間食のデーツは乾くほど糖が増える?水分と一粒の重さから運動前の補給を読み解く

運動前の間食にデーツを選ぶとき、乾いた実ほど糖が多いと考えてよいのか。熟度や品種、乾燥方法、保存条件を調べた食品研究を読み、重量当たりの濃さと一粒で食べる量を分ける。果実と加工バーの違い、栄養表示の確かめ方、血糖や運動効果へ話を広げすぎない選び方まで整理する。

運動着をバッグに詰め、間食用のデーツを小皿に出す。前に買った実は柔らかかったのに、今日の袋は小さく、しわが深い。「乾いている方が糖も多いのか」と手が止まる。見るべきなのは、乾き具合だけでなく、何と何を同じ量として比べているかである。

デーツを調べた食品研究では、水分や糖の変化は品種、熟度、乾燥方法、保存条件によって異なる。したがって、乾いた実なら一律に糖が増える、硬い実ほど糖が多い、という読み方はできない。果実の水分割合と、食べる一粒に含まれる量を分けることが出発点だ。[2][9]

デーツは炭水化物が多く、たんぱく質が少ない果実としてレビューで整理されている。[1] 運動前の間食を考える材料にはなるが、食品の成分や食感の研究を、そのまま自分に必要な補給量や運動成績の保証へ置き換えることはできない。ここでは、袋の中身を比べるための物差しを整える。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

乾くほど増えるのは、糖の量か割合か

「糖が増える」には違う意味が混ざっている。果実全体に含まれる糖の総量が増えることと、水分を含む重さに対して糖の割合が大きくなることだ。食べ物の比較では、まず総量と割合を別々の欄に置いて考えたい。重さをそろえて比べる話を、一粒を食べる話に途中で変えないことが大切になる。

たとえば食品の表示を読むなら、重量当たりの表示なのか、一袋当たりなのかを先に確かめる。同じ濃さの表示でも、実際に食べる重さが違えば受け取る量は変わる。これは特定のデーツに含まれる糖の実測値を推定する方法ではなく、表示と自分の食べる量の対応をそろえるための計算の考え方である。

デーツの品種と熟度を比較した食品物性研究では、スッカリの水分割合は、カラールと呼ばれる段階の61.8%から、タマルと呼ばれる段階の17.3%へ低下した。[9] 果実のかなりの部分を占めていた水分の割合が、成熟の過程で変わった例である。ただし、この水分の差だけから一粒当たりの糖の増加量を算出することはできない。

なぜなら、この研究では水分だけでなく、大きさ、質量、密度も熟度によって変化しているからだ。[9] 最初と後で果実の重さまで同じだと仮定し、水分の差をすべて糖の増加とみなすと、比べる土台が崩れる。水分が減ったという観察を、砂糖が加えられたという話に変える必要もない。

ここは、買い物の場面に置き換えると分かりやすい。大きな実と小さな実を同じ個数で比べたいのか、皿に出した同じ重さで比べたいのか。どちらも生活上は自然な問いだが、答えを出すために必要な情報は違う。「一粒だけだから同じ」という見積もりは、数える作業には便利でも、成分をそろえる約束にはならない。

水分が少ないことを、栄養上の良し悪しの判定に直結させる必要はない。食品研究が示す変化を読む際は、水分、果実の重さ、糖の測定値を混ぜずに見る。乾燥という言葉だけで結論を急がない方が、補給の量も落ち着いて考えられる。[2][9]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

熟すことと、加工して乾かすことを分ける

売り場では「乾燥デーツ」という短い言葉でまとまるが、研究では樹上や収穫後の成熟と、装置を使う乾燥処理が区別される。熟度を比べた研究と、乾燥方法を変えた研究は、それぞれ調べる条件が違う。[2][9] 水分が少ないという到着点が似ていても、そこまでの条件を読む必要がある。

先ほどの物性研究は、スッカリ、カラス、サキーという品種の熟度に伴う変化を比較したものだ。スッカリでは水分低下とともに軟化し、力に対する抵抗が小さくなった。一方、カラスでは機械的性質の変化がより緩やかで、水分は24.6%まで低下した。サキーでは水分や機械的性質の変化が小さかった。[9]

つまり、水分が減れば必ず硬くなる、という単純な図にはならない。少なくともこの研究のスッカリでは、水分が減る成熟過程で柔らかくなっている。[9] 指で押したときの硬さを糖の計器として使うのは難しい。袋の外から触っても、栄養表示の代わりにはならないのである。

乾燥処理を扱う別の食品研究では、メジュールとブーフェグースを、温風による乾燥と赤外線による乾燥で処理した。その後、冷蔵し、湿度の異なる環境で糖、色、硬さなどを追跡している。ブドウ糖と果糖は乾燥方法と相対湿度の影響を受け、とくにブーフェグースでその影響が見られた。[2]

ここでの相対湿度とは、保存する空気の湿り具合を表す条件である。この研究は果実を扱う食品実験で、人に食べてもらって血糖を比べる試験ではない。[2] 糖の組成が加工条件に左右されることと、それを食べた人の血糖がどう動くかは、別の段階の問いとして扱いたい。

乾燥処理による変化には品種差がある。[2] 店頭で違う袋を比較するときも、片方が柔らかく片方が乾いているという見た目だけで、加工による差と品種による差を仕分けることはできない。原材料、品種名、表示単位を確かめる方が、印象に数字を背負わせずに済む。

保存中の柔らかさや色も、糖の目盛りではない

開けたばかりの袋と、しばらく置いた袋。どちらも同じ商品だから、食感の違いは水分の減少だけだろうと考えたくなる。しかし保存条件を変えた研究では、果実の重量、色、硬さは、それぞれ異なる動きを示した。[2] 保存中の変化にも、品種と周囲の条件が絡む。

メジュールとブーフェグースを対象にした研究は、冷蔵下で湿度を変えて長期保存した食品の品質保持試験である。[2] ここから読むのは、保存環境で成分や食感が変わるという品質上の特徴だ。日々の間食では、保存方法と期限は商品の表示で確認し、補給する量は取り分けた実の重さと栄養表示で考える。品質を保つ条件と、食べる量を決める情報の役割を分けたい。

研究では、メジュールの重量減少は高湿度側で大きくなり、ブーフェグースは低湿度側で逆の傾向を示した。褐変、つまり褐色が強くなる変化は、すべての処理で進み、高湿度側でより目立った。さらに、メジュールでは高湿度側で軟化がとくに見られた。[2] 「乾いたら硬い」「色が濃いほど糖が多い」と一本の線でつなぐと、こうした違いを取りこぼす。

食品の分析値を買い物に使うときは、研究が何を直接測ったかを意識したい。重量の変化を測った値、押したときの抵抗を測った値、糖を分析した値は、互いに関連しても同じ測定ではない。見た目が変わったことをきっかけに表示を見直すのはよいが、変化の理由まで指先だけで決める必要はない。[2][9]

香りも同様だ。樹上で熟したデーツを調べた研究は、135品種に相当する148本のナツメヤシを対象に、揮発性成分や糖などを分析した。揮発性成分の組成と糖、水分の間には関連が認められている。[16] ただし、これは果実成分間の関連であって、香りの強さから食べる人が糖の量を正確に当てられるという結果ではない。

昼休みに選んだ袋を夕方の運動前に開けるとき、香りや歯触りを楽しむことと、補給量を把握することは両立する。おいしさの判断は感覚に任せ、量の判断には表示と重さを使う。その役割を分けておけば、濃い色や甘そうな香りに、必要以上の健康上の意味を持たせずに済む。

保存試験で調べたフェノール性成分にも、成分ごとに異なる増減が見られた。没食子酸は保存中に増加した一方、別の成分は低下し、変動する成分もあった。[2] ある成分の値が高いことを理由に、保存で全体の栄養価が上がったと判断すると、ほかの動きを消してしまう。成分名を省いた「栄養が濃くなる」という言い方にも注意が要る。

これは食べる楽しさを分析表へ置き換えるための話ではない。袋を開けて気に入った味があれば、その感想はそのまま大切にしてよい。ただ、好みの理由を説明するときに、測っていない糖の多さや体への働きまで付け足さない。品種や保存による違いを知ると、同じデーツでも違う食べ物のように感じる経験を、無理に優劣へ整理せず受け止められる。[2][16]

数字で読むデーツの違い

61.8%から17.3%へ。スッカリの熟度別比較で見られた水分割合の低下で、一粒の糖量の増加率ではない。[9]

24.6%。カラスで報告された水分割合であり、品種を越えた共通値ではない。[9]

11.84%。ビスケットの開発で使ったデーツ粉末の水分割合で、丸ごとの果実の値とは区別する。[20]

135品種、148本。香り関連成分などの多様性を調べた対象の広がりで、人の介入試験の人数ではない。[16]

55〜90%。レビューで整理されたバーの主原料としてのデーツペースト配合率で、運動前の推奨摂取量ではない。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約