開脚で前屈できないのは内もものせい?脚を閉じた時との差から原因を決める前に

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

比べる記録には、距離より先に条件を書く

帰宅後に開脚してみた日と、休日の昼間に試した日。記録の数字だけが残ると、その時の姿勢や途中で止めた理由は思い出しにくい。「進まなかった」という結果の横に、比較に必要な情報を残しておくと、後で尋ねたいことが具体的になる。

測定が繰り返せるかを調べたOyamaらの研究は、その点を考える手がかりになる。大学生年代の男女各10人、計20人が、体幹を曲げる力、回す力、股関節を外へ動かす力の検査を、間隔を空けて受けた。器具や固定方法を定めた筋力測定の、同じ機会内と別の機会間での再現性を検討した研究である。大学生年代の男女の筋力検査で得た再現性を、18〜39歳の女性の自宅での前屈記録へそのまま当てはめることはできない。[12]

別の機会間での級内相関係数は、体幹を曲げる力で0.871、股関節を外へ動かす力で0.894だった。級内相関係数は測定の再現性を評価する指標であり、ここでは良好な再現性が報告された。これらは器具を使う筋力検査の数値で、家で行う開脚写真の信頼性を保証する数値ではない。[12]

大事なのは、研究でも「測る」という行為を独立した検討対象にしていることだ。測定の仕組みを評価した結果と、その数値が何を意味するかは別に考える。繰り返して似た数値が出たとしても、内ももの硬さの診断に使えるかは別に検証する必要がある。[12]

自宅のメモなら、脚を開いたか閉じたか、膝はどうしていたか、手はどこに置いたか、何を目印にしたかを添える。正確な角度を無理に推定する必要はない。「前回とほぼ同じ幅のつもり」「今回は幅を変えた」という区別だけでも、同じ条件の比較と、条件を試した比較を分けられる。

また、記録の目的を先に決めておきたい。「開くと進みにくい理由を相談したい」なら、床までの距離だけでなく、どの場面で止まったかが話題になる。「前の記録と見比べたい」なら、見せ方を変えない工夫が中心になる。毎回違う目的の写真を撮っても、同じ点数表に並べる必要はない。

中央線で帰る途中に見た動画と、帰宅後の自分の写真は、並べるだけなら簡単だ。しかし、その人がどんな条件で動いたかまでは写っていない。画面の中の深さを自分の検査の基準にせず、相談できる観察に変える。ここで提案しているのは、そのための記録である。

記録を見せる相手に伝える文章も、観察と推測を分けて作れる。「脚を開いたら手が進まなくなった」は観察。「内ももに引っ張られる感じがした」は感覚。「内ももだけが原因かと思った」は自分の推測である。どれも相談の材料になるが、同じ確かさの情報として一文に押し込めないほうが、質問が明瞭になる。

たとえば、前回は途中で姿勢を変え、今回はそのまま止めたなら、記録の横にその経過を残す。終点の写真だけでは、どうやってそこへ来たかは伝わらない。家で観察する範囲では、きれいな写真を選ぶより、途中で何を変えたかが分かるメモを残す、という使い方ができる。

数字を書く場合にも、その数字が何の値なのかを離さない。研究の相関係数は人と人の値の関連、再現性の指標は測定を繰り返した時の一致の評価である。どちらも、本人がどれほど頑張るべきかを示す目標値ではない。単位のない数値は何にでも使えそうに見えるが、測った問いと一緒に持ち運ぶ必要がある。[12][15]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

よくある誤解

「開脚の時だけ止まるなら、内ももが原因で確定」という考えは、比較結果を原因の特定まで広げている。脚の位置で動作や関節の力の条件が変わることは片脚スクワットで示されたが、そこから座位の前屈を止める組織を特定することはできない。張った場所は伝え、原因名は急いで付けない、という線引きになる。[1]

「筋力が強ければ骨盤の動きも必ずよい」という理解も、研究の結果より強すぎる。ランナーでは筋力と動作に関連があっても説明できる範囲は限られ、野球選手では野手と投手で結果が違った。動作を観察せず、筋力の値だけから体全体の動きを決める読み方には無理がある。[15][19]

「左右差があるなら、その差が痛みを起こした」という断定にも注意が要る。ダンススポーツ、ヒップホップ、バレエの踊り手を調べた横断的・後ろ向き研究では、一部の筋力や安定性の左右差と、過去の自己申告によるけがの数に関連があった。ただし原因と結果の関係は、今後の研究で明らかにする必要があるとされた。踊り手の競技・練習条件での関連を、18〜39歳の女性全般にそのまま当てはめることはできない。[17]

この研究は踊り手の集団を調べたもので、自宅で開脚した時の左右の張りを診断するものではない。左右で感覚が違うなら、そのまま言葉にして相談する材料にはなるが、「差があるから将来けがをする」と予測する材料にまで変えない。痛みがある場合や運動を続けてよいか迷う場合は、医師に相談する。[17]

逆に「原因が決まらないなら、比べても無意味」でもない。観察で分かることと診断で分かることを分ければ、脚を開いた時に困る場面を具体的に伝えられる。何が起きたかを詳しく話せることと、その原因を自分で言い当てることは、同じ仕事ではない。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 脚を開いた時と閉じた時を比べるなら、まず変えた条件を言葉にする。32人の片脚スクワット研究を、座位の原因診断に置き換えず、条件設定の参考として読む。[1]
  • 手の到達位置、骨盤の向きの見え方、内ももの感覚を別の欄に書く。動作と力を分けて調べた研究にならい、ひとつの印象にまとめない。[1]
  • 筋トレの成果と前屈の記録は分けて扱う。60人のランナーでの筋力と動作の関連を、自分への改善保証として使わない。[19]
  • 見比べる記録では、膝の状態や撮影方向も添える。20人の再現性研究は、測る手続き自体を確認する重要性を考える手がかりになる。[12]
  • 左右差は原因名にせず、どちらで何を感じたかを記す。踊り手の研究も、関連から因果までは決めていない。痛みの相談先は医師である。[17]

こうしたメモは、毎日の成績を付けるために必須というものではない。レッスンで質問したい時、同じ悩みをうまく説明できない時に使う選択肢だ。「硬いので何とかしたい」から、「脚を開くとこの場面で止まる」へ、質問の形を具体化するために役立てたい。

観察するために、いつもより深い姿勢を作る必要もない。すでに感じている違いを、本人の言葉で残すのが目的である。床に胸がついた写真を提出する課題ではなく、次の相談で何を見てほしいかを考える作業と捉えるとよい。

次に動く時には、前回の推測が当たったかだけを確かめるのでなく、前回と同じ困り方だったかを見返してみる。「開いた時はいつも同じ場所が張ると思っていたが、今回は別の感覚だった」なら、それも質問の材料になる。都合のよい記録だけを選ばず、変わらなかったことや説明しにくいことも残してよい。

そして、比較の終わり方を床との距離だけにしない。「違いを言葉にできた」「見てもらいたい場面が決まった」という区切りもある。前屈の写真に原因名を付けるより先に、困っている動作を共有できる形にする。内ももを責める言葉を増やすより、次に確かめたい問いを具体的にする時間にしたい。

オンザショア立川店で、前屈の違いを相談する時間を

開脚するとどこで止まるか、脚を閉じた時と何が違うか。レッスンに参加する際も、床への距離だけでなく、尋ねたいことを言葉にしておきたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。仕事へ向かう前か、帰宅前か。通う時間帯を予定に置く場所として検討できる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。開脚の深さだけで選ぶのでなく、継続する予定と参加するレッスンを合わせて考える入口になる。

参加条件も先に確かめたい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガの対象外で、常温のマタニティヨガがある。

体験を予定に入れる場合、ヨガは60分で税込1,980円。レンタルにはヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚が含まれる。

通う条件は料金ページで確認できる。店のトップと体験の予約も、予定を組む際の窓口になる。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Position of the non-stance leg during the single leg squat affects females and males differently — Khuu A, Lewis CL., 2019, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2019.102506

[12] Intrasession and Intersession Reliability of Isometric Trunk and Hip Strength Measurements Using the Portable Tension Dynamometer — Oyama S, Garza E, Dugan K., 2021, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2020-0286

[15] Hip Abduction Strength: Relationship to Trunk and Lower Extremity Motion During A Single-Leg Step-Down Task in Professional Baseball Players — Zipser MC, Plummer HA, Kindstrand N, Sum JC, Li B, Michener LA., 2021, International journal of sports physical therapy. DOI: 10.26603/001c.21415

[17] Body asymmetries as risk factors for musculoskeletal injuries in dancesport, hip-hop and ballet dancers? — Pavlović M, Ogrinc N, Šarabon N., 2022, European journal of translational myology. DOI: 10.4081/ejtm.2022.11020

[19] Sex-Specific Relationships Between Hip Strength and Hip, Pelvis, and Trunk Kinematics in Healthy Runners — Hannigan JJ, Osternig LR, Chou LS., 2018, Journal of applied biomechanics. DOI: 10.1123/jab.2016-0333

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約