
跳べた距離から内転筋だけの速さは決められない
動きの検査で内転筋を評価できるかという問いは、跳躍でも調べられている。レクリエーションとして運動する男性30人、女性32人の計62人を対象にした実験室研究では、股関節や大腿部の筋群について、等尺性の最大の力、力の立ち上がり、持久性を測り、別の機会に機能的な運動テストを行った。若い女性も含むが運動習慣のある集団なので、18〜39歳の女性全体へそのまま広げるには注意が必要である。[3]
男性では、連続する片脚跳びの仕事量と内転筋の最大の力に最も強い関連が見られ、内転筋の力の立ち上がりとも関連していた。ここでいう仕事量は、単に遠くまで跳べた距離だけを指す言葉ではない。研究でも距離や高さ、仕事量を区別して測っており、「跳べた」という一言で成績をまとめていない。[3]
女性で最も強い関連を示した組み合わせは、片脚垂直跳びの仕事量または高さと、膝を曲げる筋群の最大の力だった。跳躍の高さは、その筋群の力の立ち上がりとも関連した。男性の内転筋の結果を見て、女性も同じ跳躍テストで内転筋を判定できる、と結びつけることはできない。対象と組み合わせを一緒に読む必要がある。[3]
研究の結論は、跳躍テストだけでは、下肢の個々の筋群について判断する情報が足りないというものだった。動作全体をうまく行えることと、ある筋群の能力を切り出して測れることには距離がある。帰宅途中に階段を軽く上れた日も、その感覚を「内転筋の力の立ち上がりが改善した」と翻訳するには、別の評価が必要なのだ。[3]
この研究は、跳ぶ練習をすれば内転筋の力が伸びるかを検証した介入試験ではない。関連が見つかった動作を、そのままおすすめ種目へ変換しないことも大切である。測定の便利さを探る研究から受け取れるのは、何がどこまで結びつくかという情報であって、運動処方の完成形ではない。[3]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
練習の違いと、その日の疲れを分けて読む
では、静止して挟む運動より動きのある内転運動を選べば、速い力が育つのだろうか。男性サッカー選手57人、平均年齢16.7歳を対象とした無作為化比較試験では、コペンハーゲン内転運動と、等尺性の挟む運動を8週間比較した。運動量を調整し、週2回、各2セット実施した研究である。対象は未成年の男性競技者であり、18〜39歳の女性への同じ効果を示す試験ではない。[5]
測ったのは、筋肉が伸ばされながら力を出すときと、動きを止めて力を出すときの最大の内転トルクだった。トルクとは、関節を回す方向に働く力の大きさを表す。解析では、これらの筋力に有意な群間差はなかった。この結果は、動く運動と静止する運動の最大筋力についての比較として読むべきである。[5]
力の立ち上がりを話題にしているからといって、この最大トルクの結果を瞬発的な力へ移すことはできない。「動的な種目なら速い力にも優れる」「最大筋力に差がないから力の立ち上がりも等しい」のどちらも、評価した指標を飛び越えた読み方になる。種目名を見る前に、何を成果として測った試験なのかを確かめたい。[1][5]
同じ試験で、運動後に遅れて起こる筋肉痛は、コペンハーゲン内転運動群で高い時期があった。該当する実施回の中央値は、同群で0〜3、挟む運動群で0〜1だった。一方、主観的なきつさに群間差が見られたのは特定の実施回だった。筋肉痛の違いと最大筋力の差の有無は、同じ結論になっていない。[5]
その日の状態にも目を向けたい。18歳未満のサッカー選手18人を、リーグのホームゲーム8試合の前後で調べた研究では、試合後に内転筋の最大の力などが小〜中程度低下した。多くの指標が試合3日後までに戻った一方、内転筋の最大の力には小さな低下が残った。これは未成年の競技者の試合負荷の前後を追った観察であり、18〜39歳の女性の日常的な運動後の回復にそのまま当てはめることはできない。[2]
この研究の力の立ち上がりの変化は、跳躍の減速局面について報告されている。内転筋の最大の力が戻りきらなかったという結果を、内転筋の力の立ち上がりの回復日数に読み替えてはいけない。筋群と指標を正しく対応させると、疲れの話でも「何の数字が変わったか」を丁寧に聞く意味が見えてくる。[2]
疲れについても、主観と測定値を別々に扱う必要がある。試合前後を追った研究では、疲労感、筋肉痛、気分も調べられ、試合後に中〜大程度の変化が見られた。内転筋の最大の力の変化と、本人が感じる疲れの変化は、それぞれの指標として報告されている。体感の軽さだけを、特定の筋群の回復証明にしない読み方が求められる。[2]

よくある誤解
「回数を増やせば、素早く力を出す能力も分かる」。男性サッカー選手の測定研究では、持久的な反復成績は最大の力にも力の立ち上がりにも有意に関連しなかった。回数が伸びたことは、その課題の成績として受け止めればよい。別の能力を確かめるには、その能力を評価する指標が必要である。[1]
「動画で速く動いていれば、内転筋の瞬発力は十分だ」。動作の最高速度と力の立ち上がりには関連があったが、最高速度は最大の力とも関連していた。さらに測定誤差があるため、研究でも補助的な使い方が示されている。速い映像を見て、内転筋の能力全体に合格印を押すことはできない。[1]
「内転筋の力が高ければ、痛みの心配はなくなる」。健康な競技者を追跡した13件の前向きコホート研究を統合した系統的レビュー・メタ分析では、後に鼠径部痛を生じなかった人のほうが内転筋力は高かった。鼠径部は脚の付け根の周辺を指す。対象は競技者なので、18〜39歳の女性全体に同じ関連があるかは別の問いとなる。ただし、これは将来の痛みとの関連を調べた研究であり、個人の安全を保証する検査ではない。[6]
その統合結果では、後に鼠径部痛を生じた群との差は標準化平均差で−0.5、95%信頼区間は−0.92〜−0.09だった。標準化平均差は、異なる研究の差を共通の尺度に直した値である。これは挟む運動で痛みがどれだけ減るかという割合でも、力の立ち上がりの目標値でもない。測った筋力の関連と、練習による予防効果を混ぜずに受け取る必要がある。[6]
今日からできること
- 記録の目的を「反復回数」「最大の力」「力の立ち上がり」から言葉で選ぶ。150ミリ秒の評価は装置を使った研究上の指標であり、勢いよく挟むための掛け声に置き換えない。[1]
- 回数と動作の速さを同じ欄にまとめない。20人の測定研究では、反復成績と力の立ち上がりには有意な関連がなかった。回数が増えた日は、その事実をまず残す。[1]
- 運動を相談するときは、測りたいのが最大の力か速い力かを伝える。8週間の比較試験でも成果は最大内転トルクであり、種目の名前だけでは狙う能力を決められない。[5]
- 強い運動をした前後の記録には、運動の状況も添える。試合3日後に内転筋の最大の力の低下が残った研究を、全員の休養日数にはせず、その日の条件を読む手がかりにする。[2]
- 片脚跳びを内転筋の自己採点に使わない。男女62人の研究では、跳躍テストだけで個々の筋群を判断する情報は十分でなかった。痛みがある場合の運動判断は医師に相談する。[3]

オンザショアで、通う時間から運動を考える
回数と速さを分けて運動を振り返るなら、何をしたかを記録しながら続ける場所も考えたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。仕事や授業の前後に通うなら、自分の予定と照らし合わせる出発点になる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱っている。これらのレッスンを内転筋の力の立ち上がりの測定や改善の証明と結びつけず、運動を続けるための選択肢として確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店の案内と料金、体験の予約で、通うための条件を確認するところから始められる。
参考文献
[1] Dynamic Field Assessment of Hip Adductor Function Using a Smartphone-Based Copenhagen Test: Reliability and Concurrent Associations with Isometric Strength in Amateur Football Players — Miralles-Iborra A, Urban T, De Los Ríos-Calonge J, Elvira JLL, Del Coso J, Tomás, 2026, Sports (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/sports14040125
[2] Acute neuromuscular and perceptual responses to U-18 English Premier League academy football match play — Springham M, Singh N, Stewart P, Matthews J, Jones I, Norton-Sherwood C, May D, 2024, European journal of sport science. DOI: 10.1002/ejsc.12191
[3] Measures of functional performance and their association with hip and thigh strength — Kollock R, Van Lunen BL, Ringleb SI, Oñate JA., 2015, Journal of athletic training. DOI: 10.4085/1062-6050-49.3.49
[4] Assessment of the rate of force development scaling factor for the hip muscles — Casartelli NC, Lepers R, Maffiuletti NA., 2014, Muscle & nerve. DOI: 10.1002/mus.24229
[5] Strength effects of the Copenhagen adduction exercise vs an adductor squeeze exercise in male football players – A randomized controlled trial — Pippas C, Gioftsos G, Korakakis V, Serner A., 2025, Science & medicine in football. DOI: 10.1080/24733938.2024.2419659
[6] Is hip adductor or abductor strength in healthy athletes associated with future groin pain? A systematic review and meta-analysis — Quintana-Cepedal M, Vicente-Rodríguez G, Crespo I, Olmedillas H., 2025, British journal of sports medicine. DOI: 10.1136/bjsports-2024-108836
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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