スクワットは補助する人が近いと挙がる?安心感と実際に出せる力を研究で読む

スクワットで補助する人が近くにいると、安心して力を出せるのか。ベンチプレスで補助者の見え方を変えた試験を軸に、反復回数、感じるきつさ、自分ならできるという感覚の関係を読む。その場の記録と長期の筋力向上を分け、スクワットへの当てはめ方と日々の記録の残し方を考える。

重りの前に立ったとき、脚より先に「戻れなかったらどうしよう」が気になる。隣に補助する人が来た途端、同じ重りが少し違って見える。まだ動き始めてもいないのに、重さの印象だけが先に変わる。

補助者が見える条件で、反復回数が増え、感じるきつさが下がった試験はある。対象種目はベンチプレスである。「補助する人が近いと挙がるのか」には、見える位置にいる補助者がその場の反復成績に関わった、と答えられる。スクワットへの応用は、種目の違いを踏まえて考える必要がある。[3]

大切なのは、安心できた感覚、実際に行えた運動量、練習を続けて育つ力を分けることだ。補助者を見たその日に回数が増えた結果と、継続した抵抗運動で筋力が変化した結果は、異なる時間の話である。[3][9]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

補助者が「見える」だけで、何を比べられるか

中心となるのは、日常的に筋力トレーニングを行う参加者12人を対象とした試験だ。平均年齢は21.3歳で、同じ参加者が別の日にベンチプレスを行った。重さは、最大で持ち上げられる重さの60%。それを限界まで反復するセットを3セット行い、補助者が明確に見える場合と、視界から隠れた場合を比べた。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この経験者集団の平均結果だけでは判断できない。[3]

最大で1回持ち上げられる重さを1RMと呼ぶ。この試験は、その最大重量そのものを更新できるかを調べたものではない。一定の割合の重さを何回扱えるか、つまり同じ負荷で続けられる量を調べている。重いものが挙がったという話と、同じ重さを多く挙げたという話は、ここで分けておきたい。[3]

さらに、比較の焦点は補助者が見えるかどうかであった。人が近くにいると分かる環境と、見えない環境を作り、参加者には研究の意図をそのまま伝えない仕掛けが用いられた。単に「誰かと運動した日」と「独りで運動した日」の記録を集めた調査よりも、見え方の違いに焦点を当てた設計である。[3]

この違いは実生活の読み方にも関わる。友人と一緒の日には、会話、励まし、休憩の取り方、種目の選び方も変わりうる。その日の記録を見て「隣に人がいたからだ」と決めると、状況をまとめすぎる。研究が切り出した条件を意識すると、日常でも何が変わったのかを整理しやすい。[3]

試験で測ったのは、総反復回数と総挙上重量だけではなかった。自分がどれだけきついと感じたかを表す主観的運動強度と、自分なら課題を行えるという見込みである自己効力感も調べた。自己効力感は、性格全体の明るさではなく、その課題をできそうだと思える感覚として読むと理解しやすい。[3]

同じ参加者が条件を替えて行う設計では、別々の人の成績を比べる場合と違い、もともとの体格や筋力の個人差を考慮しやすい。一方、参加者は日常的にトレーニングを行う若い人たちだった。初めて重りを扱う人が補助者の存在をどう感じるかは、経験者の平均差とは分けて考えるべきだ。慣れた動作に取り組む場面と、動作を覚える場面では、読者が知りたいことも異なる。[3]

ここでいう補助者は、運動の実施を支える人である。重りを持ち上げる動作そのものを肩代わりしてもらう話とは区別したい。研究の関心も、他人が加えた力を本人の筋力として数えることではなく、補助者の存在が分かる条件で本人の運動成績がどう違うかにあった。[3]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

増えたのは合計の回数で、筋肉が急に育ったわけではない

補助者が見える条件では、総反復回数が平均4.5回多く、総挙上重量は平均209.6kg多かった。どちらも統計的に有意な差だった。総挙上重量は反復全体で扱った重さの合計なので、この数字を見て「急に非常に重いものを持てた」と読んではいけない。[3]

反復の合計という単位にも注意が必要だ。4.5回という差は、各セットにそれだけ上乗せされたという意味ではない。まして、スクワットを行う人が補助を頼めば必ず同じ回数を追加できるという約束でもない。小規模なベンチプレスの試験における平均差として受け取るのが適切である。[3]

総挙上重量という指標が増えたことも、反復回数の差と切り離して読む必要がある。同じ重さをより多く反復すれば、合計で扱った重さも多くなる。この試験の結果を「回数も伸び、さらに扱える最大重量も伸びた」と二重に数えないことだ。成績の欄が複数あっても、同じ運動の異なる集計が含まれている。[3]

興味深いのは、運動量が多かった条件のほうで、主観的なきつさが低かったことだ。補助者が視界にない条件では、全体の主観的運動強度が0.78、局所の主観的運動強度が0.81高く、自己効力感は1.58低かった。回数だけを数えていたら見えない差が、本人の感じ方にも表れていた。[3]

ただし、これらの値は用いられた尺度上の差である。きつさが何%減った、恐怖心がどの程度消えた、と換算する数字ではない。主観的運動強度は恐怖そのものの点数でもないため、「怖さを測ったらそれだけ下がった」と言い換えることもできない。測定した言葉を保つことで、結果の輪郭がはっきりする。[3]

研究者は、補助者の存在による運動成績の改善に、低い主観的運動強度と高い自己効力感が関わると解釈している。この結果は、運動の難しさを重さと実施環境の両面から考える材料になる。一方で、感じ方と成績が一緒に変わったことから、その仕組みを安心感だけに絞るのは早い。[3]

同じ日の変化を筋肉の成長と呼ばないことも大切だ。この試験は、補助者が見える条件を長期間続けて筋肉がどれだけ増えたかを調べたものではない。その場で実行できる量が変わることと、練習の積み重ねで身体が変わることは、どちらも大切だが別の結果として扱う必要がある。[3][9]

例えば、練習ノートの回数だけが伸びていたら、まず同じ条件で行ったかを見る余地がある。補助者の見え方を変えただけでも成績が異なった試験がある以上、その日の記録には本人の力と実施環境が一緒に表れる。数字を疑うためではなく、何を達成できたのかを正確に理解するための確認である。[3]

補助する人の性別より、試験で変えた条件を見る

別の研究では、筋力トレーニング経験のある男性10人と女性10人、計20人が、男性または女性の補助者のもとでベンチプレスの最大重量を測定した。参加者は別々の日に来室し、最大重量に加えて、挙上中の平均速度とピークパワーも測定された。男女の経験者を合わせた結果なので、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは別に確かめる必要がある。[2]

この試験の結論は、補助者の性別は測定された最大重量に影響しないようだ、というものだった。誰に見てもらうかで必ず記録が変わるという単純な話ではない。補助者が見えるかを変えた試験と、補助者の性別を変えた試験では、そもそもの問いが違う。[2][3]

また、最大重量、平均速度、ピークパワーは同じ指標ではない。論文は速度やパワーには注目すべき影響がありうるとしているため、「性別による違いは何もなかった」と全項目をひとまとめにするのも適切ではない。結論を読むときは、どの成績のことかを残しておく必要がある。[2]

補助者の性別を調べた試験では、測定に先立ち、参加者自身が最大重量の見積もりを申告していた。男性参加者では、男性補助者と女性補助者のどちらの場合でも、実測値は事前の見積もりより高かった。しかし、事前の予想との差と、補助者の条件どうしの差は別の比較である。「思ったより挙がった」をそのまま特定の相手の効果に変えない読み方が必要だ。[2]

前の研究と食い違っているように見えても、片方は反復回数、片方は最大重量が中心であり、条件の作り方も異なる。人の存在が運動に関わるという大きな問いの中で、何が変わり、何は変わらなかったかを並べるとよい。「補助者は効く」「効かない」という二択では、結果の具体性が失われる。[2][3]

スクワットの前に誰かへ相談するときも、「男性なら挙がるはず」「女性だと頼りないはず」といった推測を研究の結論にしないことだ。この試験が示した最大重量の結果からは、そのような性別だけの選び方を支持できない。補助の相談は相手の属性による期待と分けて考えたい。[2]

数字で読む補助者と運動成績

12人:補助者が見えるかを比較したベンチプレス試験の参加者数である。[3]

60%1RM:最大重量のこの割合で、限界までの反復を比べた。[3]

4.5回:補助者が見える条件で多かった総反復回数の平均差である。[3]

209.6kg:同じ試験で多かった総挙上重量の平均差で、最大重量の増加ではない。[3]

20人:補助者の性別と最大重量などを調べた別の試験の対象者数である。[2]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約