
同じ人のくぼみを比べても、隔壁が手がかりになる
脂肪の厚さと見た目の関係を考えるなら、人と人を比べるだけでなく、同じ人の別の場所を比べた結果も見ておきたい。セルライトのある女性患者30人を対象としたMRI研究では、臀部のセルライトのくぼみがある場所と、反対側の臀部にあるくぼみのない場所を選んで比較した。皮膚に印を置き、場所を区別して撮影している。患者集団の局所比較なので、18〜39歳の女性全体の凹凸の原因や頻度へそのまま広げることはできない。[15]
その結果、くぼみのある部位の96.7%で線維性隔壁が確認され、その多くは枝分かれしていた。著者らは、臀部のくぼみと、その下にある隔壁の存在が有意に関連していたと結論している。この研究の主役は、体全体の脂肪量ではなく、くぼみの直下の構造である。[15]
同じ人の中で比べた点には意味がある。別の人の写真を横に並べたときに気になる個人差を一部そろえ、局所の違いに注目できるからだ。ただし、観察で示された関連を、「その隔壁だけがすべての原因である」と置き換えてはいけない。研究が比べたのは、選ばれた臀部の部位である。[15]
一方、このMRI比較で確認された隔壁は皮膚に垂直だったが、別の立体画像の研究では隔壁の網目の曲がりくねりも示されていた。片方だけを選んで、皮下の仕切りは全部まっすぐだと決める必要はない。局所のくぼみの比較と、網目全体の立体構造では、観察の範囲が異なる。[15][19]
「凹凸が多いから、皮下脂肪も必ず多い」と鏡の前で判決を出すのは、この局所の情報を飛ばしてしまう。くぼみのある場所の下に何があるかという問いを、体全体の大きさの問いに変えないことだ。表面の特徴から内部の量を逆算したくなったら、隔壁や境界も観察対象だったことを思い出したい。[7][15][19]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
施術後の厚さの減少と、見た目の改善は分けて読む
では、施術後に脂肪が薄くなり、セルライトも改善していたら、「薄くなったから滑らかになった」と言えるだろうか。音響波を用いた単施設の非盲検試験では、中等度から重度のセルライトがある女性30人に、6週間で12回の施術を行った。非盲検とは、どの処置を受けているかが隠されていない試験のことである。[2]
この試験では、MRIによる皮下脂肪の平均厚さが28.3±6.5mmから26.7±6.1mmに減少し、セルライト重症度尺度の平均も11.1から9.5へ変化した。重度と判定された人の割合は60%から38%となり、最終施術後12週まで見た目の改善が報告されている。[2]
これらは、厚さと見た目の双方に変化が観察されたという結果だ。しかし、施術前後を比較する非盲検の試験なので、脂肪層の減少だけが見た目の変化を生んだと切り分けることはできない。また、mmの変化と重症度尺度の点の変化を、同じ割合として扱うこともできない。前者は厚み、後者はセルライトの評価である。[2]
高周波と圧力エネルギーを同時に用いた別の女性30人の施術研究では、4回の処置後、3か月時点での変化を調べた。超音波では平均1.96±1.60mmの脂肪厚の減少と、0.28±0.15mmの真皮の厚みの増加が報告されている。内部で変わっていたのは、脂肪の厚さだけではなかった。[3]
この研究では臨床評価による改善も報告されたが、結果を「どこかを薄くすればよい」と翻訳すると、真皮が厚くなった所見を取り落とす。皮膚と皮下組織を分けて測ると、脂肪層は薄く、真皮は厚くなるという異なる方向の変化を捉えられる。ある層の減少を、皮膚全体の状態の改善と同義にしてはいけない。[3]
反対に、はっきりした追加効果が示されなかった比較もある。25〜40歳の女性30人を対象とした二重盲検のランダム化比較研究では、片側だけに赤外線を反射する糸を使った圧迫ストッキングを着用し、反対側と比較した。二重盲検は、処置の違いを関係者に分からないようにする研究上の工夫である。[8]
高周波超音波などで評価した結果、反射する糸の有無による両側の差は示されず、見た目への効果は軽度だった。一方、生活の質の評価には改善があった。期待される仕組みの説明と、比較試験で確かめられた追加効果は別であり、満足や生活の質も、肌の形そのものとは区別して受け取る必要がある。[8]
これらを並べる目的は、自分で施術を選ぶ順位表を作ることではない。前後で数字が変わった試験と、別の条件と比べた試験では、答えられる問いが違うと知るためである。ある方法の前後写真だけを見て、別の運動や商品でも同じ変化が起こると広げる根拠にはならない。[2][3][8]

よくある誤解
「セルライトは、皮下脂肪の量に別の名前を付けただけ」という理解では、画像研究が見ているものを取りこぼす。厚さとの関連は示されているが、くぼみの直下の隔壁や、皮膚と皮下の境界も観察されている。脂肪の厚さを尋ねる質問と、表面のくぼみを尋ねる質問は分けてよい。[7][15][19]
「画像に映れば、見た目の理由は全部分かる」という期待も大きすぎる。非侵襲的な皮膚画像を扱った系統的レビューは、高周波超音波などが美容施術の前後評価に有用とする一方、画像を使う目的は皮膚への影響を客観的に評価することに置いている。画像で得た内部の指標と、見た目を測る指標は併せて読む必要がある。[5][7]
「水がたまった脂肪だから、汗をかけば説明がつく」とも言い切れない。MRIと分光法の比較研究では、脂肪の小さなまとまりの内部にある水の割合について、セルライトの有無による違いは確認されなかった。著者らは、その内部の水分増加という仮説を支持せず、隔壁に水がある可能性とは区別している。[19]
この結果を「体のどこにも水分は関係しない」と逆方向に広げるのも適切ではない。調べた場所と成分を限定して読むことが必要だ。汗の実感から脂肪の中身を決めず、脂肪の中身から皮膚全体の状態を決めない。目に見えるものと、測ったものの間にある距離を保つ読み方である。[19]
今日からできること
- 着替えの際、気になる場所を「太もも裏のくぼみ」「ズボンが触れる輪郭」のように言葉でメモする。表面を気にしているのか、太さを気にしているのかを先に分ける。周径、MRIの厚さ、重症度尺度を別々に評価した30人の施術研究にならった、関心の整理である。[2]
- 記録を見返すときは、同じ場所について書いた言葉を比べる。「くぼみが気になる」を「脂肪が増えた」に書き換えない。20人の検証研究でも、目視との相関は厚さで0.502、表面の体積で0.780と異なった。これは自宅で脂肪厚を測る方法ではなく、見えたことだけを残す工夫だ。[7]
- 施術の相談に行くなら、メモした場所と、変えたい点を伝える。「厚さを測るのか、表面を評価するのか」も聞いておく。28.3mmから26.7mmへの厚さの変化と、11.1から9.5への重症度尺度の変化は別の結果だからだ。[2]
- 商品や施術を申し込む前には、比較相手のある試験かを確認する。30人の二重盲検研究では、赤外線を反射する糸を加えた側の追加効果は示されなかった。気になる輪郭のメモと広告の約束が同じ対象を指しているか、立ち止まって照らし合わせたい。[8]
- 運動の予定を立てるときは、くぼみの変化とは別に、参加できたかを記録する。4回の機器施術を調べた研究は、ヨガによる凹凸の改善を確かめた研究ではない。運動を続ける予定と、肌の見た目の目標を分けておく。[3]

オンザショア立川店で、運動の予定を生活に置く
肌の凹凸を運動の採点にせず、通える時間と選べる内容から場所を考える。オンザショア立川店は、8:00〜23:30の営業で、年中無休である。朝に動く予定も、用事を終えた後の予定も、営業時間と照らして考えられる。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分の場所にある。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも選択肢となる。続ける仕組みを考える際には、通う時間と一緒に種目も確認したい。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確かめたうえで、持ち物と時間を予定に組み込む。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金を確認し、予定に合う枠を体験予約から探すところが出発点になる。
参考文献
[2] Acoustic wave therapy for cellulite, body shaping and fat reduction — Hexsel D, Camozzato FO, Silva AF, Siega C., 2017, Journal of cosmetic and laser therapy : official publication of the European Society for Laser Dermatology. DOI: 10.1080/14764172.2016.1269928
[3] Clinical evaluation of simultaneously applied monopolar radiofrequency and targeted pressure energy as a new method for noninvasive treatment of cellulite in postpubertal women — Fritz K, Salavastru C, Gyurova M., 2018, Journal of cosmetic dermatology. DOI: 10.1111/jocd.12525
[5] Noninvasive skin imaging in esthetic medicine-Why do we need useful tools for evaluation of the esthetic procedures — Dopytalska K, Sobolewski P, Mikucka-Wituszyńska A, Gnatowski M, Szymańska E, Wal, 2021, Journal of cosmetic dermatology. DOI: 10.1111/jocd.13685
[7] A validation study to find highly correlated parameters with visual assessment for clinical evaluation of cosmetic anti-cellulite products — Yoo MA, Seo YK, Ryu JH, Back JH, Koh JS., 2014, Skin research and technology : official journal of International Society for Bioengineering and the Skin (ISBS) [and] International Society for Digital Imaging of Skin (ISDIS) [and] International Society for Skin Imaging (ISSI). DOI: 10.1111/srt.12106
[8] Long-wave infrared radiation reflected by compression stockings in the treatment of cellulite: a clinical double-blind, randomized and controlled study — Bagatin E, Miot HA, Soares JL, Sanudo A, Afonso JP, de Barros Junior N, Talarico, 2013, International journal of cosmetic science. DOI: 10.1111/ics.12073
[15] Side-by-side comparison of areas with and without cellulite depressions using magnetic resonance imaging — Hexsel DM, Abreu M, Rodrigues TC, Soirefmann M, do Prado DZ, Gamboa MM., 2009, Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]. DOI: 10.1111/j.1524-4725.2009.01260.x
[16] Gluteal femoral subcutaneous and dermal adipose tissue in female — Conti G, Zingaretti N, Busato A, Quintero Sierra L, Amuso D, Scarano A, Iorio EL, 2024, Journal of cosmetic dermatology. DOI: 10.1111/jocd.16314
[19] Anatomy and physiology of subcutaneous adipose tissue by in vivo magnetic resonance imaging and spectroscopy: relationships with sex and presence of cellulite — Querleux B, Cornillon C, Jolivet O, Bittoun J., 2002, Skin research and technology : official journal of International Society for Bioengineering and the Skin (ISBS) [and] International Society for Digital Imaging of Skin (ISDIS) [and] International Society for Skin Imaging (ISSI). DOI: 10.1034/j.1600-0846.2002.00331.x
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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