ホットヨガの服装は裏表で汗の移動も変わる、吸水量だけで選ばない準備

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

服の性能が上がっても、運動中の体温は別に確かめる

材料実験の数字が大きいと、着るだけで運動中の暑さも大きく変わるように感じる。そこで並べて読みたいのが、人が実際に運動する試験だ。十分に訓練された競技者と国内レベルの競技者を合わせた20人が、異なる上半身の服を着て走る無作為化クロスオーバー試験に参加した。同じ人が条件を変えて比較に加わる研究の型である。対象は競技者であり、18〜39歳の女性が行うホットヨガにそのまま当てはめるには、運動経験と運動の種類が異なるという限界がある。[2]

環境は35℃、相対湿度30%。参加者はピーク酸素摂取量の70%に相当する強度で60分間走った。綿、吸汗生地、圧迫機能のある服、背中の内側にアルミニウムの点状部分がある服が比較された。走行速度、体内や皮膚の温度、水分喪失、暑さや快適さの感覚などが調べられている。[2]

結果は、走行速度、生理学的な暑熱負担、知覚的な応答について、服の間に有意差がなかった。有意差がないとは、この試験で統計的に明確な差が確かめられなかったという意味だ。「吸汗なら必ず体温が低くなる」という期待に、そのまま沿う結果ではない。一方、あらゆる状況で服に差がないという証明として広げるのも適切ではない。[2]

細かく見ると、綿とアルミニウムの点状部分がある服では、吸汗生地や圧迫機能のある服より、冷却機能が十分でないと感じた範囲が大きかった。この違いの効果量は0.43〜0.52だった。全体の体温などの結果と、服のどの部分の冷え方が気になったかという評価は、同じ結論にまとめられない。[2]

素材の性能を測る実験と、人を対象にした運動試験は、答えようとする問いが異なる。前者は開発した布に何ができるかを、後者は特定の運動環境で着た人に何が起きたかを確かめている。さらに、この競技者のランニングを、ホットヨガや運動経験の少ない人の結果に置き換えないことも必要だ。室温の数字が近そうだ、というだけでは対象と運動の違いは消えない。[2][3]

服の説明を読むときは、「水分移動」「布の表面温度」「皮膚温」「体の内部の温度」のどれが結果なのかに目を向けたい。材料実験で良い成績だった服を選ぶことと、その服が自分の運動中の暑熱負担を確実に減らすと期待することには距離がある。選ぶ理由にはできても、体調を服に任せる理由にはしない。この読み分けは、性能を否定するためでなく期待の置き場所を決めるためだ。[1][2][19]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

濡れた感じは、含んだ水の量だけでは決まらない

水をどれだけ含んだかに加えて、肌に触れる布の性質も調べた研究がある。20種類の布を対象に、厚さ、単位面積当たりの重さ、摩擦、表面の粗さ、曲げにくさ、吸い上げた水の高さなどの物性を用い、相対含水率25%、50%、75%で主観的な濡れ感を評価した。含水率の違いと布の性質を合わせて予測モデルが作られている。[4]

この研究では、相対含水率だけでなく、吸い上げる高さ、飽和時の含水量、厚さ、曲げにくさ、摩擦係数が濡れ感に関わる主要な因子として挙がった。どれかが大きいほど一律に濡れて感じる、という単純な直線関係でもない。水をどれだけ含んでいるかによって、物性の影響の仕方が変わった。[4]

相対含水率が低い条件では吸い上げる高さの影響が大きく、中程度では厚さ、曲げにくさ、摩擦の影響が強かった。高い条件では飽和時の含水量が強く関わった。乾き始めから十分に濡れた状態まで、同じ物差しだけで触感を説明しない点が、この研究の読みどころである。[4]

着た直後は気にならず、汗を含んでから肌への張り付きが気になる、という自分の経験を書くなら、時間帯と触れた場所も残しておきたい。ただ「吸わない服だった」で終えると、水が動かなかったのか、厚みや摩擦に関わる触感だったのかを区別しにくい。濡れ感が複数の物性と結びつくという結果を踏まえた、観察の整理である。[4]

体型が違う人や男性の感想を読むときも、「快適だった」という結論のほかに何を評価しているのかを見たい。肌に残る湿り気なのか、布の扱いやすさなのか、運動中の暑さなのか。これらをひとまとめにすると、良かったという感想と体温に差がなかったという試験結果が、不必要に対立して見えてしまう。着用感と生理学的な評価を分ければ、それぞれを選ぶ材料として受け取れる。[2][4]

この布の研究は予測モデルを用いた分析であり、ある素材を着れば誰もが同じ濡れ感になるという保証ではない。重要なのは、含水量だけの説明より、多くの物性を一緒に見たほうが濡れた感覚を捉えやすいという点だ。触感の評価を補助する研究として読み、服を選ぶ人の体型や性別の優劣を示す材料にはしない。[4]

自分の記録でも、異なる日に違う服を着た感想を厳密な比較試験とは呼ばない。その日の体調や運動の内容まで同じだったとは限らないからだ。競技者の試験では環境と運動強度を設定し、同じ参加者が服を変えて試行した。日常の感想は支度の参考として残し、研究と同じ確かさを与えない姿勢が必要である。[2]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「吸水量が多いほど、肌から汗を遠ざけられる」という理解は、吸い込む量と運ぶ方向を混ぜている。両面の性質を変えた布の研究は、水がどちらへ動くかを設計し、逆向きとは異なる性能を示した。確認したいのは水の保管量だけでなく、肌側から外側へ進む道筋である。[3][8]

「裏返せば、肌側の濡れを減らせる」という決めつけも避けたい。方向のある研究用素材では、内外の配置が設計に含まれている。そこから導けるのは向きの確認が必要だという見方であり、一般の服の裏返しを快適さの方法として勧めることではない。服に着用方向の指定があるなら、自己流の逆向き実験より先に、その指定を確認する。[3][8]

「冷却素材なら、服だけで暑さへの備えが終わる」という期待には、人を対象とした試験の結果を置きたい。競技者の運動試験では、吸汗生地を含む服の違いによる暑熱負担の明確な差は示されなかった。また、水分管理のレビューは、汗の蓄積や耐久性、洗いやすさ、異なる場面への適応を開発上の課題として挙げている。高機能という言葉だけで、使う状況を飛び越えない。[1][2]

今日からできること

  • 服の説明で、吸水、外側への移動、蒸発を別々に探す。レビューが扱うこれらの仕組みを区別し、どこまで説明された服かを確認する。[1]
  • 両面で機能が違う服は着用方向を読む。水分移動指数614%と逆向き−606%だった研究のように、向きも性能の一部になる素材がある。[3]
  • 着用後の記録を「肌側に残る感じ」と「服の濡れ方」に分ける。20種類の布の研究では、濡れ感は水分量に加えて厚さや摩擦などにも関わった。[4]
  • 冷却の数字は測った対象と一緒に読む。2.1〜4.2℃という人工発汗皮膚の結果を、自分の体内温度が下がる幅として扱わない。[19]
  • 手持ちの服を評価するときは、快適さと体温の変化を同じ結果にしない。20人の運動試験でも、局所の冷却機能への評価と生理学的な結果には違いがあった。[2]

記録は研究の採点表を再現するためではない。たとえば更衣室で「背中の内側が濡れた」「外側まで広がった」「触れたときの感じが気になった」と分けて書けば、次に服を選ぶときの質問が具体的になる。反対に、汗じみの面積だけから蒸発量や冷却効果を計算することはしない。材料実験で測定された現象と、目の前で観察できる現象を分けておく。[3][4][19]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、服の準備と通う時間を決める

肌側と外側を確かめた服を用意したら、次はレッスンに通う時間を決める。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。営業時間は8:00〜23:30で、全曜日共通、年中無休である。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、運動を続ける予定を組む場所として検討できる。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも行っている。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

ヨガの体験は税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。通うための条件は店舗の案内と料金で確認でき、体験の予約も用意されている。

参考文献

[1] Personal Moisture Management by Advanced Textiles and Intelligent Wearables — Shou D, Li Z., 2025, Advanced materials (Deerfield Beach, Fla.). DOI: 10.1002/adma.202508831

[2] Effect of sportswear on performance and physiological heat strain during prolonged running in moderately hot conditions — Ioannou LG, Tsoutsoubi L, Gkiata P, Brown HA, Periard JD, Mekjavic IB, Kenny GP,, 2024, Scandinavian journal of medicine & science in sports. DOI: 10.1111/sms.14520

[3] Weft-Backed Cooling Fabric for Personal Thermal and Moisture Management — Tang Y, Ren Z, Huang K, Zhang S, Liu J., 2026, ACS applied materials & interfaces. DOI: 10.1021/acsami.6c12312

[4] Predictive model for wetness sensation in fabrics based on machine learning and SHAP — Ding Y, Zhang Z., 2026, International journal of biometeorology. DOI: 10.1007/s00484-026-03191-8

[8] Bilayer Nanofibrous Membrane Integrating Radiative Cooling and Unidirectional Moisture Transport for Personal Thermo-Hygroscopic Management — Xia Z, Xin B, Yin J, Ding Z, Li X, Zheng Y, Shang S., 2026, Langmuir : the ACS journal of surfaces and colloids. DOI: 10.1021/acs.langmuir.5c06249

[19] Hygroscopic cooling (h-cool) fabric with highly efficient sweat evaporation and heat dissipation for personal thermo-moisture management — Li Z, Guo N, Zhu Y, Feng W, Wang H, Zhang P, Zhao F., 2024, International journal of biological macromolecules. DOI: 10.1016/j.ijbiomac.2024.131658

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約