ダイエットの夜中の間食は表示を見れば選べる?目の動きと判断のずれを読む

夜中、疲れて間食の表示を読み飛ばした気がしても、それだけで選んだ理由は決まらない。目の動きを測った食品選択の実験、栄養と環境の表示を組み合わせた研究、記録や行動計画の試験から、見たことと選ぶことの違いを読む。食べてよい時刻の線引きより、帰宅後に確かめたい判断の手順を考える。

夕食の片付けを終えた台所で、間食の袋を手に取る。手に取った袋の裏には数字が並んでいる。読める文字なのに、今は読む気になれない。そんな夜に「疲れて表示を見なかったから、これを選んだ」と考えるのは自然だ。しかし、目の動きを測った食品選択の実験では、選ぶ食品が変わっても、食品に向ける視覚的な注意には有意な変化がなかった。[16]

夜中の間食を選ぶには、表示を見ることに加え、何を判断の材料にするかも考えたい。包装前面の栄養と環境に関する表示を調べた系統的レビューでも、選択への影響は表示の形式や伝え方によって異なった。目に入る情報を増やすことと、選びやすくすることは同じではない。[20]

「ダイエットの間食は頭を使う仕事の後に増える?考える負担と消費量を読み解く」は、仕事の負担と食べる量の問いに譲る。ここで考えるのは、帰宅後の袋や売り場で何を見て、何を理由に選ぶのかという判断の道筋である。時刻だけで自分を採点する前に、視線、欲求、選択を別々に見てみたい。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

表示を見なかった夜も、理由をひとつに決めない

食品選択を「知識があるか、ないか」で説明すると、忙しい夜の事情が抜け落ちる。高所得国の成人を対象とする研究レビューを集めた系統的レビューでは、収入、入手可能性、アクセス、社会規範、健康状態、食品環境が、健康的な食品とそうでない食品の両方の選択に関係していた。対象は59件のレビューであり、選択に関わる要因を幅広く整理した研究である。成人全般の整理なので、18〜39歳の女性にそのまま当てはめる際には生活環境の違いを考える必要がある。[15]

一方、健康への関心や動機、栄養知識は主に健康的な食品の選択に関して報告され、価格や買いやすさ、ストレス、時間不足、利便性への必要は、主に健康的でない食品の選択に関して報告された。この整理は、同じ「選ぶ」という動作でも、その手前にある事情が違いうることを示している。[15]

ただし、これは疲れた夜の人に表示を読ませた実験ではない。レビューを統合した結果から、目の前の人が袋を裏返さなかった原因まで特定することはできない。「ストレスが関係する」という知見を、「今日の自分はストレスのせいで選んだ」という個別の判定に置き換えない読み方が必要だ。[15]

生活の場面に戻すなら、まず問いを具体的にできる。家にほかの候補があったか。帰りに立ち寄れる店があったか。食べたいものを選んだのか、それともすぐ食べられるものを選んだのか。これは自分の選択を説明するための問いであり、正解を当てる試験ではない。表示を読んだかどうかだけを記録するより、何を比較できる状況だったかを言葉にする余地がある。

また、このレビューは、含まれたレビューで質の評価が欠けていることを、よく見られる問題として挙げている。多くの論文を集めた形式だからといって、原因の強さの順位まで決まるものではない。夜中の間食を説明する際にも、利便性、気分、知識のどれかを万能の答えにしないことが、この研究の使い方になる。[15]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

目の動きが変わらなくても、選ぶ食品は変わった

視線と選択の違いを具体的に示したのが、音楽を使った事前登録済みの実験である。参加者は106人、平均年齢は25歳、平均の体格指数は22だった。好きな音楽、嫌いな音楽、音楽なしの条件に無作為に分け、糖分の多い食品、少ない代替食品、食品以外の物があるビュッフェのような場面を見てもらった。その間の目の動きを記録した。平均年齢が近くても、18〜39歳の女性の日常の食品選択にそのまま当てはめられるかは別に確かめる必要がある。[16]

嫌いな音楽の条件では、全般的な食べたい気持ちは下がったのに、糖分の多い食品を食べたいという特定の欲求は上がり、それを選ぶ可能性も高くなった。好きな音楽と音楽なしの条件は、糖分の少ない食品への選好と関連していた。「食欲が下がったなら、どの食品も欲しくなくなる」という単純な並びにはならなかったのである。[16]

ここで鍵になるのは、音楽が視覚的な注意には有意な影響を及ぼさなかった点だ。どの音楽条件でも、参加者は食品以外の物より食品を長く見ていた。選ぶものの違いを、そのまま「そちらを長く見た結果」とは説明できない。食品を見ている時間と、食品を選ぶ際の評価は、区別して扱う必要がある。[16]

もっとも、この実験が見たのは食品への視線である。包装の栄養表示を読んだか、その数字を理解したかを、この結果と同じ意味には扱えない。また、嫌いな音楽にさらされることは、夜遅くまで仕事をして疲れることとも違う。ここから持ち帰れるのは「疲れると表示を飛ばす」という結論ではなく、選択の変化を視線の変化だけに帰さないという読み方だ。[16]

目の動きを測ると、判断の中身まで見えたように感じやすい。しかし、袋の数字に目が止まったことと、その数字を重視して買ったことは、問いとして別である。売り場で食品を見た、表示を読んだ、理解した、選択に使った。それぞれを同じ出来事として丸めない。この区別があると、「見たはずなのに選べなかった」という夜の自己評価も、もう少し具体的な振り返りになる。

表示の親切さは、情報の数より組み合わせで変わる

包装前面に栄養と持続可能性の情報を同時に出す「二重表示」を調べた系統的レビューでは、7件の実験研究が対象になった。栄養の表示も持続可能性の表示も、それぞれ5種類が扱われていた。購入意向を調べた研究、食品選択を調べた研究、支払意思額を調べた研究があり、測った結果は一様ではない。消費者を対象にした実験の統合であり、18〜39歳の女性の夜中の買い物にそのまま当てはめられるかは、この結果だけでは判断できない。[20]

栄養面も環境面もよい評価を示し、その意味を解釈しやすい形式で伝えた5件の研究では、好ましい影響が報告された。一方、同じ方向の情報でも、文章や認証による表示を調べた2件では好ましくない結果があった。栄養面と環境面の評価が食い違う表示では、結果が混在していた。表示の存在だけでなく、形式とメッセージの組み合わせが関わっていたのである。[20]

このレビューでは、研究の質は5件が高く、1件が中程度、1件が低いと評価された。ただし、客観的な理解度を評価した研究はなかった。購入したいと答えたこと、食品を選んだこと、表示の意味を正しく理解したことは、同じ結果ではない。表示が行動に影響したとしても、その途中の理解まで確認できたと読むのは行き過ぎになる。[20]

夜の買い物で、栄養の印と環境の印が違う方向を向いていたら、まず自分が何を比較したいかを言葉にしてみる。環境への配慮を考えたいのか、食品の中身を比べたいのか。両方を考えたいのか。これは特定の印を優先せよという指示ではない。研究が示した形式や情報の不一致を、自分の迷いの整理に使う提案である。[20]

その際、包装前面の二重表示の結果を、袋の裏の栄養成分表全般の効果へ広げないことも大切だ。今回の研究が比較したのは、栄養情報と持続可能性の情報を組み合わせた形式である。どんな表示でも大きくすれば夜中に読まれ、健康的な選択につながる、という一続きの説明にはならない。[20]

比較した結果の名前にも目を向けたい。購入意向は、買いたいと思うかという回答である。食品選択は、候補の中で何を選ぶかという結果である。支払意思額は、その食品にどれだけ支払いたいかという問いになる。二重表示のレビューでは、購入意向を扱う研究と食品選択を扱う研究が各3件、支払意思額を扱う研究が1件だった。同じ「表示の影響」でも、何を変えたかを確認しないと、実生活への当てはめ方が変わってしまう。[20]

例えば、表示を見て買いたいと答えたという結果を、夜の台所で実際に食べる量が減ったという話にはできない。また、音楽の実験で糖分の多い食品を選ぶ可能性が高まったことも、包装の数字を理解できなくなったことを意味しない。[16][20] 研究の結果を読むときは、まず文の主語を「食欲」「視線」「選択」「理解」のどれかに置いてみるとよい。その主語を途中ですり替えずに読むことで、表示を見る工夫に期待する役割も整理できる。

数字で読む視線と食品選択

106人:音楽条件を変え、食品への目の動きと選択を調べた実験の参加者数だ。[16]

7件:栄養と持続可能性の二重表示を検討した実験研究の数である。[20]

59件:成人の食品選択に関わる要因を統合したレビューの数だ。[15]

136人:スマートフォンで間食などを記録する頻度を比較した女性参加者数である。[2]

1日3回、6回、9回:同じ記録試験の割り当て頻度であり、最も多い群が最も大きく改善したわけではない。[2]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約