ワイドスクワットは膝を外へと言われたら?声かけの狙いと負担の変化を分ける

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

理解したこと、動いたこと、出力は別々に確かめる

声をかけられたあと、「意味が分かった」と感じることがある。理解や考え方の変化と、動作の変化は別に測る必要がある。この違いを考える手がかりとして、健康な事務職の成人50人を対象にした、教育動画のランダム化比較試験がある。対象は健康な事務職の成人であり、18〜39歳の女性のスクワット指導に同じ結果をそのまま当てはめることはできない。[13]

この試験では、腰痛への考え方や対処を扱う動画を見る群と、解剖を扱う動画を見る群が比較された。動画の前後で質問票と、箱を持ち上げ下ろしする際の腰の動きや持ち上げ方が調べられた。膝を外へ動かす実験ではなく、説明を受けて考え方が変わることと、実際の動きの関係を見る例である。[13]

腰痛に関する考え方の質問票では、教育動画の群の減少量は6.12、対照群は0.88で、群と時間の組み合わせによる違いが認められた。一方で、腰の動く範囲や持ち上げ方には、そのような群間の変化の違いは認められなかった。考え方の改善と、動作への反映は一致しなかったのである。[13]

これを受けて「説明は無意味だ」と読むのも行きすぎだ。測った考え方には変化があり、動きについては同じ結論にならなかった。結果を項目ごとに分ければ、言葉で理解する段階を大切にしながら、体がどう動いたかは別途確認する、という扱いができる。[13]

ワイドスクワットでも、本人が「外へ押せた」と言えたことは、指示をどう受け取ったかを知る材料になる。しかし、その返事だけで膝の軌道や関節の力まで判定しない。研究でも質問票、動き、力はそれぞれ違う方法で扱われている。[1][13]

同じく、注意の向け方で力を発揮しやすくなる話と、膝の負担の話も分けたい。大学の男性競技者12人を対象にしたフライホイールの研究では、浅いスクワットを行い、内的または外的な注意を促す条件で平均出力が調べられた。外的な指示の群では、装置を使う練習を経た際の出力の安定性が報告されている。男性競技者の装置での結果を、18〜39歳の女性の自重運動へそのまま当てはめることはできない。[2]

外的な指示の群は、装置での練習を2セッション経験した段階で習熟を示し、測定値の変動係数は3.39〜9.22%であった。一方、内的な指示の群では、セッション間の平均出力に大きな違いが見られた。これは特殊な装置で出力を安定して測る場面の結果であり、女性の自重スクワットの関節負担とは評価項目が異なる。[2]

たとえば「床へ力を伝える」と言われて勢いよく立てたとしても、それだけで膝の負担が減ったとは判定できない。逆に、動きが落ち着いたように感じても、筋力の増加を判断するには別の評価が必要だ。指示によって何が変わったと話すのかを、その日の目的に合わせて明確にする必要がある。[1][2]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

膝の負担の数字と、本人の痛みを取り違えない

膝の前方移動への指示を調べた研究では、けがのない女性の関節負担を推定していた。痛みをもつ人が治療後にどう感じるかを評価した研究とは、出発点が異なる。負担の推定値が下がったことを、そのまま「膝の痛みが改善する」と言い換えることはできない。[1][17]

本人の評価を別に聞く意味は、膝蓋大腿関節の痛みを対象にした臨床試験の二次解析からも考えられる。この解析では、治療前後の踏み台の上り下りやスクワットについて、痛みなく行えた反復回数の変化と、本人が回答する症状や生活機能などの変化の関連が調べられた。対象は膝蓋大腿関節に痛みをもつ患者であり、症状のない18〜39歳の女性へ結果をそのまま当てはめることはできない。[17]

元の試験の参加者は218人で、解析に使えるデータがあったのは157人である。評価は12週の時点で比較され、踏み台を上るテストの改善には本人の評価との関連があった。一方、スクワットテストの変化は、調べた本人の評価尺度のいずれとも関連しなかった。[17]

この結果が答えるのは、スクワットの価値全般ではなく、テスト成績と本人の評価が連動するかという問いだ。「痛みなく繰り返せた回数」というテスト成績だけを、症状や生活の変化の代わりにしないという読み方になる。二次解析で関連を調べた結果であり、回数を増やすことが症状の改善を起こす、あるいは妨げるという因果関係を示したものでもない。[17]

夕方に練習した日はしゃがみやすくても、駅の階段ではいつもと同じ不安が残るかもしれない。そのとき、練習中にできたことと、生活で困ることを分けて伝えればよい。研究で別々に評価される項目を、日常でも無理にひとつの成績へまとめないという考え方だ。[17]

痛みがある場面で「外へ押す意識が足りない」と自己採点を続ける必要はない。声かけで調整する練習の相談と、健康状態の判断は役割が違う。痛みが続く場合や動作への不安がある場合は医師に相談し、診断や治療を指示の言い換えで済ませないことが大切だ。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「膝を外へ押すほど、関節の負担は小さくなる」という理解は、ここで扱った言語指示の研究からは導けない。研究の指示は前方移動を制限するものであり、外へ開く量を増やして比較した実験ではない。言葉の方向と測定された力を対応させて読む必要がある。[1]

「体を意識すると失敗し、外へ注意を向ければ成功する」と決めるのも早い。けがのない女性の自重スクワットでは、どちらの注意を促す指示でも指示前から負担の推定値が低下し、指示同士に有意な差はなかった。別の装置を使った男性競技者の出力の研究を足しても、この比較の結論は変わらない。[1][2]

「説明に納得できたなら、動きも直っているはずだ」という思い込みにも注意したい。教育動画の試験では、腰痛への考え方に群間の変化の違いがあっても、持ち上げ動作では同じ違いがなかった。膝への指示に直接当てはめる実験ではないが、理解と動作を別に確かめる理由になる。[13]

また、痛みなくスクワットできる回数が増えたら、本人の感じる膝の状態も同じだけ改善した、とも限らない。膝の痛みの二次解析では、スクワットテストと本人の評価に関連が認められなかった。動作の見た目、計算された負担、本人の症状を、同じものの別名として使わないことだ。[17]

今日からできること

  • 「膝を外へ」と言われたら、下りる場面か立つ場面か、何を見てかけた言葉かを指導者に確認する。女性11人の研究でも、指示の対象は明確な前方移動であった。[1]
  • 指示の効果を比べるときは、まず同じ課題で比べているかを確認する。男性競技者12人の装置での出力と、自重スクワットの膝の負担は別の結果である。[1][2]
  • 説明を理解した感想と、実際にどの動きが変わったかを分けて伝える。成人50人の動画試験でも、考え方と動作は一致して変わらなかった。[13]
  • 膝に症状がある場合は、練習でできたことに加えて生活で困る場面を医師に伝える。157人の二次解析では、スクワットの反復回数の変化だけでは本人の評価を代弁できなかった。[17]

声かけを聞いた日は、「外へできた」という感想の先に、どの場面を変えるつもりだったかを書き添えると、次の相談の焦点が定まる。これは決まった回数や深さを追加する提案ではない。指示を受け取る段階、動作を確かめる段階、症状を伝える段階を、会話の中で見失わないための整理である。[1][13][17]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店を、続ける予定に組み込む

短い声かけの意味を考える時間も、運動を続ける予定の中に置きたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30、全曜日同じ営業時間で年中無休である。朝や仕事帰りなど、自分の生活で通う時間帯を考えるための選択肢になる。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分にある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどを扱い、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。続ける仕組みを考えるときは、営業時間とともに、取り組みたい運動の種類も確認したい。

参加条件も予定を立てる前に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。

店のトップで案内を読み、料金と体験の予約を確認できる。研究の数字を店の効果へ置き換えず、生活の予定に運動の時間を置く場所として検討したい。

参考文献

[1] Verbal Instruction Reduces Patellofemoral Joint Loading During Bodyweight Squatting — Almonroeder TG, Watkins E, Widenhoefer T., 2020, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2018-0157

[2] Intra- and Inter-Day Reliability of Inertial Loads with Cluster Sets When Performed during a Quarter Squat on a Flywheel Device — Ryan S, Ramirez-Campillo R, Browne D, Moody JA, Byrne PJ., 2023, Sports (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/sports11060121

[13] A Short Evidence-Based, Belief-Focused Educational Video Improves Back Pain Beliefs but Not Lifting Behaviour in Healthy Office Workers: An Exploratory Randomised Controlled Trial — Müller-Schmid A, Bangerter C, Nagy P, Pfeiffer F, Bruderer-Hofstetter M, Christe, 2026, Musculoskeletal care. DOI: 10.1002/msc.70290

[17] Is outcome observed in performance of clinical tests associated with patient-reported outcome measures after patellofemoral pain treatment? Secondary analysis of data from a randomized clinical trial — Machado EM, Matthews M, Rathleff MS, Serrão FV, Vicenzino B., 2026, Brazilian journal of physical therapy. DOI: 10.1016/j.bjpt.2026.101593

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約