
紫外線を防ぐ服と、暑さの話は分ける
夏の服の紹介では、涼しさと日差しへの対策が隣り合って書かれやすい。そこで役に立つのが、衣服による紫外線防護を扱ったレビューである。この論文は、布の紫外線防護係数を、布を通る紫外線の防ぎ方を示す指標として扱っている。シャツ表面の温度を比べる屋外実験とは、そもそも評価しているものが違う。[2]
レビューによると、紫外線防護には繊維の種類、織り方、色、仕上げ、添加物が関わる。さらに、着用時や手入れに伴う伸び、縮み、水分、洗濯、経年の使用も性能に関係する。色は要素のひとつだが、色だけで評価が完結する構造にはなっていない。[2]
この知見を「白は涼しいから紫外線にも強い」「濃い色は日差しを防ぐから室内でも暑い」という連想に使わないことだ。紫外線を防ぐ指標と、日射を受けた布の表面温度は別々に説明する必要がある。異なる目的の研究をつなぐ場合でも、片方の数値をもう片方の性能表示にはできない。[1][2]
立川駅へ歩くために選ぶ上着なら、紫外線防護という目的をまず書き出してみる。レッスンのために選ぶトップスなら、着用する場面を別に書く。用途ごとに、確認したい情報を選び直す。色だけを共通の採点表にしてしまうと、何に備える服だったのかが途中で抜け落ちる。
また、このレビューは紫外線防護の文献をまとめたものであり、ホットヨガ中の黒白の着比べを評価した試験ではない。レビューという研究の型に信頼を寄せるときにも、対象の問いは確認したい。研究の型が違うことだけでなく、何の性能を整理した研究なのかが、使い道を決める。[2]
汗で濡れたときの布の伸びや着用感は、隣の記事で扱う問いである。ここで水分に触れたのは、紫外線防護の性能に関わる条件としてであり、濡れたウェアの快適さを順位付けするためではない。同じ「水分」という語が出てきても、何を測っているかを戻すと、話の混線を避けやすい。[2]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
好きな色の理由を、温度の効果に言い換えない
黒い服を選ぶ理由には、熱の計算以外もある。手持ちの服に合わせやすい、見慣れている、鏡に映る色が好きだという説明でもよい。色の選択に別の意味がありうることは、韓国の成人女性の乳がん患者・経験者を対象にした質的研究からも見える。質的研究とは、語られた経験や理由を読み解く方法である。医療上の経験を持つ成人女性の語りであり、18〜39歳の女性一般の色の好みにそのまま当てはめることはできない。[3]
この研究は14人への対面インタビューで、普段選ぶ服の色や、その色にまつわる過去と現在の記憶を尋ねた。語りからは、社会的なやり取りやイメージ、自己像、肯定的な気持ち、診断後の好みの変化などのテーマが抽出された。全員に好きな色に関する印象深い経験があった。[3]
ただし、これは特定の医療上の経験を持つ女性たちの語りを扱った研究である。ホットヨガの参加者全体に同じ理由の分布があると一般化するものではなく、好きな色が暑さを軽減するという試験でもない。ここで受け取れるのは、服の色を選ぶ理由を、熱の性質だけに狭めないという視点だ。[3]
男女の人物写真を男女が評価し、見る人の評価と着る人への影響を分けようとした実験研究もある。研究者は、服の色を変えて撮った人物写真を使い、評価する人から色を隠したり、画像操作で色を一定にしたりして、魅力の評価を比較した。色が見えているかどうかだけでは説明しきれない、色と評価の関連も認められた。男女の対人評価を扱う実験であり、18〜39歳の女性の運動時の着心地にそのまま当てはめることはできない。[17]
この実験では、色が見える条件での関連は、評価する人と写る人の性別の組み合わせによって異なった。赤と黒は高い魅力評価と結び付き、その効果はおおむね同程度だった。一律に「赤が最良」とする結果ではない。研究者は、色が見る側だけでなく、着る側にも心理的に影響する可能性を示している。[17]
もっとも、写真の魅力評価は体温測定ではない。黒が高く評価されたことを、黒い服が運動を楽にする、あるいは体の熱を逃がすという説明に変えてはいけない。気に入った色を着る理由は、心理的な好みとしてそのまま置いておけばよい。好きという感覚に、冷却性能の肩書を付ける必要はない。[17]
「白に替えれば科学的に正しいのだろうか」という迷いには、まずどの目的の正しさを求めているかで答えたい。屋外の布の表面温度なのか、紫外線防護なのか、色を選ぶ自分の理由なのか。研究を並べると、色の正解がひとつに決まるというより、別々の問いを同じ言葉で呼んでいたことに気付く。[1][2][3][17]
研究を読む順番も、服の色に結論を急がない助けになる。最初に結果の大小を見るのではなく、何を比べたかを確かめる。次に、測ったのが表面温度なのか、紫外線の防護なのか、インタビューで語られた理由なのかを確認する。そのあとで数値や結論を読むと、同じ「色の研究」でも答えられる問いが違うことを保てる。[1][2][3]
たとえば友人から「黒は暑いらしい」と聞いたら、否定する必要も、すぐ白に買い替える必要もない。「日なたで布を測った話だろうか」と問いを戻せばよい。屋外の物理実験は日射を受ける服についての話として受け取り、好みのインタビューは人が色を選ぶ理由の話として受け取る。別々の結果をひとつの服装規則に圧縮しない読み方である。[1][3]
また、色を隠した写真の実験が面白いのは、見る側に届く色情報と、着る側に関係する変化を分けようとした点だ。結果の印象だけを取り出すより、何を隠し、何をそろえた比較なのかに注目したい。屋外のシャツ実験とは測るものが異なるが、比べる条件を意識するという読み方は共通して使える。[1][17]

よくある誤解
「日なたで黒の表面が熱いなら、室内でも着る人の体温が同じだけ上がる」は、測定対象の取り違えである。屋外のシャツ実験で報告された大きな差は、晴天時の日射を受けた表面の値だった。ホットヨガの服装の色を決めるときにも、この数字を人の体温差として説明しない。[1]
「白なら条件を問わず同じだけ有利」も広げすぎだ。元の研究では日射が強いときに温度差が大きく、マスクの追加実験では風によって白黒の温度差がほぼ消えた。だからといって黒がいつでも涼しいという逆の規則も作れない。条件を取り去ると、実験が示したことまで変わってしまう。[1]
「日差しに強い服なら涼しさも色で決められる」も、評価の混同である。紫外線防護のレビューは、繊維や織り方、色、加工、伸びや水分などを扱う。布の表面温度を測った研究とは、評価する性能が異なる。色が共通して登場することは、指標を交換できる理由にならない。[1][2]
今日からできること
- 日なたの比較写真を見るときは、「15℃超」が服の表面の最大差であったことまで確認する。人の体温差という説明になっていたら、測定対象を読み直す。[1]
- 黒と白を比べる前に、素材と形も確認する。元の実験は同じ素材・デザインで色を変えた比較であり、別々の服の着用感を色だけの差と決めない。[1]
- 屋外の数字を室内の服装選びに使う前に、日射と風の条件を書き添える。約3m/sの結果はマスクの追加実験であり、スタジオの目標風速にはしない。[1]
- 通う道での紫外線防護を考えるときは、色に加えて生地や織り、加工なども確認する。防護の指標と、暑さの評価を別の欄に置く。[2]
- 好きな色を選んだ理由は、好みとして残す。14人へのインタビューで扱われた色の経験を、万人に通じる冷却効果へ置き換えない。[3]

オンザショア立川店で、通う時間から服装を考える
屋外での日射と室内で動く時間を分けて服を考えたら、次は参加するレッスンを選びたい。オンザショア立川店は、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスも行っている。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。仕事や用事と組み合わせて通う時間を決める際は、店のトップや料金で予定を検討できる。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズのほか、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも行っている。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から予定を選べる。黒か白かの答えだけを探す準備から、参加できる種目と通える時間をそろえる準備へ。体験にはタオルとマットのレンタルが含まれるため、服装とあわせて、持参する物と借りられる物を分けて準備できる。運動を暮らしの予定に入れ、続ける場所として検討したい。
参考文献
[1] Clothing color effect as a target of the smallest scale climate change adaptation — Ichinose T, Pan Y, Yoshida Y., 2024, International journal of biometeorology. DOI: 10.1007/s00484-024-02726-1
[2] Sun-protective clothing — Adam J., 1998, Journal of cutaneous medicine and surgery. DOI: 10.1177/120347549800300115
[3] Preferences and reasons for clothing colors in women patients and survivors of breast cancer in Korea — Won SH, Kim YA, Suh SY, Im JH, Nakanishi E, Lee TS, Kim Y, Kim HJ, Hui D, Kwak B, 2026, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0357499
[17] Distinguishing between perceiver and wearer effects in clothing color-associated attributions — Roberts SC, Owen RC, Havlicek J., 2010, Evolutionary psychology : an international journal of evolutionary approaches to psychology and behavior. DOI: なし
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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