ダイエットのおやつが夜中に増える日は孤独感も記録、食べる動画との距離を読む

ダイエット中、夜中のおやつが増える日は空腹だけでなく人恋しさや食べる動画との付き合いも振り返りたい。青少年の大規模調査、成人の追跡調査、日本の食習慣調査を読み比べ、孤独感と間食の関連を因果と取り違えずに読む。食べた量だけでは見えない夜の場面を、責めずに記録する視点を考える。

帰宅して夕食を済ませた。洗い物も終わった。それでも、誰かが料理を食べる動画を見ながら、おやつの袋を開ける。お腹がすいたのか、誰かのいる感じがほしいのか。食卓を片付けたあとの静けさが、動画の中のにぎやかな食事と対照的に感じられる夜がある。

夜のおやつと孤独感には関連を示す研究がある。ただし、「孤独だから夜食が増える」と原因を決めるには早い。韓国の青少年を対象にした横断調査では、孤独感、食べる動画の視聴、夜食の頻度に関連があったが、動画を介する間接的な関連は小さかった。[3] 18〜39歳の女性の夜食にも同じ関連があるかは、この青少年の結果だけでは判断できない。空腹と人恋しさは、どちらかを偽物にするためでなく、必要な支えを考えるために分けて眺めたい。

既存の「ダイエット中に寝付きが悪い夜、空腹の我慢と入眠までの実感を分けて記録する」には寝つきの問いを譲る。また、「孤独と肥満はどう関係するか 食べ方と体重、人との距離を分けて考える科学」が扱う体重との広い関係からも離れ、ここでは夜のおやつを開ける直前の場面と、画面の向こうの食事に焦点を当てる。「孤独感と健康は、夜中の目覚めに出るか。睡眠時間と一人暮らしを分ける」が扱う睡眠の連続性も、この記事の問いとは分けておく。

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食べる動画と夜食は、どこでつながっていたか

食べる様子を配信する動画は、研究ではムクバンと呼ばれる。料理を作る動画などの関連する食のコンテンツも含め、孤独感と食行動のつながりを調べたのが、韓国の中高生を対象とした研究である。全国調査に参加した51,850人のデータを使い、孤独感、視聴頻度、夜食やファストフードの摂取を分析した。[3] 18〜39歳の女性にそのまま当てはめず、成人を扱った研究と読み分ける必要がある。

孤独感が強いほど動画の視聴頻度が高く、視聴頻度が高いほど夜食とファストフードの摂取頻度も高かった。さらに、孤独感と食行動には動画を介さない直接の関連もあった。著者は、動画視聴が関連の一部を媒介すると結論しているが、その間接的な効果は小さいとも明記している。[3] 参加者の多さと、関連の大きさは別の数字である。

ここでいう媒介とは、孤独感と食行動の間に動画視聴を置いて、統計的なつながりを調べることである。横断調査は同じ時点の状況を比べる研究なので、孤独を感じ、その後に動画を見て、その後に夜食が増えたという時間の順序を確かめたものではない。[3] 動画の再生ボタンが夜食の開始スイッチだ、と読めば研究より話が先に進んでしまう。

例えば、夕食を食べながら好きな配信を流す夜と、食べ終わったあとも画面を閉じられず別のおやつを探す夜は、日常の記録では書き分けられる。これは動画に善悪を付ける分類ではない。自分がどんな場面を振り返ろうとしているのかを具体的にする工夫だ。研究で観察されたのは視聴頻度と食行動の関連であり、自分の夜のすべてを代弁する説明ではない。[3]

研究では人口統計学的な特徴を考慮して分析している。[3] 参加者の構成の違いも分析に織り込んでいる、という意味を持つ。ただし、考慮した条件の下で関連が残ることと、動画を見せる場合と見せない場合を実験で比べることは別だ。仕事のあとに料理の配信を楽しんだ自分へ、そのまま視聴禁止の札を貼る結果ではない。

また、夜食とファストフードの摂取は、別々の結果として分析されている。[3] 夜中に食べることの話を、食品の種類だけの話に置き換えないために、この区別は役立つ。何を食べたかに加えて、夕食と続いていたのか、別の用事をしてから食べたのか、といった流れも記録の候補になる。食品名の横に場面を書けば、同じ菓子でも自分にとっての意味が違った夜を見落としにくい。これは記録の提案であり、食べる順序を変える効果を述べたものではない。

対象が青少年である点も置き去りにできない。学校生活を送る人の調査結果を、仕事帰りにひとりで夕食を取る成人女性の効果として読み替えることはできない。[3] 自分にも思い当たる場面がある、という入り口と、自分にも同じ仕組みが働いた、という判定は分けておく。画面の向こうの大盛りの料理は、自分の気持ちを測る検査機器ではない。

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

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成人の追跡調査では、関連と変化の予測が違った

成人については、ドイツの人口を代表するよう無作為に選ばれた約3,500人を、感染症流行に伴う外出制限の期間に繰り返し調べた研究が参考になる。調査期間は3か月で、不安、抑うつ、孤独感と、画面を見る時間、間食、身体活動を扱った。[8] 18〜39歳の女性だけを対象にした調査ではないため、この年代の女性に同じ関連があるかは分けて考える必要がある。同じ人を時間を置いて見る縦断研究であり、一時点の比較より生活の推移に目を向けられる。

どの測定時点でも、画面を見る時間や間食が多く、身体活動が少ないことは、不安、抑うつ、孤独感の症状が強いことと関連していた。一方で、健康行動の時間的な変化は、精神面の症状の変化をほとんど予測しなかった。[8] 「間食が多い人ほどつらそうだった」と「間食を減らせばつらさが減る」は、同じ結論ではないのである。

外出制限の開始直後には精神面の症状が最も強く、その後はおおむね安定するか少し低下した。健康行動の多くは、3か月以内に制限前の水準へ戻った。[8] 生活が乱れた時期の食べ方を、その人に固定された性格とみなす必要はない。研究が見ていたのは、繰り返されるストレスの中での行動と気持ちの推移である。

この違いは、夜の記録を読むときにも大切だ。「おやつを食べなかったのに、寂しかった」と書かれた日があっても、記録の失敗ではない。逆に、誰かと楽しく話したあとにおやつを食べた日も、孤独感の仮説に合わないからと消す必要はない。都合のよい夜だけ拾えば、どんな説明でももっともらしくなる。縦断研究が示す関連と予測のずれは、日常の振り返りにも結論を急がない理由を与える。[8]

また、この調査は夜中だけの間食を切り出した実験ではない。[8] 夜食に直接つながる青少年の調査と、成人の生活全体を追った調査は、同じ問題の別の面を照らしている。成人のデータがあるからといって、夜の特定の時刻や、特定の食品に置き換えるルールまで導くのは飛躍である。

間食が多いことと、食生活全体は同じではない

日本の成人27,154人を対象にしたウェブ調査では、食事の多様さと、食品選びで栄養や健康を重視する程度を調べている。全国の人口構成を反映するよう割り当てて集めた参加者を、食習慣の特徴によって群に分けた観察研究である。[4] 18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、成人全体の結果と区別する必要がある。夜食だけの調査ではないが、「おやつがあれば食生活が悪い」と短絡する前に読みたい結果がある。

食事の多様性が高い群は、特徴のはっきりしない群と比べて、高年齢で女性が多く、幸福感が高く、社会的孤立が少なかった。その一方で、間食や楽しみとして食べる食品、自炊、冷凍食品の利用も多かった。[4] この群では、健康を意識した食生活と、おやつを楽しむことが並んでいた。

これは「間食を増やすと孤立が減る」という意味ではない。食習慣などの特徴がまとまった群を比較した結果なので、間食だけを抜き出して幸福感の原因とすることはできない。[4] 年齢や性別の構成も違う。食べる回数だけを取り出して、自分の食生活全体に合格や不合格を付ける読み方からは距離を置きたい。

韓国の青少年調査との見かけの違いも、論文の勝ち負けではない。青少年の研究は孤独感と夜食、食の動画の関連を調べ、日本の研究は成人の食事の多様さや選び方に注目した。[3][4] 対象も、食行動の捉え方も異なる。だからこそ「おやつ」という言葉だけで結果を束ねず、誰が、どんな暮らしの中で、何を食べた場面なのかを読む必要がある。

おやつの記録に「食べた」とだけ書くと、夕食が遅れた日の補食も、友人と楽しんだ菓子も、静かな部屋で気を紛らわせた夜食も同じ欄に入る。まず場面を言葉で添えるのはどうだろう。量を見なくてよいという話ではない。量の欄だけに、夕食の事情や会話の有無まで説明させないためである。

数字で読む孤独感と食べ方

51,850人:韓国の中高生の横断調査。孤独感、食の動画視聴、夜食の関連を分析した。[3]

約3,500人:ドイツの縦断調査の参加者。成人の精神面と健康行動を繰り返し調べた。[8]

3か月:ドイツの追跡期間。行動の変化は、精神面の変化をほとんど予測しなかった。[8]

27,154人:日本の成人のウェブ調査。多様な食事の群には間食の多さも見られた。[4]

30人:米国の農村部で健康的な生活の支援に参加する子どもの養育者への質的調査。生活の組み直し方を聞いた。[9]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

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宮川涼 Founder

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