
同じ運動の数字を読むには、食事の条件も要る
脈拍の目標を決めたら燃料まで固定される、という見方は、食事条件の研究とも合わない。筋肉に蓄えた糖であるグリコーゲンの量を変えてから運動した、男性12人の無作為化クロスオーバー試験がある。参加者はグリコーゲンを減らす自転車運動の後、食事条件を変え、蓄えが少ない状態と十分な状態を作っていた。男性での燃料利用の比較であり、18〜39歳の女性にも同じ変化量が生じるとするには女性での検証が必要だ。[11]
その後に行ったのは、最大に近い酸素摂取能力に対して64±3%の強度での、80分の一定強度の自転車運動である。運動中には糖質飲料も摂った。脂肪酸化速度は蓄えの少ない条件で0.55±0.10 g/分、十分な条件では0.38±0.13 g/分だった。体内由来の糖質の酸化は、それぞれ0.75±0.29 g/分と1.17±0.29 g/分という結果だ。[11]
筋肉の糖の蓄えが少ない条件では脂肪の利用が多く、体内由来の糖の利用が少ない。一方、外から摂った糖質を酸化する能力は維持されている。呼気の測定に加えて炭素の目印を用いたこの試験は、糖と脂肪の大まかな分担だけでなく、糖の由来も区別している。「脂肪燃焼モード」の一言では消えてしまう情報である。[11]
この実験を、運動前に食事を減らす勧めに変えてはいけない。比較しているのは、事前の運動と食事を管理して作った条件下での燃料利用である。普段の朝食を抜いた日の散歩と同じ実験ではなく、脂肪を多く使う数字だけを取り出して、望ましい食べ方と結びつけることもできない。[11]
日常の記録に下ろすなら、「昨日と同じ表示だった」の横に、食後かどうか、どんな運動をしたかを書き添える、という使い方になる。これは脂肪の利用量を自力で計算するためではない。条件の違う記録を、まったく同じ条件の結果として比べないための工夫だ。研究で食事と事前の運動をそろえる意味を、自分の記録にも残すのである。[11]
条件をそろえる重要性は、低酸素環境のメタ分析にも表れている。18研究を統合し、きつさに相当する相対的な運動強度を合わせたところ、通常の酸素条件と低酸素条件で呼吸交換比に有意な差はなかった。平均差は0.01、95%信頼区間は−0.02〜0.05だった。食前の摂食条件と運動強度が、結果の違いに関わる可能性も示された。[13]
これは、酸素の少ない場所で運動すべきだという話ではない。環境の名前だけでは燃料の分担は決まらず、何をそろえて比較したかが結論を左右するという例だ。脈拍という共通の数字があっても、研究の対象、負荷の合わせ方、食事という別の条件を省略してよいわけではない。[11][13]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
消費カロリー、脂肪の利用、運動の成果を混ぜない
同じ出力でも体の消費が変わることを示す試験もある。大学生24人を、腕で回す運動と脚でこぐ運動に分け、それぞれ一定出力で回転数を変えて比較した無作為順序の試験である。出力は50 Wに保ち、回転数は毎分40、60、80回転、各条件の運動時間は10分だった。対象は大学生であり、この測定条件での結果を18〜39歳の女性全般の日常の運動に広げるには、対象と動き方を合わせた検証が要る。[19]
腕の運動でも脚の運動でも、毎分80回転のエネルギー消費は毎分40回転より大きかった。脚の運動では糖質酸化も多かったが、脂肪酸化には回転数による差がなかった。腕の運動では糖質と脂肪の利用のどちらにも、回転数に伴う差は確認されなかった。機械の出力、回転数、体の消費、脂肪の利用は、別々の欄で読むべき値なのだ。[19]
通勤帰りの自転車で脚を速く回したとき、達成感まで否定する必要はない。ただし、「よく回した」から「脂肪を多く使った」まで一足で飛ばない。この試験が示したのは、回転数によって消費の変化と脂肪酸化の変化がそろわない場合があることだ。運動の記録は、脂肪だけに採点を任せなくてよい。[19]
運動中に使う脂肪と、体の組成の変化も区別したい。過体重で日常的に運動する27人を対象にした、8週間の無作為化二重盲検試験では、緑茶抽出物に別の抗酸化栄養素を組み合わせた群で、最大脂肪酸化と一定強度の運動中の燃料利用に改善が見られた。一方、体組成への影響は全体としてほとんどなかった。過体重で運動習慣のある集団の結果であり、18〜39歳の女性全般に同じ変化が生じるかは、この比較だけでは判断できない。[9]
この研究は女性20人、男性7人を含むが、少人数の各群に分けた試験である。運動中の脂肪利用に変化があったことを、全員の体脂肪が減るという結論にはできない。脂肪酸化を測る検査と体組成を測る検査は、そもそも答えようとしている問いが違う。時計のモードから将来の体型までを一度に読むには、間の段階が多すぎる。[9]
この試験の組み合わせ群では、最大脂肪酸化が開始時の154.4±20.6 mg/分から、終了時の224.6±23.2 mg/分へ増えた。また、一定強度の運動で脂肪がエネルギー消費に寄与する割合は、途中の測定から終了時にかけて21.0±4.1%から34.6±4.7%へ増えている。最大の速さを測る検査と、一定強度での割合を読む検査でも、表している数字は違う。[9]
その変化が確認されたのは、抽出物に別の栄養素を加えた群である。抽出物だけの条件まで同じ結果だったと広げたり、普段のお茶を飲む行動まで同じものとして扱ったりはしない。対象、組み合わせ、測った時点を残したうえで読むからこそ、脂肪利用に関する結果と、体組成では影響が乏しかった結果を両方受け取れる。[9]
また、この試験の主な焦点を日常の飲み物選びに移すと、今回の問いから離れてしまう。ここで受け取るのは、燃料利用の変化と体組成の変化を同一視しないという点である。研究の中で両方を調べ、結果が同じ方向にそろわなかったことに意味がある。表示が細かいほど、別の項目をまとめて読まない姿勢が役立つ。[9]

よくある誤解
「脂肪燃焼モードに入れば、脂肪の量まで分かる」という理解は、研究の測り方と合わない。脂肪酸化量を計算した試験では、呼気による間接熱量測定が使われている。心拍数を評価した研究でも、脂肪酸化とは別の項目として扱っていた。脈拍の記録を持つことと、燃料の計算結果を持つことは同じではない。[8][19]
「消費カロリーが多い日は脂肪も多く使ったはずだ」とも言い切れない。自分で強度を選ぶ自転車試験では消費が増えても総脂肪酸化に有意差はなく、回転数を変える試験でも消費と脂肪酸化はそろって変化しなかった。単なる理屈ではなく、同じ実験の中で別々の結果が出ている。[6][19]
「一定の運動をすれば、誰でも同じ燃料の割合になる」という見方も修正が必要だ。筋肉の糖の蓄えを変えた試験では、一定強度でも脂肪と糖質の利用が変わった。さらに、運動中の脂肪利用が改善した試験から、体組成の明確な変化まで自動的に導くことはできなかった。画面に出た言葉を、自分の体の成績表にしすぎないことだ。[9][11]
今日からできること
- 脈拍数を書く欄と、実際に何をしたかを書く欄を分ける。一定出力でも回転数でエネルギー消費が変わった試験を踏まえ、種目や動き方も一緒に記録する。[19]
- 運動を始めた場面では、表示を見て急に強度を追い込む目標にしない。個別に強度を調べて60分保った研究条件と、日常の画面の表示を区別する。[8]
- 消費カロリーの増加を、脂肪酸化の増加として書き換えない。1時間の自転車試験では、前者に差があり、後者には有意差がなかった。[6]
- 日をまたいで比べる記録には、食事と事前の運動の状況も添える。男性12人の試験で燃料利用が変わった事実を、食事を減らす方法ではなく比較条件への注意として使う。[11]
- 体組成が目的なら、運動中のモードとは別に考える。8週間の試験でも燃料利用の改善と体組成の変化は同じ結果にならなかった。表示の達成だけを運動の価値にしない。[9]

オンザショアで、表示より先に通う時間を置く
運動の予定を立てるときは、画面に出したい文字より、生活のどこに通う時間を置けるかから考えたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。出勤前や帰宅途中など、自分の予定と照らして場所と時間を選ぶための情報だ。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも用意している。続ける種目を考える際には、これらの選択肢を確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金を確かめ、予定に合う枠を体験の予約で選ぶ。通う場所を決める判断には、こうした具体的な条件を使いたい。
参考文献
[6] Caffeine increases exercise intensity and energy expenditure but does not modify substrate oxidation during 1 h of self-paced cycling — Ruiz-Moreno C, Amaro-Gahete FJ, González-García J, Giráldez-Costas V, Mañas A, G, 2022, European journal of nutrition. DOI: 10.1007/s00394-022-02894-z
[8] Dihydrocapsiate does not increase energy expenditure nor fat oxidation during aerobic exercise in men with overweight/obesity: a randomized, triple-blinded, placebo-controlled, crossover trial — Osuna-Prieto FJ, Acosta FM, Perez de Arrilucea Le Floc’h UA, Riquelme-Gallego B,, 2022, Journal of the International Society of Sports Nutrition. DOI: 10.1080/15502783.2022.2099757
[9] The Impact of Decaffeinated Green Tea Extract on Fat Oxidation, Body Composition and Cardio-Metabolic Health in Overweight, Recreationally Active Individuals — Roberts JD, Willmott AGB, Beasley L, Boal M, Davies R, Martin L, Chichger H, Gau, 2021, Nutrients. DOI: 10.3390/nu13030764
[11] Exercising with low muscle glycogen content increases fat oxidation and decreases endogenous, but not exogenous carbohydrate oxidation — Margolis LM, Wilson MA, Whitney CC, Carrigan CT, Murphy NE, Hatch AM, Montain SJ, 2019, Metabolism: clinical and experimental. DOI: 10.1016/j.metabol.2019.05.003
[13] The effects of environmental hypoxia on substrate utilisation during exercise: a meta-analysis — Griffiths A, Shannon OM, Matu J, King R, Deighton K, O’Hara JP., 2019, Journal of the International Society of Sports Nutrition. DOI: 10.1186/s12970-019-0277-8
[15] Caffeine Affects Time to Exhaustion and Substrate Oxidation during Cycling at Maximal Lactate Steady State — Cruz RS, de Aguiar RA, Turnes T, Guglielmo LG, Beneke R, Caputo F., 2015, Nutrients. DOI: 10.3390/nu7075219
[19] Effect of contraction frequency on energy expenditure and substrate utilisation during upper and lower body exercise — Kang J, Hoffman JR, Wendell M, Walker H, Hebert M., 2004, British journal of sports medicine. DOI: 10.1136/bjsm.2002.002121
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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