系統的レビューでも、15本の論文を検討し、揮発性有機化合物や香料成分を含む複数の化学物質群の検出が報告された。レビューが扱ったのは製品中の化学物質と曝露の問題であり、生理前の腋の匂いを説明する試験とは異なる。検出されたことを、鼻で気づく匂いの強さに置き換えてはならない。[5]
系統的レビューという形式は、関連する研究をまとめて検討する強みを持つ。ただし、月経用品のレビューで検討されたのは製品中の化学物質や曝露である。研究の型が強そうだからという理由で、皮膚の匂いに関する直接の証拠より優先するのではなく、まず自分の問いと測定対象が合っているかを見る。[5]
日常でメモするなら、使った製品を体の変化と同じ欄に混ぜず、別に書くのがよい。香りのある製品を使った日なのか、いつもと同じ身支度だったのか。製品名の一覧を作り込む必要はない。自分の匂いだと思っていたものに、別の条件が重なっていなかったかを後から確かめられればよい。[5][10]
ただし、これらの研究から、月経用品を特定の種類へ替えれば体臭が改善するという勧めは導けない。尿の研究は繰り返し測定を行った観察研究であり、体臭対策として製品を割り当てて比べた介入試験ではない。製品の違いと体臭の改善を結ぶ前に、何を評価した研究かに戻る必要がある。[10]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「生理前は酸っぱい匂いになる」と、匂いの言葉を全員に当てはめるのは早い。皮膚ガスの研究が示したのは一部の成分と周期の関連であり、対象者全員を共通の匂いに分類した結果ではない。体臭成分の知覚実験では、感じにくい人がいることも示されている。自分に合わない匂いの表現へ、無理に経験を寄せなくてよい。[1][13]
「周期に関連する成分が見つかったなら、匂いでPMSが分かる」という使い方もできない。皮膚ガス研究は、月経関連症状の理解や将来の指標の可能性を探る段階にある。PMSの重い群と軽い群で見られた成分の違いを、家庭の鼻で症状の重さを判定する道具に変えてはいけない。診断や健康状態の判断は医師に相談する対象である。[1]
さらに、排卵期の匂いが男性に心地よく評価された研究を、女性の魅力や身だしなみの順位表にするのも違う。評価した条件と目的を離れて、人の価値まで論じる数字ではない。匂いを気にして運動や人との予定をすべて組み直す前に、その研究が誰に何を尋ねたかを確かめたい。[9]
匂いの悩みを「気のせい」と片づけることと、研究を越えて原因を断定することの間には、観察を残すという選択肢がある。変化に気づいた経験は、そのまま記録してよい。ただ、そこにホルモン名や成分名を急いで付けなくてよい。少人数の探索研究から出発する今の知識には、そのくらいの距離感が合っている。[1]

今日からできること
- 月経前と月経中を別に記録する。皮膚ガス研究は月経期、排卵前、黄体期中頃、黄体期後半という4つの時期で比較している。「生理の近く」でまとめず、気づいた日と月経との前後関係を言葉にする工夫である。[1]
- 湿りと匂いのメモを分ける。服のどこが湿ったかと、どこで匂いに気づいたかをそれぞれ書く。研究では肘の内側と腋という2か所で結果が違い、ガス成分の変化は発汗量の結果とは区別する必要がある。[1]
- 「どんな匂いか」だけでなく、普段と違うと感じた場面を残す。嗅ぎ分け研究の36人が行ったのは識別の課題であり、家庭で匂いの強さを採点する試験ではない。厳密な点数を付けるより、通勤後や着替え時などの状況を書いておく。[11]
- 月経用品や香りのある製品を替えた日は、その変更も添える。25人を追った尿の研究と15論文の系統的レビューは、製品という条件を考える理由にはなるが、特定の製品で体臭を改善できるという根拠ではない。[5][10]
- 12人が完了した皮膚ガス研究の結果を、自分の診断に使わない。匂いからPMSの重さを決めず、体調面の困りごとがあるときは、匂い以外の症状や生活で困る場面も整理して医師に相談する。[1]
オンザショア立川店で、通う条件を確かめる
汗の匂いが気になる日の予定を考えるなら、まず運動を続ける場所の選択肢を確認しておきたい。オンザショア立川店は、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガとピラティスも行っている。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。
営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。朝と仕事帰りのどちらを通う時間にするか、生活の予定と照らし合わせるための条件となる。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる種目を確かめてから、時間と持ち物を確認する順序がよい。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
通い方の確認には店舗トップと料金、実際の入口には体験の予約がある。時間、場所、種目を生活に合わせて選ぶための情報である。

参考文献
[1] Volatile organic compounds from human skin as biomarkers of menstruation phase and severity of premenstrual syndrome: An exploratory pilot study — Fujii T, Matsuura N, Morita Y, Morimoto K., 2023, Heliyon. DOI: 10.1016/j.heliyon.2023.e19627
[5] Chemicals in menstrual products: A systematic review — Marroquin J, Kiomourtzoglou MA, Scranton A, Pollack AZ., 2024, BJOG : an international journal of obstetrics and gynaecology. DOI: 10.1111/1471-0528.17668
[9] Human ovulatory phase-increasing odors cause positive emotions and stress-suppressive effects in males — Ohgi N, Shirasu M, Ogura Y, Hirasawa Y, Okamoto M, Kawamura R, Takikawa H, Touha, 2025, iScience. DOI: 10.1016/j.isci.2025.113087
[10] Feminine Hygiene Products and Volatile Organic Compounds in Reproductive-Aged Women Across the Menstrual Cycle: A Longitudinal Pilot Study — Ding N, Lin N, Batterman S, Park SK., 2022, Journal of women’s health (2002). DOI: 10.1089/jwh.2021.0153
[11] Women Have Reduced Ability to Discriminate Body Odors During the Withdrawal Period of Oral Contraception — Endevelt-Shapira Y, Pinchover L, Perl O, Bar E, Avin A, Sobel N., 2020, Chemosensory perception. DOI: 10.1007/s12078-019-09273-9
[13] Influence of gender and culture on the perception of acidic compounds of human body odor — Ferdenzi C, Razafindrazaka H, Baldovini N, Poupon D, Pierron D, Bensafi M., 2019, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2019.112561
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事
- 運動すると鼻水が出る日は終了後も記録、分泌量と鼻の通りを分けて考える
- 朝に鼻水が出る理由は冷気にもある?スタジオへの道と動き始めを分けて考える
- 運動後に目が赤くなると涙も濃い?充血の見た目と水分不足の指標を分けて読む
- 運動後の胃酸逆流は跳ぶ動きで違うか、腹部の揺れと圧を分けて考える理由
- プロテインを水で飲む日の濃さ、一杯の栄養量だけでは浸透圧が分からない理由
- オートミールの朝ごはんは冷蔵で変わる?再加熱の前に読む血糖試験の比べ方
- オートミールの朝食は粘りだけで選べるか、繊維の量と分子の長さを分けて考える
- 生理中の運動は筋肉の酸素で決める?血液の濃さと近赤外線の値を分ける視点
- 生理前の運動で合図に遅れたら、反応の速さと選ぶ正確さを分けて確かめる
- 生理前に甘いものが止まらない日、同じ味への慣れと次を欲しがる気持ちを分ける
- 生理前の睡眠が浅いと動きも忘れる?睡眠の波形と翌日の再現を分けて読む
- 運動する前のコーヒーは普段の量も記録、飲まない朝のだるさと効き目を分ける
- 朝に冷水を飲んでから体温を測るなら、口の冷たさと朝の記録をどう分けるか
- 朝のラジオ体操で頭を動かすと景色が揺れる?首の角度と視線の安定を考える
- 生理前に夢をよく見る朝、覚えている内容とレム睡眠の量を分けて考える
- 運動は睡眠の何時間前まで?メラトニンを一回測っても眠気の時刻を決められない理由
- 夜の間食は唾液も確認、食べている間の潤いと寝る前の口の状態を分けて考える
- 運動前の間食は歯に挟まる感覚で選べるか、口に残るでんぷんの分解を考える
- ソイプロテインを運動前に飲むなら、ペプチドの吸収経路と速さを分けて読む
- 食事・運動・睡眠で健康を目指すなら、同時に変える効果と相乗効果を分ける
- 運動後に飲むプロテインは血流で変わるか、血中濃度と筋肉への取り込みを分ける
- ソイプロテインを夜に飲むなら、食後の数値と翌朝までの筋合成を分けて考える
- 生理前の味覚は苦い方へ変わる?気づく濃さと好きな味を分ける食事の記録
- 生理中の筋トレは力を保つ時間も確認、一瞬の最大筋力と保持中の震えを分ける
- 生理中に運動すると拍子が違って聞こえる?音の速さと動作の遅れを分けて考える
- プロテインの水割りはリンまで比べる?表示の量と吸収の根拠を分ける読み方
- 運動後の髪の毛がボサボサ、スプレーの固まり方を汗の塩分だけで決めない
- ピラティスのレッグウォーマーで神経も速くなる?足の温かさと伝導を読み分ける
- 運動前のプロテインを夕食に足す前に、食品と飲料の合計から不足を決めない読み方
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
2






