ダイエットのはちみつは運動中に使われる?飲んだ糖と燃えた糖の数字を分けて読む

運動前にはちみつを飲んでも、飲んだ量と運動中に使われた糖の量は分けて考える必要がある。はちみつを使った自転車試験と糖質補給のレビューから、体全体の糖の消費、外から取り入れた糖の利用、持久力の違いを整理する。長時間の競技の補給量を朝の運動に当てはめない読み方も考える。

スプーンからはちみつを落とし、朝の運動に持っていく飲み物を作る。「この甘さを走って使うなら、飲んだ分は消えるのだろうか」。コップの中なら量を見られるが、体に入ったあとの行き先は見えない。ここで必要なのは、飲んだ量と使った量を同じ数字にしないことである。糖質の補給研究では、外から取り入れた糖の利用と、体全体で使った糖を区別している。[1][4]

はちみつは運動中の糖質補給の候補になる。ただし、訓練された男性を対象にした長時間の自転車試験では、比較用の糖質食品より多く糖や脂肪を使ったわけでも、疲れるまでの時間が延びたわけでもなかった。「燃料にできる」と「ほかの糖より優れている」は別の判断だ。18〜39歳の女性に同じ代謝反応が起きるかは、この男性の試験だけでは判断できない。[4]

食品の形の比較は、既存記事「ダイエットのはちみつと羊羹は運動前に違う?糖の種類と補給の形を読む」に譲る。ここで追うのは、口から入った糖と、測定された糖の利用の間にある距離である。減量のための特別な甘味としてではなく、運動を支える食品として数字を読む。[1][18]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

飲んだ糖の量と、使った糖の量は何が違うのか

糖質の「酸化」は、ここでは糖をエネルギーとして利用することを指す。「外因性糖質」は食べ物や飲み物として外から取り入れた糖質だ。運動中の糖質研究では、その利用速度を扱う。一方、体全体の糖質酸化という結果は、補給した糖だけに名札を付けた値ではない。この区別が、はちみつの試験を読む出発点になる。[1][4]

たとえば、運動中に糖質を飲みながら、体全体で糖が使われていることを確認しても、飲んだ糖がすべて直ちに使われたとは結び付けられない。体内に蓄えている糖も運動に関わるからだ。糖の蓄えであるグリコーゲンを調べた自転車試験では、補給による変化が筋肉と肝臓で同じではなかった。入口の量だけで体内の動きを代表させるのは難しい。[6]

その試験は男性サイクリスト9人が対象の無作為化クロスオーバー試験で、同じ参加者が条件を変えて運動した。糖質を含まない条件と、マルトデキストリンという糖質を60g摂る条件などを比較し、磁気共鳴を使う方法で筋肉と肝臓のグリコーゲンを運動の前後に測定している。補給と体内の貯蔵を分けて考えるための、はちみつ以外の糖質の試験である。18〜39歳の女性でも同じ程度に筋肉の糖が温存されるかは、この男性サイクリストの結果からは判断できない。[6]

糖質だけを補給した条件では、糖質を含まない条件より筋グリコーゲンの利用が約40%少なかった。一方、肝グリコーゲンの利用には有意な条件差がなかった。同じ「体の糖の蓄え」でも、筋肉で確認された結果を肝臓へそのまま移すことはできない。糖質を飲んだあと、体内のすべての貯蔵が同じように温存される、という説明では粗すぎる。[6]

さらに、この研究ではカフェインなどの複数成分を糖質に加えた条件も調べた。その条件では、糖質だけの条件のような筋グリコーゲンの節約が明確ではなく、後半の運動の出力が高かった。著者らは、より多くの仕事を行えたことが糖の利用に関わる可能性を示している。補給の評価には、残った燃料の量だけでなく、行った運動の量も必要なのである。[6]

朝のコップに戻れば、「飲んだから、その分を使い切るまで動く」という帳尻合わせを、この種の研究から作ることはできない。飲んだ糖の利用、体内の貯蔵、運動の出力は関連するが、それぞれ測る対象が違う。糖を摂ったかどうかだけで結果を予想するより、研究がどの対象を測ったかを先に確かめたい。[1][6]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

はちみつの自転車試験が測ったのは体全体の利用だ

はちみつを直接検討した2025年の研究は、訓練された男性12人を対象にしている。無作為化クロスオーバー法で、はちみつと従来型のスポーツ用糖質食品を比較した。自転車運動中に摂る糖質の量は、どちらも毎時90gだった。18〜39歳の女性への適用には、性別と運動経験が異なるという限界がある。これは、はちみつそのものを毎時90g飲んだという意味ではない。比べた単位は食品の重さではなく、含まれる糖質の量である。[4]

参加者は、乳酸閾値という運動強度の指標の90%に相当する負荷で180分間自転車をこぎ、そのあと閾値の120%の負荷で疲れるまで運動した。休日の長い競技練習を想像すると、試験の性格が分かりやすい。中央線に乗る前に少し体を動かす朝とは、運動の長さも、対象者の経験も異なる。[4]

定常的な自転車運動中の平均総糖質酸化は、はちみつ条件で毎分2.47±0.37g、比較条件で毎分2.41±0.39gだった。脂肪酸化はそれぞれ毎分0.44±0.12gと0.42±0.10gで、条件間に差は認められなかった。はちみつだから脂肪が特別に多く使われる、という読み方をこの試験は支えていない。[4]

ここで大事なのが「総糖質」という言葉だ。この毎分の数字を、はちみつから来た糖だけの燃焼速度として引用してはいけない。研究が示したのは体全体の糖質利用についての比較である。コップから体内へ入った分だけを抜き出した値として扱うと、測定結果の意味を変えてしまう。[4]

疲れるまでの時間にも差はなかった。中等度以上と評価された胃腸症状の発生は全体として少なかったが、これも試験に参加した男性の、設定された摂取条件での結果である。日頃の運動経験や食品との相性が異なる人全員に、同じ飲みやすさを約束する数字ではない。[4]

この研究の価値は、はちみつを特別扱いすることより、糖質源の選択肢として位置付けた点にある。比較相手に勝ったという結果ではなく、調べた代謝反応と運動能力に体系的な違いが見られなかったという結果だ。小規模な試験で差がなかったことを、あらゆる条件で完全に同じと保証されたことにまで広げない姿勢も必要になる。[4]

糖が違えば入口も変わるが、速く使うことだけが目標ではない

糖質の補給と外因性糖質の酸化を扱ったレビューは、運動中に利用できる量が腸での吸収によって制限されることを説明している。糖を運ぶ仕組みが飽和すると、単に口に入れる量を増やしても、利用の速度には吸収の仕組みによる上限がある。瓶から注ぐ速さと、体が処理する速さは別の話なのだ。[1]

このレビューでは、異なる腸の輸送の仕組みを使う糖を組み合わせることで、糖質の供給と酸化を増やせることが示されている。扱っているのは長時間の持久運動であり、18〜39歳の女性の日常的な運動へ効果の大きさをそのまま移すことはできない。グルコースとフルクトース、すなわちブドウ糖と果糖を組み合わせた研究では、ブドウ糖だけより外因性糖質の酸化速度が最大65%高く、毎分1.75gに達する結果が紹介されている。[1]

ただし、その毎分1.75gを、先ほどのはちみつ試験の毎分2.47gと並べて、はちみつのほうがよく燃えたと結論することはできない。前者は外から取り入れた糖の酸化、後者は総糖質酸化だ。測っている範囲が違う数字は、大きさだけで勝敗を付けられない。同じ単位でも、何を測った値かまで確かめる必要がある。[1][4]

はちみつは主に糖質から成り、その中心は果糖とブドウ糖である。一方、糖の組み合わせの研究が示す利点を、どんなはちみつでも同じように得られるという保証に変えてはいけない。はちみつを扱った系統的レビューでは、運動内容や参加者、栄養介入の条件に大きな違いがあった。食品の名前をそろえるだけでは、実験条件まではそろわない。[18]

もうひとつ、数字の横に残したいのが比較の条件である。はちみつの自転車試験は、同じ人が異なる糖質源を使う設計で、摂る糖質の量もそろえている。参加者ごとの体力の違いとは別に、食品を替えたときの反応を比べようとした試験だ。そのため、比較結果の中心は「補給をしない場合との差」ではなく、「糖質源を替えた場合の差」にある。[4]

はちみつの系統的レビューも、単回の運動の周辺で使う場合と、数週間続けて使う場合を分けて扱っている。今日の運動中の燃料を知りたいなら、まず単回の補給を調べた結果に焦点を合わせる。長く摂取した研究の別の指標まで持ち寄って、今日の糖の利用を説明しない読み方が必要だ。[18]

数字で読むはちみつと運動中の糖

12人:はちみつと比較用糖質食品の自転車試験に参加した、訓練された男性の人数だ。[4]

毎時90g:同試験で摂取した糖質量であり、はちみつ自体の重量ではない。[4]

毎分2.47gと2.41g:はちみつ条件と比較条件の平均総糖質酸化で、条件差はなかった。[4]

毎分1.75g:糖の組み合わせを扱うレビューで紹介された外因性糖質酸化の到達値だ。[1]

9研究:はちみつと運動の系統的レビューに採用された研究数で、条件のばらつきが大きかった。[18]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約