有酸素運動の直後は血液が濃くなる?何分から動く脾臓と赤血球の変化を読む

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血液が濃くなる理由を、脾臓だけに任せない

血液の液体部分である血漿が減っても、濃度は変わる。先ほどの男性9人の自転車実験では、運動の前後で赤血球量や総血液量に差は認められなかった一方、血漿量は18.9%減少していた。脾臓の体積は大きく変わったが、それだけで赤血球量の増加を説明する結果ではなかった。[12]

これは、脾臓の収縮と濃度上昇を結び付ける研究を消してしまう結果ではない。異なる測定項目を並べると、体積の減少、循環中の赤血球量、血漿量、ヘモグロビン濃度は同じ言葉でまとめられない、と分かる。レビューも、濃度だけでなく量や血液量を評価する意義を挙げている。[1][12]

例えば飲み物の濃さを考えると、溶けている成分を増やすことと、液体を減らすことは区別できる。血液を飲み物と同一視はできないが、「濃い」という表現が量と割合の違いを隠しやすい点は似ている。運動後に濃度が上がった事実だけでは、どちらがどれほど寄与したかまでは決まらない。[1][12]

この実験は、血漿量の変化を求める方法についても比較した。ヘモグロビンとヘマトクリットから求める方法と、標識したアルブミンを使う方法の間には差がなく、著者らは脾臓からの赤血球放出が間接的な血漿量評価に影響しないと結論している。濃度の研究にも、測り方そのものを検証する層がある。[12]

「汗をかいたから全部水分の問題」と読むのも、「脾臓が縮んだから全部赤血球の問題」と読むのも単純化である。少なくとも、この実験では血漿量の減少が実測され、赤血球量の増加は認められなかった。その結果を、濃度上昇が報告された競技者の研究と並べて保持する必要がある。[2][12]

既存記事「有酸素運動でヘモグロビン濃度は下がる?血液の薄まりと鉄不足を分けて読む」では、濃度が低く見える側の問いを扱っている。ここでは運動直後に高く見える側を追う。上がったか下がったかを読む前に、いつの値で、何の量や割合を表すのかを確かめる視点が共通する。[1][12]

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休むと戻る反応と、続けて変わる特徴を分ける

健康な低地居住者11人を調べた研究では、標高1370m、3700m、4200mで、それぞれ5分の踏み台運動を行った。どの標高でも脾臓は運動後にさらに小さくなり、ヘモグロビン濃度が上がった。低酸素の環境と運動が重なる条件での実験であり、18〜39歳の女性が普段の環境で運動する場合にも同じ値になるかは、この比較では判断できない。[6]

標高1370mでは、脾臓体積の平均は運動前の252mLから199mLとなり、ヘモグロビン濃度は138.9g/Lから146.8g/Lに上がった。脾臓の体積と濃度は、各標高とも10分の休息後には基準値へ戻った。変化を捉えるには、運動直後という採血の時点が意味を持つ。[6]

最高の標高では、運動による濃度上昇はその下の標高より小さかった。著者らは、安静時点ですでに脾臓の蓄えがより多く動員され、運動時には収縮の限界に達するためと考察している。刺激が増えれば、そこからの上昇幅も必ず増える、とは限らない。[6]

男性9人の自転車実験でも、疲労困憊の運動で減少した脾臓の体積は20分以内に元へ戻った。研究ごとに運動と環境が異なるため、回復にかかった時間を全員共通の待ち時間にはできない。ただ、直後の変化を、翌日まで続く固定した状態のように扱わないことは大切だ。[12]

長期的な特徴については、競技者と非訓練者の比較がある。エリートのバイアスロン選手12人と対照12人を比べた研究では、安静時の脾臓体積は214mL対157mLだった。選手側は女性7人、対照側は女性6人を含み、息止めによる収縮量も選手で大きかった。男女を含む競技者と対照の比較であり、18〜39歳の女性一般への当てはめには競技歴などの違いが残る。[7]

ただし、これはもともと違う集団を比べた研究である。この差をそのまま「競技を続けた結果、誰でも同じだけ脾臓が大きくなる」とは読めない。選手だけが行った最大努力の運動でも反応が測られているが、その部分は日常的な運動をする人との直接比較にはなっていない。[7]

実際に訓練を行った研究は、さらに別の面を見せる。息止め経験のない学生競技者12人が、ジョギングや縄跳びに息止めを組み合わせる訓練を週5回、8週間行った。対照の10人は同じ課題を息止めなしで行った。息止め群の脾臓体積は109mLから136mLへ増えたが、安静時の赤血球数とヘモグロビン値は変わらなかった。[9]

レビューは脾臓が訓練に応じて変わる可能性を論じるが、臓器が大きくなることと安静時の血液の値が上がることは、必ずしも一緒ではない。競技者の横断比較と、訓練前後の比較を読み分けると、その違いが見える。息止めの訓練を日常へ持ち込むためではなく、単純な成功物語にしないための結果である。[1][7][9]

訓練研究で対照群が置かれていた点にも意味がある。息止め群だけを見れば、運動を続けたこと全体と息止めの影響を混ぜてしまう。対照群は同じ運動課題を息止めなしで行い、脾臓の大きさや血液の指標に変化がなかった。研究の問いは、運動一般が優れているかではなく、その条件を加えた際に何が変わるかである。[9]

一方、競技者の比較で報告された最大酸素摂取量と安静時の脾臓体積の関連は、統計的な有意性には達していなかった。脾臓の大きさだけを見て持久力の高さを判定する、という読み方は避けたい。臓器の特徴が酸素運搬を助ける可能性と、体力を単独で説明できることの間には距離がある。[7]

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よくある誤解

「決まった時間より短ければ、体は反応しない」という思い込みがある。自転車実験では5分の条件で脾臓体積が減少し、10分や15分との差は有意ではなかった。短い条件でも反応したことは言えるが、あらゆる健康効果に共通する最低時間を決めた実験ではない。[12]

「血液が濃くなれば、赤血球が新しく増えた」も混同である。脾臓の研究で扱うのは貯蔵された赤血球の動員であり、血漿量の減少も濃度を読むうえで重要になる。実際、脾臓が収縮しても運動前後の赤血球量に差を認めなかった実験がある。濃度という言葉を、量の代役にしないことだ。[1][12]

「脾臓が大きい人ほど、いつもヘモグロビン値が高い」とも決められない。訓練で脾臓が大きくなっても、安静時の値が変わらなかった研究がある。また、競技者と対照の比較では、息止め後にヘモグロビン濃度が上がったのは選手側で、対照側には上昇が認められなかった。体積、刺激への反応、安静時の値を区別したい。[7][9]

今日からできること

  • 「何分から効くか」を調べる際は、知りたい変化の名前も添える。5分の自転車で脾臓が反応した結果は、脾臓体積についての答えとして読む。[12]
  • 運動時間の記録には、そのとき何をしたかも残す。5分・10分・15分の実験は同じ強度で比較しており、時間と強度を分けている。[12]
  • 血液の検査値を医師に相談する際は、採血前の運動も伝える。5分の踏み台運動後に濃度が変化し、休息後に戻った実験があるため、検査の時点を共有する材料になる。[6]
  • 競技者の反応率を、自分が達成すべき目標にしない。男性スキー選手14人で観察された濃度の上昇は、特定の対象と強度の結果である。[2]
  • 有酸素運動中は息を止めず、リズミカルな自然呼吸を保ち、過度に力まず続けられる動き方を選ぶ。これは濃度上昇を狙う方法ではなく、日常の運動への助言である。競技者が息止めを加えた8週間の訓練でも、安静時の赤血球数とヘモグロビン値は変わらなかった。[9]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、予定に入る運動を選ぶ

血液の数字を追いかけるより、生活の予定に置ける運動の場を選びたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で年中無休だ。朝の予定の前か、仕事や講義を終えたあとか。利用する時間を考える際に、場所と営業時間を手掛かりにできる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fである。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱っている。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認したうえで、自分の生活のどこに運動の時間を置くかを考える場所である。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。予定と持ち物を具体的に考える入口として、店舗情報、料金、体験の予約を確認できる。

参考文献

[1] On the mechanisms of stress-induced human spleen contraction: training for a higher blood oxygen-carrying capacity — Sotiridis A, Makris A, Koskolou M, Geladas ND., 2024, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-024-05589-x

[2] Effect of exercise intensity and apnea on splenic contraction and hemoglobin increase in well-trained cross-country skiers — Lindblom H, Pernett F, Schagatay E, Holmström P., 2024, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-024-05428-z

[6] Spleen contraction elevates hemoglobin concentration at high altitude during rest and exercise — Schagatay E, Lunde A, Nilsson S, Palm O, Lodin-Sundström A., 2020, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-020-04471-w

[7] Enhanced splenic volume and contraction in elite endurance athletes — Holmström PK, Karlsson Ö, Lindblom H, McGawley K, Schagatay EK., 2021, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/japplphysiol.01066.2020

[9] Eight weeks of dry dynamic breath-hold training results in larger spleen volume but does not increase haemoglobin concentration — Yang K, Wang WB, Yu ZH, Cui XL, Yu ZB, Jiang Y, Gou JF, Du MM., 2022, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2022.925539

[12] Cardiovascular and splenic responses to exercise in humans — Stewart IB, Warburton DE, Hodges AN, Lyster DM, McKenzie DC., 2003, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/japplphysiol.00040.2002

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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