70代女性の体脂肪率は筋肉の脂も表す?全身の割合と画像の数値を読み分ける

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画像の密度も、すべての筋肉で共通の成績表ではない

全身の体脂肪率から局所へ目を向けたあとも、画像の数字を万能にしてはいけない。筋肉量や栄養の評価を整理したレビューは、超音波、CTなどの測定と、握力や身体機能を区別して取り上げている。画像が表す組成と、体を動かした結果は、関連を調べる対象であって同じ検査ではない。[3]

また、画像を撮る位置が違えば何を代表するかが問題になる。心不全で入院した患者200人を対象とする後ろ向きの比較研究は、胸部のいくつかの位置と、腹部の腰椎の位置で筋肉の評価を比べた。うち89人、44.5%が女性である。胸部の画像を腹部の画像の代わりに使えるかが研究の問いだった。心不全で入院した患者の比較であり、健康な高齢女性や18〜39歳の女性へそのまま当てはめる根拠にはならない。[11]

調べた胸部の位置の中で、腹部の評価との相関が最も強かったのは第12胸椎の高さであり、筋肉量の指標で相関係数0.834、筋肉間脂肪割合で0.757だった。相関は集団内での値の連動を示す。胸の画像と腹の画像が、個人ごとに同じ数字になることを示した結果ではない。[11]

この研究が検討したのは心不全患者の画像同士の対応であり、健康な70代女性の体脂肪率や検査の必要性を判断する根拠には使えない。「筋肉の画像」という名前だけで、胸、腹、大腿の数値を同じものとして並べないための例である。前回と今回の報告書を比べるなら、測定した筋肉や位置も確認したい。[11]

もう一つ、筋肉の大きさと脂肪の指標が異なる方向を示した例がある。股関節骨折後2か月の41人と、骨折のない高齢者693人を比べた横断研究では、体幹の多くの筋肉で骨折群の断面積が小さかった。一方で、とくに女性ではCTの減衰値が高く、筋肉内脂肪は少ない方向の結果だった。高齢者の骨折後の比較であり、18〜39歳の女性の日常的な体組成の変化へ直接当てはめることはできない。[18]

断面積の差は、例外を除き12.1〜38%小さいという範囲だったが、脂肪の増加は伴っていなかった。対象集団を一時点で比較した研究であり、骨折が脂肪を減らしたと結論するものではない。小さい筋肉を見て「中は脂だらけ」と想像することも、脂肪が少ない指標を見て「筋肉は十分」と判断することも、この結果からは支持されない。[18]

家族が持ち帰る検査説明は、どうしても短くなる。「筋肉が少ない」「脂肪が多い」という言葉の前に、どこの画像か、量の話か組成の話かを付け直す。それだけで、別の検査の説明を取り違える余地を減らせる。

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女性の研究では、脂肪と代謝も分けて調べた

肥満のある成人女性54人を対象とした研究は、体組成、握力、磁気共鳴画像などを組み合わせ、筋肉の量と働き、脂肪の指標を調べた。平均年齢は48±14歳で、70代女性の代表値として使う研究ではない。18〜39歳の女性についても、肥満の有無や年齢が異なるため、この集団の値をそのまま基準にはできない。ただし、女性の筋肉を「脂肪があるから弱い」という一本の説明にしないために参考になる。[16]

この研究での筋質は、握力を腕の除脂肪量で割った値として評価された。メタボリックシンドロームのある女性では、そのない女性に比べてこの値が低く、6.3±1.8対7.8±1.6だった。一方、四肢の除脂肪量そのものや、身長・体重で補正した筋肉量の指標には群間差が認められなかった。量が同じようでも、量当たりに出せる力は違っていた。[16]

さらに、インスリン抵抗性、つまりインスリンの働きに対する体の反応が低下した状態の指標を解析に入れると、量当たりの握力と筋肉間脂肪・筋細胞内脂質との関連は認められなかった。著者らは、この集団の弱さに関係したのは筋肉量や脂肪蓄積それ自体よりインスリン抵抗性だったと結論している。脂肪の画像だけを原因として扱う説明とは違う。[16]

ここでいう筋質は、画像の密度そのものではない。力を量で割った指標としての筋質と、脂肪の蓄積などを画像で評価する筋質が、同じ論文にも登場する。検査説明にその言葉があったら、「この場合は何を測っているのか」と尋ねる意味がある。筋質は通知表の科目名のようでいて、実際の評価内容を確かめる必要がある。[3][16]

70代の母に、中年女性の数値を目標として渡す必要はない。むしろ対象の違いを保ったまま、「脂肪」「量」「力」「代謝」を分けて話すことが大切だ。全身の体脂肪率を下げる目標だけに寄せると、この研究が同時に見た要素のいくつかが話題から消えてしまう。[16]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「70代女性の平均体脂肪率に近ければ、筋肉の中も安心」という考え方は、全身の割合で局所を代用している。70代を対象に含む追跡研究では、全身の体脂肪割合を考慮しても大腿の筋肉内脂肪と発症との関連が残った。平均との差だけで、画像で調べる情報まで判定する読み方はできない。[13]

逆に「筋肉内に脂肪があるなら、体脂肪率を下げればすべて解決する」という考えも飛躍である。加齢に伴う筋脂肪化を扱ったレビューは、筋力や移動能力、代謝といった複数の問題を論じている。また筋肉の健康と栄養のレビューでは、どの体重や体格でも筋肉量の低下や低栄養は起こりうるとされている。体重の軽さだけを健康の代わりにしないことが必要だ。[2][3]

「画像で脂肪が少なければ筋肉量も保たれる」という思い込みにも反例がある。骨折後の高齢者を比較した研究では、筋肉の断面積が小さい一方、脂肪が少ない方向の画像所見が出た。脂肪の少なさだけでは、筋肉の量を判断できない。[18]

そして「筋脂肪化の研究があるのだから、全員が画像検査を受けるべきだ」という話にはならない。研究で画像が役立ったことと、個人に検査を勧める判断は別である。母の体調や既往歴を踏まえ、何を確認する必要があるかは医師に相談する。研究の数値を持参するなら、検査の要求より、説明を理解するための質問に使いたい。

今日からできること

  • 母の測定票を読むときは、全身の体脂肪率と、画像で評価した部位の脂肪を別の欄に記録する。70〜79歳の追跡研究でも、全身と大腿の指標は区別されていた。[13]
  • 前回と今回の画像の比較では、測った位置も確認する。胸部と腹部を比べた200人の研究は心不全で入院した患者が対象であり、健康な高齢女性の評価へそのまま転用できない。検査を受けている場合は、報告書の部位と指標の意味を医師に確認する。[11]
  • 筋肉量の数字を見たあとに、歩く場面で変わったことも言葉で残す。平均4.0年の追跡研究は、体組成と筋力、歩行速度を一緒に調べていた。生活の記録は診断値にせず、相談時の説明に用いる。[17]
  • 筋質という説明には「画像の指標か、力を量で割った指標か」と確認を添える。女性54人の研究では、握力を腕の除脂肪量で割って筋質を評価していた。[16]
  • 体脂肪率だけを下げる食事目標を急いで決めず、食事や体調の変化を医師に相談する。筋肉の健康のレビューは、どの体重でも筋肉量低下や低栄養がありうるとしている。[3]

母と同じ体組成計に乗った娘が、数字だけを横並びにして励ましたくなることもあるだろう。けれど、家族で同じ目標値を持つより、測定の意味と本人の困りごとを分けて聞くほうが話は具体的になる。「何%にするか」から始めず、「この数字で何が分かり、何を別に確認するか」から始める。検査結果を読む時間を、食事を責める時間にしないための工夫でもある。

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オンザショアで、通う時間と場所を確かめる

測定票の数字と実際に体を動かす時間は、分けて考えたい。運動への参加を検討するときは、自分の体調に合う内容と生活の予定を照らし合わせる。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。通う場所と時間を具体的に照らし合わせられる。

レッスンには常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。ほかに女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもある。常温で動く時間を探すか、個別のトレーニングを検討するか、予定を立てるときの選択肢になる。参加を検討するときは、店のトップと料金から内容を確認できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約の案内もある。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。体験の時間、持ち物に含まれるもの、参加条件を確認してから、継続する予定を考える場所である。

参考文献

[2] Myosteatosis in the Context of Skeletal Muscle Function Deficit: An Interdisciplinary Workshop at the National Institute on Aging — Correa-de-Araujo R, Addison O, Miljkovic I, Goodpaster BH, Bergman BC, Clark RV,, 2020, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2020.00963

[3] Advances in muscle health and nutrition: A toolkit for healthcare professionals — Prado CM, Landi F, Chew STH, Atherton PJ, Molinger J, Ruck T, Gonzalez MC., 2022, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2022.07.041

[11] Skeletal muscle quantity and quality evaluation in heart failure: comparing thoracic versus abdominopelvic CT approaches — Mirzai S, Persits I, Martens P, Estep JD, Wilson Tang WH, Chen PH., 2024, The international journal of cardiovascular imaging. DOI: 10.1007/s10554-024-03169-w

[13] Association Between Thigh Muscle Fat Infiltration and Incident Heart Failure: The Health ABC Study — Huynh K, Ayers C, Butler J, Neeland I, Kritchevsky S, Pandey A, Barton G, Berry , 2022, JACC. Heart failure. DOI: 10.1016/j.jchf.2022.04.012

[16] The decline in muscle strength and muscle quality in relation to metabolic derangements in adult women with obesity — Poggiogalle E, Lubrano C, Gnessi L, Mariani S, Di Martino M, Catalano C, Lenzi A, 2019, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2019.01.028

[17] Changes in knee extension peak torque and body composition and their relationship with change in gait speed — Osawa Y, Chiles Shaffer N, Shardell MD, Studenski SA, Ferrucci L., 2019, Journal of cachexia, sarcopenia and muscle. DOI: 10.1002/jcsm.12458

[18] Trunk Muscle Composition 2 Months After Hip Fracture: Findings From the Baltimore Hip Studies — Hicks GE, Shardell MD, Miller RR, Eastlack M, Orwig DL, Goodpaster BH, Chomentow, 2019, Archives of physical medicine and rehabilitation. DOI: 10.1016/j.apmr.2018.10.023

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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