スノボの利き足はどっち?スタンス選びと骨折の左右差を分けて研究を読む

スノボの前足を右と左のどちらにするかは、骨折の左右差からは決められない。蹴る足の好みや板の上での動きやすさと、負傷した骨の側は別の問いである。左足を前にする人の左上腕骨骨折、手術になった下肢骨折の偏りを整理し、プロと趣味で異なる怪我の率も分母を分けて読む。

レンタルのカウンターで「前にする足は?」と聞かれて、ブーツを履いたまま迷う。ボールを蹴る足を思い浮かべても、板の上でどちらを前にするかは別の問いだ。ここで扱う骨折研究から、初心者に合うスタンスを右か左かに決めることはできない。運動機能や滑りやすさの評価と、負傷した骨の左右差を分けて読む。

研究が前足の側と結んだのは、利き足のアンケートではない。スキー場の診療所で34シーズン、上腕骨骨折318件を診た症例対照研究では、左足を前にするスノーボーダーは左の上腕骨を折りやすかった。有意確率は0.023である。対象は上腕骨を骨折した滑走者と負傷していない対照であり、18〜39歳の女性のスタンス選びにそのまま当てはめることはできない。別の調査では、手術を要した下肢骨折108件のうちスノーボーダーは28人、スキーヤーは80人で、スノーボーダーの骨折のほぼ3分の2が左側だった。スキーヤーでは左右の偏りは見られていない。[2][1]

既存記事「利き足と踏み切り足は同じ?蹴る側の好みと高く跳べる側が重なるか実験で読む」は、地面を蹴って跳ぶときの足の話である。ブーツの中の足首と前後の脚は「スノボで足首が硬いと立てない?ブーツの制限と前後の脚の違いから考える」に譲る。ここで分けるのは、雪の上で前に出す足と、折れた骨の側を、同じ答えにしてよいかである。

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カウンターが聞く足と、カルテが数えた側

カウンターの質問は短い。利き足は右か、左か。答える側は、球を蹴る足と、転んだときに前へ出た足を、一つの言葉へまとめやすい。論文が分けて残しているのは、前に出していた足と、折れた骨の名前である。上腕の研究は症例対照で、証拠の水準は3とされた。負傷していない人を対照に、発生と危険因子を見ている。[2]

スノーボーダーの上腕骨骨折は1000日あたり0.062、スキーヤーは1000日あたり0.041で、差の有意確率は0.05を下回った。発生がスキーより高いことと、どちらを前にすると転びにくいかは、同じ文では終わらない。左足を前にする、とこの研究が書いたとき、結んだ相手は左の上腕骨である。蹴るのが得意な側の成績表へ、その関連を移さない。[2]

初めての金具を締める朝に欲しいのは、右と左の一言である。0.023が渡しているのは、左を前にしていた人では左の上腕骨が折れやすかった、という比較までだ。蹴る足を答えることを、この値は禁止も推奨もしない。[2]

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左足を前にする人と、左の上腕骨

骨折の位置も、種目で分かれる。スノーボーダーは骨の真ん中である骨幹部と、肘に近い側が相対的に多く、スキーヤーは肩に近い近位が多かった。この差の有意確率も0.05未満である。結論は、スキーヤーの上腕骨骨折に左右の偏りはなく、多くは近位だ、とまとめる。スノーボーダーは左の上腕骨を、骨幹部で折ることが多い。[2]

肩の脱臼のうち、近位の上腕骨骨折を伴った割合は、スキーヤーで6.56パーセント、スノーボーダーで1.7パーセントだった。これは上腕骨骨折全体の発生ではない。脱臼という出来事のうち、骨折が一緒にあった割合である。1.7の小ささを、骨折そのものの少なさだと読まない。[2]

ジャンプが関わった上腕骨骨折は、スノーボーダーで28.3パーセント、スキーヤーで5.4パーセントだった。転倒がなかった、という意味にはならない。上腕を折った事例のうち、ジャンプが関与した割合が板の方で大きい。初めての日に、パークのジャンプを「利き足が分かってから」の宿題にするなら、その宿題は上腕の数字の側に寄っている。[2]

上腕を折ったスキーヤーは、対照より技術が高く、年齢が上で、転倒は少なかった。上腕を折ったスノーボーダーは、対照より技術が低く、年齢が下で、転倒の頻度は対照と同程度だった。同じ「上腕を折った」でも、技術と年齢の向きが逆である。ヘルメットの使用と性別は、どちらの種目でも、この骨折の危険因子ではなかった。[2]

ヘルメットの文を、頭を守らない、と読まない。この結果は、上腕骨骨折について、かぶっていたかどうかが危険因子として残らなかった、という範囲である。性別が残らなかったのも、上腕骨骨折に限る。怪我全体の男女差は、あとのレビューで別の出方をする。一つの「女性は安全」にも「男性が危ない」にも、この診療所の結果だけではしない。[2]

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手術になった下肢の骨折は、スノーボードで左に寄った

ニュージーランドのオタゴのスキー場で、2002年から2008年に下肢を骨折し、ダニーデン病院で手術になった例が108件ある。スノーボーダー28人、スキーヤー80人。スノーボーダーは足首を含む骨折が多く、スキーヤーは脛骨と腓骨の、上から3分の1の骨折が多かった。対象は手術が必要になった患者で、18〜39歳の女性一般の負傷しやすさへそのまま当てはめることはできない。腓骨はスノーボーダーの方が折りやすかった。ほとんどは転倒で、ジャンプが関わる割合はスノーボーダーの方が大きい。[1]

ここでのジャンプは、上腕骨骨折の28.3パーセントとは別調査である。割合の大小だけが述べられ、足首の話に腕の数字を入れない。[1][2]

スノーボーダーの骨折のほぼ3分の2は左の下肢で、スキーヤーでは左右の偏りは見られていない。結論は、スノーボードの下肢骨折は足首に起きやすく、左側に寄る、というものだ。スキーの下肢骨折はより近位で、左右の偏りは示されなかった。108件は手術を要した骨折であり、転んだ人の全員ではない。[1]

私の読みでは、上腕の「左足が前」と、下肢の「左が多い」を一つの原因にしたくなる。上腕の研究が結んだのは、左足を前にすることと左の上腕骨である。下肢の研究が結んだのは、スノーボードという滑り方と左の脚である。病院の手術と、スキー場の診療所では、集めた場所も違う。二つの左を、前足の正解へ一直線にしない。[1][2]

プロと趣味で、多さの向きが変わる

アルペンスキーとスノーボードの負傷を統合した系統的レビューとメタ分析は、82研究を集めた。対象はプロと趣味の滑走者であり、競技水準の違う結果を18〜39歳の女性の個人リスクにそのまま当てはめることはできない。プロの10研究では、21,806,100回の滑走に負傷2165件、全体では滑走1000回あたり0.01だった。95パーセント信頼区間は0.00から0.03である。同じ滑走回数の単位で、プロのアルペンスキーは0.02(0.01から0.06)、プロのスノーボードは3.8(1.2から12.2)だった。著者らは、プロではスノーボードの方が発生が高い、と結んでいる。[4]

全体の0.01とスノーボードだけの3.8は、切り方が違う。区間は1.2から12.2で、点の3.8より幅がある。スキーの0.02と並べられるのは、単位が滑走回数で揃っているときだけである。[4]

趣味の層は単位が変わる。43研究、408,624,850人日で負傷424,517件、統合すると1000人日あたり1.9(1.3から2.7)だった。趣味のアルペンスキーは3.8(2.3から6.1)、趣味のスノーボードは1.4(0.1から27.0)である。著者らは、趣味ではプロと逆の傾向だった、と書いている。同時に、ほとんどの解析で研究間のばらつきが99パーセントを超え、統合した値の解釈には注意が要る、とも書いている。[4]

趣味のスノーボードの区間は0.1から27.0で、点の1.4だけを安全の証拠にはできない。逆の傾向だという結論と、区間が広いという注意は、同じレビューに両方ある。[4]

部位は四肢が多く、体幹はプロで加わりやすい。趣味では骨折と捻挫が多く、転倒が主な仕組みだった。滑走回数と人日を混ぜた「どっちが危ない」は、カウンターの質問と同じ短さになる。[4]

数字で読む前足と骨折の側

左足を前にするスノーボーダーが左の上腕骨を折りやすい、という検定の値は0.023だった。前足の正解率ではない。[2]

上腕骨骨折は、スノーボーダー1000日あたり0.062、スキーヤー1000日あたり0.041で、差の有意確率は0.05を下回った。[2]

上腕骨骨折のうちジャンプが関わった割合は、スノーボーダー28.3パーセント、スキーヤー5.4パーセントだった。[2]

手術を要したスノーボーダーの下肢骨折では、ほぼ3分の2が左だった。スキーの下肢には、左右への偏りが出ていない。[1]

プロのスノーボードは滑走1000回あたり3.8(95パーセント信頼区間1.2から12.2)、趣味のスノーボードは1000人日あたり1.4(0.1から27.0)だった。単位が違う。[4]

叙述的レビューがスノーボードで最も多い部位とした膝は16.1パーセント、肩と鎖骨は14.3パーセント、頭と顔は13.5パーセントだった。[6]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

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宮川涼 Founder

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